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映画「武曲/MUKOKU」感想ネタバレあり解説 綾野剛と虹郎の演技は一見の価値あり。

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6月3日

武曲/MUKOKU 

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ぶきょく?むきょく?たけまがり?最初は全く以って読めませんでしたw。

武曲とかいて「むこく」と読みます。意味は原作者によれば、北斗七星の中の星の名前からとったとのこと。

それがこの物語にどう繋がってくるのか。ちんぷんかんぷん丸でございます。

 鍛え抜かれた肉体美から殺気を醸し出す中堅俳優の要と、有名人である両親のDNAを受け継ぎ、溢れんばかりの才能をスクリーンに見せ付ける期待の男。

この2人によるクライマックスがすごいとのことで、早速鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

芥川賞作家・藤沢周の同名小説を、前作「私の男」でモスクワ国際映画祭再優秀作品賞を受賞し、世界で注目される監督の一人となった監督が映画化。

彼の名の下に、日本映画を振り絶たせるキャスト、スタッフが集結した今作は、数奇な宿命を背負った男達が、激しく熱く剣を交える物語。

特にクライマックスの6分間での決闘シーンは、日本映画史に刻まれるほど迫力の映像と豪語。

かつてない渾身の一作がついに公開する。

 

武曲 (文春文庫)

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武曲II

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あらすじ

 

 

 

「殺す気で突いてみろ!」矢田部研吾(綾野剛)は、まだ小学生だった自分に、日本刀を突き付けて剣を教えるような警察官の父・将造(小林薫)に育てられた。

おかげで剣の道で一目置かれる存在となったが、父とのある一件から、進むべき道を見失い、剣も棄ててしまった。
そんな中、研吾のもう一人の師匠である光邑みつむら師範(柄本明)が、研吾を立ち直らせようと、一人の少年を研吾のもとへと送り込む。

彼の名は羽田融はだとおる>((村上虹郎)、ラップのリリック作りに夢中で、どこから見ても今どきの高校生だが、台風の洪水で死にかけたというトラウマを抱えていた。そんな彼こそ、本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主だった。
研吾と融、共通点はなかった。互いに死を覗きながら闘うこと以外は──そして、その唯一の断ち斬り難い絆が、二人を台風の夜の決闘へと導いていく──。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督は熊切和嘉

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名前と作品は存じ上げておりますが、これまた1作も見ていないので今作が初の熊切作品鑑賞となります。

最近の邦画の監督ホント見てないなぁ。

 

簡単に監督の作品をご紹介。

大学での卒業制作作品「鬼畜大戦争」がぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞。監督として注目を浴びます。

その後も、幼少時のトラウマから心を閉ざした青年が、SMの女王と出会うことで心を開放していく「アンテナ」、函館市をモデルした街で、そこに生きる市井の人々の人生模様を描いた「海炭市叙景」、二人の男の間で揺れ動く女の彷徨を描いた「夏の終わり」などのヒューマンドラマを主にした作品を世に送り出しています。

そして、当時10歳の孤児となった少女と、彼女を引き取った遠縁の男が、北の大地で寄り添うように濃密になっていくと同時に、二人に待ち受ける悲愴な運命を描いた「私の男」が、モスクワ国際映画祭最優秀作品賞を受賞。それを皮切りに国内の賞レースでもノミネートを重ねていきました。

 

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キャスト

剣道の才がありながらも、父の一件で道を踏み外した矢田部研吾を演じるのは綾野剛。

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今年は「新宿スワン2」でのチャラいけど一本筋の通った男を熱演していましたが、今作はそれとは打って変わって、闇を抱えながら生きる狂気に満ちた男を演じています。

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

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今後の出演作として、コミックからアニメと人気度が上がった作品の実写化「亜人」が9月に公開、嵐の二宮和也主演「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」が11月に公開と、相変わらずの忙しさのようです。

 

 

 

 

 

 

ラップに心酔しながらも、驚くべき剣の才能を秘めている羽田融を演じるのは、村上虹郎。

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お父さんはムラジュンこと、村上淳。お母さんは情熱のリズムで悲しみジョニーに甘い運命だったUA(ウーア)。

どちらもそっくりですね。

彼の出演作は去年公開したディストラクションベイビーズで、主人公の兄に置いてけぼりにされ、その後血は争えないなと思うような行動をしていく弟の役を演じていましたが、今作の予告を見る限り、ちょっとの間で随分演技力が増したなぁと。

ただ、ちょっと調子乗ってそうに見えてしまうのは若いからなのか、ただの気のせいか。天狗にならないように芝居に没頭して欲しいですね。

 

彼の過去作の感想はこちら。

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他のキャストはこんな感じ。

カズノ役に、「モラトリアムたま子」以来、会心作が見受けられないのが残念だけど、相変わらず自分が好きな監督作品にちゃんと顔出してますね、前田敦子

研吾の父、矢田部将造役に、監督作「海炭市叙景」に出演、最近は「深夜食堂」で人気の小林薫。

研吾のもう一人の師匠、光邑雪峯役に、去年公開した「モヒカン故郷に帰る」のファンキーな親父ぶりが印象的だった柄本明らが出演しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

クライマックスも楽しみですが、そこまでの過程もどんなドラマがあるのか楽しみです。狂気と脅威のぶつかりあい、そこからどんな景色が見えるのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

綾野剛の肉体が、精神が半端ない!!!虹郎のポテンシャルが半端ない!!!

でも話はイマイチ盛り上がりに欠ける・・・。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

役者たちの本気度に圧倒

剣道にむちゃくちゃ厳しい父の教えに必死で応えてきたが、いつしか殺したいという思いが芽生え、ついに父を超えたと同時に重傷を負わせてしまった過去を持つ男。

片一方で、言葉が持つ美しさに魅せられラップを磨くが、過去のトラウマによりどこか情緒不安定な少年。

何の因果か二人は運命的に出会い、剣を交えることになる。

男は過去を振り払うために、少年はその男が持つ狂気に魅かれ挑んでいく。

彼らはどこへ向かうのか。剣を交えた先に何があるのか。

 

 

はい。2時間ちょっとにわたって非常に重苦しい内容でありました。

正に鬼コーチ、いや鬼畜なオヤジに幼少時代から、俺を殺せ!!殺すつもりで向かって来い!!と朝から晩までしごきにしごく研吾の父。

冒頭ではそんな修行の最中にとうとう本気になった研吾が父を木刀でぶっ叩いてしまうところから始まります。

それから何年かして、研吾は酒に溺れ、自堕落な日々を送り、彼女であるカズノにほぼヒモ状態。

はっきり言ってみてられません。友達にもしたくありません。だってこいつと酒飲んだら、酒癖悪すぎてそりゃあもうめんどくさい。

 

そんな自責の念に駆られ、自暴自棄なまま毎日を過ごしている研吾を演じた綾野剛。

「日本で一番悪い奴ら」でも、そのストイックな演技に感銘を受けましたが、それに匹敵するほど役に入っていたように思えます。

 

目は虚ろ、よだれはダラダラ垂らし、声は酒灼けしたようなだみ声で、単純に一言、怖い。近寄りたくない。呪われています。

こんな役をやっている綾野剛を2時間ずっと見るのか。これはそれなりの覚悟がいるぞ。そう思い、息を飲んでみていた次第であります。

 

もちろん剣の腕もお見事。フラフラしながら同情に現れ、融といざ勝負!あれ1本取られちゃった?ワレ何しとんじゃあああああっ!!!とゲージMAXで無双モード突入。もはやただの剣道から、竹刀を持っただけの修羅へと化し、投げる、蹴る、と暴れまくり。

無双モードじゃなくても怖くて見てられないのに、このときの綾野剛はもはや人ではない。それでいて、しっかり役を演じているのですから、あなた普段何考えて生きてるんですか?と。

 

その研ぎ澄まされた演技は、肉体でも見せつけます。

もう劇中ずっと気になってましたが、腕筋がですね~半端ないです。シャツの袖からチラチラ見えるその筋肉からして、あれお客さん、学生のころ何かやってた?ああ、昔剣道やってたんで、っていう過去にやってたからまだ筋肉落ちないんですよのレベルではありません。

 

え?マジでどうやったらそんな肉体になれんのさ?っていうのが、クライマックスでついにお目見えです。時間にしておよそ20秒もあったでしょうか。

はい、綾野剛ファンの皆さま、いや、ガリマッチョ好きな肉食女性の皆さまおまたせしました。

当店ナンバー1の剛君の肉体美でございます!!!

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WAAAAAAO!!!!!

これはすごい!!どうやったらこんな体になれるんですか!?剣道ってこんな素敵な筋肉になれるんですか!?

クリロナがガンガン宣伝してるシックスパッドとか使ってるんすか?

自分も家で定期的に筋トレやってますけど、どうやったってこんな体になりません。

画像がこれしかなかったので、腕と胸だけですけど、腹筋も背筋もとんでもなく美しいです。

自分男ですけど、これは惚れる肉体です。

 

そして何より素晴らしいのはラストシーンでの精悍な顔つき。

あれだけ、うげぇええなアル中一歩手前の顔つきだったのがこうまで変わるかってくらいすっきりと晴れ晴れとした表情。

もちろんここに至るまでに、彼の中で色々なことを乗り越え、もがき苦しんだ後のことがあっての顔つきなのですが、それでもここまですっきりとするもんなんですね。

 

と、このように綾野剛という男の真骨頂を堪能できる映画でありました。

 

 

じゃあ綾野剛だけがすごいのか。

ノンノン、虹郎君の事もちゃんと見てあげてください。

 

リリック作りに夢中な高校生羽田融は、ライブでもその才能をいかんなく発揮しステージの上で暴れまわります。

早いビートに合わせ、彼のリズムで韻を踏みまくり、1小節にどれだけ詰め込むのかというほど言葉をまくし立て、拡声器とマイク2本も使って、プチョヘンザーとオーディエンスを盛り立てる。

しかしながら、彼には洪水の被害に遭い、溺れかけて死にそうになった過去があり、その後遺症が今でも残っていました。

 

そのせいもあってか、普段の生活では思春期ということもあり、喧嘩っ早いところもあり、たまたま道でバイクをよけたと同時に道においてあった剣道部の竹刀を蹴飛ばしてしまい、ケンカに発展します。

いやこれはね、そんなとこに竹刀を置いてる剣道部たちが悪いですよ。

そんな俺の意見はどうでもいいとして、そのケンカは拳ではなく、道場で剣道という形で集団リンチしようという流れになり、無理矢理面をかぶらされる羽目に。

 

しかし、道場の先生である光邑が現れた途端油断した相手の隙をついて、ツキを一発お見舞い。

融、YOU WIN!

その素早い動きと三殺法を見事に披露したことが、光邑の目に留まり、剣道の道へ進んでいき、研吾と運命的な出会いに繋がっていきます。

 

「ディストラクションベイビーズ」でも、ポテンシャルを秘めたいい役者だなぁと思っていましたが、ちょっと見ないうちに随分と成長していたなぁ、と。

 

まず素晴らしいのは、ラップが様になってることですね。はっきり言って聞き取りづらいんですが、きちんとリズムを感じながらあんなに早口なラップを噛まずによくいえるなぁと。若い子はラップになじんでるってのもあるとは思いますが、なかなかのものです。

 

そしてあの反抗的な態度!っかぁ~クソ生意気です。態度もそうですが、表情も生意気です。あんた普段もそんなんなん?

でもでも、話が進むにつれて、剣道に魅せられ真に向き合っていく融の表情はみるみる変わります。

でもって、その紳士なまでに向き合った結果、無心状態でやってきたのに、目標が研吾を倒すことに没頭してあらぬ方向に。

ここもまた未完成で未熟な少年の若気の至り感を見事に表現していたと思います。

 

 

 

 

そんな二人が中盤で激しい豪雨の中、ついに合いまみえるんですが、劇中で一番の盛り上がりとなる本気のシーンでした。

これほんとに殺すつもりでやってるんじゃ・・・そんな気迫がスクリーンいっぱいに映し出され、圧倒されました。

 

 

ただ、話はどうよ?

このシーンが散々宣伝していたクライマックスのやつか!!そう思い、つばを飲み込みながらくついて観ていたわけですが、ここで終わらなかったんですね~。

そりゃあそうだ、ここで決闘して勝負がどうなろうと、二人とも何も解決してないじゃないか。

 

そう納得したにもかかわらず、その決闘シーンに集中力全てを注ぎ込んでいたからか、その後の話がだんだんどうでもよくなってきてしまいました。

いかんいかん!まだこの緊張した場面は続くんだ!しっかり見届けなくては・・・むむむむむ・・・。

ああ、長いな・・・話が・・・

とうとう私の集中力は持たず、全然話が入ってこなくなる始末。

 

そもそもこの作品、2時間も要する話なのかと疑問に思いながら見ていました。

ただでさえ重苦しい内容なのだから、緩急をつけるとか、物事をシンプルに伝えるような配慮はないのか。

融が研吾の家にたどり着くまでのシーン要りますか?同窓会のシーン要りますか?

つーか、同窓会やるときに研吾がああなってるの誰も知らずに呼んでるのおかしくないですか?カズノという存在要りますか?あのどうでもいい立ち位置の女のために前田敦子を使う理由ありましたか?

とアレコレ突っ込みたくなっていたのも事実。原作を知らないので、もしかしたら忠実だったのかもしれないし、余計な脚色をしたのかもしれない。

だからこういう考えは間違いかもしれない。

 

でもですよ、研吾の父がああなってしまい、自暴自棄になってしまった研吾を今でも心配しているのなら、あの父の手紙をなぜ今見せるのか。

もちろん死んだから見せられるってのもあるでしょうが、それならそれで光邑先生はもっと研吾に対して、色々できることがあったんじゃないだろうか。案外ほったらかしにしてたんじゃないの?

融のような逸材が現れるのをずっと待ってたってこと?剣で脅かす奴じゃないと研吾は乗り越えられないってわかってたってこと?

 

はっきりいってこの疑問はどうでもいいことだし、お前全然理解してねえじゃん、といわれても仕方のないことなんですが、いかんせん集中力が切れてしまったのが完全に仇となり、どうでもいいことが頭の中でいっぱいになってしまってました。

 

ラストシーンの戦いもですね、雨の中の決闘シーンと比べると大したことなく見えちゃうんですよね。そこまでの二人の顔つきはめちゃめちゃいいんですけど。きっとこの対比が素晴らしいんでしょうけど。自分には響かなかったなぁ。

これが日本映画史に残るクライマックス?いやいや言い過ぎでしょと。

 

 

 

最後に

初めての熊切作品は、役者の演技はすごいけど、話は特にこれといって面白いわけでもつまらないわけでない、むしろ好きな部類ではない、そう私の中のデータベースに記録されてしまったように思えます。

 

とにかくですね、二人の演技には大変満足しました。これはいい収穫でした。

 

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10


映画「パトリオットデイ」感想ネタバレあり解説 必ず最後に愛は勝つ。

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6月9日

パトリオット・デイ 

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最近イギリスでテロ事件が活発化しています。

つい先日もイギリスでアリアナ・グランデのコンサート終了後に、爆発テロ事件が起き、警察のすばやい対応によって、犯人は逮捕されたニュースが報道されたばかり。

 我々はこういった事件の表側をニュースで見るけれど、事件の裏側では何が起きているのか、どういったことが行われているのか、なぜこんなにも早く犯人を特定し逮捕できたのかは見ることが出来ない。

警察はどう行動し逮捕まで至ったのか。

今作はそんな警察の人間達にスポットをあてた、ザ・プロフェッショナルなお仕事映画です。

早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

2013年4月15日、アメリカボストンで行われた第117回ボストンマラソンで起こった爆弾テロ事件。世界中で瞬く間に報道された未曾有の凶悪犯罪は、たった4日間で犯人を特定、逮捕に至った。

なぜ、そんなにも早く事件を終結させることができたのか。

本作は、メディアが伝えていない驚くべき102時間の真実を、今年メキシコ湾での原油流出事故の真実描いた「バーニング・オーシャン」の監督と主演が再びタッグを組み製作。

今、知られざる英雄達が起こした奇跡の真実が明かされる。

 

 

 

 

あらすじ

 

 

2013年4月15日。
殺人課の刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)は朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。


オリンピックの次に歴史の古いこのマラソン大会は、毎年祝日である“愛国者の日”に開催され、117回目を迎えるこの日も50万人の観衆で賑わっていた。

 

次々と走者がゴールインする最中、トミーの背後で突如大爆発が起こる。歓声は悲鳴に変わり、逃げ惑う人々と折り重なって倒れる負傷者で現場はパニックとなった。


到着したFBIのリック(ケヴィン・ベーコン)は現場に散乱した金属片を見ると「これはテロだ」と断言。テロだとFBIに管轄が移る。犯人逮捕に燃えるトミーは歯ぎしりをするが、病院を回って負傷者たちの話を丁寧に聞いてまわるのだった。

 

やがて監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”が容疑者として浮上し、事件はアメリカ全土を揺るがす緊迫の事態へと発展していくのだった……。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督はピーター・バーグ

 

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もう彼については「バーニング・オーシャン」で言及したので、特に言うことはございません。

とりあえず、バーグ×ウォールバーグの実録3部作がこれで完結、いやもっとやってほしいんだけどいったん別の作品にとりかかるのかなぁ。

この功績をたたえて、2016年のナショナル・ボード・オブ・レビューでは作品賞トップ10とスポットライト賞が贈られたとのこと。

 

4月に公開した「バーニング・オーシャン」の感想はこちら。最高っす。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

キャスト

ボストン警察巡査部長、トミー・サンダースを演じるのはマーク・ウォールバーグ。

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はい。彼もまたバーニングオーシャンにて紹介しておりますので、省略いたします。

今年は8月に主演作となる「トランスフォーマー 最後の騎士王」が公開予定です。

 

 

 

 

FBI特別捜査官、リック・デローリエを演じるのはケヴィン・ベーコン。

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もうベテランです。レジェンドです。彼の作品を一体何本見たことか。

最近では、「COP CAR/コップカー」でわる~い保安官として、パトカーを盗んだ少年を執拗に追いかけていたのが印象的でした。

 

COP CAR/コップ・カー [Blu-ray]

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あとは「X-MEN ファーストジェネレーション」でセバスチャン・ショウ役としてヴィランを熱演してました。

他にも、「フットルース」や、「告発」、「ミスティック・リバー」、「アポロ13」などなど数知れず。基本は脇の人だったり悪役が多いですかね。主演作は最近こそ少ないですが、存在感はバッチリ。 

今作は、捜査の指揮官ということで、頭のキレそうな役どころになるのかな。

 

 

 

 

ボストン警察警視総監、エド・デイヴィスを演じるのはジョン・グッドマン

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あれ、ちょっと痩せた?気のせいかな。

はい、コーエン作品には欠かさず出演のジョングッドマンですが、今年は「キングコング髑髏島の巨神」で特殊研究機関モナークの一員として出演していました。今後のモンスターユニバースにも出演するのかな?

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

ウォータータウン警察巡査部長、ジェフ・ビュジリーズを演じるのは、J・K・シモンズ

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シモンズといえば「セッション」ですね。フレッチャー先生怖かったなぁ・・・。

最近は「ラ・ラ・ランド」でクラブのマスターとして、セバスチャンをクビにしてましたねw

てか、サム・ライミ版スパイダーマンの時も、新聞社の編集長役で3作出演してましたが、さんざんクビにしてましたww

今後は「ジャスティス・リーグ」でゴードン本部長を演じるとのこと。ええナイスキャストです!!

 

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トミーの妻、キャロル・サンダースを演じるのは、ミシェル・モナハン

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あまりブレイク作はないイメージですが、ヒロイン役として色々出演してますかね。

最近だと、ゲームオタクが地球を救う「ピクセル」とか、「ミッション:8ミニッツ」、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」、あと「ミッション・インポッシブル3」でイーサンの奥さん役として出演してましたね。あれそういやもう出演してないけど別れちゃったって設定だったけな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、意外と渋い俳優達が揃ったバーグ×ウォールバーグ第3弾。ローン・サバイバーやバーニング・オーシャンのようにアツイ漢たちのお仕事映画となっているのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

緊張と緊迫の連続!!人が、警察官が、州が、ボストンに関わる全ての人が団結し、愛をもって悪に立ち向かった102時間!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁリアルでした。

事件に関わった被害者、加害者、警察官など様々な視点が交錯し、このテロ事件の全貌を解明しながら、4日間で起きたことをうまく編集し抽出したことで、決してダレることなく緊張感を保ったまま描いた良作でございました。

 

事件がどのように解決していいくのかを事細かに映画として描いていると同時に、様々な登場人物にドラマがあり、そこに住む人たちがいかにこの街を愛し、団結し、愛を武器に悪に立ち向かう様子を描いていたように思えます。

 

はっきり言ってこの事件、ある人物の勇気ある行動がなければ、犯人はボストンの包囲網から抜け出し、ニューヨークで再びテロを起こしていたといってもいい内容でした

だから警察やFBIの力だけではこの事件は防げなかったわけで、4日間で解決したのはほんと奇跡だったんだなぁと。

 

そしてテロ発生後の悲惨な現場を生々しく描いていたのも今作のリアルな部分の一つ。

街のあらゆる監視カメラが、爆破の瞬間を映しているため、いろんな角度からその瞬間が映るのですが、どれも悲惨に映っていて、正直もういいよ・・・と思ってしまうほど。

爆破後のトミーの迅速な行動も非常にリアルだし、イマイチ状況を飲み込めてない後輩警察官たちもまたリアル。そして負傷者たちを手助けする一般人たちもまたリアル。

この部分に関してはR指定なんじゃないの、これ?と思うほど被害者が重傷を負っていいる映像が流れます。

つま先がぐちゃぐちゃになってる女性や、自分よりも子供の安否を心配してる場合じゃないでしょというほど膝から下が大けがのパパ、亡くなってしまった8歳の子供の上にシートがかかっていて、遺体は証拠だからということで一定時間方知せねばならず、そこに立っていなければいけない警察官の悲しい表情、爆発物が近かったところは、あえてカメラは外していましたが、道路は血だらけだったように見えます。

ぶっちゃけ、ちぎれた足までちらっと映るほどリアルです。思わず顔をしかめました。

 

クライマックスの銃撃戦もリアルです。

後半に行くにつれて犯人側の視点も増え、どのようにして彼らが逃走を図ったのか、その用意の無さ、隙がありありな展開が故に、彼らはどんどん追い込まれていき、夜の住宅街で繰り広げるのですが、この事件こんなに派手な展開だったの?とちょっと疑ってしまうほど、ドンパチやってます。

手製の爆弾で警察官たちを吹き飛ばし、続々と現場へ到着する警察官が、バンバン拳銃やマシンガンで応戦している様は、かるくギャング映画並みです。

その中で住民がこれで犯人ぶん殴れ!とハンマーを警察官に投げ渡す描写もなんかリアルでした。あ~アメリカ人ならここで銃持って一緒に戦いそうだもんなぁ、とか思ったり。

この場面では、管轄外だったためにあまり出番のなかったJ.K.シモンズの華麗なタックルが見れますのでご期待くださいw

 

 

そしてまさか街全体が犯人逮捕のために、交通機関を封鎖し、大規模な屋内待機までするほどの警戒態勢になっていたとはつゆ知らず。

最後まで緊迫した場面の連続にもかかわらず、瞬きさせできない映像の連続に、きっと見たら満足すること間違いないでしょう。

 

 

いろんな登場人物。

パトリオットデイとは愛国者の日として祝日にあたり、ボストン市民は、その日何をするかっていうと、マラソンに出るか、マラソンを見るか、野球観戦と相場は決まっているということで、愛国者としてみんなでボストンを讃えるような日を、各々が送っているわけで。

 

冒頭では、そんなボストンに住む様々な登場人物の平穏な日々を映し出しており、この後悲劇と混乱が渦巻く数日間になるとは誰も思ってない様子が描かれています。

 

当時自分はこの事件をニュースでしりましたが、事件の勃発と犯人逮捕以外は何も知らず、この登場人物たちが事件とどう関わっていくのか全く見当もつきませんでした。

 

仲睦まじい新婚カップルは、彼女のディナーのショボさとは真逆の幸せぶりを見せており、翌日は二人で満喫しようと会話しているシーンが流れます。

彼女のレッドソックスの発音がおかしいと指摘するも、あえて直さないではにかむ彼女の表情は正に幸せそのもの。

 

新車を親に自慢し、早朝ジョギングをこなす中国人は、その後自ら考案した宅配アプリをプレゼンし、そのミーティングに使ってたお店の女性に好意を抱きはじめます。

 

マサチューセッツ工科大学の構内を警備巡回する大学警察の若者は、思いを寄せる女性の研究室におお邪魔し、ライブに招待。それをルームメイトと賭けていて、喜びを分かち合っています。

 

自宅で何やら怪しいビデオを見ながら、何かを作っている中東系の若者。兄と兄嫁とその子供と暮らす大学生がカバンに鍋を詰め込み、2日としてどこかへ出かけていきます。

 

そして主人公であるトミーもまたドラマがありました。殺人課の刑事にもかかわらず、どうやら小さな事件を追っていて、ドアをけ破ろうとして左ひざを痛めるというアクシデントが発生。

しかも乗り込んだ部屋の男は、加害者じゃなくて被害者だった。でも逮捕w

このケガが後に彼を苦しめていきます。

どうやら彼は誰か(犯人?)を蹴ったことで、お咎めを食らい、一線から退いて小さな事件を担当していたようです。

それも翌日のボストンマラソンの警備を終えれば現場に復帰できる、という状況でもありました。

 

だから彼にはそれなりのキャリアがあり、事件直後の行動の素早さにも納得がいきます。しかも、監視カメラの場所を把握していることもあり、事件の進展になる大きな活躍を見せてくれます。

 

 

彼らの様々なドラマをこぼさず描いているのもこの映画の楽しさの一つになっているので、そこも見逃さず堪能してもらえればと思います。

 

 

ボストンよ強くあれ。

よく映画で見る光景ではありますが、アメリカ人は、素直に感情を露わにするからか、こういった大きな悲しみに対し、誰もが共有し、団結して声高にアピールするのをよく見かけます。

これ日本ではほんとに見ないので、ちょっとうらやましいな、と見るたびに思ったりするんですが、今作でも、そんなアメリカ人の団結力が描かれています。

 

悲しみを乗り越えるために、とにかくボストンという街がもう一度輝きを取り戻すために、負傷した人に手を差し伸べ、警察に協力して自宅待機したりして、犯人逮捕を願う。

この事件を通じて再び強くなったボストン市民。そのおかげでこの年のメジャーリーグではレッドソックスが優勝した年だったんだとか。

その力がスポーツにまで影響を与えてしまうのもすごい。

 

終盤でトミーが話す、愛は憎悪に負けないという言葉の通り、市民の愛という力によって解決したテロ事件。

もし日本でも同じような状況になった時、あっちゃいけないんですが、団結できるような気持ちでいたいですね。

 

 

最後に

ここまで褒めといてなんですが、やはり「バーニングオーシャン」に比べると見劣りしてしまう部分多かった気がします。

バーニングオーシャンは自身にも通じる組織の対立構造といった部分や、映画としてのわかりやすいパニック満載の災害規模の大きさといった部分から、見ごたえ十分だったこともあり、比較してしまうと今作はちょっと弱かったかなぁと。

最後に本人登場でインタビューというのも前作でやっているわけですし。

 

言い方悪いですが、再現ドラマになってしまってる、というのが一番の残念な所でしょうか。

 

とはいっても、バーグ×ウォールバーグの最新作ということで、この実録お仕事映画、今後も時間のある時に(無いかww)続けてほしいなと思います。

 

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

映画「22年目の告白 私が殺人犯です」感想ネタバレあり解説 元の作品は見ないで楽しもう。

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6月10日

22年目の告白~私が殺人犯です~ 

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このポスターの伊藤英明がイケメンになった両さんに見えるのは私だけでしょうか。

それはまぁいいとして。

夜神月、カイジ、伊藤直輝(パレード)、清丸国秀(藁の盾)、MONSTERZでの超能力者、志々雄真実。

これまでさまざまなクズというクズ、感情と苦悩と叫喚を最大限に表現してきた男、その名は藤原竜也

そのクズキャラの歴史に今回新たなページが刻まれる。

なんて楽しみなんだっ!!!

 

竜也さんの今回の役どころは、時効を迎えた連続殺人事件の犯人が、その告白本を出し、時の人となって、新たな事件を巻き起こすという、とんでもねークソミソ野郎をやらかしてくれます。

 

是非、ラストは醜態をさらし無様に死んで欲しいと渇望しておりますww

というわけで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

2012年の韓国映画「殺人の告白」を「SR サイタマノラッパー」シリーズでお馴染みの監督が日本映画としてリメイク。

未解決のまま時効を迎えてしまった連続殺人事件の犯人が、突如世間の前に現れ、告白本を出版することで、再び世間やマスコミ、被害者家族、そして事件を担当した刑事までをも巻き込んでいくサスペンスリラー映画です。

 

22年目の告白-私が殺人犯です-

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殺人の告白 [DVD]

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あらすじ

 

 

かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。

その犯人が、事件から22年後、突然自ら名乗り出た。

会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人(藤原竜也)という男だった。

顔をさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂!

賛否両論を撒き散らしながら本はベストセラーに。それだけでは終わらない。

マスコミをつれての被害者遺族への謝罪。刑事への挑発。そして、サイン会まで。

その全てがあらゆるメディアを通じて発信され、SNSで拡散されていく。

それは日本中を巻き込んだ新たな事件(ゲーム)の始まりだった――。

 

日本中が釘付けにされる告白の行方は?事件(ゲーム)はとんでもない領域へと加速していく!

(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

監督

監督は入江悠

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 彼といえばサイタマノラッパー。

当時レンタルビデオ店に勤めていた頃、同僚がめちゃめちゃオススメ作品として薦めてきたが、よし見てみるか、なんてこれっぽっちも興味がわかず、それ以来いまだ手を出しておりません。

そのシリーズも3作作られるほど人気があったようですが、未だに見ていない。

何か良いきっかけがあればいいんですが。

 

SR サイタマノラッパー [DVD]

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とはいうものの、「日々ロック」は鑑賞済み。野村周平の明らかにやりすぎな演技と二階堂ふみのキュートでドSな役どころしか覚えてないんですが、別につまらなくはなかったですかね。

自主制作畑から商業映画でただいまガンバっているようですが、快作ってのはあまり聞かないですね。

今作が面白ければサイタマノラッパー見てみようかな。

 

さすがに商業映画が不振だったのか、上から下から板ばさみ状態に嫌気が差したのか、次回作は原点回帰ということで、地元埼玉を舞台にしたオリジナル脚本作品「ビジランテ」が12月に公開予定とのこと。

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

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めんどくさいんで人物相関図で。

 

  • 曾根崎雅人(藤原竜也)

 

 

22年間の連続事件の犯人。「私が殺人犯です。」という告白本を出版し世間を騒がせる。その容姿端麗な顔つきから人気が過熱していく。

(HPより抜粋)

 

 

 髪型がから既に嫌なオーラが出ています。竜也さん、「キンキンに冷えてやがる」以上の名言をお待ちしています。

 

  • 牧村航(伊藤英明)

 

 

組織犯罪対策課の刑事。22年前の事件で上司を殺された過去を持つ。

そのときに犯人を取り逃がし、後悔している。

(HPより抜粋)

 

過去にサイコパス(悪の教典)をやっていたので、竜也×英明のサイコパス対決ってのでタッグ組んでほしかったですね~。 これもいいけども。

 

  • 岸美晴(夏帆

 

 

22年前の事件の被害者遺族。当時5歳で父親を殺され、勤務先の書店でっ告白本が売れていくことに、怒りを覚える。

(HPより抜粋)

 

好きでーす。付き合ってくださーい。

 

 

あとはざっくり。

  • 小野寺拓巳(野村周平)・・・牧村の妹の恋人。
  • 牧村美香(石橋杏奈)・・・牧村の妹。
  • 春日部信司(竜星涼)・・・牧村の部下。
  • 戸田丈(早乙女太一)・・・橘組系のチンピラ。
  • 滝幸宏(平田満)・・・22年前の牧村の上司。最後の犠牲者。
  • 山縣明寛(岩松了)・・・事件の被害者遺族。妻を殺され、現在病院の院長。
  • 橘大祐(岩城滉一)・・・橘組組長。事件の被害者。報復をたくらむ。
  • 仙堂俊雄(仲村トオル)・・・報道番組のメインキャスター。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、このクズや朗がどんなことをしでかすのかも気になりますが、情報が行き交う現代の、欲しがる視聴者、加熱する報道にも言及していそうな作品ですかね。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

日テレ製作ってことでメディア演出が巧い!!

そして藤原竜也が殺人犯て時点で騙されましたww

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺やっちまったよ・・。

時効成立後突如現れた殺人犯が書いた告白本により、メディアや大衆は騒然となり一大ブームとなるが、テレビの生放送を皮切りに、隠されていた真相が明かされていく様を、テレビ局制作ならではのリアリティある演出、事件当時の日本が阪神大震災であったことを紐づけながら、元の作品を、より日本風に仕上げたリメイク作でありました。

 

冒頭から、事件当時のニュース映像を不気味に見せたり、巨大スクリーンを使ってのド派手な演出で朗読をし、発表する告白本の出版会見、日テレアナウンサーを使っての、架空のワイドショー番組で、事件の全容と時効とその後の法改正の説明、静粛にしなければならない病院という場所にもかかわらず、空気を読まない押し寄せるマスコミ、夜のニュース番組でのスタイリッシュなセット、そのニュースキャスターに密着するドキュメンタリー撮影などなど、普段テレビで見るようなリアリティある演出が巧かったように思えます。

 

役者陣も、武骨で荒々しい中堅刑事を熱演した伊藤英明、ミステリアスな雰囲気を醸し出しながら登場し、こいつ絶対反省してないよなぁという不敵な笑みをカメラの前にさらす藤原竜也といったメインキャスト、自分の職場で加害者の本がバカ売れしてる様子に耐えられない被害者役の夏帆、怒り狂った様子が素なのか演技なのかわからないほど目力の強かった鉄砲玉の早乙女太一、これもそのまんまヤクザの組長の岩城滉一など、ナイスキャスティングだったと思います。

 

そしてこの映画、サスペンスというだけあって、後半からは大どんでん返しが待ち受けています。

これを言ってしまったら、超ネタバレになるので語れませんが、ヒントを与えるとするならば、藤原竜也が殺人犯ということで、この記事の冒頭新たなクズキャラ史に名を刻むとか言ってましたが、そう思ってる人は、既に騙されていますww

これ以上は言えません・・・。

 

だからきっと本編を見てる最中、驚くことでしょう。

 

しかしながらつい先日、この映画の元である「殺人の告白」を、予習と称して見てしまったのです。この映画の核心が描かれているとも知らずに・・・。

 

やってしまいましたよこれは。

おいらぁてっきり、時効だと思ってた事件が実は時効になってなくて、犯人を捕まえられなかった刑事たちが、うまく殺人犯を誘って捕まえる、そんな話だと思ってたんですが。

いや、あながち間違ってはないんですが、クライマックスのオチの畳みかけに見事にやられてしまい、「殺人の告白」を見終わった後、本作が決して同じ内容でありませんように、オリジナルの結末でありますように、と祈ったわけです。

 

だから、結果この作品と比較しながら見てしまったんですね~。

 

 

「殺人の告白」との比較

やはり元の作品が韓国映画ということもあって、クオリティ、演出、編集、内容、オチの畳みかけなど、すべてにおいて本作より良かったです。

やはり娯楽映画ということをわかっていて、アクションもてんこ盛り、伏線の回収もラストに一気に持ってくることで、見てよかった~!!と思えるような内容でした。

 

それに比べると、本作は大きなオチをクライマックス前に持ってきてしまい、その後の真相が、大方の人ならわかってしまうような運びになっていたことが非常に残念でした。

 

「殺人の告白」はその辺をテレビの討論番組で、すべて真相を掲示が激白することでゾクゾクするような運びだったので、本作もこういう風に進んでほしかったなぁ、というのが本音です。

こうした方が謎が全て溶けてスッキリするはずなんですけどね~。こっちと差別化を図りたかったのかなぁ。

 

 

殺人犯を憎む被害者たちが、殺人犯を襲撃するシーンがありますが、これも元の作品とはずいぶん違います。

「殺人の告白」では、この被害者たちが結託して復讐計画を立て、実行する流れになっており、ここで刑事がこの殺人犯を守るというものでした。

もちろん刑事ですから、いくら殺人犯とはいえ、時効を過ぎたのだから一民間人であり、彼を救出するのは当たり前です。

この刑事の行動が後に大きな意味をもたらすので良かったです。

 

本作は、5つの事件がありながら、被害者たちは各々の意思で、殺人犯を襲撃します。ある者は人を使って、ある者は自らの手で。もちろん牧村刑事が、未然に防ぐんですが、できれば全被害者が同じような行動をしてほしかったなぁと。

第一の事件の被害者なんか、被害者出てきませんからね。

そんなこと言ったら「殺人の告白」も10人を殺害していながら、全被害者出てこないんですけども。

 

そうそう、本作の犯人は、目撃者の前で殺害を実行するというとんでもない犯行を、自らルールと称して実行するんですが、「殺人の告白」ではそんなことしてません。

冒頭飯を食ってる刑事の前で、メシ屋の女将を殺そうとするだけでした。

まぁクライマックスでは、じつはとんでもないクズ野郎ってのが判明するんですけどね。

 

一番の比較は、アクションがあるかないかです。

「殺人の告白」では、荒いCGが目立つものの、カメラの切り替えを何度も駆使した豪快なアクションや、大雨の中のアクロバティックな逃走と追走、高速道路でのカーチェイス、しかも走行中の車の上での格闘、クライマックスも再びカーチェイスから、血みどろな肉弾戦と、サスペンス要素以外でも楽しめたりします。

これに加えユーモアも混ざってるからエンタメ映画としてすごく楽しめる作品でありました。

 

本作は、そんなエンタメ要素をサスペンスに特化した内容。

ユルさもないし、豪快なアクションもなし。あるといえば冒頭のチンピラ戸田との追いかけっこくらいでしょうか。

そもそもアクション必要か、なんて話ですが、個人としては元の作品が面白かった、だからリメイク作品も面白くあってほしい、なのに、面白い要素削ったらいけないんじゃないの?っていう考えだったわけで。

 

 

元と比較して本作を悪く言ってるような書き方になってしまってますが、本作が元より勝っているなぁと思った点はメディアのリアリティさですかね。

SNSやニコ生を多用した世間の反応は、最近の映画では必要不可欠なのでこういう演出はあって当然だし、ソネ様信者が群がったり、出版社にデモをする告白本反対派、街頭インタビューといった世間を巻き込んでる演出は良かったです。

 

元の作品は、トンチンカンな人権派弁護士や評論家が、あさっての方向で議論していたり、時代が時代なだけに、ネット界隈の演出がほぼなかったり、世間の反発の声がほとんどなかったのが、少々おかしいなと。

 

そういう意味では、本作の方がちゃんと練った演出だったので、ここに関しては良かったと思います。

 

 

最後に

事件当時が1995年の冬から春ということで、阪神大震災やシャ乱Qの「シングルベッド」が流れたりするんですけど、そもそも阪神大震災を扱う必要があったのか疑問です。殺人犯がこれによって精神に異常をきたしたようなら使う意味は合ったと思うのですが。

 

もちろん牧村の妹が結婚できない理由や東京へ来る理由として位置づけているので、整合性があるといえばあるのですが、別の理由でもいいじゃんと。

シングルベッドは、妹の彼氏の心情と後に重なってくるのでアリでしたね。

 

まぁまとめると、元の作品見ちゃったから、驚きはなかったんだけど、決してつまらなくはなかったよ、てのが感想です。

あえて言うならば、案外そのままの流れでやった方が話としては良かったような気がしますが。

ほんと核心に触れちゃうんでこれ以上書けませんww

是非楽しんでください。きっとビックリします!!

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

 

映画「キングアーサー聖剣無双(2017)」感想ネタバレあり解説 良くも悪くもガイリッチー。

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6月17日

キングアーサー

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史劇ってどうも得意じゃないんです。何故なのかはわからないんですが、おそらく一番知識がない時代の話だからなのかと。

でもですよ、ドラクエ大好きな自分としては、元ネタが中世ヨーロッパの話だったりすることがあるから、実は身近だったりするんですよね。

 今作は正にRPGゲームの元ネタにされることが多いアーサー王伝説を、ゴリゴリの男くさいアクション映画にした作品の登場です。

ほんとはこれサブタイトルに「聖剣無双」ってサブタイトルがついてたんですけど、登録商標に引っかかったかなんかで、消されてしまったんですよね。

これきっかけでちょっと見てみたいなんて同僚がいたからすごく残念なんですけども。

とにかく、そんな無双モードのバトルを期待して見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

貧困街で暮らすかつての王の息子が、謀反を起こし王の座を奪った父の弟に立ち向かう「アーサー王伝説」の誕生秘話を題材に、肉体派、演技派といったイギリスを代表する俳優、監督が集結し、どん底から這い上がっていく、下剋上アクションエンタテインメントに仕上げた1作。

スローモーションを巧みに使用するアクションがウリの監督が、圧倒的なスケールと斬新なソードアクションを描いていきます。

 

アーサー王物語

アーサー王物語

 

 

 

 

あらすじ

スラムのガキから、王になれ!!

 路地裏で育った貧しい1人の青年。

まだ自分の偉大な宿命に気付いていないその青年の名はアーサー(チャーリー・ハナム)。

王の子でありながら、スラムで生きることを強いられた彼は、聖剣“エクスカリバー”を手に入れると、仲間と共に、両親の命を奪った暴君ヴォーティガン(ジュード・ロウ)に反旗を翻す。

イングランドの王となることを運命付けられたアーサーは、やがて救世主として後世に語り継がれる伝説の男“キング・アーサー”へと成長していく……。(MovieWalkerより抜粋)

 

 

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監督

監督はガイ・リッチー

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彼といえば、「スナッチ」、「シャーロックホームズ」などが有名ですが、私のお気に入りは何といっても、「ロック。ストック&トゥー・スモーキング、バレルズ」。

 

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [SPE BEST] [Blu-ray]

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悪友4人組が、悪いやつらのイカサマポーカーによってぶんどられた金を奪い返すため、ギャングや マフィア、殺し屋などを巻き込んで繰り広げられる群像劇をおユーモア且つスタイリッシュに描いた青春クライムムービー。

 

男ならまずはこれを観とけってくらい、映画にハマッた奴には必ず進める作品。(俺が持ってるからなんだけどw)

00年代を代表するTVドラマ「木更津キャッツアイ」が好きならまずハマるし、クドカン絶対これやりたかっただけだろ!と思うほど似てます。

表ではこんなことになってるけど、裏ではこんなことになってました的な展開を、巧妙に見せることで、謎解き感覚もあるし、予測不可能で進んでいき、結果的にはタナボタっぽく終わるのもまた最高。彼の作品ではおなじみのテンポのいい演出や音楽もカッコイイ。

また舞台がロンドンの下町というのも、また雰囲気が出てていいんですよね。

個人的に大好きな作品です。

 

彼に関してはこちらもどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

まだ正式ではありませんが、「シャーロックホームズ」シリーズの続編製作のうわさもあるので、そちらの方も期待したいですね。

 

 

 

 

キャスト

主人公の青年アーサーを演じるのは、チャーリー・ハナム。

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チャーリーといえば、これを語らずに何を語れというのか。

その作品は「パシフィック・リム」!!!

 

パシフィック・リム [Blu-ray]

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 彼を一躍スターダムにのし上げた作品であり、アメリカ以上に日本の男子によって盛りに盛り上がった、地球を怪獣から守るためにロボットが立ち上がる、超SFアクションエンタテインメント作品であります。

 

この中で、チャーリーは主人公ローリーを演じ、天才パイロットでありながら同パイロットの兄を亡くしたことで失意のどん底に陥り、その日暮らしをしていたが、長官に再び呼び戻され、地球を救うべく、かつて乗っていたジプシーデンジャーに乗り込むといった役どころ。

これといった特徴ある演技はないにしろ、アクションはきちんとこなすし、なんといってもこの顔ですよね。イケメン顔。本作でも髭を生やしてサイドを刈り上げた髪型が似合ってます。人気になってほしいなぁ。

 

彼はほかにも、「トゥモローワールド」や「クリムゾンピーク」など、イギリス製作映画や、パシリムつながりでギレルモ・デル・トロ監督作品に出演するなどしてキャリアを重ねています。

 

 

 

 

アーサーの父を殺した暴君ヴォーティガンを演じるのはジュード・ロウ。

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もう頭髪の後退っぷりが隠せない状況ですが、それでも顔はイケメンであります。最近じゃPEPSIの日本版CMに登場したりして話題になりましたね。

ガイ・リッチー監督作品には、「シャーロック・ホームズ」でのワトソン役として既に出演済み。

 

シャーロック・ホームズ ワーナー・スペシャル・パック(初回仕様/2枚組) [Blu-ray]

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コナン・ドイルの有名ミステリー小説 を、そのまま映画化しても味気ない、だったら豪快なアクション映画にしちゃおうぜ!と、きっと監督は考えたに違いない。

ミステリーとアクションを組み合わせたことで、ガイリッチー色の強い作品へと変貌したこの映画。この映画でジュードロウはホームズの助手で、医者のワトソンを好演しています。

なんといってもホームズ役のロバートダウニーJr,との掛け合いが、非常に面白く、憎まれ口叩きながらもホームズのとこが心配で仕方ない,、Sっ気のあるワトソンという新たなイメージ像を作り出しています。

 

 

他にも、ジュード・ロウ作品て面白いのいっぱいあるんですよね。

ガタカ」とか「サイド・エフェクト」、「スカイ・キャプテン」とかが個人的にはお気に入りです。

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

魔術師メイジ役に、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」に出演していたアストリット・ベルジュ=フリスベ

ベディヴィア役に、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、「ワイルド・スピード SKY MISSION」に出演していたジャイモン・フンスー

ビル役に、「シング・ストリート」でコナーのお父さん役だったエイダン・ギレン

アーサーの父、ユーサー王役に、「スタートレック」、「ブラックホークダウン」のエリック・バナが演じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイリッチーが手がけるアーサー王伝説は、一体どんな内容なのか。話よりも、そのアクション描写に注目したいところ。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

う~ん男くさい!!アドレナリン前回のアクションと、ガイリッチーお得意の演出にワクワクすっぞ!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良くも悪くもガイリッチー。

アーサー王伝説を監督が独自解釈し、超娯楽アクションに仕上げた今作は、自分の家族を犠牲にしてでも権力に執着した叔父ヴォーティガンを倒すべく、敵を作るより仲間を作ることをモットーにスラム街で頭と体を使って成長したアーサーが、過去の忌まわしい記憶を少しずつ受け入れながら、剣士として、そして王の風格を覚醒していく下剋上アクション物語でした。

 

これを普通の監督ならリアリティある物語に仕上げていくんでしょうが、ガイリッチーはそうはいかない。クセがすごいんじゃ!!

 

 

冒頭から超巨大象の出現で、父ユ―サーの持つ聖剣エクスカリバーがどれだけすごい威力なのかを見せつけるため、繰り広げられるモルドレッド卿率いる軍隊との攻防戦。

もういきなりリアリティのかけらもありません。なんてたって象がでかい!!

ユ―サーのアクロバテッィクなジャンプといい、モルドレッドの不気味さといい、史劇にしてはファンタジー色が凄いです。

 

そして!タイトルロールが出たら、少年アーサーがスラム街で成長していく様をドンドコドンドコなBGMに乗せて、超早送りwww

お~い!!いきなりダイジェストですか!?ええ?一気に20年くらい過ぎてったんじゃない?

まぁアーサーがどうやってワイルドでマッチョでスラムで幅をきかせていくかがすごく分かりやすいんですが、個人的には笑ってしまい、オープニングのあの迫力からのギャップに拍子抜けしてしまいました。

 

そうです、ガイリッチーはこういう演出をよくする人なのです。早送り、スローモーション、ストップモーション。

今作もテンコ盛り盛りMAXで、この物語を面白く演出してくれています。

 

そして忘れちゃいけない、話の最中での回想シーン。

真の王の噂が街中で広まっている中、兵士たちがアーサーの存在を嗅ぎ付けるんですが、お前なんかした?とアーサーに尋ねる知り合い。

アーサーは、ヴォーティガンの息のかかった奴が、自分が住んでる売春宿の売春婦を痛めつけたことに腹を立て、問い詰めて懲らしめたことで、所在がばれてしまうんですが、このことを、最初にざっくり説明します。

いやいや、そんな要約するな!ちゃんと順序立てて話せ!大事なことなんだから!

と、せっつかれ、順序良く話します。

 

このやり取りの中で回想シーンが流れるわけです。

ざっくり話すときはざっくりとみせ、順序良く話はじめると、テンポよく進む。

で、アーサーが話を脱線するんですけど、そこもちゃ~んと回想シーンで見せてくれる。

ぶっちゃけここいらないんですよwwwそこそんなに時間割いてやる件か!?と。

きっとこう思う方も多いと思いますが、これもガイリッチー特有の演出なのです。過去作でもさんざんやってますw

きっと彼を支持する人たちはこういう無駄なシーンが好きなんでしょうね。

もち!俺も好きです!このシーンニヤニヤしながら見てましたから。まーた始まったwwみたいな。

 

ちなみにこの後も、作戦会議や、作戦実行時にもこういう監督特有の演出がたくさん出てきますのでお楽しみに。

 

 

 

アクションが斬新!

当初サブタイトルについていた「聖剣無双」。劇中では、その無双っぷりに鳥肌が立つことでしょう。

 

アーサーがエクスカリバーを抜いた瞬間、毎晩夢でうなされていた、子供の頃の微かな記憶の続きが飛び込んできます。それを瞬時に拒んでしまうことで失神してしまうアーサー。

彼がエクスカリバーを使いこなすには、その子供の頃に見た記憶を受け入れなければいけないのでした。

 

その頃町では真の王が登場したことに希望を持ちはじめ、不満が募っていたヴォーティガンのやり方に対し、暴動が起き始めます。

中々覚醒できないまま、ヴォーティガンを倒すべく作戦を実行。しかし、昔からつかっていた道場で兵士たちに囲まれてしまいます。アーサーは唯一逃げられる川へと続く穴へ誘導しますが、みんなは逃げようとしません。

どうして?みんな命が惜しくないのか?

 

彼らは死ぬ気でした。真の王が現れたことで戦う気になったのです。

アーサーの中でみんなを守りたいという感情が芽生えます。

その時、魔術師メイジが兵士に捕らえられてしまいます。それを目にした瞬間、

両手で持ったエクスカリバーに刻まれた文字が光り輝きだし、アーサーの瞳が緑色に輝く。

するとどうでしょう!!

突然砂埃が舞い、片っ端から豪快に敵を倒していくではありませんか!!

もうアレです、ドラクエで言ったらギガスラッシュ並みです。いやギガブレイクか。

一人一人を小刻みに斬っていくのではなく、大ナタを振って敵をなぎ倒すようなそんな感じでしょうか。

きっとこのシーンから聖剣無双というネーミングを思いついたのではないでしょうか。

 

このシーンに関しては覚醒の瞬間を描きたかったのかわずかな時間でしたが、クライマックスでは、魔力を手に入れたヴォーティガンと、火花が散る中、暗闇で光る剣と赤く光った炎の玉がぶつかり合いド迫力な一騎打ちになっています。

 

 

 

音楽もかっこいいぞ。

今回流れる音楽ですが面白い作りになってました。

メインBGMになってる音楽は、いろんな打楽器を重ねドンドコドンドコとアーサーの鼓動を聞いているようなリズムで構成されています。マッドマックスでも打楽器がかなり重要な音楽になってたような位置づけかな。

そこに、素早いバイオリンの音色で疾走感を出し、そこからなんと息遣いをサンプリングしたものを重ねてるんですね~。

スーッススハッハッみたいなのがずーっとリピートされてるんですよ。

で、よーく聞くと、今度は、口を開けたまま頬を叩くやつ?(これ名称ないの??)

を重ねて音楽を作ってるんですよ。

この頬を叩くやつ、口を小さくしたり大きくしたりすることで、ちょっとした音階が奏でられるんですよね。これをリズムに合わせて使っています。

もちろんクラップも多用してるから、もっと細部まで聞くと体を使った音を採集して音楽を組み立てているのかも。

後でサントラ聞いてみよう。

 

 

最後に

正直言ってすごく面白かったのか?と聞かれるとう~ん・・・というのがありまして。

とにかく覚醒するまでが長いwそれまではスラム街で育ったワイルドなアーサーの筋肉と知恵と悪ガキっぷりを披露するような流れになっていて、なかなか話が進みません。

これはガイリッチーが余計な演出をすることもあったし、話自体寄り道が多かったなぁというのもあります。

 

あとはもうツッコミどころいっぱいで、そんな時代に格闘を教える道場があったのかよ!とか、その道場主がアジア系の人とか、しかも最後そいつと、アーサーのスラム街時代の仲間ウェットスティックが、そういう立場になるの!?とか、モルドレッドってアーサーの子供じゃなかったっけ?とか、魔術師は出てきたけど、マーリンは出てこないとか、色々自分の知ってる範囲のアーサー王物語とだいぶ違っていることに少々困惑したのも事実。

単独修行も特に効果なかったし、結局メイジがいないとヴォーティガンと戦えないのかよとか、スラムのくせにそんな貧困に見えない感じとか。

 

やはりガイリッチーは史劇をやるのではなく、軽妙な語り口で、銃とヤクと酒ばかりくらってるファンキーな奴らを描いた現代劇がいいです。

きっとイギリス人だから一度はアーサー王やりたかったんだろうけど、なんか合ってなかったなぁ。まぁ階級社会のお国なので、キングスマンのような、立場で人生決めんじゃねえぞみたいなことを言いたかったのかなぁ。

 

それでも男なら楽しくみられる映画だったと思います。ド頭から迫力凄いんで。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

映画「ハクソーリッジ」感想ネタバレあり解説 その信念は周りをも動かしていく。

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6月24日

ハクソー・リッジ 

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今年度のアカデミー賞では、ハリウッド俳優が監督した作品が多くノミネートされた、いつもとは変わったラインナップでした。

そのひとつが今回鑑賞したメル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」。

監督の紹介でも言及しますが、周りの尽力もあってだとは思うけど、色々あっても実力があれば、こうやって表舞台で活躍できる。

その懐の深さがアメリカのいいところだよなぁと。

 戦場での生々しさがかなりすごいという評判もあり、グロい描写が苦手な私としては少々ビビりがちではありますが、早速鑑賞してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

 

銃も手榴弾もナイフさえも、何ひとつ武器を持たずに第2次世界大戦の激戦地〈ハクソー・リッジ〉を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男の物語を、俳優、監督としても数々の賞を受賞しているスター俳優が、およそ10年ぶりに監督した意欲作。

その甲斐もあって今作は、アカデミー賞作品賞、監督賞服務5部門にノミネートを果たした。

命ある戦場で、命を救おうとした1人の男の信念と葛藤を描いた、実話から生まれた物語です。

 

ハクソー・リッジ (オリジナル・サウンドトラック)

ハクソー・リッジ (オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 2016/11/04
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

 

 

あらすじ

 

ヴァージニア州の豊かな緑に囲まれた町で生まれ育ったデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は、兵士として戦場で心に傷を負い酒びたりの父親トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)と、、母バーサ(レイチェル・グリフィス)とのケンカが続く日々を見て育った。


 月日は流れ、成長したデズモンドは、看護師のドロシー・シュッテ(テリーサ・パーマー)と恋におち、心躍る時を過ごしていた。

だが、第2次世界大戦が激化し、デズモンドの周囲の人間は次々と出征する。そんな中、子供時代の苦い経験から、「汝、殺すことなかれ」という教えを大切にしてきたデズモンドは、「衛生兵であれば自分も国に尽くすことができる」と陸軍に志願する。

しかし、神の教えを重んじるデズモンドの前に次々と難題が降りかかり、彼は苦悩と葛藤を繰り返していく。(HPより引用)

 

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監督

監督はメル・ギブソン。

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俳優としても監督としても成功している指折りのお方。

俳優業では「マッドマックス」シリーズや、「リーサルウェポン」シリーズ、「身代金」、「パトリオット」、「ハート・オブ・ウーマン」など数々の主演作で魅了してきました。

ただ個人としては、俳優としての彼はよく知ってるんだけど、監督作品は「ブレイブハート」のみ。戦闘描写がかなり生々しくなかなか応えました・・・。これを上回る描写なのかどうか。

 

そんな名実ともに成功を収めている彼。こんな優しい顔してますが、私生活ではかなりやらかしてしまい、ほんの数年前まで業界から干されていました。

 

 何をしでかしたかというと、妻とは別に、自分の子を身ごもった女性がいて、その相手に暴行・暴言をしていたという、いわゆるDVをしていたということ。

他にも、飲酒運転や人種差別発言など、色々と世間を騒がせたことが業界を干された原因のようです。

 

しかしながら、盟友ロバート・ダウニー.Jrが「アイアンマン4」をメルギブソンが監督するなら演るよ!と彼を支援する発言をしたり、ジョディ・フォスターも自身の監督作に出演させたり、「そろそろ彼を許してやって欲しい」とスピーチするなど、業界で苦しい状況にあったギブソンに救いの手を差し伸べるなどして、彼は少しずつ業界から信頼を取り戻していきました。

決して仲間を見捨てないシルベスタ・スタローンも、自身の作品「エクスペンダブルズ3/ワールドミッション」で彼を抜擢しているのも同様ですね。

 

 

そんな彼の監督作を簡単にご紹介。

過去の事故により人目を避けて生活する元教師と、将来や人生に不安を持つ少年との心の交流を描いたヒューマンドラマ「顔のない天使」で監督デビュー。

スコットランドの独立のため戦ったウィリアム・ウォレスの生涯を、本人が主演監督したスペクタクルドラマ「ブレイブハート」で、アカデミー賞作品賞、監督賞など5部門を受賞し話題となります。

その後も、イエス・キリストの最後の12時間と復活を描き、その描写が宗教論争にまで発展した問題作「パッション」や、マヤ文明後期のジャングルで狩猟民族の青年が過酷な運命から逃れるため奔走する姿を描いた「アポカリプト」があります。

 

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出演

主演のデズモンド・ドスを演じるのはアンドリュー・ガーフィールド。

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今年は「沈黙ーサイレンスー」での演技に胸を打たれ、俳優として一皮向けたなぁという印象を受けました。

 

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今回この映画を見たいと思った一番の理由は監督ではなく彼なので注目したいですね。

なんてったって、この作品で今年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートしたのですから!

てか、沈黙と合わせて、今作での彼の役柄も宗教を信仰しているのは偶然なのか。

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

デズモンドは配属される部隊の隊長、グローヴァー大尉役に、「アバター」、「ターミネーター4」のサム・ワーシントン

デズモンドの恋人ドロシー・シュッテ役に、「ウォーム・ボディーズ」「X-ミッション」のテリーサ・パーマー。

上官のハウエル軍曹役に、「スウィンガーズ」「ドッジボール」のヴィンス・ヴォーン

デズモンドとハクソーリッジへ赴く兵士スミティ・ライカー役に「X-ミッション」のルーク・ブレイシー

そして、デズモンドの父トム・ドス役に「マトリックス」シリーズ「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のヒューゴ・ウィーヴィングが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

第2次世界大戦の激戦地で75人もの命を救った兵士の物語。なぜ彼は武器を持たず戦地で命を救うことを選んだのか。「プライベート・ライアン」をも越えるすさまじい映像はどんなものなのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

決して武器を持たないことに信念を貫いた男の、苦難と偉業の物語。そして戦争の愚かさを生しく見せたメルギブ流戦争映画!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争映画は苦手です。

キリスト教に信心深いデズモンドが、戦場で武器を持たない衛生兵として、75人もの命を救ったお話。

そこに至るまでの過程を前半で丁寧に紡ぎ、後半では兵士の雄たけびが口火を切るように、壮絶で残虐で生々しいほどの描写で戦争の何たるかを訴えている作品でありました。

 

もうですね、恐怖にかられたり、目を瞑りたくなったりといった後半の地獄絵図や、その中でデズモンドの勇敢な行動に涙したり、でもって前半でのデズモンドのちょっとサイコな行動に笑ったりと、デズモンドという男の人間性に心動かされた作品でした。

 

第二次世界大戦を題材にした映画、それ以前に事実を基にした話では、本当はあそこはこうだったとか、史実と違ってるとか色々意見を言う人もいるかとは思いますが、個人としては映画としてどうだったかが大事だと思ってるので、その辺はあえて省いて感想を述べたいと思います。

 

 

前半は苦悩と葛藤の日々

作品の構成としては、少年期、青年期、訓練期、そして戦場といった4部からなる構成だったように思えます。

 

兄弟との仲睦まじい日々をヴァージニアの美しい森や、崖の上からの絶景を映しながら、殴り合いのけんかの末のデズモンドの行き過ぎた行動、そして夜な夜な繰り返す両親の口論に悩まされるといった日常が描かれています。

そこで彼は「汝殺すことなかれ」というキリスト教の教えを目にしていくことで彼の信条の礎が垣間見れることが分かります。

 

 

青年期では恋人ドロシーとの出会いを中心に、兄弟が兵士に志願したことで見せる父の反応といったシリアスな場面もあれば、お前どう考えたってそれじゃプチ変態だろwと思ってしまうようなデズモンドのドロシーに対する突飛な行動が描かれ、この後訪れる惨劇など微塵も感じない、ほのぼのとした場面が続きます。

 

車の修理をしていた人が車につぶされ、足を負傷し、デズモンドは応急措置を施し、病院まで付き添うのですが、そこで献血をしていた看護師のドロシーに一目ぼれをするんですが。

何でしょう、人は一目ぼれするとあんなにずっと満面の笑みを浮かべるものなんでしょうか。

デズモンドはドロシーとのきっかけを作るためにへったクソな会話をはじめ、結果献血をするんですが、止血するためにベルトで応急措置をしていたためズボンが落ちやすい状態で。

この状況をドロシーに満面の笑みで「ベルトが落ちるんです」なんていうんですね。

これ俺がドロシーだったら、あぁこいつちょっとヤバい奴かも・・・なんて警戒するような状況だったんですが、いやドロシーもあれは気が引けてたな。早くこいつ追い払おうって思ってたと思う。

 

デズモンドはドロシーにかなりお熱で、俺結婚すするー!とか、といってこれからデートだぁい!などと言って家を飛び出し翌日も献血に行くアホっぷりを見せたり、どうにかデートにこぎつけて、映画が始まる直前までニタニタしながら彼女を見つめ、挙句の果てには、帰り道に何の前触れもなく彼女にキスしてしまう、女心が全く読めない恋愛偏差値の低い男として描かれています。

デズモンド君、とりあえずデートの本買って読もうね、と、彼の肩を叩きアドバイスしてあげたかった瞬間でした。

 

 

そして彼女の看護師としての姿に何かを見出したデズモンドは、傷ついた兵士を助けるため戦場へ行きたいと願うようになっていきます。

だがここから彼にとって試練と苦難の連続が始まるのです。

 

 

訓練期では、「フルメタルジャケット」のような、軍曹の罵りと、訓練生の「サージ!ノー!サージ!」の掛け合い、もやい結びの訓練、泥まみれになりながらの匍匐前進、高い壁をロープ1本で昇り、そこからの雲梯、そしてラストダッシュ、といったサーキット方式での訓練が続き、デズモンドはいい成績でクリアしていることが分かります。

 

しかしながらライフル訓練では唯一銃を持ちません。

宗教上の理由からデズモンドは武器を持ちたくないことを告げます。これに頭を抱えた軍曹は上官に報告、デズモンドは早速呼ばれ、自分の要望を話すものの、ここでは俺の命令が絶対だ、と上官からくぎを刺されます。

 

協調性を重んじる部隊での訓練において、一人が足を引っ張れば、それは連帯責任であり、デズモンドの部隊は彼のせいで、休日を返上され過酷な訓練を強いられます。

もちろんほかの訓練生は黙っていません。デズモンドを夜な夜な殴る蹴るのリンチをしたり、スミティに大事にしていた聖書を奪われたりと、散々な目に遭います。

上官も彼に雑務を与え、除隊させるよう促していきます。

 

それでもデズモンドは動じません。

誰に殴られたかも言わず、後で部屋に来いといわれても、今日は警備と任務と食事当番なのでいけませんと拒み、頑なにその姿勢を崩しません。

彼の何がそうさせるのか。自分同様に周りの訓練生や軍曹も思ったはず。

 

やがて訓練も一通り終え休暇をもらう訓練生たちですが、デズモンドはライフル訓練を終わらせていないため、休暇をもらえません。

尚且つ、上官への命令に背いたことで犯罪者扱いされ、裁判に賭けれられる羽目になります。

 

ただ銃をもって訓練すればいい、そうすればこの後の結婚式も行えるし、嫌みなことをされずに済む。

それでも、彼は拒み続けます。

 

信念を曲げてしまったら、僕は生きていけない。

 

そう、彼にとって武器を持たないという誓いが生きる証だったのです。何のために部隊に志願したのか、何のために武器を持たないのか、これまで貫いてきたことを諦めてしまったら、今まで拒んできた意味がなくなる、それは自分自身を否定してしまうことになる。

 

自分は神の使いでもなければ、神の言葉が聞ける者でもない。ただただ神を信じてるひとりの信仰者でしかない。

 

そのぶれない姿勢が、父やドロシー、軍曹や上官、そして兵士たちといった周囲の人間たちの心を少しずつ動かしていくのでした。

 

この強い信念は、もちろんこの後の戦場でもきちんと描かれており、彼の誓いが本物で、彼のその行動に上官や仲間たちが感化されていく部分にいたく感動しました。

 

 

後半はどぎつい戦場シーンの連続。

先日メルギブソン監督作品を一度も見たことのなかった自分としては監督の作風を知るために「ブレイブハート」を鑑賞したのですが、今作同様戦場でのシーンは、腕が切れたり、血が飛び散ったりと、直視できないような場面が多々あり、監督はこういう戦いの場において目を背けてはいけないようなところをきちんと描いている人なんだ、と同時に、果たしてこの手の作品が苦手な自分にとって今作はちゃんと鑑賞できるだろうか不安でありました。

 

結果としては「ブレイブハート」以上の目を背けたくなる場面が、どんどん押し寄せ、辛い描写がひたすら続くものでした。

転がる死体の上にウジ虫がわき、そこに群がるネズミ。

飛び散っている腸をはじめとした内臓。

爆撃で両足を無くし、うめき声をあげている兵士、でもってカメラはちぎれた足をしっかり映す。

頭部に1発の銃弾を被弾し即死する兵士。

大きな爆風で土埃まみれ、そこへ放たれる火炎放射器。

火だるまになり叫ぶ兵士たち。

デズモンドもそんな地獄絵図をまじまじと見ていたからか、夜の仮眠でも悪夢を見てしまうほどの恐怖。

明くる日もワンサカわいてくる日本兵の数と狂気に、怖さを隠せません。

 

他にもものすごく目を背けたくなるようなシーンの数々に、自分がその場にいるかのような臨場感。

 

カメラワークに関しても、スローモーションやあらゆる視点からの撮影などが光り、一つ一つの音といった細部に至るまでリアルに感じる映像でした。

 

そんな中で武器を持たず、傷ついた兵士たちに、点滴を打ち、、モルヒネを打ち、血を止めるためにロープで足を縛り、包帯とガーゼで応急措置を施すデズモンドの勇姿に胸を打たれました。

この姿は決して目を背けてはいけない、そう思いながらたくさんの見たくもない悲惨な映像に耐え、目に焼き付けていた自分がいました。

 

 

 

最後に

メルギブソンが戦争映画を撮るとこういう話になる、そんな映画でした。

戦争は人を殺しにく所だ、でもそんな場所で人を助けたいと願う男の視点から、戦争というものが、どれだけの命を奪い、それがどれだけ無意味なもので、どれだけあってはならないものかを伝えるために、あえてあれだけ生々しい描写にしたんじゃないだろうか。そんな風に思えます。

 

そして武器を持たないことで相手を傷つけずに、命を救うことだけに全うした男を、優しい笑みと眩しいほどの真剣な眼差し、そこから感じる強い信念を見事に演じたアンドリューガーフィールドが素晴らしかったです。

 

個人的にはもっとスミティとの絆を深めるシーンや、仲間意識が目場ていくような場面が沢山あったら良かったのになぁとは思ったのですが、これはそういう映画じゃないよね。

 

クライマックスまでの流れは伏せての感想、いや説明かこれ、伏せて書きましたが、見て損はない作品でありましたので、是非ご鑑賞あれ。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

モンキー的2017年7月期待の新作映画

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6月25日

モンキー的2017年7月期待の新作映画

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夏だ!プールだっ!!大作映画祭りだっっ!!!

プール行かないけどね!!

 

今年もいよいよ夏映画興行の始まりです。

7月はいきなり大作映画が目白押しとあって、あれも見たい!これも見たい!やばい面白かったもう一回!!などなど、週末はかなり忙しくなりそうです。

 

去年の夏映画もやばかったですが、今年も負けず劣らずのラインナップになってます。

その中でも、個人的にこれはハズせないでしょ!?ってのを毎度のごとくまとめましたので、是非ご参考までに。

 

 

あ、銀魂は行かないです。はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

7月1日公開

 

  • 出演

 

 

ジョニー・デップ・・・ジャック・スパロウ

ハビエル・バルデム・・・サラザール

ブレントン・スウェイツ・・・ヘンリー・ターナー

ほか

 

 

 

  • 解説

 

ジョニー・デップ主演による世界的大ヒットシリーズの第5弾。孤高の海賊ジャック・スパロウと、ジャックへの復讐に燃える「海の死神」サラザールの因縁の対決を軸に、かつてジャックと冒険したウィル・ターナーとその息子ヘンリー、孤独な天文学者カリーナ、ジャックの宿敵バルボッサらの運命が交錯する。

ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。サラザールの復讐を阻止するには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。一方、10年に1度しか陸に上がれない呪いをかけられたウィルの息子ヘンリーは、ポセイドンの槍を手に入れて父の呪いを解こうとジャックに近づく。(映画.comより転載)

 

 

  • 期待どころ

 おっぱいレーツ・オブ・カリビアンコム、略してパイレーツオブカリビアンの第5弾なわけですが、「ワイルドスピード」シリーズ、「ミッションインポッシブル」シリーズなど、昨今の続編映画は、しり上がりに面白くなっている傾向があるにもかかわらず、この「パイレーツオブカリビアン」は、どんどんつまらなくなっている気がします。

 

「ワールズエンド」で終わらせておけばよかったんだよなぁ、とテレビで見るたび思います。

しかしながら、なんだかんだで劇場に足を運び見てしまっているわけだし、何度見てもジョニデのなかで一番のハマり役なわけですから、それはそれで見ていて楽しいんですよね。

 

数々の映画の世に送り出したプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーですが、ここ何年かはヒット作が無く、彼のプロデュース力に陰りが見えており、今作もトマトなどの評価は低い模様。

 

 まぁ評判はおいといて、総キャスト出演とあってきっと楽しい娯楽大作になってる・・・はず。

 

 

 

 

コンビニ・ウォーズ バイトJKVSミニナチ軍団

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youtu.be

期待度☆☆☆☆★

 

7月1日公開

 

  • 出演

 

 

リリー=ローズ・デップ・・・コリーン・コレット

ハーレイ・クイン・スミス・・・コリーン・マッケンジー

バネッサ・パラディ

ジョニー・デップ・・・ギー・ポワランテ

ほか

 

  • 解説

 

 

ジョニー・デップとバネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・デップが映画初主演を果たしたホラーコメディ。「チェイシング・エイミー」「クラークス」などのケビン・スミスが監督・脚本を務め、2014年製作の「Mr.タスク」に続いてデップ父娘が共演した。

女子高生のコリーン・コレットとコリーン・マッケンジーは親友同士で、コンビニで一緒にバイトしている。ある日のバイト中、2人は店長不在のコンビニで男の子とパーティを開こうとするが、地下に眠っていた邪悪なミニナチ軍団を呼び起こしてしまう。巨大な怪物を解き放ち世界征服に乗り出したミニナチ軍団から人類を守るべく、壮絶なバトルに身を投じる2人だったが……。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

パイレーツシリーズ最新作で賑わうであろう7月第1週の映画興行。そんな中でしれっとジャックスパロウ演じるジョニデの娘が、かったるそうに主役を演じている作品が同日に公開です。

しかも、この映画には、お母さんのヴァネッサ・パラディとお父さんであるジョニーデップの出演するのだから、なんて豪華な七光り映画だこと。

 

尚且つ、面白いキャスティングなのが、かつて名子役といわれ「シックスセンス」や「A.I.」など主役級の活躍を見せていたハーレイ・ジョエル・オスメントまで出演。

過去の栄光のかけらも感じない、太ったおじさんと化したオスメント君の活躍に期待です。

 

 単館上映なので初日に見に行けるか不安ですが、パイレーツの後に見たい映画です。

 

 

 

 

ジョン・ウィック チャプター2

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youtu.be

期待度☆☆☆☆★

 

7月7日公開

 

  • 出演

 

 

キアヌ・リーブス・・・ジョン・ウィック

リッカルド・スカマルチョ・・・サンティーノ・ダントニオ

ローレンス・フィッシュバーン・・・キング

ほか

 

  • 解説

 

 

キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた新銃術「ガンフー」を取り入れたアクションでヒットを記録した「ジョン・ウィック」のシリーズ第2弾。

前作でニューヨークを舞台にロシアン・マフィアを相手に繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後。平穏な生活を送りたいジョンは、イタリアン・マフィアのサンティーノからの殺しの依頼を断るが、それにより自宅を爆破されてしまう。ジョンはサンティーノへの復讐を開始するが、命の危険を感じたサンティーノに7億円もの懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から命を狙われる事態に巻き込まれてしまう。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 神様仏様キアヌ様の復活作が続編となって帰ってきました!

前作で愛犬を殺されブチギレたジョン・ウィックですが、今回は家を破壊されブチギレる!!

戦闘態勢に入るわけですが、気がつけば懸賞金がかけられ、世界中の殺し屋たちが彼を標的にする、ジョン包囲網となっていきます。

 

様々な殺し屋が登場するようですが、一人スモウレスラーみたいなのいますね~。エドモンド本田みたいな。あ、顔に化粧してないか。どすこいっ!とかいうのかな。言わないか。百貫落としとかするのかな。あ、エドモンドじゃないのか。

 

なぜかスモウレスラーから目が離せないのですが、キアヌ様にとって「マトリックス」で共演し、盟友であるローレンス・フィッシュバーンが出演というのも嬉しいキャスティング。

マトリックスオマージュとかあるのかなぁ。オマエは救世主だとか言うのかなぁ。

ザイオンて書いてある店とか出るのかなぁ。

 

もう完全にジョンウィック以外のことで妄想中ww

 

とにかくキアヌ様の機敏なのかどんくさいのかよくわからないガンフーアクションが楽しみです!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ライフ

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

7月8日公開

 

  • 出演

 

 

ジェイク・ギレンホール・・・デビッド・ジョーダン

レベッカ・ファーガソン・・・ミランダ・ノース

ライアン・レイノルズ・・・ローリー・アダムス

ほか

 

  • 解説

 

 

地球外生命体を調査していた6人の宇宙飛行士が密室の無重力空間で直面する恐怖を描いたSFスリラー。

火星で未知の生命体の細胞が採取され、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで極秘調査を開始した。しかし、生命体は次第に進化・成長して宇宙飛行士たちを襲いはじめる。高い知能を持つ生命体を前に宇宙飛行士たちの関係も狂い出し、ついには命を落とす者まで現われる。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

最近のSFモノはどこか明るい感じのテイストばかりだったように思えましたが、やはり宇宙って怖えっ!!っていうのが感じられる作品なんでしょう。

何でも世紀の発見とか言って未知の領域に手を出すからいけないんだぞっ!て教訓映画になってるんでしょうか。

いやなってないっしょw

 

こういう作品にジェイクギレンホールが出演しているのが珍しいという印象です。インディペンデント系からそろそろメジャー作品にどんどん顔を出してくのかな?

そんなジェイクに、デップー当たってよかったね、のライアンに、ミッションインポッシブルが当たり、続投も決定のレベッカさん。

ちゃっかり四番手で出演している我らがヒロユキ・サナダ!!

 

こんな具合でキャスティング豪華です。

 

このキャストたちが、未知の生命体によって砕かれるそうですが、どんな砕かれ方をするのか見ものであり、怖くもあり。

あぁ怖いのイヤなんだよなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

メアリと魔女の花

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期待度☆☆☆★★

 

7月8日公開

 

  • 声の出演

 

 

杉咲花・・メアリ

神木隆之介・・・ピーター

天海祐希・・・マダム・マンブルチューク

ほか

 

 

  • 解説

 

 

「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手掛けた作品で、スタジオポノックの長編第1作となるファンタジーアニメ。イギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」を原作に、魔女の花を見つけたことから魔法世界に迷い込んだ少女メアリの冒険を描く。

田舎町の赤い館村に引っ越してきた11歳の少女メアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を森の中で発見する。それは、かつて魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、魔法世界の最高学府・エンドア大学への入学を許されるが、メアリがついたある嘘が大きな事件を引き起こしてしまう。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 これは果たしてヒットするのか。日テレがガンガン宣伝するタイプのアニメなのか。後ろに電通が控えているのか。博報堂?まぁどっちでもいいや。

ぱっと見スタジオジブリのアニメーション映画かと思いきや、ジブリにいたアニメーターが、ジブリの作品をプロデュースしてきた人と新しい会社を作り、その会社の最初の長編作品とのこと。

 

こりゃあどう見たってジブリだろ、って誰もが思うはずの画のタッチに期待は膨らみますが、「思い出のマーニー」も「借りぐらしのアリエッティ」も見ていないので彼の作品がどんなものなのかよくわかりません。

 

とはいえ、魔女を題材にしたファンタジーなんてまさにジブリチックでいいじゃにゃいか!わくわくすっぞ!ってことで。

 

アニメーション映画に関しては、てんで詳しくありませんのでゆるい見方で鑑賞しようと思います。

 

 

 

 

 

 

彼女の人生は間違いじゃない

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youtu.be

期待度☆☆☆☆★

 

7月15日公開

 

  • 出演

 

 

瀧内公美・・・みゆき

光石研・・・修

高良健吾・・・三浦

ほか

 

  • 解説

 

 

「さよなら歌舞伎町」「ヴァイブレータ」の廣木隆一監督が、出身地の福島に暮らす人びとを描いた処女小説を自身のメガホンにより映画化。

仮設住宅で父と2人で暮らすみゆきは市役所に勤務しながら、週末は高速バスで渋谷に向かい、デリヘルのアルバイトをしている。父には東京の英会話教室に通っていると嘘をついている彼女は、月曜になるとまたいつもの市役所勤めの日常へと戻っていく。福島と渋谷、ふたつの都市を行き来する日々の繰り返しから何かを求め続けるみゆき、彼女を取り巻く未来の見えない日々を送る者たちが、もがきながらも光を探し続ける姿が描かれる。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

おそらく廣木監督作品は 「さよなら歌舞伎町」以来の鑑賞になるかと思います。

ここ最近はスイーツ映画と括られた作品ばかり撮っていたので、敬遠してましたが、久々にズシッときそうなヒューマンドラマになってるのではないでしょうか

なんつったって自分で書いた小説で自分の出身地が舞台で、しかもそこが福島で。

かなり思いの詰まった作品になってる気がします。

 

 

これを見てみたいと思ったのも、映画・音楽ジャーナリストの宇野惟正さんのツイートを見たのがきっかけ。

 

今の自分を受け入れることができない人たちが、どう自分と向き合い見つめなおし前へと進んでいくのか。

自分も故郷から離れ東京に出てきたので、色々と考えさせられそうな気がします。

 

 

 

 

 

 

カーズ クロスロード

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

7月15日公開

 

  • 声の出演

 

 

オーウェン・ウィルソン(土田大)・・・ライトニング・マックイーン

アーミー・ハマー(藤森慎吾)・・・ジャクソン・ストーム

ネイサン・フィリオン・・・スターリング

ほか

 

 

 

  • 解説

 

 

レーシングカーのライトニング・マックィーンを筆頭に、車たちの活躍を描くピクサー・アニメーション・スタジオの長編アニメ「カーズ」シリーズ第3作。

すでにベテランの域に達しつつあるマックィーンが、最新テクノロジーを追求した次世代レーシングカーたちの台頭と、レース中の大クラッシュをきっかけに人生の岐路に直面し、大きな決断を迫られる姿を描く。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 期待の映画に挙げてる以上期待してるし、ある程度自分の中で面白いだろうと思っていろいろ書いてるんですが、「カーズ」1本もみたことありませんwww

これが公開するまでには、過去作を見ておこうと思っていますが、何を想って期待してるのかw

 

やはりモンスターズユニバーシティでピクサーアニメが復活の兆しを見せたこともあり、立て続けに見ているので、これは見逃すわけにはいかないのであります。

 

今年は年末に「リメンバー・ミー」も公開されるのでそちらも併せて楽しみにしております。

 

 クロスロードなるサブタイトルから、主人公のマックイーンは人生の岐路に立たされるのでしょう。我々も人生を生きる上で、そんな分かれ道をいくつも迎えてきただけあって、感慨深いラストになってくれたらいいなぁと思っております。

 

 

 

 パワーレンジャー 

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期待度☆☆☆☆☆

 

7月15日公開

 

  • 出演

 

 

デイカー・モンゴメリー・・・ジェイソン・スコット(レッド・レンジャー)

ナオミ・スコット・・・キンバリー・ハート(ピンク・レンジャー)

ブライアン・クランストン・・・ゾードン

ほか

 

 

  • 解説

 

 日本の「スーパー戦隊」シリーズを英語版ローカライズしたテレビドラマを、最新の映像技術を用いてリブートし、映画化したアクション大作。

紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。そして現代。平凡な毎日を送っていたジェイソンら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードンと機械生命体アルファ5が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが……。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 待ってたんですよ!!この映画が公開されるのを!!!

みんな一つは持っていただろう!スーパー戦隊たちの変身道具のおもちゃを!

みんな一度は見てたろう!スーパー戦隊の勇姿を!

 

世の男子なら、これを見ずして今年の映画は語れないのではないだろうか。

アメコミやら怪獣やら、男心をくすぐる映画はたくさんありますが、日本で生まれたスーパー戦隊が、逆輸入して帰ってきたのだから興奮しないわけがない。

 

アメリカでずっと放送してきたパワーレンジャーシリーズですが、シーズンごとに、日本でちょい前に放映していたスーパー戦隊のコスチュームを使って放送してたんですねぇ。

 きちんと日本のヒーロー戦隊同様、色分けされたメンバー、妖艶な悪役、そして各々の操縦するメカがあり、それが合体!!

おおっ!!ここまで寄せてきたか!!

それに加え、変身中でも顔が見えるようになってたり、トランスフォーマーのようなちょっと剝き出し感のある、ガチャガチャしたゴツイ感じのコスチュームがアメリカっぽくてまた良い。

 

最初予告で見たときはジョシュ・トランク監督の「クロニクル」と同じじゃねえかっ!?と思いましたが、そこは入り口だけで、どんどんそんな酷似など忘れるほどのめりこんでいくのでしょう。

 

とりあえず、東京ドームシティで僕と握手ってイベントあるなら行きますけど?

 

 

 

 

 

ビニー 信じる男

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

7月21日公開

 

  • 出演

 

 

マイルズ・テラー・・・ビニー・バジェンサ

アーロン・エッカート・・・ケビン・ルーニー

ケイティ・セーガル・・・ルイーズ・バジェンサ

ほか

 

  • 解説

 

 

「セッション」のマイルズ・テラーが主演を務め、交通事故から奇跡のカムバックに挑んだ実在のプロボクサー、ビニー・パジェンサを演じた人間ドラマ。

うぬぼれ屋のボクサー、ビニーは世界タイトルを獲得するが、自動車事故で首を骨折する大怪我を負ってしまう。医師から選手生命の終わりを告げられ、周囲の人々はビニーのそばを離れていく。しかし自らの復活を信じるビニーはトレーナーのケビンのもとで命懸けのトレーニングに励み、王座奪還を目指す。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 正直ボクシング観戦は好きじゃないので、有名な選手の名前挙げろっつったら、世代的には辰吉か薬師寺くらいしかでてこないんですが、こと映画に関して言えば、「ロッキー」はもちろんのこと、「レイジング・ブル」、「アリ」、「ザ・ファイター」、「ミリオンダラーベイビー」、そして去年公開した「サウスポー」となんだかんだ結構見ていて、その度に心震わせる感動を味わっているので、この映画も非常に楽しみです。

 

これ春くらいには公開予定だったんですけどね~だいぶずれ込んで夏映画になってしまったのが少々残念。そんなに話題じゃなかったのか?

今回も「セッション」でのジャズドラマーが見事だったマイルズテラーが、頑張って体を張ってます。

 あなたこういうの好きね~。

でもなんかその締まりのないフェイスに気迫を感じないんだなぁ~。

 

まぁ見終わった後印象が変わることを期待して。

 

 

 

 

 

 

ザ・マミー 呪われた砂漠の王女

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

7月28日公開

 

  • 出演

 

 

トム・クルーズ・・・ニック

ソフィア・プテラ・・・アマネット

ラッセル・クロウ・・・ジキル

ほか

 

 

  • 解説

 

 

トム・クルーズが主演を務め、「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」でもリブートされた1932年のホラー映画「ミイラ再生」を新たに生まれ変わらせたアクションアドベンチャー。2000年の眠りから目覚め人類への復讐を開始した古代エジプトの王女と、飛行機事故による死からよみがえり世界を救うべく立ち上がった男の戦いを描く。

古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 おそらく日本の宣伝はハムナプトラシリーズって宣伝するんだろうけど、「ハムナプトラ」もリメイクだよってのを強く言わないと、見に来たお客さんが勘違いしそうなくらいシリアスな作りです。

もう予告偏で流れるザ・ローリング・ストーンズの「Paint it black」がぴったり過ぎていいじゃん!!最高じゃん!!

ユニバーサル映画が誇るモンスターたちを主役にした「ダークユニバース」の記念すべき第1作目なので、さぞ盛り上がるんだろうと思ったら、アメリカでは酷評の嵐

果たしてどうなることやら。

でもまぁ、「ジャックリーチャー」よりかはマシな気がしますけどね。

 

ちなみに、ダークユニバースは、次作がハビエル・バルデムのフランケンシュタイン、で、その次がジョニーデップの透明人間を予定してるそうで、企画段階では狼男やドラキュラも上がってるとか。

 

結局のところこいつらが戦うの?こいつら対人間の話になるの?見えてこねぇなぁ。

 

 

 

 

 

 

君の膵臓をたべたい

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youtu.be

期待度 ☆☆☆★★

 

 

7月28日公開

 

  • 出演

 

 

浜辺美波・・・山内咲良

北村匠海・・・「僕」(学生時代)

小栗旬・・・「僕」(現在)

ほか

 

  • 解説

 

 

タイトルとストーリーのギャップで話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。

高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。(映画.comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

この小説が泣けると書かれたものは、セカチュー以降なんでも映画になってる気がしてならないのですが、今作もまたラストでタイトルの意味に涙するということで、泣くために映画見てるんじゃないんだけどなぁと思いながらも、期待の作品に入れております。

 

どうして期待の作品に入れてるのか。決まってんだろ!主題歌がミスチルだからだっ!それだけだ!

ミスチルが主題歌ならば、ドラマに出てる明石家さんまに価値を見いだせないにもかかわらず「恋のバカンス」 を毎週見ていたし、なんで俺こんなの見なきゃいけないんだといやいやながら「恋空」や「僕らがいた」もしっかり見たわけで。

 

すごく個人的な意見なんですが、ミスチルはもう若年層をターゲットにした作品のタイアップは避けて、大人向けのコンテンツとタイアップしたほうがいい気がするんですよね。ただ俺が嫉妬してるだけか?

 

思い切りそれた話になってますが、浜辺美波のちょっと田舎臭い垢ぬけてない可愛さがいいなぁと思ってます。5年後うんと美人になってるんだろなぁ。

 

 

 

 

 

 

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

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youtu.be

期待度☆☆☆☆★

 

7月29日公開

 

  • 出演

 

 

マイケル・キートン・・・レイ・クロック

ニック・オファーマン・・・ディック・マクドナルド

ジョン・キャロル・リンチ・・・マック・マクドナルド

ほか

 

  • 解説

 

 

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンが、マクドナルドの創業者レイ・クロックを演じる、実話をもとにしたドラマ。

1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で惜しくもオスカーを逃してしまったマイケル・キートンが、今度こそは!と頑張ったものの、どこの賞レースにも引っかからなかった作品です。

 

今や世界中で食べられることができるマクドナルド。ここまで広まったのはある男のおかげなんだけど、その誕生のウラではガチンコバトルがありましたよ、って話。

 

もう何年もマックを食べてないんですが、すっげ~たまぁ~にポテトが食べたくなる時があります。ピロリ♪ピロリ♪

 

どうでもいい話ですね。ともかく当時のアメリカンドリームを掴むためなら、何が何でもやってやる!止まることなんてできないぜ!と躍起になるビジネスマンを見て、じゃあ俺も!ってなる話なのか、成功を掴んだ人の歴史なんて美談ばかりかと思ったら大間違いだぜ!汚いことやりまくってんだよ!って話なのか。

 

どちらに転んでもドラマがあるので楽しみですね。

マクドナルドはこの映画のスポンサーみたいなのはやらないのか。見に来た観客にマックシェイクくらいサービスしたらどうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 他の話題作

  • 1日公開

忍びの国(嵐・大野×中村義洋監督の怪物くんコンビ再び!の忍者アクション時代劇)

  • 14日公開

銀魂(超人気コミックが満を持しての実写化。福田雄一監督×小栗旬×久々の堂本剛!)

  • 15日公開

劇場版ポケットモンスター キミに決めた!(毎年恒例のポケモン映画)

  • 21日公開

怪盗グルーのミニオン大脱走(大人気怪盗グルーシリーズ第3弾)

  • 22日公開

心が叫びたがってるんだ(人気アニメ映画の実写版。セクゾ中島健人主演)

  • 29日公開

東京喰種 トーキョーグール(人気コミックの実写化。千眼美子も出るよ)

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、7月は映画館が毎日にぎやかになりそうなラインナップです。

忙しくなりそうだ!!

 

7月はいくつか映画好きのイベントに誘われたり参加したりと、課外活動も多いのでその辺のこともかけたら書こうと思います。

 

というわけで以上!あざっした!!

 

映画「ありがとうトニエルドマン」感想ネタバレあり解説 親にとって子はいつまでも子なんだよね。

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6月24日

ありがとう、トニ・エルドマン 

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今回はドイツ映画です。ドイツ映画、最近何見ただろう。それくらい見ようと思ってみない国の映画をどうして見たくなったのか。

今年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートした作品というのも理由のひとつなんですが、ノミネートされた時点でこの映画本命だったんですよね~各映画人の予想では。

 しかも、この映画は既にハリウッドでリメイクが決定していて、久々のジャック・ニコルソンが演じるというのも話題になってるというんだから期待したい!

そういった注目度や話題性に敏感なモンキーですから、見ないわけにはいかない!と至ったわけです。

 

というわけで早速鑑賞してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

世界各国の有力紙が2016年のナンバー1に上げ、カンヌ国際映画祭でも話題騒然、見るものの心を鷲づかみにした今作。

アカデミー賞ノミネートはじめ、全米、ニューヨーク、ロンドンなどの批評家協会映画賞でも数々の賞を受賞し、世界中を席巻。

これを見たハリウッド俳優ジャック・ニコルソンは、引退表明していたにもかかわらず、出演を熱望し、今作の父親を演じるという。

心配するあまり変装してまで娘に構う父と、その行動にうっとうしさを感じる娘。

互いに思い合っているのに、今ひとつ噛み合わない父と娘の普遍的な関係をユーモアに描きます。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリート(ペーター・ジモニシェック)とコンサルタント会社で働く娘・イネス(ザンドラ・シュラー)。

性格も正反対なふたりの関係はあまり上手くいっていない。たまに会っても、イネスは仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない。

そんな娘を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ。父の突然の訪問に驚くイネス。ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰って行った。

ホッとしたのも束の間、彼女のもとに、<トニ・エルドマン>という別人になった父が現れる。

職場、レストラン、パーティー会場──神出鬼没のトニ・エルドマンの行動にイネスのイライラもつのる。しかし、ふたりが衝突すればするほど、ふたりの仲は縮まっていく…。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

監督

監督はマーレン・アデ

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もうヨーロッパの映画なんて、俳優も監督も有名な人じゃないとわかりませんw

 

今作が長編映画3作目だそうで、デビュー作は大学の卒業制作作品がサンダンス映画祭で賞を取り話題になったとのこと。

続く2作目の作品が「恋愛社会学のススメ」。完璧な熱愛カップルを演じる恋人の、理想と現実の狭間で揺れながらも、新しい生き方を模索してく恋愛ドラマだそうで、この作品もベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞する快挙を成し遂げています。

日本ではまだ名が知れ渡ってない感じですが、今作含め注目したいお方だと思います。

 

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キャスト

主人公のお父さん、ヴィンフリート/トニ・エルドマンを演じるのはペーター・ジモニシェック。

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なんとも呼びづらい名前。もちろんこの方も存じ上げません。

オーストリアの生まれだそうで、家業を継ぐはずだったものの、大学で建築を学んだ後、演劇に目覚めたとのこと。

過去にはミヒャエル・ハネケとも仕事したそうで、長きに渡り映画やTVドラマなどで活躍してるようです。

 

 

 

娘のイネスを演じるのは、ザンドラ・ヒュラー。

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 はい、この方も知りまっせん!世界は広い!!

彼女はドイツ生まれの女優さんで、10年前まで舞台女優として活躍されてたそうです。

その後映画に進出し、悪魔祓い実施中に栄養失調で死亡した少女という実際に起きた事件を元に製作された、彼女のデビュー作「レクイエム~ミカエラの肖像~」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しています。

他にも多くの作品に出演し、賞を受賞しているそうで、ドイツを代表する数少ない女優さんとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回イントロダクションが短いですが、文字量以上に期待しています。

父と娘がどんな掛け合いをしていくのか、そのユーモア描写は、そこから浮かび上がるものとは。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

上映時間長すぎるよ!!でも、娘への愛が詰まったハートフルでユーモア満載の映画でした。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく長い。

もちろん座席予約をする際に覚悟はしていました。武蔵野館がリニューアルしたことで座席がフカフカになって座り心地は良くなったものの、やはり長時間座ってみるのはそれ相応の集中力がいるわけで。

でもふたを開けてみれば、意外とすんなり鑑賞してしまうくらいの体感時間で一安心。

 

その理由はやはりヴィンフリート=トニ・エルドマンのあまりにもくだらないオヤジギャグがあったから。

 

それは出だしからかましだすという先制攻撃で幕を開けるのでした。

郵便配達員の荷物を受け取る際、俺は頼んでないよ、トニじゃないかな?と彼を呼び出すわけです。

出てきたそいつはグラサンをかけ、手には手錠をはめ、血圧計を体に巻いたいかにも危なそうな姿。

それはどうみたってヴィンフリート本人が変装したものであり、しかも小包の中身は爆弾かもしれないぜ、なんてカマすもんだから郵便配達のおじさんもちょっとあせる始末。

もちろん冗談だよ、さっきのオレさ、ときちんと釈明するのがヴィンフリート流。

 

 

 こんな冗談老人ヴィンフリートが娘のためにひと肌脱いで、人生の何たるかを約2時間30分以上にわたりお届けするハートフルヒューマンストーリーが幕を開けるのです。

 

 

小見出しにも書いたとおり、とにかく長い。なぜもっと尺を削ることをしなかったのか。すんなり見られたとはいえ、もっと改善する余地はあったのじゃないだろうか。

特にイネスの会社でのゴタゴタを中心とした一連のやり取り、トニエルドマンが出てくるまでのヴィンフリートとイネスの絡みなど、もっと簡潔に出来るよね、これ、と思いながら見てしまう。

でもなんだかんだで、終盤のイネスの突飛な行動からの件で会場も自分自身も爆笑に告ぐ爆笑だったので、これがあった分、結果オーライかな、といったところ。

これなかったらちょっと辛かったかな・・・。

 

 

娘イネスの、パパに腹が立つ話。

アタシにとって仕事は全て。これを失ったら人生終わり。そんな充実した毎日をここブカレストで一人気ままに生活してる。

あ、自己紹介がまだだったわね。アタシはイネス。

ブカレストで石油事業のコンルティング会社に勤めるバリバリのキャリアウーマン。wwて自分で言うのもなんだけど。

一応彼氏アリ。仕事のキャリアアップのために来年上海支社に転勤希望を出してるの。

仕事も一生懸命だけど遊びもそれなりに楽しんでるわ。クラブにも行くし、シャンパンがおいしいお店にも行くし、女子会だって定期的にやってるわ。たまぁにハイになりたくて白い粉に手を出したりしちゃうけどw

 

 

もうすぐアタシ誕生日ってことで、この前実家に帰ったの。

パパもママも元気そうでとりあえず一安心。でもこんな休日でもひっきりなしに電話がかかってくるから、なかなか気が休まらないわ。でもそんな仕事に追われてるアタシ、好き。

 

翌日、早速帰って得意先の企業の人たちに契約延長してもらうためにあれこれ根回しってことで、部下達と念入りに準備を進めていたら、会社のロビーに見慣れたでかい図体の男があたし達の横にぴったりついてきて何事かと思ったわ!

だってそれパパだったんですもの!

 

もう来るなら事前に連絡頂戴よ!!まったく!これから得意先の方のレセプションがあるってのに!

なんかず~っと飼っていた愛犬のヴィリーがなくなって気が滅入ってたみたい。さすがにそれは追い返すのも気の毒だから、この後のレセプションについてきてもらうことにしたの。

 

そしたらパパ!得意先のお偉方に、娘の替え玉を探しに来たんだ、なんて冗談言って困らせたの!何考えてるのもう!

その後もう1杯付き合うことになって、仕事の話をしてたら、先方にパパの冗談がヒントになって、こっちが不利になるような提案してきたの。

あ~もうパパのせいでせっかくのチャンスが台無し!

 

次の日先方の娘さんの買い物に付き合う約束したから、パパの観光ついでに付き合ってもらったわ。結局待たせてばかりで疲れさせちゃったけど。

また夜に食事の約束したから家で仮眠してたの。ほんと仮眠のつもりだったのよ。

気がついたら・・・朝!?

何よパパ!!!なんで起こしてくれないの!!!

着信が4件も入ってるじゃない!?

あ~もう最悪!!

 

 

そんなこんなでアタシの仕事をかき回してくれたパパもようやく帰ってくれて、これでまた仕事に精が出せるわ。

 

その日の夜に、久々に女友達と飲みにいったの。いつも満席で今回も席が空くまでまたされちゃったの。

そしたら、奥からシャンパンが余ったので一緒にどうですか?って明らかにヅラで、入れ歯で胡散臭い男性がこちらに近づいてきて。

名前はね、トニ・エルドマンだって。フリーのコーチングだとか何とか言ってたけど。

・・・って何アタシ冷静になってんだろ。この人アタシのパパよ!!

友達2人はなんとか苦笑いでトークをかわしてたけど、アタシは全く笑えない。てかここどうやって探し当てたの!?

しかも何その格好!?ただの黒いジャケットかと思ったら、日が当たるとちょっとワインレッドに変わるのね。意外とオシャレじゃない。

なんて感心してる場合じゃないの!!!

いくら冗談が好きだからって何考えてるのよ。そもそも帰ったんじゃなくて!?

・・・とにかく、この場は彼アタシのパパなんて言えないから他人のフリ他人のフリ。

 

それからというもの、パパ、いやエルドマンさんは会社にも現れたり、パーティーにも現れたりと何かと目障りだったわ。

なんかどこどこの大使だとかいってたっけ。

 

その後も勝手にアタシんちに忍び込んでまたいつもの冗談で手錠かけたはいいとして、そのカギ無くしちゃった・・・ってこれからアタシ仕事なのよ!!!もうしょがないこのまま連れて行くしかないか・・・、と取引先まで同乗したり、この前のパーティーで仲良くなったご婦人の家でイースターエッグの描きかた習いに行って。しかも感謝の印に1曲歌いますとか言い出して。アタシ歌わされたの!ホイットニー・ヒューストンの曲を!でも久々に大声出して歌ったわ・・・うん、いい曲。

 

 

何かとパパと衝突してばかりだったけど、パパはアタシの今の生き方にはユーモアが足りないって言ったの。最初なんかオマエは人間か?とか言われて。正直何を言ってるのパパ?って。ほんとよくわからなかったわ。

でもね、目の前のことに必死になりすぎていたアタシに、パパは安らぎを与えてくれてたの。今になって気がついたわ。アタシの前であれこれやらかしてきた冗談は、あたしに迷惑をかけるためじゃなくて、カマって欲しいわけでもなくて、今のアタシに足りないものを教えるためだったの。

 

だからね、アタシも誕生日パーティーでおもいっきりハメをはずしてみることにしたの。

何したかって?

ダメ!言えない!絶対に言えないわ!!

あんなことしたの初めてだったし、まさか会社の同僚も同調するなんて思わなくて・・・。

 

とにかく今度はアタシがパパにユーモアを与えようって。パパが落ち込んでいたらそうしようって。

 

 

 

 

 

 

 

・・・ハイ。イネスになりきって話の内容を書いてみましたが、うまくいかないっすね、なんとも・・・。

 

 

 

 

最後に

本心としては、もっと詰めて欲しかったわけですが、後半は一気に見所が満載になりクライマックスは大爆笑になること請け合いです。

なんだかんだで親子だなwwと思わせるシーンです。で、案外わ~お!な展開です。

 

なぜこの女優さんが娘役に選ばれたか、そのしかめっ面が全てを物語っています。このしかめっ面を何とか笑わせようと頑張るお父ちゃんを、そのお父ちゃんのあらゆる場所での暴走を食い止める、いやその場を何と乗り切る気転ぶりを楽しんでください。

 

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

 

 

 

Netflix映画「オクジャ/okja」感想ネタバレあり解説 少女とブタの愛の物語、だけじゃないぞ!!

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6月29日

オクジャ/okja 

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はい、先日ブラピの「ウォー・マシーン 戦争は話術だ!」を鑑賞したばかりのNetflix映画に、またしてもビッグネーム作品が登場です。

これもすっかり見る予定だったのを忘れてました・・・。

韓国の鬼才ポン・ジュノ監督もまさかのストリーミング配信作品に参入するとは!と、当初の発表を知ったときは驚きましたね。

個人的にもネトフリは応援しているクチなので、今後とも是非いろんなオリジナルコンテンツを作ってもらいたいな、と。とりあえず「ディフェンダーズ」と「ストレンジャーシングス」早くっ!!

 

話は逸れましたが、今作もまたブラッド・ピットの制作会社「プランBエンターテインメント」が手掛けているということで、演者も豪華になっております!

みんなポンジュノ作品に出たかったんだろうなぁ。

というわけで早速自宅で鑑賞しましたよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

常に独創的なアイディアを取り入れる作風を持つポン・ジュノ監督の最新作は劇場公開ではなく動画配信という新たな試みを選んだ。

その結果、今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、劇場では見ることの出来ないネット配信の映画が選出されてもいいのかという大きな議論を呼び話題になった。

心優しい巨大生物と共に田舎で暮らしてきた一人の少女に、現代社会の科学倫理と動物愛護主義、企業欲の醜い争いの渦に巻き込まれていくアクションアドベンチャーです。

 

 

 

 

あらすじ

 

地球の食糧難を解決するため、アメリカの巨大企業ホランドを経営するルーシー・ミランド(ティルダ・スウィントン)は、極秘裏にブタの品種改良に乗り出していた。

そのブタを山の奥深くにある村に住む娘ミジャ(アン・ソヒョン)に預け、ミジャと村の長老はそのブタを妹のように可愛がり、育てていた。

しかし、そのブタが成長するとミランド社の人間によって、ニューヨークの本社へ輸送されてしまう。

ミジャが育てたブタの正体は何なのか。ミランド社が秘密裏に進める計画とはいったい何なのか。

ブタを助けるために、ミジャにとって大きな冒険が始まる。

 

 

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監督

監督はポン・ジュノ。

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あれ監督!なんか随分小っちゃくなってかわいらしく・・・ってどう考えても左ではありません。右に座る方が監督でございます。

左はオクジャのぬいぐるみですねw

 

ポンジュノ監督といえば、様々な社会問題を取り上げた、メッセージ性の強い内容を独創的なアイディアで映像化している監督さんだと思います。

とか言っておきながら、監督作品て「スノーピアサー」位しか見たことないんですが・・・。

 

そんな監督の代表的な作品をざっくり紹介。

韓国国内で6年間もの間に10人の犠牲者をだし、迷宮入りしてしまった実在した未解決連続殺人事件を題材に、事件を追う2人の刑事を時にコミカルに描きながら緊張感溢れるタッチで作られた「殺人の記憶」でブレイク。

謎の巨大生物に娘をさらわれた一家が、政府の理解を得られぬまま自力で怪物に立ち向かうモンスターパニック映画「グエムル 漢江の怪物」では反米的な内容を織り交ぜたことで問題にもなったとか。

他にも、寒村を舞台に、息子の無実を信じる母親がたった一人で真犯人探しに奔走する「母なる証明」、寒冷化によって終末を迎えた世界を舞台に、生存者を乗せて走る列車内での階級社会を壊すべく反乱を起こしていくSF映画で、監督にとって初の海外との合作となった「スノー・ピアサー」などがあります。

 

スノーピアサーBlu-ray

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 地球温暖化を食いとめるべく行った行為が逆に人類を滅ぼしてしまうことになり、生き残ったものたちはひたすら走る列車内で生き延びる。で、その社内では現代の世界と同じよう最善車両には富裕層、最後尾には貧困層が。

格差社会をこういうSFチックに落とし込んだ監督のセンスに脱帽です。

一致団結して最後尾にいる貧困層たちが立ち上がるんですが、色々な困難や障害が発生し、見てはいけない真実へとたどり着きます。

個人的にはこの貧困層たちが、食べている羊羹のような食べ物が何で出来ているかを見たときの衝撃が忘れられません。

 

ただこの作品はそこまで評価が得られず、監督の海外進出では散々な目にあったようです。おそらくは、いろんな所からああだこうだと製作過程で言われ、映画を短くされ、勝手に編集され、上映した国ごとに微妙に内容が変えられ、と、悪循環による悪循環。きっとこれに嫌気が差し、ならいっそこのこと好き放題やっていいネトフリで配信したほうがより多くの人にちゃんと見てもらえるよね!ということで今作の製作に乗り出したんだと思います。

 

そんな監督の渾身作に期待ですね。

 

 

 

 

キャスト

 オクジャと共に村で暮らす少女ミジャを演じるのはアン・ソヒョン。

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 今回映画での大役は初なのかと。全く情報がないのでわかりませんが。

予告を見る限りNYで駆けずり回ってる姿が見られるので、ちょっとしたアクションも見られるのかもしれません。

出演作としては、無垢なメイドによって大邸宅に暮らす上流階級一家が崩壊していく「ハウスメイド」で注目を浴びたそうで、その後も、冷酷な殺人犯と妹を奪われた女性ノ果てしない戦いを描いたサスペンススリラー「その怪物」などに出演しているようです。

 

 

巨大企業ミランド社を経営するルーシー・ミランドを演じるのはティルダ・スウィントン。

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相変わらずヒトクセもふたクセもある役柄ばかり演じるお方です。

個人的に思い入れのある彼女の出演作だと、「ザ・ビーチ」や「コンスタンティン」、最近だと「ヘイル、シーザー!」や「ドクターストレンジ」ですかね。

「スノーピアサー」でもすんばらしい怪演を見せていました。

彼女に関しては、私があれこれ語るよりも、いつも読ませて頂いてるDaysLikeMosaicさんの記事をご覧ください。

dayslikemosaic.hateblo.jp

 

 

 

今作は彼女以外にもナイすチョイスな俳優陣がたくさん出演しています!

動物学者のウィルコックス博士役に、「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」、来月には「ライフ」の公開が控えているジェイク・ギレンホール

動物保護団体のリーダー、ジェイ役に「ルビー・スパークス」、「リトル・ミス・サンシャイン」、9月には「スイス・アーミーマン」の公開が控えているポール・ダノ

動物保護団体のメンバー、レッド役に、「白雪姫と鏡の女王」、「あと1センチの恋」などに出演したリリー・コリンズ!(つーかLOVE。)

他にも「ウォーキング・デッド」に出演中のスティーブン・ユァンや、「T2 トレインスポッティング」でスパッドと結ばれた恋人ゲイルを演じた、シャーリー・ヘンダーソンなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オクジャとは一体何なのか。巨大企業はオクジャを使って何を企んでいるのか。そこから投げかけられているメッセージとは。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

どうしたってオクジャと少女に感情移入!!様々な社会問題、エゴがぶつかり合う様にユーモアを加えた愛の物語でした!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやぁ泣いてしまった。

愛情持って育てたブタを奪われたことにより、一人の少女が村を飛び出し救出に向かう中で、巨大企業の陰謀、動物愛護団体によるテロ活動などの様々なエゴが渦巻き翻弄されていく様を、ユーモアあふれる描写や心躍る音楽によって、楽しく鑑賞できると共に、色々と考えさせられる物語でした。

 

いやぁ~泣くだろコレ!自分で育てたブタが食用ブタとして企業に奪われて、殺されちゃうかもしれないからいてもたってもいられず、助けにいくんですから。

しかもミジャが名前を叫べばオクジャも雄たけびを上げてって、もう雄たけび聞くだけで胸を締め付けられますよ!

似たような話で「ブタがいた教室」なんて映画がありましたが、育てたブタが殺されて誰かに食べられるなんて、そりゃあ居ても立っても居られないだろ!!と。

 

なぜこんなにもブタを愛おしく思えてしまうんだろう。気が付けば主人公の少女ミジャの気持ちとシンクロし、何とかしてオクジャに助かってほしいと願いながら食い入るように見ていました。

 

その理由の一つに、序盤でのミジャとオクジャの交流を丁寧に描いてたことが考えられます。

緑豊かな山奥の村で暮らすミジャとおじいちゃん、そしてオクジャ。山の中で戯れながら夕食の魚を捕りに繰り出すシーンの中で、ミジャとオクジャの心が通い合っている姿が見られます。

特にオクジャがあおむけになって寝っ転がる上でミジャがうたた寝をしてしまう場面は、もう完全に「となりのトトロ」のメイとトトロのあれです。

あなた誰ぇ~?ととろぉ~?のあれです。

目を見れば排泄したいと気づき、お尻をさすって排泄を促す場面も、まさに意思の疎通ができているという現れだったと思います。

 

このような日常を見てしまえば、この後オクジャに降りかかる身の危険に、訪れようとしている悲しい末路に、どうか助かってほしいと思いながら見てしまうのは当然。

 

しかしながら、ミランド社がしようとしていることもまた世界の人々を救ううえで必要なことなのかもしれない、そりゃあ同じ肉なら安い肉の方がいいわけで、こんな肉が売り出されるならそっちを選んで腹いっぱい食べて満たされたいよね、でもさ・・・というジレンマが生じ、何とも言えない気持ちになるのもまた事実。

 

 

と、いろんな思いが混じった見ごたえある作品でした。

 

 

 

ざっくり詳細説明

さかのぼること10年前。父の会社を引き継いだルーシー・ミランドは、世界的食糧不足を解消するためにある1匹のブタを発見。

 

自社の研究所で手塩にかけて育てた結果、排泄の少ない環境に優しい、非遺伝子組み換えの26匹の子豚を生むことに成功。無作為に決めた世界中の農家でそのブタを育て、最も大きく最も美しく育てたブタにベストスーパーピッグの称号を与えるコンペを開催することを発表する。

 

そのブタが子孫を残していくことで、世界中の人々に安くて安全でおいしい豚肉を提供できるという家畜産業に革命を与える1大プロジェクトの幕が上がった。

 

10年後、韓国の山奥の村で暮らす少女ミジャと長老は、ミランド社の科学者のサポートもあり、オクジャを放牧しながら愛情をもって育てていた。

オクジャはミジャにとってかけがえのない妹のような存在になっていた。そのため、ミランド社に連れていかれる前に、オクジャを購入すればずっと一緒にいられると信じていた。

しかしながら、長老にとってオクジャはお金に変わるもの程度のものでしかなく、いとも簡単に手放してしまう。

この事実を知ったミジャは、回収されたオクジャを追いかけ、ソウル、そしてニューヨークへと旅立っていく。

 

 

実はこのブタ、ミランドが極秘にアリゾナの研究所で開発した遺伝子組み換えのブタだったことが発覚する。

この事実を世間に公表し、ミランド社を陥れ、また動物の尊厳を広めようと活動する動物愛護団体❝ALF❞は、ミランド社によって回収されたオクジャと、救出しようと奔走するミジャを確保し、自分たちの正義のために利用しようと画策していたのだった。

 

様々なエゴがぶつかり合う中で、ただ純粋にオクジャを連れて帰りたいと願うミジャ。

 

果たしてミジャとオクジャの運命は。

 

 

 

ユーモア描写も満載

今作鑑賞前、これはきっとシリアスな描写で社会的要素を色濃くした作品なんだろうと予想していた私でしたが、いざ見始めると明るいタッチと、コミカルな描写、心躍る音楽といった演出で構成されていた作品でした。

 

まず挙げられるのは、オクジャとミジャの絡み。

途中でも書きましたが、お尻をさすればポンポンポンポン糞を放出し、小気味よくオナラまでカマす一連の流れ。いたって日常的なこの場面が、時に追手を攻撃する武器となるシーンは笑えますw。

 

そのオクジャを運送する若者もまたいいアクセントを残していました。

一応ミランド社の支社の社員ですが、とにかくかったるい表情。もう辞めたいんだよね~なんて漏らすやる気のなさ。

ALFによる襲撃のニュースのインタビューでは、さんざん会社の愚痴をこぼし、同乗していた支社の責任者ムンドには、俺免許あるけど労災保険ないからとかいう始末。

この返しに会社に忠誠心を示せ!なんて叫ぶムンドもまた滑稽であります。

 

 

おかしく思えてしまう大きな理由はこの場面を彩る音楽にあります。

何て表現したらいいかわからないのが悔しいんですが、韓国風のホーン隊で構成されたビッグバンドジャズ?ジャズじゃないよなぁ。

チンドン屋?でもないしw

日本の明治大正時代の「ええじゃないか」的な、明るくリズミカルで拍子抜けしてしまう、それでいてどこかエレジーなメロディーが印象的な音楽で構成されていて、その中で繰り広げられるアクションや市内でのひと悶着などに一役買った演出でございました。

 

 

2人の演技派が素晴らしい

ユーモアな部分で言えば、ティルダ・スウィントンとジェイク・ギレンホール2人による演技合戦もまた楽しいです。

ティルダ演じるミランドのちょっとおかしい感がやはり不気味です。

金髪ボブで歯を矯正し、気持ち右に口をひん曲がらせた容姿で登場し、意識の高い、私がやろうとしていることは間違ってないという気持ちがムンムンと体中から湧いて出ている人物像を見事に演じていました。

やはり、ちょっと危ない役をやらせたらピカイチのティルダはさすがです。

 

それに対抗するのがウィルコックス博士演じるジェイク・ギレンホール。ちょっとぶっとんだ動物学者という役をやる上で、あなた絶対ムツゴロウ博士の映像観て参考にしたでしょwwと思えるほど、天真爛漫で、喜怒哀楽の激しいミランド社の広告塔として存在感を示していました。

彼の紹介映像でクマの口に頭突っ込んで戯れてる映像がちらっと流れるんですが、個人的にはこれをジェイクがやってるというだけで爆笑でしたww

超ヘルシーを決め台詞に世界で愛されウィルコックス博士。

最初は完全にミランド社の犬のような、こいつも悪い奴かと思ってたら、やはり根っこは動物を愛する者としての葛藤が後半うかがえます。

その時のジェイクの哀愁たっぷりの感情吐露がまた切ないです。

 

 

アクションもいいぞ!

今作でミジャ役を演じたアン・ソヒョンちゃんの体を張ったアクションも楽しいです。

ミランド社のソウル支社に出向いたミジャがなかなか受付を突破できず、体ごと強化ガラスに突っ込んだり、ソウルの地下街でオクジャを追いかける場面や、トラックに積まれたオクジャを追いかけ、街の中をひたすら走り回ったり。

そのままトラックの荷台に飛び乗って、高さ制限のある高架下にぶつかりそうなったら、ひょいっとトラックの後ろのドアに移る身軽さ。

もうイーサン・ハントとやってること同じですw

序盤でも、崖で足を滑らせ落ちそうになるシーンもあり、そういった面においてもこの映画はエンタメ要素が盛りだくさんだったことがうかがえます。

 

 

このモヤモヤは何だ。

この物語は純粋に、愛しい者を悪の手から取り戻す救出劇である。

しかしその中で、彼女とオクジャを利用し自らの正義を全うしようとする者や、世界中で飢えに苦しむ人々を救済するために立ち上がったという建前で、本音はただただ金儲けのために大事な部分を隠蔽し利益を得ようとする企業がいたりといった、かなり現実的な設定が見て取れる。

 

ミジャにとってオクジャは食べ物ではない。家族だ。

でもそのオクジャを家族と思っているのはミジャだけなのだ。ALFにとってオクジャは自分たちの活動の普及にうってつけの道具でしかすぎず、ミランド社にとってオクジャは自分たちが作り出した最高品質の遺伝子組み換えブタで、化ければ金にも銀にもなりうる宝庫。

じゃあ鑑賞している者にとってオクジャとはいったいどんな存在なんだろう、と。

 

もちろん見ていくうちにミジャとオクジャに感情移入していくので、ALFのやっていることが、動物を大切にしたいという気持ちもわかるが、てめえのエゴとしか観られなかったり、ミランド社のやっていることが、非常に悪いことなのは見ていてわかるけど、実際その安くておいしいお肉があったら、どれだけの人が飢えから解放されるだろう、という感情も芽生え、一筋縄ではいかない気持ちになってくる。

 

 

この文章を書きながら答えを探そうとしている自分がいますが、難しいところです。

安くてうまい肉があったらがっつり食べたいのも事実。

ただ利益のために動物を研究材料にしたり、総じて虐待をするような奴らに腹が立つのも事実。

でもミジャのように手塩にかけて育てたら、手放したくないのも事実。

 

現にこういった社会問題があり、色んな大小のエゴが渦巻いてるのも事実で。

とにかく色々と向き合っていかないとこの先もっと深刻な問題になるんだろうなぁ、と超ざっくりな答えになりましたが、どうしたら食料不足にならない世の中になるのか、どうしたら動物とうまくやってい行く世の中になるのか、どうしたら企業と消費者と動物と様々なものとうまく共存できるのか、食物連鎖の最上位にいる我々が今後生活していく上で一番考えなくてはならないことがすぐそこまで来ているかもしれません。

と、無理矢理まとめますw

 

う~んこういうこと書くの苦手。まさにこの感想がモヤモヤしている。

 

 

 

最後に

と、このように少女とブタの愛の物語をエンタメ要素盛りだくさんに仕上げ、尚且つ社会問題に切り込んだ内容の「オクジャ/okja」。

なぜこれが配信だけにとどまってしまうのか、映画館で見たい!というもったいなさも感じるし、じゃあ映画館で上映するためにどこぞの配給会社が製作したら、また監督の意図が組まれないしょっぱい作品になり下がっちゃうんじゃないの?なんて葛藤も生まれたり。

ただ言えることはこれが見られるのは現在ネトフリだけしかないということ。

そして、いろんな人に見てほしい作品で、見て損はないということを強く言いたいわけで。

韓国ではこの作品は配信日と同日に劇場公開をしてるそうで、これって要は、我々の声が大きくなればネトフリ作品が劇場で見られるのも夢じゃないってことで。

とにかくみんなネットフリックスに加入してオクジャを観よう!話はそれからだ!

ただの販売促進になっちゃったw

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 


モンキー的2017年上半期映画ベスト10選

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6月30日

モンキー的2017年上半期映画ベスト10選

 

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2017年もなんだかんだで既に半分が過ぎようとしています。

今年の上半期もいろんな話題作、ヒット作、隠れた名作、そしてファン達による様々な問題がありました。

そんな中から、私モンキーが超独断と偏見で選んだ今年上半期に公開した新作映画を10作品発表したいと思います。

まぁ上半期はですね、毎度毎度順位をつけず発表してますので、とりあえず公開日順で並べたいと思います。

対象作品は、今年劇場公開した新作映画、劇場未公開で今年レンタルされた映画、今年ストリーミング配信された新作映画です。

合計すると 今年上半期に鑑賞した作品は65本!!!

では張り切っていってみよーーーーーっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 史上最高の凸凹コンビとキュートなヒロインが、巨悪を暴く!?

 

 

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 ナイスガイズ!/ The Nice Guys

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 ユルくてレトロでカッコいい!!新たなバディムービーにしびれっぱなし!

 

私立探偵と示談屋、その間で取り持つ13歳の女の子という、妙な3人組がアメリカを揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく痛快アクションコメディ。

 

久々のシェーン・ブラック監督の新作ってだけでもう期待値上がってたので。ホント楽しい映画でした。

70年代の音楽・ファッションといったポップカルチャーから、時代背景にいたるまでとにかくカッコよくてレトロ。

んでもって、主役の二人の掛け合いがすんばらしい~ほどコミカル。そこに割って入る、スイートハートなホリーちゃんがグッドなツっこみと、ナイスバランスを保ってくれています。

 

またシェーンブラックといえば、毎度お馴染みバディムービーを撮ることで有名ですが、今作は監督の過去作「キスキス、バンバン」での細かい部分と非常に似ていて、鑑賞前にこの作品を見てから行ったので余計にそう思ったのかもしれませんが、同じ監督なんだから全然アリっしょ。

 

 

 

 

 

夢を見ていた。

 

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ラ・ラ・ランド/La La Land

 

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10/10

 モンキー的映画のススメ史上初の満足度10/10点!!

 

夢を追いかける男女の四季折々を色鮮やかに描き、往年のミュージカル映画やジャズへのオマージュ、ロサンゼルスの街並みをロマンチックに映し出したミュージカル映画。

 

 

今作公開前週、「ナイスガイズ!」でライアン・ゴズリングが情けな~いファニーなパパぶりに大爆笑したかと思えば、翌週は鑑賞に来た女子をメロメロにした正真正銘のナイスガイ。

 

今年はこの映画から始まったように思えます。この映画がホントに楽しみで頭の中をミュージカル映画でいっぱいしようと、ミュージカル映画を自宅で鑑賞し、試写会も含め4回は鑑賞したでしょうか。(回数じゃないよねw)

 

決して自分の人生がドラマチックではありませんが、セブとミアの二人を見るたび、自分の過去の人生とダブってダブって仕方なく。

もうこの映画への思いの丈は感想記事に書いてるんで、そっち読んで。

歌を何度聴いても嬉しさと涙がこみ上げるほどだし、既にブルーレイも予約しましたww

 恐らくモンキー的には今年1位になりそうです。

 

 

 

 

 

 

この島で、人類は最弱。

 

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キングコング 髑髏島の巨神 /Kong:Skull Island

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 これぞ男の夢が詰まった怪獣大戦争!!+サミュエル・L・ジャクソン!!!

 

ゴジラを皮切りにシリーズ化したモンスターバースユニバースの第2弾。

太平洋の孤島に上陸した一行の前に突如現れた巨大な怪獣を前に、なす術もなく逃げ惑う人間達。彼らは一体何者なのか。

 

自分結構いい歳ですが、未だにこういう童心に帰れるような映画を見ると、ハフハフしながら見てしまいます。

男なら一度はやったでしょ?怪獣のソフビ人形を両手に持って、ガッシガッシぶつけて、ドゥクシドゥクシ!!って。

もうあの感覚ですよ、この映画は。

それでいて監督のこれ見よがしなカッコいいカットの連続。なかでも好きなのは、緑色の煙の中、刀にガスマスクで怪鳥をズバッと切り裂くカット。

最高じゃねえか!!

 

極めつけはエンディング後のおまけですね。まだ見てない人もいるでしょうから黙っときますけど、ぱないっす。ええ、パないっす!!!

 

 

 

 

 

 

 

人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで。

 

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わたしは、ダニエル・ブレイク/I,Daniel Blake

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 どんなに辛くても、手を差し伸べられる。ダニエルのような男でありたい。

 

 

体をわずらい仕事を止められた中高年とシングルマザーの女性が、互いに辛い状況ながら交流を深め助け合っていくが、厳しい現実が彼らを追い詰めていく。

 

監督のケン・ローチという人は、いつも弱者にフォーカスを当てた作品を撮る。今作も病気で仕事が出来ないから国から給付金をもらいに行くのに、あれやこれやとたらいまわしにされ、結局もらうことが出来ない。

そんな辛い状況でも、彼は困っている人がいたら手を差し伸べるのだ。

なのに、なのに。

こんな理不尽なことがあってもいいのかというほど怒りと空しさの残るラスト。

 

人間の尊厳と思いやりを忘れない彼の信条こそ、窮屈な世の中を救う近道なのかもしれない。

 

決して見て損はしない、社会派ヒューマンドラマです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなのカンケイねー!

 

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レゴバットマン・ザ・ムービー/The LEGO Batman Movie

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 そこの独りよがりの君!!このままだとバットマンみたいになっちゃうぞ!!

 

DCコミックのヒーロー、バットマンたちがレゴブロックの世界で大暴れするアクションコメディアニメーション。

悪い奴から街を守っているバットマン。だが家に帰れば一人ぼっち。心の奥に闇を抱えたまま強がっている彼の前に、一人の少年が現れることで、彼の中で閉じ込めてた感情が再び蘇る。

 

実写映画であれだけクソ真面目でクソ重苦しい故、面白くないというレッテルを貼られているDCヒーロー映画ですが、そんな陰気くさいイメージを吹き飛ばしてくれるほどこのバットマンは笑わせてくれます!泣かせてくれます!楽しませてくれます!!

そして家族っていいな!って思わせてくれます。

 

こんなに面白いのに全然興収が良くないのが残念で仕方ない。

 

 是非レンタル開始したら見て欲しい1本。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らが選んだ――20年後の「未来」

 

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T2 トレインスポッティング/T2 Trainspotting

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 ダニーボイル節は健在!ロクデナシ4人がスクリーンで踊り狂う!!

 

90年代ポップカルチャーの象徴でもある「トレインスポッティング」が20年のときを経て続編として帰ってきた。

人生を選んだ彼らのその後を人生を、スタイリッシュにエモーショナルに映し出す。

 

人生を選んだのに、変わりたくても変わることの出来ないジレンマや空しさを、まじまじと捉えながらも、俺らはやっぱこうでなくちゃと開き直ったかのようなぶっ飛び加減は前作同様。

 

いろんな問題提起も言葉の端々に読み取れるようにしてるのがダニーボイル流であり、映像だけではない、セリフひとつとっても監督は秀逸です。

 

若い頃これを見た人は、20年後の現在自分は変わったのか、なんて見つめてしまいながら見ると、ちょっと辛いかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時、ドアを開けていれば――

 

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午後8時の訪問者/La Fille Incconnue

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

小さな町で起きた謎の事件、深く潜ると見えるヨーロッパの移民問題。

 

診療所で働く女医のちょっとの判断の迷いから失った、救えたかもしれない命。名も無き少女に一体なのが起こったのかを探していくうちに、彼女の中で何かが変わっていく。そして、意外な真実とは。

 

正直言ってこの作品、ダルデンヌ兄弟が好きな方からはあまりいい評価を聞きません。おそらく監督の作品て、ファンからしたら初期の作品のほうが高評価なんでしょうが、あいにく私、「ある子供」も「ロルナの祈り」も未鑑賞でして。

だからかはわかりませんが、監督の「新作」に期待してしまう節があります。

 

今作も、医者として今後自分がどうありたいのか、忘れていた医者になりたての頃の気持ちを思い出していく様を、手持ちカメラで至近距離から彼女を映すことで、微妙な表情を捉えていたし、ドキュメンタリー調の作品にもかかわらず、めっちゃリハーサルやってから本作撮影してるなどといった監督のこだわりが半端ない。

 

そしてそこから透けて見える移民問題を扱っているのも素晴らしい。

その判断、ホントに正しいですか?って彼らに問いかけてるんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

必ず、生きて帰る。

 

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バーニング・オーシャン/Deepwater Horizon

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 大迫力の災害映画にして実録映画!でもって中身は男達の仕事のジレンマだった!

 

メキシコ湾沖の石油掘削施設で実際に起きた原油流出事故で、生き残った作業員達がどう行動したのか、そして事故の原因はなんだったのかを、緻密な取材の下描いた究極のディザスター映画。

 

ピーターバーグは、今月も「パトリオット・デイ」というボストンマラソンテロ事件の真実を描いた作品が公開していて、どちらかはベストに入れたかった。

この2作、実在する人物のインタビュー映像をどちらも使っていて、バーニングオーシャンを見た後、パトリオットデイ鑑賞中に、「またこのパターンか・・・」と思ってしまったのが、運命の分かれ道。

先に見たバーニングオーシャンに軍配が上がりました。

まぁ同じことを繰り返されると感動が薄まってしまうというアレです。もし公開順が逆だったら違ったのかなぁ。

 

それ以外にも、こちらのニュースのほうが詳しく知らなかった、というのも理由のひとつでしょうか。

 

大きな爆発が起きるたび、とめどなく泥水が押し寄せるたび、あぁ終わった・・・死んだ・・・と思えるような、とんでもない迫力のヤバイ映像。

そうなってしまった原因が、親会社が子会社の言うこと聞かず、利益に走ったから。でもその責任者もまた、上から言われたことをやっただけのこと。

 

 何に関しても安心と安全を心がけて欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もがこじらせて大人になった。

 

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スウィート17モンスター/The Edge of Seventeen

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

誰にも心当たりがある!?こじらせ少女のトンデモ暴走成長青春ムービー!!

 

心も体も整っていない少女が、友人のある裏切りをきっかけに、周りの大人たちを巻き込んで暴走していく。やりたい放題の彼女に果たして大人への自覚は芽生えるのか。

 

誰でも10代の頃は、何もかもがうまくいかないことを、他人のせいにしていなかっただろうか。わたしは悪くない、こんな私になってしまったのは、わたし以外の何かだ。

そんな過去の自分を見てるかのような、ヘイリーちゃんのこじらせっぷりが見事に面白くもあり、見事に腹の立つ我儘っぷりをかましてくれる。

 

人生は不公平だ、乗り越えろ。

兄の言うセリフはモロに的を得た言葉だし、先生の奥さんがささやくよう主人公にうささげる、大丈夫、時間が解決してくれる、という言葉に、大人になった今の自分も救われたような気さえ起こす。

 

こういうタイプの青春映画を見るのは初めてな気がします。非常に笑えて、非常に腹が立つ、なのに心当たりがある、なかなかお目にかかれない青春映画でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日突然、巨大飛行隊が地球に。その目的は不明――

 

 

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メッセージ/Arrival

 

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満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10

 

あなたの人生観を変えてしまうかもしれない、人間と未知の生物の対話から生まれる、あなたの人生の物語。

 

突如世界中に降り立った謎の宇宙船を解明すべく、言語学者と物理学者がその謎に挑む。やがて言語学者の女性は、時間を逆行していく感覚にとまどっていく。そして他国の攻撃準備が始まり、緊迫の局面を迎える。

 

ここ数作、重苦しい空気感ゆえに苦手意識を持っていたドゥニドゥニ作品。

今作もやはり音楽や演出面から重苦しい、いやどこか圧迫されてる感覚があったけど、見終わった後爽快に感じ、決して100%のハッピーエンドではないが、ステキでどこか残酷に幕を閉じるこの結末は素晴らしいと。

 

そして、現代のディスコミュニケーションにも通じる、メッセージ性も見事。

まずは歩み寄ることが大事。学ばせて頂きました。

 

去年のTIFFから話題になってたけど、話題になるわけです。

原作読んでみたい!とか言ってたけど、いまだ忙しくて書店にもいけてない・・・。そもそも読む時間あるだろうか・・・。作れば良いのか!

 

 

 

 

 

 

 

 今年下半期の話題作はこれだ!!

 

残り半年の新作映画も怒涛の大作映画ラッシュです!!

皆の者っ!!ぬかりなくっ!!!

 

7月
  • パイレーツオブカリビアン/最後の海賊(1日公開)
  • メアリと魔女の花(8日公開)
  • 銀魂(14日公開)
  • パワーレンジャー(15日公開)
  • カーズ/クロスロード(15日公開)
  • 怪盗グルーのミニオン大脱走(21日公開)
  • ザ・マミー 呪われた砂漠の王女(28日公開)
8月
  • トランスフォーマー/最後の騎士王(4日公開)
  • ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは眠らない第1章(4日公開)
  • スパイダーマン・ホームカミング(11日公開)
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(18日公開)
  • ベイビー・ドライバー(18日公開)
  • ワンダーウーマン(25日公開)
  • 関が原(26日公開)
9月
  • 新感染/ファイナル・エキスプレス(1日公開)
  • 三度目の殺人(9日公開)
  • 散歩する侵略者(9日公開)
  • ダンケルク(9日公開)
  • エイリアン・コヴェナント(15日公開)
  • 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(16日公開)
  • ドリーム(29日公開)
  • 亜人(29日公開)
  • スイス・アーミーマン(詳細未定)
10月
  •  アウトレイジ最終章(7日公開)
  •  アトミック・ブロンド(25日公開)
  • ブレードランナー2049(27日公開)
  • 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(詳細未定)
  • リングサイド・ストーリー(詳細未定)
秋公開予定
  • アメリカン・メイド(原題)(トム・クルーズ主演の犯罪スリラー)
  • ノクターナル・アニマルズ
11月
  •  マイティ・ソー/バトルロイヤル(3日公開)
  • ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(3日公開)
  • GODZILLA怪獣惑星(17日公開)
  • ジャスティス・リーグ(18日公開)
  • 火花(23日公開)
  • 光(大森立嗣監督)(下旬予定)
 12月
  •  鋼の錬金術師(1日公開)
  • ビジランテ(9日公開)
  • スターウォーズ/エピソード8 最後のジェダイ(15日公開)
  • リメンバー・ミー(23日公開)
  • オリエント急行殺人事件(詳細未定)

 

※あくまで予定です。

 

 赤はアメコミ映画、水色は大作じゃないけど期待してる作品です。

 このままだと、9月10月はヒィヒィいいそうな感じです・・・。FOXとワーナー洋画がひしめき合ってます・・・おそらくここに東和ピクチャーズが何かしら洋画をぶち込んでくるでしょう。ディズニーは休んどけ!!

 

 そして、モンキー的早く公開日決めろよ作品は「キングスマン・ゴールデンサークル」!!!

アメリカでは9月に公開予定ですが、日本はまだ未定。配給も角川からFOXになったので公開スクリーン数も拡大することは間違いないでしょう。

しかしながら、去年FOX映画は夏以降1本も新作映画の上映作品がなく、配給に結び付けなかったという事態があったため、これ下手したら来年にずれ込む可能性があります。

この作品が大好きな私としては、去年ほど邦画に力のない、半ば洋画無双の2017年に何としてもねじ込んで公開してもらいたい、そんな気持ちであります。

 

 

 

まとめ

 

というわけで順位付けはしてませんが、この10本が上半期ベストになります。

並べてみると、3月最終週から春休み明け、GW映画に満足度の高い作品が固まった結果になりました。

 

他にも「ワイルドスピード ICE BREAK」や、「ドクターストレンジ」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス」、「沈黙 サイレンス」、「オクジャ/okja」なども入れたかったですが、惜しくも圏外ということで。

 

もしかしたら年間ベストに入れたりしてww

 

 

 

 というわけで今年の上半期ベストはこんな感じでしたア~ンド下半期も忙しいぞ映画好き共っ!!!でした。

 

映画「パイレーツオブカリビアン5最後の海賊」感想ネタバレあり解説 父をたずねて三千海里

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7月1日

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 

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夏映画興行の始まりです!その1発目を飾るにふさわしく、あの人気シリーズの続編が満を持しての公開となりました。

今回で5作目となるパイレーツオブカリビアン、かなり長いこと延期になってたような気がします。人気洋画の続編ものが激しくぶつかり合った2015年に確か公開だったので、随分待たされたなぁと。

だって前作って6年前ですよ!?もう憶えてねえわ内容。おさらい必須ですね。

 

あとジョニーデップって去年の「アリス・イン・ワンダーランド」も同じ公開日じゃなかったっけ?てかあの人毎年公開日が7月のような気がする・・・。

気のせいか。

 要はジョニーデップは、日本では映画館にお客さんを呼べる数少ないスターなのですから、一番盛り上がる夏に公開を持ってくるのは必然ということですね。

 

とにかく前作は88億円も興行収入をあげているキラーコンテンツですから映画館も盛り上がることでしょう!

というわけで早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」を基にしたファンタジー冒険映画の第5弾。

唯一無二にして孤高の海賊、頼れるのか頼れないのか地に足つかないふらふらとした姿のジャック・スパロウが人気となり、演じるジョニーデップの代表的なキャラとして定着してきた。

今作では、過去作にも登場したキャラや、ジャックの過去を知る最恐の敵などが登場し、海賊絶滅の危機を脱するためのお宝探しが繰り広げられる。

全ての謎が明かされる最後の冒険が幕を開ける。

 

パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊 オリジナル・サウンドトラック

パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊 オリジナル・サウンドトラック

 
パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (ディズニーアニメ小説版)

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (ディズニーアニメ小説版)

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

かつてジャック(ジョニー・デップ)と冒険を共にしたウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)は、今や幽霊船フライング・ダッチマン号の船長として呪われた運命を生きている。

その息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、父を救おうと海の伝説を調べつくし、呪いを解く力が伝説の秘宝<ポセイドンの槍>にあることを突き止める。


 勇気ある青年に成長したヘンリーは、英国軍の水兵となるが、いまだ<ポセイドンの槍>にはたどり着けずにいた。

ある日、船が危険な“魔の三角海域”近くを航行中、恐ろしい姿をした“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)に襲われる。 “魔の三角海域”の呪いから我が身を解き放つため、伝説の海賊ジャック・スパロウと彼の持つ<北を指さないコンパス>を欲するサラザールは、同じくジャックを探すヘンリーをひとりだけ生かし、ジャックへの伝言を託した。

 

ほどなく船は遭難し、ヘンリーは、英国植民地セント・マーティン島に流れ着く。
 そこでヘンリーが遭遇したのは、科学者ゆえに魔女の濡れ衣を着せられて追われている、美しい天文学者カリーナ(カヤ・スコデラリオ)だった。

彼女は、まだ幼い頃に生き別れた父が残したガリレオ・ガリレイの日記に秘められた謎を解こうとしていた。その謎とは、なんと<ポセイドンの槍>にたどり着くための方法・・・。だが彼女は、英国軍に捕らわれ、投獄されてしまう。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

監督はシリーズでは初の抜擢となるヨアヒム・ローニング

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パイレーツシリーズは1~3をゴア・ヴァーヴィンスキー、前作「生命の泉」をロブ・マーシャルが務めています。

今作もロブマーシャルかと思ったんですが、別の監督を抜擢したんですね。

 

彼とエスペン・サンドベリの共同での監督、2人はずっと共同で活動しています。

名前は存じ上げないのですが、過去作のタイトルは知ってるので、今作の抜擢に合点がいきました。

 

では簡単に過去作品をご紹介。

1840年代のメキシコを舞台に、同じ男に父を殺された2人の美女が暴れまわる「バンディダス」で監督デビュー。

古代ペルーのイカダを再現して太平洋横断に挑戦した男の過酷な冒険を映画化した海洋アドベンチャーロマン「コン・ティキ」がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ話題になりました。

きっとこの作品が評価されたのと、パイレーツ同様海洋ものとしての描写から、抜擢されたんだと思います。

 

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キャラクター紹介

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ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)

 

 

自由を愛し、海を愛し、酒と女を愛する孤高の海賊。危機にあっても飄々としているが天性の策略家。だが今や、彼は運に見放され、愛する世界最速のブラックパール号はボトルに閉じ込められている。そんな時、最恐の敵 “海の死神”サラザールが解き放たれる。サラザールの復讐を阻止できるのは<最後の海賊>のみが見つけ出せる伝説の<ポセイドンの槍>。果たして、ジャックの運命は!?(HPより)

今回彼の過去が明かされるんだとか。ジャックの少年時代も見れるということで期待しましょう。

 

 

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サラザール(ハビエル・バルデム)

 

 

ジャック・スパロウへの復讐のためだけに生きる“海の死神”。かつてカリブ海の海賊たちを絶滅させる「海の処刑人」として名を轟かせた男。まだ少年だったジャックにハメられ、海の地獄“魔の三角海域”に幽閉されてきた。その呪いから解き放たれた今、ジャックの命を奪い海賊を絶滅させることを誓った。残忍な手下たちを従え、幽霊船サイレント・メアリー号を操りジャックに迫る。(HPより)

 ジョニー・デップとハビエル・バルデムは今後「ダーク・ユニバース」でも共演予定。フランケンシュタインと透明人間をやるとのこと。

 

 

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 キャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ

 

 

かつて秘術によって蘇った海賊にして、英国をも出し抜いた過去を持つ策略家。海賊黒ひげの“アン女王の復讐号”と全能の剣を手に入れて以来、我が物顔に大海で勢力を振るい、船内は戦利品の金銀財宝であふれている。貪欲な彼は、さらなる海の力を我が物とすべく、<ポセイドンの槍>を狙う。そして<槍>を手に入れるために、かつ自身の命を守るために、ある危険な策に出る。(HPより)

 

 今回もまたお宝は彼のものになるのでしょうか。てか死なねえなぁこいつ。

 

 

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ヘンリー・ターナー(ブレントン・スウェイツ)

 

呪いによって、幽霊船フライング・ダッチマン号に閉じ込められたウィル・ターナーの息子。勇気ある情熱家でハンサムな若者。父を呪いから救い出すため、海の伝説を調べつくした彼は、呪いを解く力が<ポセイドンの槍>にあることを突き止める。そして、伝説の海賊ジャック・スパロウと<槍>の謎を解く鍵を握る天文学者カリーナと共に<ポセイドンの槍>を探す航海に乗り出してく。(HPより)

 ウィルの息子と会って、どことなくオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイに似てるなぁ、と。お父さんのような勇敢さが見られることでしょう。

 

 

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カリーナ・スミス(カヤ・スコデラリオ)

 

聡明で強い意志を持つ、若くて美しい天文学者。どんなときも不屈の精神を失わない彼女の武器は、幼い頃に生き別れた父親が残したガリレオ・ガリレイの日記。そこには伝説の秘宝<ポセイドンの槍>につながる秘密が潜んでいる。天文学の知識を駆使してその謎を解こうとする彼女は、ジャック・スパロウとヘンリーを<ポセイドンの槍>へと導く者として、危険な冒険に巻き込まれていく。(HPより)

 今作のキーウーマンといったところでしょうか。彼女でなければ槍の在り処がわからない。そして日記にはどんなことが記されているのか。

 

 

 

今作では「ワールドエンド」以来となる、エリザベス役のキーラ・ナイトレイとウィル役のオーランド・ブルームが出演するというサプライズに加え、なんとポール・マッカートニーがジャックの叔父さん役で登場!

親父がキース・リチャーズで叔父さんがポールってすげえなジャック!じゃあ母親は誰よ?

他にもサプライズがあるのでしょうか?

 

 

 

前作までのおさらい

とりあえずざっくりですが軽くおさらいしておきましょうか。

伝説の海賊ジャック・スパロウと彼を裏切ったバルボッサとの因縁、 ウィルとエリザベスの身分違いの恋、その2人が持っていたアステカの金貨を巡って展開する壮大なスケールの海洋アドベンチャー物語。

 

海賊バルボッサに捕らえられたエリザベスを救出するため、恋人のウィルはバルボッサを知る数少ない海賊ジャックに協力を依頼。なぜバルボッサはエリザベスを捕らえたのか。彼らはある金貨によって呪われた海賊たちだったのだ。

 

フラフラしてばっかのジャック、強気なお姫様のエリザベス、クソ真面目な色男のウィル、そして貪欲な海賊バルボッサと、キャラ立ちした4人がなんとも印象的。

この時のジェリーブラッカイマーは、飽きさせない作りで面白かった。このときは。

 

 

 

 バルボッサを倒しブラックパール号を手に入れたジャックだったが、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長ディヴィ・ジョーンズと命に関わる契約を結んでいた。一方エリザベスとウィルはジャックに加担した罪で逮捕。ジャックの持つコンパスを差し出せば助かると迫られ、再びジャックを探し出す。

 

個人としては1が一番好きなので、2作目からの、話が頭に入ってこない感と何も残らない感がすさまじく・・・。ジャックがなんかグルグル回ってたのは覚えてる・・・。

要は楽しませるためのどうでもいい展開が多すぎて、そこ端折れるでしょと。楽しいのは楽しいんだけどね。

 キャラも大分グロテスクな容姿が増え、特にディヴィ・ジョーンズのぬめり感やクラーケンのバケモノ感、ビル・ターナーの頬のフジツボが気持ち悪い・・・。

 

 

 

 ディヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ支配力を強めたベケット卿によって、海賊達は窮地に追い込まれていたが、伝説の海賊9人を集結して全面対決をすることに。その1人であるジャックを探しに、バルボッサとともにエリザベスとウィルは、海の底に沈んだジャックを探しに再び航海に出る。

 

3部作と銘打っての完結編。相変わらず強欲のバルボッサ、父を助けるために自分を犠牲にするウィル、まさかの海賊王エリザベス、そして再び海へと繰り出すジャックとこれで終わりにしてもいいのに、再び物語は進みだす。

 

 おさらいして思ったのは、1~3までややこしいってこと。ただでさえ、画面内がガチャガチャした奴らばっかなのに、裏切りに次ぐ裏切り、そんで仲直り。今あんたどの立ち位置?と。おまけに2時間30分以上に及ぶ長尺。所々だけを見れば楽しいシーンなんですけどね。

なんかグチばっかり・・・。

 

永遠の命をもたらす生命の泉、そのありかを唯一知るジャックは、それを狙っていた海賊黒ひげと元カノアンジェリカ共に無理やり行動することに。しかしその泉を狙っていたのは、スペインとイギリス軍も同じことだった。しかもイギリス軍にはまさかのバルボッサが海軍将校となって先導してたのだった。

 

 個人的には、ロブ・マーシャルに代わってのこの作品は、見やすかった印象があります。1~3までのごちゃごちゃした裏切り行為がほとんどないから、こいつ今どっち側?みたいなのがなく。その分、このシリーズのある意味核となる海上での船VS船がないのが残念。街の中を駆けずり回るジャックをみても物足りなくて味気ない。

というわけで可もなく不可もなく、といったところ。

この作品には、今までメインキャラだったエリザベスとウィルが登場していない分、ジャックとアンジェリカ、宣教師と人魚の恋模様が見どころになっています。

ワンピースでもおなじみの黒ひげが出ているという点でも親近感の湧くものかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、生命の泉から6年。再びブラックパール号に乗り航海の旅へと出たジャックがどんな展開を見せるのか。ジャックの過去とは、エリザベスとウィルはその後どうなっているのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

ドタバタ劇はもちろん、ダイナミックない映像!お互いを思う父子に涙!

でもやっぱり話は普通・・・。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある意味力技。

父の呪いを解くために、父が誰かを知るために、真っ直ぐな心を持つ青年と魔女呼ばわりされた女天文学者が、伝説の海賊と共に、呪いを解く槍を探しに謎解きの旅へ繰り出すが、かつて海の処刑人と呼ばれた男が彼らの行く手を阻んでいく。

 

個人的に可もなく不可もないこのシリーズを、思い出すための作業的感覚で過去作おさらいして臨んだシリーズ最新作ですが、毎回思う。

どうしてみんなこの映画が好きなのか?と。

深夜にもかかわらず最速上映に7割強の座席を埋めるほどの混み具合。そんなに好きなら君たちちゃんとおさらいしてきた?

はっきりいってこれ第3作「ワールドエンド」を最低観ておかないと、冒頭に出てきたウィルに誰だっけ?ってなるし、フライングダッチマン号って?この少年は過去にお父さんと何かあったの?などなど入口からおいていかれることでしょう。

果たして劇場のお客さんはわかっていたのかいなかったのか。

 

そして偶然なのか計算なのか、物語は「ワールドエンド」の一番ラストから9年後の話であり、公開してからちょうど10年なわけであります。

マーベラスといえばそうだし、それありきの続編だったんじゃない?といってしまえば夢がない。

 

せっかくの人気続編シリーズなんですから、これはおさらいしてから見に行ってほしい、そうアドバイスしておきます。

 

 

そして今回もとにかく楽しませるための演出は満載であります。

ジャックと大英帝国の追いかけっこ、マリオ3のラストステージをみてるかのような船の砲台をサラザールとぴょんぴょん飛び回りながらの格闘、呪われたサメとの海上バトルなどなどいつも以上に物語の寄り道がたくさん。

 

しかしながら、ご都合主義がウリというか、代名詞になってるというか、あいかわらずの強引な力技と苦笑してしまうほどわかりやすい展開に、せっかく父と子の絆を前面に出しているのに台無しであります。

 

やはりディズニー配給であり、ジェリーブラッカイマー製作ということで、この辺は話についていけなそうなティーンズたちでも楽しめるようにうまくまとめているのはさすがであります。

 

 

ざっくり詳細説明

かつてジャック・スパロウと共に冒険したウィル・ターナーとエリザベス・スワン。その息子ヘンリー・ターナーは、呪いによって幽霊船フライングダッチマン号の船長になってしまい、10年に一度しか陸に上がれない父ウィルを助けるために一人模索していた。

 

そして時は流れヘンリーは青年となり、オランダ船と戦う大英帝国の船の中で水夫として働いていた。

だが、船はそこへ入ると呪われてしまうといわれる魔の三角海域へと近づき、結果大英帝国の船は、そこから出ることができず、幽霊となって居座っていたサラザール一派によって壊滅してしまう。

ヘンリーはサラザールによって生き証人として生かされ、自分を陥れたジャックスパロウを探せと命じられる。彼のコンパスを奪えば、ここから出られるというのだ。

 

一方イギリス領セント・マーティン島では、天文学を説いたことが罪となり、魔女呼ばわりされているカリーナの処刑が近づいていた。

生まれた時から父を知らずに育ったカリーナは、父が遺したと思われるガリレオガリレイの日記の肌身離さず持ち、必死に天文学を学んできた。きっとそれが父を探す手がかりになると信じて。

 

辛くも牢屋から脱出したカリーナ。街へ繰り出すと銀行の頭取が、頑丈な金庫のお披露目式を催していた。しかし、金庫を開けると、そこには死んだとまで噂されるほど落ちぶれていた伝説の海賊ジャックスパロウの姿だった。

 

ジャックは、相棒ギブスや、ブラックパール号の監視係マーティ、そして前作「生命の泉」でジャックと共にアンの復讐号に乗り込んでいたスクラムなど、かつて共に海を旅した乗組員たちと共に銀行強盗をしていたのだった。

 

金庫を盗む前に見つかってしまった一行は馬力で銀行ごと引っ張り出し、街をひっかきまわす。その道中で逃亡中のカリーナと遭遇、ジャックは協力して逃げるかと思いきや、彼女をダシにつかって逃走するが、結果金庫の中身は逃走の際に全部落としてしまい、もぬけの空。強奪は失敗し、乗組員たちはジャックから離れてしまう。

 

サラザールによって生かされたヘンリーはセント・マーティン島に流れ着くが、船内での反逆行為がばれ、処刑人として逮捕されていた。しかし、そこへ逃亡中のカリーナによって助けられ、お互いが伝説の宝「ポセイドンの槍」を探していることを知る。

しかしヘンリーは逃げ出せたがカリーナは捕まってしまう。

乗組員に見捨てられたジャックは、肌身離さず持っていた北をささないコンパスとラム酒を交換してしまう。それと同時に、サラザールは魔の三角海域体出することに成功し、ジャックを追跡する旅に出る。

酒に溺れたジャックは雨の街で兵隊に捕まり牢獄へと連れていかれるのであった。

 

ヘンリーはその一部始終を見ていたことでジャックの存在を知り、牢獄に侵入しジャックと対面、ウィルの息子だということ、サラザールがジャックの持つコンパスを探していることを伝え協力を要請するが、ジャックはいつものようにこれを拒否。

やがて、ジャックとカリーナの処刑が行われてしまう。二人が処刑台の前でいちゃもんをつけあっているとそこへヘンリーがジャックの乗組員たちと共に助けにやってくる。

 

無事救出し、今にも水没しそうな船でジャックたちは伝説の宝「ポセイドンの槍」を探し求め航海の旅へ出るのであった。

 

 

一方、前作「生命の泉」で黒ひげが乗っていたアンの復讐号と黒ひげの剣を奪ったバルボッサは、8隻もの大艦隊を引き連れ優雅な航海をしていた。

しかし、ジャックがコンパスを手放したことで再び外へ出られるようになったサラザール一派が、バルボッサ艦隊を襲撃していたのだった。

身の危険を感じたバルボッサは、過去に貸しを作った占い師シャンサの元を訪れ、ジャックの居場所を聞き出す。あらかじめバルボッサが来ることを予知していたシャンサは、ジャックのコンパスを盗み出しており、それをダシにサラザールをジャックの元へ連れていくよう促す。

 

サラザールが追いかけて来ることをわかっていながら、マイペースに過ごすジャック、サラザールが追いかけてくるまでに早く槍を見つけたいヘンリー、いまだ槍のありかを示す地図の謎の解けないカリーナ。

果たして、槍のありかは、サラザールがジャックを憎む理由とは、そしてジャック一行の運命は。

 

 

ダイナミックな演出とド派手なユーモア描写

あれこれケチをつけてもかわいそうなので、良かった点をちょこちょこと。

今作では、槍を探す手がかりとして星空がカギとなっていくので夜のシーンが多く、暗いシーンが続きます、

そのせいもあってか、いざ船が攻撃したり、大砲が発射されたり、船が被弾したり、とことあるごとに爆撃シーンが多く、その爆発の量が凄まじかったように思えます。

その勢いたるや過去作とは比べ物にならない派手さだったのではないでしょうか。

特にサラザールの船が大英帝国の船に突っ込んで木っ端みじんにする場面はド迫力です。

かつて海賊ハンターとして海で暴れていたサラザールが、どれだけ強いかというのを示す象徴のように思えました。

 

他にも、センントマーティン島での金庫強奪のシーンもまたド派手な展開のひとつとして大変楽しいシーンでした。

重さ1トンもある金庫を、約10頭前後の馬で引っ張って盗むという魂胆でしたが、結果銀行ごと引っ張ってしまうという予想外の展開。こうなったら銀行ごと盗むぞとばかりに、狭い街を蹴散らし、住居や橋をぶっ壊していくド派手さに、やっぱりパイレーツはこういうのが面白いよね!と思えるシーンでした。

 

ジャックが処刑されるシーンもまた楽しい展開。

時代的にはどうやら存在しないらしいんですが、ジャックはフランスから取り寄せたといわれるギロチンで首チョンパの刑を執行されます。そこへヘンリーとギブスたちが登場し危機を脱するわけですが、足場は壊れたものの肝心の首が外れず、ウルトラC級の連続大車輪をかましてしまいます。

この間、ギロチンはジャックが上に回れば下がり、ジャックが下に回れば落ちてくる構図になり、周りがどんなp地やってる中で、一人寸止めギロチン状態をやっているという、いかにもジャックらしいコミカルな展開になっていました。

 

バルボッサの登場にもひと笑い。

回を重ねるごとに、こいつだんだん3枚目感が否めないバルボッサですが、今作ではゴージャスな装いで登場。

義足はまるで、スワロフスキーでデコったようにキラキラとしたものに変化を遂げ、若干肌ツヤもよく見えるw既に出オチですw

でもですよ、今回バルボッサには最高に良い見せ場が訪れます!!

というか、これが今作では一番のサプライズです。強引にもほどがありますw

彼の勇姿を見届けてください。

 

 

登場人物で言えば、カリーナを演じたカヤ。スコデラリオが超絶美人でした。

終始ドレスを着てるので、ぶっちゃけ寄せて上げた胸の谷間に目を奪われながらも、ヘンリーを見つめる眼差し、幽霊に驚き逃げ惑う姿、その一挙手一投足全てが素敵過ぎてまたもや原石を見つけてしまった、そんな印象です。

この手の顔弱いんだよなぁ、おいら。

 

 

 

最後に

なんだかんだ不満はありますが、娯楽要素は一杯なので楽しいことに変わりありません。

しかしながら、結局ジャック何もしてなくね?といった部分や、コンパスを束成したことでサラザールが外に出られるなら、前にもジャックってコンパス手放さなかったっけ?とか、スケールがでかくなってるけど、その分サラザールがあまり強く感じないとことか、サラザールとジャックの過去が特に大したこともなく、肩透かしを食らったのは事実。

というか、今作はぶっちゃけそこじゃない!その後の展開に大きなサプライズと悲しい結末が待っているので、ファンの方は是非そこを楽しんでもらいたいです。

へぇ~そう繋がってくるの!?にもかかわらず、ウソだろぉ~~!?な展開に。

 

あとはやっぱりウィルとエリザベスの登場に歓喜です。

ジャックだけじゃないよねパイレーツってって思える瞬間です。この二人が出ないとやはり寂しい。とはいうものの出番はものすごく少ないので目に焼き付けてください。

で、エンドロール後のにも話は続きます。は?あいつ出てくんの?え?次回作は2人メインキャスト?

詳細は見てのお楽しみ。

 

とりあえず元々すごく好きではない作品だからか少々不満げな感想になってしまいましたが、ファンの方は私のような感想など気にせず楽しんでもらえたらと思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★★4/10

2017年4月~6月のPVを多い順にまとめてみました。

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最近は記事をアップするたびに検索上位に来ることが増え、内容や出来は置いといて、今まで以上に沢山の方の目に触れることが多くなったモンキー的映画のススメ。

いったいどれだけの人がこのブログを認知しているかはわからないけど、この場所から色々な映画好きと繋がっていきたい、そう願っております。

 

 

そんな中、やはり気になってしまいエゴサーチなんか時間があるときにしてしまうのがなんとも情けないところ。

探してもこのブログクソだっ!とかってのは見当たらなく、かといってこのブログ面白いっ!ってのも見当たらなく、何も意見がないってことが案外一番悲しいことで、それ以上にこのブログはまだまだなんだなって確認できる。

 

でも収穫はありました。

この前、PCの方のグーグルで「映画 ブログ」と検索したところ、こんな予測変換がでたことにびっくりしました。

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おおおおおっ!!俺の名前が次に出たああああっ!!!

 

まぁ冷静になってみると、ほんとにオレのことなのか、このPCだけがそう変換してるだけなのか、よくわかりませんが、こう表示されるのは事実であり、非常に驚きました。

 

実際「映画 ブログ」だけで検索しても自分のページが1ページ目に出てくるので、素直に嬉しい出来事でした。

 

 

 

とまぁ前置きが長くなりましたが、この3か月でまた一つ成長したモンキー的映画のススメ。

3か月周期で多くPVがあった順に集計して並べてみました。

対象期間は4月1日~6月30日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第10位

アクセス数:約19000PV

 

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今年上半期ベストにも入れた「メッセージ」。

映画好きはもちろん、劇場にはカップルもいたり親子で見る人もいたり。

とあるコンビニの休憩所で、子供が熱心にこのポスターを指さし、「お母さんあの細長いの何だか知ってる?あればかうけなんだよ!!」と、テレビだかネットだかお友達から聞いたのかはわかりませんが、この未確認飛行体はお菓子のばかうけから着想を得たなんてニュースがだいぶ浸透しているようで、その結果、あまり映画を見ない人にも認知され、検索された結果なんだと思います。

 

そう、そこまで興味を持ったなら映画館へ見に行ってくれ!!ぜひ親子で!

 

この記事には熱心なコメントを下さる方がいたのが大変嬉しかったです。性格上迫られるというか、受け身になるとたじろいでしまうので、やり取りが増えるたび戸惑いましたが、映画への熱い思いが詰まった素晴らしいコメントでした。ほんと俺は何困惑してんだ!

gumさん、熱いコメントありがとうございました。

そして、まだ原作読めてません・・・すんません・・・

 

 

 

 

 

 

第9位

アクセス数:約21000PV

 

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 20年ぶりに同じキャストが集結した青春映画の続編。

前作はリアタイではないですが、音楽とこの登場人物、そしてこれ見てたらちょっとカッコよくなれるんじゃないか?といった浅はかな考えと小さな好奇心で見ただけなのに、久しぶり過去作を見て、考察とか詳しい内容とかまず置いといて、やっぱりかっこいいんだよなぁ、なんて感傷に浸ってました。

その思いを抱えたまま映画館でこの新作を鑑賞し、彼らの末路に何とも言えない感情がこみ上げたんですよねぇ。

 

と、自分の心境なんかどうでもいいとして、これTOHOシネマズでやってなくて、仕方なく新宿ピカデリーで鑑賞しました。

そりゃあ前作はミニシアターだったからあくまで小規模の公開数だったけど、今作はがっつり全国のシネコンで見れるんだから時代は変わったよね~。

 

こちらも上半期ベストにいれたほどおもしろかかった作品なので、是非見てほしいです。

 

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第8位

アクセス数:約21000PV

 

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いつも公開日に休日を取るようにして見に行ってるんだけど、今作は1日木曜日公開ってことで、残念ながら当日朝イチには行けなくて。

いつもは見終わったらカフェに入ってノマドって勢いで書いてすぐアップ!ってパターンが、これに至っては家で書く始末。

 

家だと慣れてないせいか集中力が無くて書くスピードが遅い遅い・・・。

 

そんなヤキモキした思いで書き上げた記事でした。

 

6月は大作映画が少なく、これが当たらないと厳しいよなぁと思ってたんですが当たってよかったです。

 

 

 

 

 

 

第7位

アクセス数:約22000PV

 

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 これ最速上映やるんじゃない?と予想してたらやらねぇでやんの!

というわけで、この日はバーニングオーシャンも公開日とあって、出勤時の起床よりも早く起きて、朝8時30分の回というクソ早い時間から甘ったるい映画を見るという、貴重な体験をしました。

 

それでも会場には熱心な方が多くみられたのですが、エンドロールが流れるやいなや足早に劇場を後にするお客さんがかなり多く、君たち!!このテーマ曲を聞きながら思い思いに浸るのがベストだろうッ!!と少々ご乱心モードになってたのを覚えてます。

いやここ見ないでどうすんのさ?てかお前らオレの前通って帰るな!雰囲気ぶち壊すな!とイライラしてたなぁ。

 

現在今年一番の興行収入をたたき出してる今作なので、たくさんアクセスあるんだろうなぁと思ってたらそうでもなく。きっと公開時はまだお客さん方はコナンの方に目を向けてたのかなぁ。

 皆さんこぞって感想をアップしてましたし。

 

 

 

 

 

第6位

アクセス数:約23000PV

 

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 いつも最速上映をやるTOHOシネマズ新宿なんですが、今作に至ってはまさかの六本木のみ最速上映。

どうしようかなぁ、でもマーベル映画はファンの人たちと共有したいしなぁ、と重い腰を上げて見に行きました。

ブログ仲間のMachinakaさんもまた、私が最速上映に行くと言うと次の日仕事だというのに、わざわざ宿まで取って参戦するという気合の入れ様に脱帽しました。まぁ自分も仕事だったんですけどね。宿まで取って映画見るって考えは無かったw

人は何か好きになると思いがけない行動に出るんですね。Machinakaさん、あなたステキです。かっこいいです。

 

もちろん自分は始発が動くまで、朝までやってるカフェダイナーで、いかにもアメリカァ~ンなオジサンがこしらえた、クソデカいハンバーガーをほおばりながらブログを書いてました。

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マクドナルドは食べないのに、こういうハンバーガーは食べたくなる。まだまだ若いな俺。

 

かなりの期待値だったにもかかわらず、興行収入は予想をはるかに下回ってしまった今作。一応前作越えという面目は保たれましたが、やっぱりアメコミ映画はファンだけなんだよなぁ盛り上がるの。

 

これも期待していたほどアクセスが伸びずちょっと残念。個人的には5万くらい行くだろ!!げっへっへwと思っていたんですが。

 

ちなみにこの3日後、2回目の鑑賞に行く直前、携帯を盗まれるという超ファッキンな出来事に遭遇し、はらわた煮えくり返っていたんですが、せっかく座席予約したので、気持ちを切り替えて腹抱えて笑いながら見ていたモンキーさんでした。

人は何か好きになると思いがけない行動に出る、その2です。

 

 

 

 

 

 

第5位

アクセス数:約25000PV

 

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 今年のGWは去年以上にどの記事もアクセスが多く、やはりGWという言葉は映画業界が作ったというだけあって、みんないっぱい映画を見てるんだなぁ、もしくはたくさんある作品の中から吟味して選んでるのかなぁとか、色々妄想しながらニヤニヤとはてなカウンターを見ていた私でした。

 

今作は個人的には、良いところも多いけど、悪い部分も確かにある、でも木村拓哉はやぱりカッコイイ、そんなことを思わせてくれた映画だったわけですが、ネット内では、作品見てないのに彼が出てるということだけでつまらないと決めつけ、どんどん評判を下げるといった悪い流れが蔓延し、興行収入も初登場6位という散々な結果になってしまいました。

 

まぁ公開時の他作品たちが強すぎるというのが一番の要因だとは思いますが、にしてもだ、ちゃんとした媒体までこき下ろすような記事はどうなのよ?一般市民がああだこうだいうのはわかるが、SMAP解散の原因を作った張本人みたいに書かれ、悪者扱いされた彼をここでも追いつめるかと。

それがスターの宿命とかいってんじゃねえよ。お前らはちゃんと鑑賞して正当な評価を下せよ。ゴシップばかり書いてるC級ネットニュース共。

 

・・・すいません、SMAP好きな故に、こんな散々な結果になってしまった作品を擁護したく少々熱くなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4位

アクセス数:約30000PV

 

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 去年の暮れからずぅ~っとアクセスの多いバイオハザード。

これもうレンタルじゃ準新作とかで下火になってると思うんですけどね~、未だに定期的にアクセスを稼いでるこのブログの縁の下の力持ちになってます。

 

さすがに前回集計した時より落ちはしてますが、それでも直近の作品よりも多く読まれてることを考えると、このシリーズのファンは多いんだなぁと改めて感じます。

 

これはもう特に言及することないか。

 

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第3位

アクセス数:約360000PV

 

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 6月一番アクセスの多かった作品。

藤原竜也がま~たクズの役か。レンタルでいいかなぁ、なんて思って評判を検索したら意外のや意外の高評価!ダマされた!大どんでん返し!あれ?マジで?明日暇だから見に行ってみようかな?

なんて人がきっと多かったのでしょうか。とにかくネタバレを探してる人が多く立ち寄った結果がこの数字だったんじゃないでしょうか。

 

でもね、私の感想は核心を突かないネタバレだから肝心な部分は書かないんですよ。きっと訪れた人は、、なんだよこれネタバレ書いてね~じゃん!!なんて憤った人もきっといるんでしょう。

ごめんなさい、個人としては気になったら映画館へ行って観てほしいのです。特にこの映画は、そのどんでん返しを観る前に知ってしまったら超もったいないです。

 

現に感想でも書いてる通り元の作品である「殺人の告白」を見てしまったがために、そのオチを知ってしまい後悔していたのですから。

なんでもかんでも調べていいことと悪いことがあることを改めて思い知らされた作品でした。

 

ちなみに、この記事は核心をついてないため、一度はとんでもない数字をたたき出しましたが、その後失速して既に検索流入では埋もれています。

まいっか。

 

 

 

 

 

 

 

第2位

アクセス数:約57000PV

 

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 はい、みんな大好きソーセージパーティーが前回集計した時より多いというわけ分からない状態になってます。

きっと高校生たちが私の元へ訪れ、面白いかどうか確認してレンタルしているのでしょう。

とりあえず言っておこう。この満足度は☆6つだが、なんだこの人評価普通だよ~とか思ったらちょっと待て!オレの中で☆6つは良作だからな!!!

とりあえずレンタルしてからこの記事をもう一度読んでみてくれ!この映画は深いんだ!わかる範囲で解説してるから、ただの下ネタ映画で終わらせないでくれ!

 

先日、同僚の女性に何か面白い映画ありますか?と聞かれたので、これを薦めましたw女性がこの映画を見たらどう思うのか、ただ俺の好奇心だけで薦めました。

一応彼氏と見てねwといっておきましたw

怒られるんだろなぁ。

 

ソーセージ・パーティー [Blu-ray]

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そして!栄えある1位の発表です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1位

アクセス数:約136000PV 

 

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 驚異的です。

年間で1位になりそうな勢いです。

何が凄いってそもそも見る予定になかったし、今までこのシリーズ観たことなくてみんなから勧められたから、仕方なく1作目観だしたら止まらなくなって、結果1日休み使って全作制覇するほど好きになっていたということ。

その思いの丈を感想に書いたことが功を奏したのか、現在でも映画のタイトルを検索するだけでトップに出てしまうほど人気の記事となりました。

 

また公開日に金曜ロードショーでスカイミッションを放送していたこともあり、評判を知りたい人たちが、自分の感想記事に流れてきたのも効果的でした。

 

テレビは死んだ、なんていわれてますけどね、まだまだ影響力は絶大です。やはり日本人はまだまだテレビが最大の娯楽なんですよね。なんせタダですし。

 

自分も随分とテレビを見る時間が減りましたが、後でそんなことあったんだ!ってSNSで知るとちょっぴり後悔しますし。見とけばよかったとか思って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この3か月でPV数も合計100万アクセスを超えており、今年はかなり成長を遂げている気がします。

 

先日後輩に、いつも誘わずに先に映画を見に行ってしまうのはブログのせいですか?と問われ、そうだよ、と返すと、軽くたしなめられました。休み合わせて連れてけと。

ごめん、俺基本的に一人で見たいだけなんだよね・・・。

というか、気になるなら一人ででも見に行けと言い返したんですが、彼にとって映画はそれなりに大きなイベントなんだそうで、一人の時間を使うにあたって、その対価は大きすぎるんだとか。シビアだなおい。

 

今年ももう半分が過ぎました。

このブログからたくさんの人と繋がれるように、ゆくゆくは、おいしい酒を飲みながら映画談義できる映画好きの仲間が増えることを願いながら、今日もまた映画を見に行くモンキーなのでした。(きょうのわんこ風)

 

 

 

というわけで以上!ただの定例報告でした!あざっした!!

映画「ジョンウィック2/チャプター2」感想ネタバレあり解説 そう易々とカタギにゃなれまへんのや。

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7月7日

ジョン・ウィック:チャプター2 

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今作のプロモーションで来日したときもラーメンを食べて帰った!と逐一情報が拡散されるキアヌ様。そろそろ全編日本で撮影するような映画に出てくれないですかね。そしたら好きなだけラーメン食べられますよw

 前作「ジョン・ウィック」で完全復活を遂げたキアヌ・リーブス俳優キャリア第2章の代表作になるであろうこの作品の続編がついに公開です。

前作でのキレッキレなガンフーアクションが今作でも炸裂することは間違いないだろうし、殺し屋用のホテルやら金貨やら隠語やら裏稼業やらと、面白い設定も今作で再び登場しそう。

早速鑑賞してきました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

かつての伝説の殺し屋が、愛犬を殺されたことでブチ切れ、復讐の鬼と化した前作のストーリーから5日後、再び彼の怒りの導火線に火がついた!!

2014年に公開されるやいなや、世界中で大ヒットを記録し、キアヌ・リーブスを再びスターダムへと返り咲かせた「ジョン・ウィック」の続編。

前作でも驚かされた“ガン・フー・アクション”も今作でパワーアップし、見るものをあっと言わせるアクション映画へとバージョンアップ。

舞台をイタリアへと移した今作では、ジョンの前に最強の殺し屋軍団が待ち構える。果たしてジョンの運命は!?

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)による壮絶な復讐劇から5日後――。

 

彼の元にイタリアン・マフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)が姉殺しの依頼にやってくる。

しかし、平穏な隠居生活を望むジョンは彼の依頼を一蹴、サンティーノの怒りを買い、思い出の詰まった家をバズーカで破壊されてしまう。

愛犬と共に一命を取り留めたジョンは、サンティーノへの復讐を開始するが、命の危険を感じたサンティーノに7億円の懸賞金を懸けられ、ゼン先の殺し屋に命を狙われることになる。

賞金首となった伝説の殺し屋ジョン・ウィック。果たして彼は生き残れるのか!?

今復讐のバトルロイヤルが始まる!!(HPより引用)

 

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監督

監督は前作に引き続き、チャド・スタエルスキ

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映画が続編製作される際、同じキャストなのはもちろん、同じ監督で製作されるとなるともっと嬉しいもので、特にこういうアクションものは監督の色が濃く出る分、続投してくれないとっていうのは思っておりました。

ま、要するに嬉しいってことです。はい。

前作が監督デビュー作なので、過去作ってのがほぼないんですが、これまではアクションコーディネーターとして「マトリックス」シリーズや「コンスタンティン」といったキアヌリーブス出演作に携わるほか、「300/スリーハンドレッド」や「ウルヴァリン:SAMURAI」などにも関わっていたとのこと。

で、この監督の名前、是非覚えてほしいです。なぜならば監督の次回作が「デッドプール2」だからだっ!!!

 

今作も楽しみだけど、そっちも気になる監督さんです。

 

 

 

 

キャラクター紹介

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一人一人写真めんどくさいんで、これで。

 

ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)

 

 

コードネーム:ブギーマン

かつて殺し屋界を震撼させた伝説の殺し屋だったが、愛を知り現役引退を決意。平穏な日々もつかの間、愛する妻が病に倒れ死別。遺された愛犬をマフィアに殺されたことをキッカケに、また裏稼業に引きずり戻されてしまう。(HPより)

 

今作でガン・フー以外のアクションも披露されるとのこと。前作のラストで新たな愛犬を迎えたジョン。静かな暮らしになると思ったのに、伝説の殺し屋も大変すね・・・。

 

 

サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)

 

 

野望に燃えるイタリアン・マフィア

かつてジョンが殺し屋業界を引退するために課された実現不可能とされたミッションを助けた過去を持つ。その時の”血の契約”で、ジョンには1度だけどんな仕事も依頼でき、今回の騒動の火付け役となる。(HPより)

 

アレス(ルビー・ローズ

 

 

静寂に生きる忠義の殺し屋

ダントニオの側近であり番犬。言葉は発せず、手話でコミュニケーションをとる美しき殺し屋。手話だけで多くの部下を操る統率力を持ち、忠義心に厚く、与えられた仕事に命を賭ける。(HPより)

 

オーレリオ(ジョン・イグレイサモ

 

 

ジョンと旧知の車修理店主

ジョンとは古くからの付き合いで、ジョンのことを何かと気にかけてる車修理工場の店主(表の顔)。車の修理の腕と車に関する情報網はピカイチで、何度もジョンを助ける。(HPより)

 

カシアン(コモン

 

 

復讐に燃えるボディガード

心・技・体を兼ね備えたエリート殺し屋。世界的犯罪集団を牛耳る12人の主席の内の1人の側近兼護衛をまかされる凄腕。ジョン・ウィックとも互角に渡り合う実力者で、彼とは旧知の仲である。(HPより)

 

アブラム(ピーター・ストーメア

 

 

巻き込まれ型ロシアン・マフィア

パート1で非業の死を遂げたロシアン・マフィアのドン・ヴィゴの兄弟。甥っ子がジョンの車を盗んでしまったことから、やむなくその車を保管。とばっちりでジョンに襲撃を食らってしまう。(HPより)

 

ウィンストン(イアン・マクシェーン

 

 

殺し屋の世界を仕切る影の帝王

表の顔はコンチネンタルホテルのオーナー。裏の顔は殺しや組織の代表。NYを拠点に世界中の殺し屋をサポート。ジョンの良き理解者。規律を重んじ。ルール違反者には重い処分をくだす。(HPより)

 

キング(ローレンス・フィッシュバーン

 

 

鳩を愛する情報王

かつてジョンに命を狙われ傷を負うが、命だけは救われた元凄腕の殺し屋。殺し屋業界からは引退し、どこにも縛られない独立した組織を形成している。普段はなぜかホームレスの格好をしてアフター5で普通の服装に戻るという潜伏型活動を行う。鳩を使って莫大な情報を扱うネットワークを持つ。(HPより)

「マトリックス」シリーズで共にメインキャストを演じてきたモーフィアス役のローレンスが今作に登場。マトリックス好きとしては、是非何かしらマトリックスのセリフでも動きでも何でもいいのでぶっこんでほしいところ。

それはないかw 

 

 

ジュリアス(フランコ・ネロ

 

 

心優しきローマの覇者

世界の至る所に存在する殺し屋組織コンチネンタルの本店、ローマを取り仕切る御老公、コンチネンタルローマのオーナー。かつてのジョンをよく知っており、今も目にかけている。(HPより)

 

 

 

 

 

 

前作のおさらい

 

ジョン・ウィック [Blu-ray]

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裏社会に語り継がれる一騎当千・伝説の殺し屋ジョン・ウィック。

愛を知り、表の世界へと足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、不運にも彼の愛するもの全てをマフィアに奪われてしまう。

怒りに震え、心の奥底に封じ込めた“殺し屋の魂”を解き放ち、復讐のために独り立ち上がる。(HPより)

 

 もう出だしから悲しみが押し寄せ、哀愁漂う演出にこれから起きる攻防戦などほんとに起きるのかと疑問に思うほど。。その後登場する愛犬と不器用ながら戯れるジョンに萌えてしまうこと必至です。

 

今作でのガンアクションはもちろん最高でかっこよくて鮮やかで、所々キアヌ体重いな・・・なんてのは私が言うまでもありませんが、見所は殺し屋稼業の掟だったり、彼ら専用のホテルや、ディナーを予約すると来てくれる廃棄物処理業者(死体の片づけね)、それらに払うものが共通の金貨というように、いちいち設定が凝ってること

 

ただ復讐するってだけじゃなく、細かい部分をきちんと設定することで物語の世界観を生み出しているのがこの映画の素晴らしいところ。

 

やはり復帰して間もないジョンだけに、敵に関しては少々魅力に欠ける感じもしますが、新作では山ほど敵が押し寄せてくるのでそこには期待大ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たしてどんなガン・フーアクションが繰り広げられるのか。ジョンの悲しみは癒えるのか、はたまた終始怒りっぱなしなのか?

ここから鑑賞後の感想です!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

殺し屋専用○○な要素にアガる!!アクションシーンも倍増にアガる!!!んだけど、話はけっこうもったり・・・

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々と膨らませ過ぎた?

ようやく復讐を終えたかと思ったジョンに再びのしかかる悩みの種。契りという呪縛から逃れることのできないジョンが意を決して殺し屋稼業に遺憾ながら舞い戻る。

 

正直前作の方が話がすっきりしてるし、主人公のやることが明確なので、それと比較すると今作はあまり面白いとは言えない内容でした。

話がやけに強引で、どんどんスライドしていって、結局自分を追い込んで幕が閉じるから、何をしたいのかが明確でなく、しかもスケールアップした分、話膨らませ過ぎじゃない?と思ってしまう。なんか相手が世界になってるし。

 

冒頭の愛車を奪い返しに行くシーンももっと簡潔にすればよかったのに、とか、サンティーノの姉なんか抹殺しに行かずに、穏やかな生活を奪ったサンティーノに直接復讐すればよかったり、スモウレスラーみたいな濃いキャラが出てくるのだから、殺し屋とのバトルをもっと濃密にすればよかったのに、などなどこうしたらもっとスリムな話で面白くなるのに、とあれこれ考えてしまいました。

 

まぁこれは私個人の意見なので、これがもしそうなったら面白いっていうの自分だけかもしれないけどもw

 

それもこれも第三作目の製作が決定しているからが理由だからでしょうか。膨らませておかないと次へつながらないだろうし、続編映画はだんだん話が大きくなっていくのは当然ですからね。

 

 

 

 

アクション要素はすごいぞ!

話に関してはあれこれ注文やらケチやらつけてしまいましたが、アクションはド派手にスケールアップしておりました。

 

これはオープニングから前作のおさらいのようなものなど一切省いて、いきなり市街地でのカーチェイスで始まります。

これを見た時はねぇ、おおぉぉいきなりそれやってくんのっ!?すごぉい!なんて目を見開いてにこにこしながら見ていた自分がいましたね。

 

前作で最後まで戦ったドン・ヴィゴの兄弟が、ジョンの愛車のマスタングを回収していて、オレの車を返せとジョンが襲撃に来るんですねぇ。

で、なんの危害もなくすんなり愛車を回収できたかと思ったら大間違い。手下どもが麻薬の運搬などに使っていたであろうタクシーでガンガン体当たりしてきます。

ジョンもきっと無傷で帰れるなんて思ってなかったんでしょうね。自ら愛車で手下を轢いたり、車ごと突っ込んだり、しまいにはドアを開いて後ろから追ってくるバイク野郎にぶつけたりとやりたい放題。

結果、車の整備をしてくれるオーレリオに、修理を頼むんですけどね。

オーレリオもナイスキャラです。

「どうだ?じゃねえよ!どう見たっていかれてるよこりゃ!でも直せるぜ!クリスマスまでにはなんとかな、2030年の」とかいってww

 

 

ここからサンティーノの陰謀のために血の契約をダシに、仕方なく彼の姉殺しをするジョン。

舞台はニューヨークからローマへ移り、歴史的建造物だか、どっかの遺跡だかわからないところで催されているライブ内で、観客を掻き分け手下どもを銃撃しまくるジョン。

お前どうして一般客と手下をあんなに素早く選別できるんだ!?

なんて疑問は置いといて、ようやくガンフ―アクションのお出ましです。

前作同様に至近距離で脇を占めて両手で構えて連発し仕留めるジョンがやはりキレッキレであり、どこか鈍く見えたりw

 

この遺跡では何とか逃げ出すことに成功し、市街地までたどり着きましたが、サンティーノの姉に仕えていたSPのカシアンがジョンの前に立ちはだかります。

夜のローマの街中で互角の戦いを見せるジョンとカシアンですが、勢い余って窓ガラスに突っ込んでしまうほどの乱闘ぶり。

しかぁし!その屋内はコンチネンタルホテルの中。

そうです、コンチネンタルホテルの中では、殺し屋による任務はご法度なのです。

タイミングよすぎですw

仕方なく二人は休戦。バーでジンとバーボンを傷だらけで飲むという何ともシュールな幕切れに苦笑でしたw

 

この後世界中の殺し屋にジョンに対し700万ドルもの懸賞金がかかることで二人は再び戦います。

これがまた個人的にはシュールで、駅構内で戦うもんだから一般客に気付かれないようにそれなりの配慮をして戦うんですねぇ。

1階にいるジョンと2階にいるカシアンが、歩行者に交じって歩きながら、サイレンサー付きの銃でプシュンプシュン音を鳴らしながら撃ちあうシーンは爆笑モノでした。

その後も、電車内でお互いにらみ合い、乗客が一気に減ったところを見計らってのバトル!ここではナイフを使っての攻防戦。柔術なんかも駆使して戦う展開で、ジョンがとどめを刺した途端、次の駅に到着し、一斉に逃げる残りの乗客にも笑ってしまいました。まぁ当然そうだよなw

 

 

こんな感じで、前作同様ガンフ―アクションも健在、手元に銃がなければ殴る蹴る投げるの肉弾戦、愛車を半壊してまで繰り広げられるカーアクション、終盤では「燃えよドラゴン」オマージュな鏡張りの部屋での格闘、次から次へと襲い掛かる殺し屋たちなどなど、前作の倍以上アクション満載の今作でありました。

 

はっきりいって、ありすぎて途中でおなか一杯になって、もういいよ・・・と思ってしまうほど。これはアクション大好きな映画好きにはきっと最高の演出だったのだと思います。

 

 

殺し屋専用のあれこれが楽しい!!

前作でも殺し屋共通の金貨でやりとりされたり、専用のホテルがあったり、死体を片づけてくれる業者がいたりと、ユニークで実際ありそうなものがたくさん出てくるのも楽しかった要因の一つ。

 

今作ではさらに要素が増えていて、もうそれ殺し屋じゃなくて、スパイでしょ?いやボンドでしょ?と突っ込んでしまうくらい度を超えた要素になっていました。

 

ますはホテルですね。コンチネンタルの受付の黒人は今作も健在。従順な感じがまたよくて、その献身ぶりから今回はジョンの愛犬を個人的に預かるという大役を引き受けることに。

それからなんとこのホテルローマに支店があるというから驚きw世界で経営してんのかこのホテルは!一般客はやっぱり泊まれないんだろうなぁ。サンティーノが食ってたカモの脂身食べてみたいなぁ。何度食っても飽きないって言ってたし。

やはりローマ支店もホテル内での殺しは禁止ということで、このルールが上でも書いた通り、いいところで適用されていきます。

今作はこの殺しの掟が物語のカギを握るので、覚えておいた方がいいです。

 

 

で、ローマに着いたら、専用○○が出てくる出てくるw

まずはソムリエが登場。

え?ジョンはワインがお好き?ノンノン!

このソムリエ、なんと銃のソムリエなんですねぇ。ジョンがテイスティングさせてくれというと、色々ジョンに合った銃を差し出して説明します。

さすがに芳醇な香りだとか、口の中で酸味が広がってみたいな表現はしませんw

もちろんジョンがでかくて正確なのが欲しいというと、それに合った武器を提供するのでソムリエなんでしょうね。

ちなみにデザートも出してくれますw

 

でジョンがお次に向かうのは、仕立て屋!

なんとテーラーショップが衣服の製造工場の奥に存在して、ジョンはそこで昼と夜用のスーツを仕立てます。もちろんここも金貨で。

個々のスーツはすごいです、普通の生地にしか見えないのに、実弾が貫通しない超高性能のボディーアーマーになっているという代物。

今回このスーツがジョンの身を何度も守るので、ここで仕立ててよかったねジョン。

 

お次は、鍵屋!

サンティーノの姉を狙うため、会場の裏口の南京錠のカギを彼が作ってくれます。しかも過去と現在の見取り図まで保管しており、殺し屋にとっては使い勝手のいい人でした。

 

最後に貸金庫屋!

ここでは恐らく何かあった時用のためのものをジョンが保管しており、そこで銃とスーツを着替え店を後にする場面が出てきます。

 

もうなんか殺し屋っぽくなくなってないですかwなんか主旨が変わってきてるような。

 

 

ここまでは専門の人たちがたくさん出てきたって紹介ですが、他にもアガる要素がいっぱいです。

 

まずは血の契約。

これは、過去にジョンが堅気になるためにサンティーノと交わした契約で、メダルに彼の契印が押されているモノでした。

今回はこれをサンティーノが持ち出してきて、オレの依頼はこれがあるんだから断れないだろ?とジョンに差し出してきます。

 

そのサンティーノは裏社会でのし上がるために、限られた人数で構成された主席同盟に、親父の遺書によって加わった姉が邪魔だから殺してくれとジョンに依頼するんですが、なんすかその主席同盟ってww

またまたカッコイイものがでてきますねぇ。

この同盟に関して詳しい言及がなかったので、おそらくジョンの次回作の相手はこいつらなんだと思われます。

 

 

そしてサンティーノがジョンの懸賞金を依頼するレトロな電話オペレーション!

劇中ではアカウント部と称されているこの部署は、黒電話にタイプライター、回線の切り替えはジャックコードで抜き差し、書類を丸めて、パイプ管でどこかへ投函!

という具合に、戦前の電話交換台をモチーフにした場所になっていました。

おおい!いつの時代だ!!今2017年だぞ!パソコンはないのか!でもかっこいいぜ!

しかもこのオペレーター全員女性でピンクの制服、そこからはみ出るタトゥー!なんかフランクミラーあたりが考えそうな発想w

 

ニューヨークで徘徊するホームレスたちも殺し屋と繋がっていました。それがかつてジョンが助けたキングが仕切っている団体。

キング自体もホームレスの恰好をして鳩に餌あげてたりしてますが、実はニューヨークの裏社会をまとめてる人物だったんですねぇ。

ふつうン金持ってるし、銃持ってるし。

あまり出番はありませんでしたが、きっと次回作にも出てくるのでしょう。

 

 

こんな感じで、話を盛り立てるこだわりが随所に見て取れる演出でございました。

 

 

 

 

 

最後に

個人的には1の方が良かった、というのが率直な感想です。あれこれスケールアップしてしまうのは続編をやるにあたっては必然なんですが、その分肝心な部分を置いてきてしまっているような気もしました。

 

前敵を討つため、復讐するために動いたから感情移入できた前作でしたが、今作は昔交わした約束を引退した今蒸し返されて、断ったら家壊されて、じゃあやってやるよと任務をこなしたら世界中の殺し屋が攻めてきて、こうなったら全員まとめてかかって来いっていう半ばヤケクソ感が見えて、奥さんを亡くした時のあの悲哀感がほとんどなくて。

出来ればラストシーンでネックレスを握って走る、みたいな描写があったらよかったなぁと。ラスト前にやるんじゃなくて。

 要するに、ジョンの気持ちがよく分からなかったのが最大の違いでしょうか。

いや違うな、単純に長いんだよ話がw

 

 

もちろん次回作も見るつもりですが、その時のおさらいで今作を見て見方が変わって見られたらいいなぁと思っております。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

映画「メアリと魔女の花」感想ネタバレあり解説 決してジブリのパクリではありません。

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7月8日

メアリと魔女の花

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やはり映画館に行くと、この映画の存在を知らない人は、

「え?ジブリの新作やるんだっ!!」

とか、ジブリなら絶対見ちゃうよね~、などと今後鑑賞する予定に加える事だとは思いますが。

 残念!!これスタジオジブリ製作ではありません!!!

正確には、スタジオジブリにいたアニメーターが作った会社の製作であります。

だからでしょうか、ものすごく画が似てますよね~。そりゃあジブリだって思っちゃいますよね~。

正に自分がそうでしたからww

 

なぁ~んだ、ジブリじゃないのか、じゃあ見るの止そうっと。

こらこらお待ちんしゃい。そんな理由でやめちゃうんですかい、と。

せっかく監督が独立して作った映画ですよ?画はそっくりかもしれないけど、ジブリのように素敵なアニメーション映画かもしれないじゃないか!

 

せっかくの夏映画なんですから、見に行きましょうよ。

 

と、少々前置きが長くなりましたが、そんなちっぽけな理由でせっかく見に行こうとした予定の映画を見に行ってもらうための、私なりの引き留めでございます。

というわけで、早速見に行ってまいりましたよん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」を手掛けてきた監督が、新たな道を歩み出すため、スタジオジブリ退社後、初めて製作した長編アニメーション映画。

イギリスの女性作家メアリー・スチュアートにより書かれた児童文学「The Little Bloomstick」が原作の今作は、日々明るく過ごしながらも、不器用な毎日に不満を抱えた赤毛にそばかすの少女が、禁断の魔女の花との出会いをきっかけに、奇想天外な大冒険に巻き込まれていく。

監督の師である宮崎駿がかつて題材にした「魔女」を、あえて選んだ監督の並々ならぬ覚悟が読み取れる今作。

この夏、あらゆる世代の心を揺さぶるエンタ―テインメント超大作がついに幕を開ける。

 

新訳 メアリと魔女の花 (角川文庫)

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メアリと魔女の花 オリジナル・サウンドトラック

メアリと魔女の花 オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

赤い館村に引っ越してきた主人公メアリ(声:杉咲花)は、森で7年に1度しか咲かない不思議な花≪夜間飛行≫を見つける。

それはかつて魔女の国から盗み出された禁断の❝魔女の花❞だった。

一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府❝エンドア大学❞への入学を許可されるが、メアリがついたたった一つの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしてい行く。

 

魔女の花を追い求める、校長マダム・マンブルチューク(声:天海祐希)。奇妙な実験を続ける、魔法学者ドクター・デイ(声:小日向文世)。

謎多き赤毛の魔女と、少年ピーター(声:神木隆之介)の出会い、そして。

 

メアリは、魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れて、すねての魔法を終わらせようとする。

しかしその時、メアリはすべての力を失ってしまう。

次第に明らかになる❝魔女の花❞の正体。

メアリに残されたのは、1本のホウキと、小さな約束。魔法渦巻く世界で、ひとり無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督は米林宏昌

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米林監督といえば、作品情報でも書きましたが、「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」といった代表作がありますが、アニメに完全に疎い私にとってアニメーション映画は、宮崎駿、細田守新海誠、ワンピース。

はい、超がつくほどミーハーなものしか見ないクソ素人でございます。

ミーハーなら過去作観とけよ!って言われたら何も言い返せませんが、私にいわせりゃジブリははやおでしかないんですよ。ごめんなさい。

 

まぁ、アリエッティもマーニーも予告観て特に惹かれなかったんだけど、今作の予告観てなぜか心動かされ、気になって調べたら、ジブリだと思ってたらジブリじゃなくて、マーニーの監督が独立してなど、あれやこれやとその経緯を知っていき、ここまで知ったのだから見てみようと。

 

そんな今作を手掛けた監督の代表作をざっくり。

スタジオジブリにてアニメーターとして、宮崎駿や高畑勲作品などに、原画や作画などを担当後、とある古い家の床下に暮らす小人一家と人間の少年のひと夏の触れ合いを綴った「借りぐらしのアリエッティ」で、長編映画初監督を務めました。

その後、心を閉ざした12歳の少女が、謎めいた同い年の少女と過ごすひと夏の不思議な思い出と心の成長を綴った「思い出のマーニー」を手掛けます。

同作はアカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされる快挙を成し遂げました。

 

監督はその後、ジブリの製作部門解散に伴い、ジブリプロデューサーの西村義明とともにスタジオジブリを退社し、スタジオポノックを設立し、今作を製作したとのこと。

 

 

借りぐらしのアリエッティ [Blu-ray]

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思い出のマーニー [Blu-ray]

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キャラクター紹介

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メアリ(声:杉咲花)

 

赤毛、青い瞳、そばかすが特徴の11歳。好奇心旺盛で天真爛漫だが、 何をしても不器用な毎日に不満を持つ。

ある日、夜間飛行という魔女の花を手に入れたことで状況が一変する、

湯を沸かすほどの熱い愛」でブレイクして以降、大活躍の杉咲花さん。特徴ある声なので、どんな声の演技をするか楽しみです。

 

 

 

ピーター(声:神木隆之介)

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赤い館村で郵便配達を据える12歳の少年。

メアリがついた小さな嘘によって大事件に巻き込まれ、彼女と冒険を共にする。胸に隠れてるのはネコのギブ。

彼が声優をすれば必ず大ヒットするというジンクスが去年の「君の名は。」で益々信憑性が高くなった神木君。あまりうまいとは思わないんですが、きっと等身大ならではの良さが評価されてるんでしょう。今作も期待したいですね。

 

 

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左上より。

ドクター・デイ(声:小日向文世)・・・エンドア大学の魔法学者。

マダム・マンブルチューク(声:天海祐希)・・・エンドア大学の校長。

赤毛の魔女(声:満島ひかり)・・・魔女の花の秘密を知る、謎の魔女。

バンクス(声:渡辺えり)・・・赤い館に住む、お手伝いさん。

シャーロット(声:大竹しのぶ)・・・赤い館の主人、メアリの大叔母。

フラナガン(声:佐藤二朗)・・・エンドア大学のほうき小屋の番人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまり得意ではない日本の長編アニメーション映画。変に構えず、まずは楽しみたいところ。ジブリから巣立った監督が、あえて選んだ魔女の物語。いったいどんな意図があるのでしょうか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

監督の覚悟が読み取れる作品だったけど、話はやや物足りなさが目立った、かなぁ。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王道ファンタジー映画でした。

何もない街に越してきた少女。友達もできない、髪はぼさぼさの赤毛、退屈な毎日。それなりに頑張って振る舞うがいつも空回り。何かを変えたい、そう思う彼女の前に突然舞い降りた魔法の力という奇跡。

彼女は最初こそ戸惑うが、気が付けば別世界で持てはやされ、気持ちは有頂天に。そんな浮ついた気持から出たとっさの一言が、大きな災いを起こしていく。

 

正直ジブリ映画と比べてしまう今作ですが、これはこれで全然楽しめる作品でした。

どうしても目に移ってしまう登場人物や、動物たち、ホウキやエンドア大学にいる人、モノ、魔法道具などなどがジブリならではの造形に似て見えてしまうのは仕方ない。

マダム登場シーンの水の描き方然り、マダム操る空飛ぶ魚状の生き物、マダムが使う黒い液体状の魔法、ドクターの下で働くロボット型の手下たち、ピーターが買う猫に至るまで、ありとあらゆるものが、それはもうジブリそっくり、なんですが。

 

そもそもですよ、ジブリにいた人なんだから似てて当たり前なわけで、そこにケチ付けるのはどうかな、と。

 

 

そこよりも大事なのは話の内容なわけで、少女がただ魔法の力だけで危機を脱していくという話ではなく、その過程を経て成長していく部分は、ステキな話だなぁと。

 

もちろん、夜間飛行が地上に落ちた瞬間の周りの木々や動物たちが急成長する場面や、ホウキに振り回されながらも空を縦横無尽に飛び回る姿、エンドア大学の奇想的な演出の数々、マダムやドクターのキャラ設定などなどこれぞファンタジーアニメといえる演出が余すことなく描かれていて、十分に楽しめる作品だったのではないか、と思います。

 

 

まぁ不満もあります。

とはいえ、いささか凡庸な出来栄えだったようにも思えます。

メアリにそこまで感情移入できないのが一番の要因かな、と。結局は自分で蒔いた種なわけで、それをどうにかしなくてはいけないのは当たり前なわけで。

ただ逃げようとしなかった彼女の意思は尊重したいですね。

 

他にも、敵キャラの魅力が弱すぎるという点。大きな力の魅力に捉われて数々の生徒や動物たちを犠牲にするマダムとドクターですが、結果彼らの心情が何か変わるわけでもないし、なぜにそこまでとりつかれたのか、背景が見えてこない。

 

後は猫がかわいくないww

個人的に犬と猫はかわいくなくちゃいけないと思っている節で、実写ならともかくアニメーションならそこは力入れてよと。

猫の毛が逆立っているシーンも、しなやかさというかなめらかさというか、そういった生きている中での血の通ったようなものが感じず、ただ毛がギザギザになっているだけ、のようにしか見えず。

そういう部分も動物ならではのかわいらしさがあってもよかったよなぁと。

あ、犬も全然かわいくなかった。

あ、猫2匹いる必要あった?

 

他に話の浮き沈みがほぼなかったこと。

全体的に見てさらーっと終わってしまった感じが。

毎日が退屈➡猫の誘導で花発見➡ホウキに連れられエンドア大学へ➡校内見学➡侵入者とばれる➡何とか逃げるがピーターが人質に➡救出に向かう➡またピーター捕まる➡とある家に着く➡花とマダムたちの詳細を知る➡救出に向かう➡ハッピーエンド

 

チャプター感覚で書いてみましたが、結構劇的に描ける場面があるにもかかわらず、どこかべたぁーっとさらーっと物語が進んでしまうのが非常にもったいなかったです。

この辺はもっと工夫をしてほしかったですね。

 

あとは、一夜限り魔法なのだから、大学に行く前になんかハメを外したような描写あってもよくなかったですか?

天真爛漫な性格が魔女になった途端ビビりまくりではしゃぐ様子もなく、おだてあげられて調子こくだけ。あそこで序盤に見せた目の前のことに全力で何かをしようとするメアリの性格が出てもよかったと思うのですが。

 

まだまだあります。特にマダムに追いかけられる空中戦が全然スリリング感がない。簡単に追いつかれるし、簡単にカバン奪われるし、それ以前にスピーディー感が全くない。

ホウキに乗ってスピード出してるのは急降下だけでしたし。

 

最後に、声優陣が誰一人合ってない。

杉咲花の声、嫌いじゃないです。神木隆之介の声、嫌いじゃないです。天海祐希も小日向文世の声も特徴あっていいと思います。ですが、誰一人キャラに合ってない。これは完全にミスキャストだと思います。

 

 

褒めるところよりも不満の方が多いなこれは・・・

 

 

 

ジブリという魔法はもう使わない。

魔法というものは現実の世界では決してありえない力なわけで、それがもしあったなら誰もが手にしたいもの。

この物語の主人公は、その力を一度は手にし、もてはやされ有頂天になるが、その浮ついた気持から出た一言が後に災いを起こし混乱を招いてく。

そこで彼女は、自分の力だけでこの危機を乗り越えようと決断を下す。

 

もろに監督がジブリという魔法の力で、過去2作も作品を制作したわけだが、製作部門解散という危機をどう乗り越えるか、悩みに悩んだ結果選んだ道は、自分自身の力で作品を作っていくという、まさに物語の主人公メアリと同じものだった。

 

 

しかも監督は、ジブリの常套句ともいえる魔女をあえて題材にし、街並みや風景、舞台、登場人物などを見ていくと、日本的な要素を一切排除することで、日本人に馴染みのない世界観を作り出していることがわかる。

こうした部分から読み取れるのは、監督の並々ならぬ覚悟の現れだったように感じられる。

 

このチャレンジにまず敬意を表したいし、それ以上にエンドロールの最後に流れる、感謝という名目で流れる、宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫の3人の名前が流れたことに、監督の3人に対する愛が感じられた瞬間でもあり、見ていたこっちもどこか嬉しさを感じた瞬間でもありました。

 

 

 

 

最後に

親子連れの多くなる夏映画にはもってこいの作品だったと思います。なんてったって見やすいしわかりやすい。

しかしながら、ちょっとでも目の肥える人にはこの物語が物足りないように感じてしまう人も多いのかなと。

自分もそれは大いに感じてしまったわけだけど、監督独立第1作目なので、大目に見たいというのが本音。なかなかこのご時世独立して長編映画作れるなんてめったにできないことなんですし。

 

まぁアニメーション映画に関してはクソど素人なので、あまり参考になさらずにw是非すごく面白かったという方の感想を読んで見に行ったらいいと思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

 

 

映画「ライフ(2017)」感想ネタバレあり解説 ラストに驚愕の船内密室SFパニックホラー。

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7月8日

ライフ

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洋画の原題って日本のタイトルより短かすぎて、あまりに伝わらない。

だから日本の配給会社はどれだけわかりやすくタイトルをつけ宣伝するかが重要になってくる。

でも、最近はあまりに変な邦題をつけるとファンから叩かれるなんて問題も多く、宣伝担当の方は頭を抱えてることと思います。

 だからといって、原点回帰なのかヤケクソなのかわかりませんが、「ライフ」ってタイトルってどうなのよ?と。

へ?命ってこと?生活ってこと?

似たような映画いくつかあるんじゃない?てか、歌のタイトルレベルでしょ。

でもですよ、この「ライフ」、映画にピッタリのタイトルだったんですねぇ。確かにライフという生命体の事を指してるんですが、このライフがどうやらヤバイやつっぽいという・・・。

なんでもかんでも勝手に思い込んではいけません。はてさてどんな映画なのか楽しみでございます。

というわけで早速鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

人類の希望となるはずだった世紀の大発見が、一瞬にして人類の危機を及ぼしかねない宇宙最強最悪の怪物へと代わるSFホラー作品。

リアリティある国際宇宙ステーションといった美術も評判だが、それ以上に「デッドプール」の脚本コンビ、実力派キャストが集結した事でも話題の今作。

この夏唯一のホラー映画がいよいよ公開します。

 

 

Life (Original Motion Picture Soundtrack)

Life (Original Motion Picture Soundtrack)

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 世界各国からISS(国際宇宙ステーション)に集結した6人の宇宙飛行士たち。

医者のデビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)、検疫官のミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)、航空エンジニアのローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)、システム・エンジニアのショウ・ムラカミ(真田広之)、宇宙生物学者のヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)、司令官のエカリーナ・“キャット”・ゴロフキナ(オルガ・ディホヴィチナヤ)。

彼らの目的は、火星で採取された地球外生命体細胞の極秘調査。

まさに神秘としかいいようのない生命体の生態に驚愕する6人だったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ、高い知能を誇るようになる。

それはかつて火星を支配した、まぎれもなく宇宙最強の生命体であった。小さく美しく無駄なものが一切ない“筋肉”と“脳”だけでできている。

やがて生命体に翻弄された宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出てしまう。宇宙で追い詰められていく彼らの運命は……。(MovieWalkerより抜粋)

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監督

監督はダニエル・エスピノーサ

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はい。いつも通り存じ上げない方です。あいかわらず無名には弱いモンキーです。

デンマーク出身の監督さんだそうで、どうやらハリウッド映画はこれが3作目のようです。

たぶん一番有名なのは、今作にも出演しているライアン・レイノルズが出演していた「デンジャラス・ラン」。

CIAの新米職員が、正体不明の武装集団に狙われた元CIAエージェントの最重要危険人物と共に逃亡していくノンストップアクション作品で、監督はおそらくこの作品で名を広めたと思われます。

他にも、スターリン独裁政権下のソ連を舞台に、国家がもみ消した連測量機殺人事件を一人の有能な捜査官が真相究明に奔走する「チャイルド44 森に消えた子供たち」などがあります。

 

デンジャラス・ラン [Blu-ray]

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チャイルド44 森に消えた子供たち [Blu-ray]

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キャスト

ISSに473日間滞在する医師、デビッド・ジョーダンを演じるのは、ジェイク・ギレンホール。

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相変わらず大作映画は避け、作品性重視で選んでいるジェイク。今年も「雨の日は会えない、晴れた日は君を思う」やNetflix映画「オクジャ/okja」などで、様々な喜怒哀楽を見せ、観衆に訴える演技はさすがです。

今作では、ジェイクが叫び、もがく様が拝めるというので、非常に楽しみです。

 

今後はあのトム・フォードが監督した作品「ノクターナル・アニマルズ」が秋に公開を控えています。

 

彼に関してはこちらもどうぞ。

 

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疾病対策センターから派遣された検疫官、ミランダ・ノースを演じるのはレベッカ・ファーガソン。

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ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」での活躍で彼女を知ることになったわけですが、どうやら続編にも出演が決まってるそうで、イーサンとの恋の行方も気になるところ。どうやらイーサンの奥さん役のミシェル・モナハンも出演するそうなので、取り合いみたいな展開になるのかならんのか。ならないかw

 

彼女は他にも、音痴の歌姫と称された女性の驚きと感動の人生を描いた「マダム・フローレンス!/夢見るふたり」や、離婚したことでアル中になった女性が、電車から眺めていた理想の夫婦に起こった殺人事件に巻き込まれていくサスペンス映画「ガール・オン・ザ・トレイン」にも出演しています。

 

 

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陽気な航宙エンジニア、ローリー・アダムスを演じるのは、ライアン・レイノルズ。

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やはりライアンだから陽気なキャラなのかw彼が陰気だったら魅力ないもんねw。

そんな陽気の度を越えて爆笑連発だった「デッドプール」が当たって本当に良かったライアンですが、今作ではどんな阿鼻叫喚を見せてくれるのか。

 

現在「デッドプール」の続編を撮影してるそうなので、そちらも楽しみですね。

 

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他の出演者はこんな感じ。

クルーで一番のベテラン・システムエンジニア、ショウ・ムラカミ役に我らが真田広之!(サンシャイン2057でもおんなじ立ち位置だったような・・・)

実直な宇宙生物学者、ヒュー・デリー役に「ダークナイト」や「ジュピター」などに出演していたアリヨン・バカレ。

冷静沈着な司令官、エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ役に、ロシアのインディーズ映画では確固たる地位を築いているほどのお方、オルガ・ディホヴィチナヤらが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てか、これよくよく考えてみたらSFだけどホラーぢゃん!!!ああ怖いやつかぁ・・・苦手なんだよなぁ・・・、とはいえISSのクルーに襲い掛かる恐怖と、その生命体を地球へ届けないよう粉骨砕身する彼らの攻防戦に期待です!果たして地球にたどりつく命はどちらなのか?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

普通に怖ええぇっ!どんどん進化していくエイリアンに、予想だにしないラストにお前ら脅えろ!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体感時間があっという間。

ISSという狭い空間の中で繰り広げられる地球外生命体VSクルーの攻防戦を、高まる緊張感と押し寄せる恐怖、予測不能な展開に度肝をやられたSFホラーでございました。

 

この日2本目とあって、若干目がシパシパしてたので、これこのままだと寝落ちしちゃうかな~、なんて心配していたのがウソのように、食い入るように見てしまいました。

 

やはり入り口からすでに宇宙空間、しかもいきなりの火星サンプルを積んだポッドのドッキングがうまくできるかできないかというハプニングから始まるので映画の世界観に一気に没入できるのが良かったのだと思います。

 

そこからというもの、長いこと宇宙空間に居続けるデビッドの心情といったクルー一人一人の抱えるものを少しづつ見せたり、ヒューとローリーがジョークを飛ばし合う仲の良さを覗かせたりと、普段の彼らの関係性だったり、背景を描いて和ませてからの恐怖!!もう一回言うよ、色々和ませてからの恐怖!!!

 

おい!いきなりくるか!手に張り付いた!お、力強いな、あれ?指がボキっ!

ぎゃあああああっ!!!!

 

今助けるぞ!どこ行ったっ!この野郎駆除してやる!!あ、体内に入っ・・・

うぎゃあああああっ!!!!

 

今の流れで通信設備がやられた!しかもあいつが逃げた!こうなったら外へ出て修理だ!うわ!あいつだ!!あれ宇宙服の冷却装置がやられた!

息ができぬわあああああああいっ!!!

 

とまあこんな具合にどんどんクルーたちに悲劇が訪れる展開に、もう目が離せません。

 

ほんとあっという間にクルーたちが死んでいき、あっという間にエンディングまでいってしまうほど、没頭できた密の濃さだったように思えます

 

その名はカルビン。

そんな恐怖のどん底にいるクルーを前にのうのうとシュラシュラ成長を遂げる地球外生命体の名はカルビンくん。

カルビンハリスから取ったわけでもなく、カルバンクラインからとったわけでもなく、かつて日韓W杯で、日本代表を苦しめたロシア代表のカルビンからとったわけでもなく、数ある小学校の中から選ばれた代表校によって命名された彼は、最初こそ、アメーバ状の小さい小さい奴でした。

単細胞生物のため、脳と筋肉が一緒な微生物で、宇宙生物学者のヒューが、愛情をこめてきちんと世話をしたことにより、少しづつ大きくなっていきました。

まるで虫の幼虫のような小さな動きに、ヒューもメロメロ。そんな彼におしゃべりクソエンジニアのローリーがちょっかいしたりと順調に研究は進んでいました。

 

しかぁし!!

 

隔離施設にトラブルが発生したことで、カルビンの機能が止まってしまい、ミスを犯してしまったヒューはひどく落ち込んでしまいます。

 

とりあえずここは電流を体内に流し刺激させることで、息を吹き返す作戦に出ます。

するとどうでしょう!反応が出るじゃありませんか!良かった!こいつまだ生きてる!この野郎心配させやがってww・・・ってあれ?なんだなんだ?

カルビンは急に何かに覚醒したかのように、ミニ電流イライラ棒を破壊し、ヒューの右手に張り付きます!

 

徐々に力が入ってくることを感じたヒューと、その他クルーは焦りに焦ります!

大丈夫大丈夫、違うものに意識を向ければ手を放すはず・・・いやいやそう簡単に行くわけないじゃん!・・・ってほら~やっぱり~。

他のクルーたちは助けたい者と、隔離施設に入っちゃダメ!という規則に従えの口論連発でどうしようもできません!

 

イタイイタイタイ痛い痛いいたいっ!!!

 

とうとうヒューの右手の骨は粉々に砕け、ヒューは意識を失います。

 

マウスも簡単に殺してしまうほどの力強さを持ったカルビンは、賢さも一級品。ほんとに単細胞なのか?と思うほど、頑丈なゴム手袋をミニ電流イライラ棒を使って切り裂き外へ脱出。う~ん天才。

 

ちなみにこの時には、アメーバ状のクリオネだか幼虫高みたいな体型から、ヒトデ型の体型へと進化、第2形態とでもいいましょうか。

マウスから酸素と水分を得たことで彼は徐々に本領発揮してきます。

 

 

よくよく考えれば、彼は生きていく上で普通の事をしてるわけです。このままだと死んじゃいそうだから獲物を見つけて吸収。

ただ、仲間を失ったクルーたちにとって、これはただの憎しみでしかないのです。

こんなやつを地球に持って帰るわけにはいかない。

 

ここから彼らとカルビンの命がけの戦いが始まるのです!

 

 

ちなみにカルビンはこの後、どんどん捕食していくことで、タコのような体型へと進化。賢さもアップして、一度は宇宙へでたものの、いとも簡単に船内へと侵入するのでした。お前どっかで地図でも見たのか??

 

 

あまり見ない死にざま。

今回は、ジェイクギレンホールとライアンレイノルズという2大スターが共演とあって、きっとこの二人が最後まで残るのは見え見えだぜ!!と思っていたのですが、な、な、な、なんと!!

最初におっ死ぬのはライアンレイノルズ演じるローリーだったんですね~。意外意外。

 

右手の骨を折られたヒューを助けるべく一目散で隔離部屋に入ったローリー。彼を外へ出した後自分も脱出しようとしますが、カルビン君見事にダイブトゥローリー!!

お~っとこれは想定外!なローリーは、外にいるクルーたちの指示で、駆除しようと試みます。

バーナーのようなもので燃やそうとするも、その逃げ足の速さと柔軟さ、そして皮膚の強さになかなか退治できないでいるロ―リー。いったん冷静になって攻撃の手を休めると、すかさずローリーの体内に侵入するカルビンくん。

お~っとこれはローリー息ができない!

このちょっと前に、あなたショウムラカミから日本語でbreatheってなんていうんだ?なんて聞いてましたが、まさにそれお前にそっくり返すぜ!

 

こうしてローリーは呼吸困難によって口から血を吐き続け、その血は無重力状態によって、皮肉にも美しく血液が浮いたまま死ぬという、中々見ない死にざまを見せます。

 

なんでしょう、「デッドプール」の続編が控えていたからなのか、開始30分も満たない状態でフェードアウトしてしまうというもったいない、いや贅沢な使い方。

 

おしゃべりクソエンジニアとして、この緊迫感MAXな状況を幾度も打破してほしかっただけに、悔やまれます。もしくは、お前うるさいからさっさと死んでしまえという製作陣の高度なジョークだったのかww?

 

 

ライフとは結局何なのか。

今作のタイトル「LIFE]。予告編では、カルビンの事をさしているようなキャッチコピーだったわけですが、見終わった後何か違うような気がしてなりません。

劇中では、真田広之演じるショウに子供が生まれるシーンが盛り込まれます。

他にも、航空史において忘れてはならない、チャレンジャー号の打ち上げ失敗の事故を語るデビッド。

 

そう、劇中では生と死を色濃く描いたセリフや演出が随所に出ていたわけです。

 

そして、カルビンという未知の生命体を発見し、解明し、命があることをわかった瞬間。それは彼らにとって大きな喜びだったに違いありません、ある意味でこれは誕生の瞬間だったと思います。

生命の誕生は誰もが喜ぶものですが、死というものは花火のようにあっけなく、しかも突然に訪れることを示唆したように思えました。

 

とはいうものの、人間が科学を武器に生物の探求をした結果、自分で自分の首を絞めるような行動にくぎを刺しているようにも感じ、なかなかライフというタイトルの意味にうまくつながるような考察ができないのが悔しいです。

 

生きたい者同士の命を賭けた戦いってのが一番しっくりくるのかなぁ。

 

 

最後に

いつもながら、まとめようとしてちっともまとまってない感想に、苛立つ方も多いと思いますがw。

そんなことは置いといて、ラストシーンは驚愕です!!

もしかしたら一周回って笑ってしまう人もいるかもしれませんw

おいウソだろっ!?という人と、おいウソだろwwという人と。

個人的には前者だったので、鳥肌モノでした。

そう簡単に美しく終わると思ったら大間違いだぜ!

とにかくライフを維持したいカルビンに、ライフを賭けたクルーとの戦いを是非楽しんでいただけたらと思います。

 

今回日本人だからチョイ役なんでしょ?と思われていた真田広之が大活躍です!サンシャイン2057の時のようなあっけない出方はしません!

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

映画「カーズ3クロスロード」感想ネタバレあり解説 どうか君に受け取ってほしい、汗まみれのバトンを。

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7月15日

カーズ/クロスロード

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♬真冬の~ひ~ま~わぁ~りのよ~にぃ~

鮮やかにぃ~ゆれてるぅ~♪

映画と全く関係ないですが、一応デビュー25周年なんでね。わかった!って人だけわかってくれればいいです、はい。

 

近年また評価の上がってきたディズニーピクサー作品。その人気シリーズ第3弾の登場です。

車に全く興味のない私にとって、車を擬人化したアニメーション映画なんて見るわけないっしょ!と食わず嫌いしていたわけですが、今回評判がいいと噂を聞きつけ、だったら最初からちゃんと見て最新作に臨もうじゃないか!

ということでいつもながらではありますが、過去作を予習して鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

トイ・ストーリー」、「ファインディング・ニモ」、「インサイド・ヘッド」などを手掛けるディズニー/ピクサーの人気シリーズ第3弾。

クルマの世界を舞台にした圧倒的スケールのアクションと、人間よりも人間らしいキャラクターによる人生の岐路<クロスロード>と仲間との絆を描いた感動アドベンチャーです。

ベテランになりつつある天才レーサー、ライトニング・マックイーンの前に次世代の台頭たちと、人生を揺るがす大事故が訪れ、彼に運命のの決断が迫る。

誰もが直面する大きな壁、挫折、そして新たな道。

夢の続きか、新たな人生か。いったいマックイーンはどんな決断を下すのか。

 

 

ディズニー カーズ トミカ C-32 ライトニング・マックィーン (RRCタイプ)

ディズニー カーズ トミカ C-32 ライトニング・マックィーン (RRCタイプ)

 

 

 

カーズ/クロスロード (ディズニーアニメ小説版)

カーズ/クロスロード (ディズニーアニメ小説版)

 

 

 

 

 

あらすじ

 華々しく活躍してきたライトニング・マックィーン(声:オーウェン・ウィルソン/土田大)はこれからもレース界のトップを走り続けると信じていた。

しかし、彼を待ち受けていたのは最新テクノロジーを限界まで追求したレーサー、ジャクソン・ストーム(声:アーミー・ハマー/藤森慎吾)をはじめとする新たな世代の台頭と、レース人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュだった――。

 夢の続きか、それとも新たな道か?

“人生の岐路”に立つマックィーンの運命を左右するのは、レーサーに憧れ夢を諦めた過去を持つトレーナー、新たな相棒クルーズ・ラミレス(声:クリステラ・アロンツォ/松岡茉優)だった…。(HPより抜粋)

 

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監督

監督は過去2作務めたジョン・ラセターに変わり、ブライアン・フィー

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本作品で監督デビューをしたそうで、今まではカーズ、そしてカーズ2と、ストーリーボード・アーティストという立場から支えてきたお方だそうです。

なぜ今回のような話になったのかは、アスリートをリサーチしていったことから着想を得たんだとか。

スポーツ選手は年齢を重ねていくことによって、あるピークを境に衰えていってしまうもの。短命であるが故に、彼らはどう見極め人生の決断を下すのかを、監督はマックイーンに重ねて作り上げていったそうです。

今までのテイストとは一味違った内容になってそうですね。

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

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ライトニング・マックイーン(声:オーウェン・ウィルソン/土田大)

 

 かつては「レースで勝つことがすべて」の自己中心的なルーキーだったが、今や仲間との絆の良さを知り、若者が憧れるベテラン・スターレーサー。

だが、新世代の台頭や衝撃的な大クラッシュによる思わぬ挫折から、人生の決断が迫られる。(HPより)

 時速300キロものスピードで、過去ピストンカップ4度の優勝を誇る生ける伝説。

最初はほんとにクソ生意気な自己チュー野郎でしたが、迷い込んだラジエータースプリングスの住民に色々気づかされ改心し、マシンも心も大きく成長したマックイーン。

そんな彼にも限界は訪れる。彼はどんな決断を下すのか、見モノです。

 

 

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ジャクソン・ストーム(声:アーミー・ハマー/藤森慎吾)

 

 最新テクノロジーが生んだ比類なきスピードと完璧なテクニックを誇る新たな世代のレーサー。

ボディは、ステルス戦闘機を思わせる、クールなフォルム。若手最注目のレーサーだが、実力を鼻にかけ、生意気。マックィーンら、旧世代のレーサーたちをバカにしている。(HPより)

 何だか昔のマックイーンのような性格ですが、性能は最先端。自分の住む世界でもこういうやつは山ほどいます。そんな奴に出会っていつも思うことはひとつ。

神様どうかこいつに天罰をw

作中でどう変わっていくのか楽しみです。

 

 

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クルーズ・ラミレス(声:クリステラ・アロンツォ/ 松岡茉優)

 

 最新知識と情熱を兼ねそなえた若きトレーナー。

マックィーンとの冒険を通して、テクノロジーが導き出す「スピード」だけがレースのすべてではないことに気づいていく。

マックィーンに憧れてレーサーになる夢を抱くもそれを諦めた過去を持つ彼女は、マックィーンの相棒となることで、次第に自身の殻をも破っていく。(HPより)

 マックイーンにとってどんな存在となるのか。ただのサポートで終わるのか、それとも脅威となるのか。彼女の存在が彼の決断を急がせそうな予感です。

 

 

 

他にも、過去作でお馴染みのキャラもちゃんと出演するようなので、そういった意味では過去作を見ておいたほうがよさそうですね。

 

 

 

 

 

カーズのおさらい

 

カーズ [Blu-ray]

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そこは、クルマたちが人間と同じように生活している<クルマの世界>。ピストン・カップの若き天才レーサー、ライトニング・マックイーン。

自己中心的な性格が玉にキズの彼は、レース会場への移動中にふとした事故から小さな田舎町“ラジエーター・スプリングス”に迷い込んでしまう。

いまや地図からも消えてしまったその町には、オンボロ・レッカー車のメーターをはじめ、見るからに風変わりな住民たちばかり。思いがけずこの町に足止めをくらってしまい、早くレース会場に戻らねばと焦るマックイーン。

しかし、のんびりとした時間が流れるこの町で、奇妙なクルマたちと一緒に過ごすうち、マックイーンの心にも少しずつ変化が見え始める。(allcinemaより)

 がっつりレースモノだと思ったら、主人公が傲慢な性格を改めていく成長過程や、さびれた街の活性化や、そこに暮らすことで行き詰った生活を見直そうといったテーマが込められており、正直若干の違和感はあったものの、レースのスピード感や、車のボディーの美しさといったCGはすごくなめらか。

 

そしてクライマックスは、全てがうまくいくように描かれており、さすがディズニーといったようなうまいまとめ方で、物語の着地は見事でありました。

 

 

 

カーズ2 ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]

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天才レーサーにしてラジエーター・スプリングスの人気者“ライトニング・マックィーン”は、ひょんな成り行きからワールド・グランプリに出場することに。

そこで、大親友にしておんぼろレッカー車の“メーター”をピット・クルーのメンバーとして帯同させる。しかし、日本を皮切りに、イタリア、イギリスと各地を転戦しながらトップレーサーたちがしのぎを削る過酷なレースの世界に田舎町からやって来たメーターは戸惑いを感じるばかりで、マックィーンの足を引っ張ってしまう。

そんな時、ミステリアスな英国のスパイ・コンビにアメリカのスパイと誤解され、クルマたちの未来が懸かった危険なスパイ戦の渦中に巻き込まれてしまうメーターだったが…。(allcinemaより)

マックイーンが今度はどんな壁にぶつかり成長するのかと思いきや、今回の主役は親友のメーター。

マックイーンが戦うレースと並行して、メーターの007ならぬ、ミッションインポッシブルが展開されるスパイアドベンチャーと化していて、これは果たして続編としてやった意味があったのか?と少々疑問に思ったほど。

 

もちろん、一方的な叱咤により親友を傷つけてしまったマックイーンの改心も描かれてはいるが、話のおよそはメーターの冒険活劇と、オンボロ扱いされている者たちにむかってそのままでいいんだよ、といったメッセージが込められている点においては、ディズニーらしさが見られているのでそこは評価できますが。

 

世界3大ワールドグランプリと称したレースで日本が舞台のひとつになっています。レインボーブリッジや歌舞伎座、新宿などの繁華街などが描かれ、古い伝統とテクノロジーの国として、舞妓さんやら庭師といった人物も登場するなど、相変わらず間違ってないけど、やっぱり誇張された描写だなぁと。

忍者が出てこなかっただけマシか。

 

 

このように、マックイーンが3作目にしてベテランになり、マシンとして人生の岐路に立たされていく展開になるのは、この2作を見ると、早すぎる展開だなぁと。

まぁ新人にして既にトップクラスだったわけだし、2でもF1と肩を並べて世界最速を競う姿が描かれてるので、これより上のレベルの世界を描くはちと難しいですが。

 

これが最後になるとは思わないので、まずは楽しみたいところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間なら誰にでも訪れる立ちはだかる壁、挫折、人生の転機。成熟期を過ぎたマックイーンは果たしてどんな決断を下すのか。そこから自分にどう重なっていくのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

また一つ大人になったマックイーンに涙!それ以上にラスティーズに涙!!!

明らかに対象年齢を上げて仕上げた、あくなき挑戦者たちへの道しるべムービー!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは何となく予想していた。

旧世代が席巻していたレースに突如現れる次世代レーサー。世代交代の狭間で揺れるマックイーンは、己のプライドと威信にかけて再起を図るが、新たに現れた若きトレーナーのポテンシャル、初めて知る師匠の一面に様々な思いが交錯し、一大決心していく。

 

1では新人として天狗だったマックイーンのアスリートとしての成長と、仲間や支えてくれる人たちへの大切さを知る内容をエンタメ要素満載に仕上げ、2ではそのエンタメ要素をさらに上げ、相棒メーターの巻き込まれスパイアクションとして迷走していったわけですが、今作は1でのシリアスな部分にさらに磨きをかけ、子供目線とした内容ではなく、大人を意識した作りだったことが読み取れます。

 

場内では親子連れが多く、子供たちはマックイーンはもちろんのこと、メーターやルイジ、サリー、グイドといった過去作から引き続き登場しているラジエータースプリングスの面々に歓喜していた様子がうかがえましたが、正直内容に関して言えば明らかに彼ら向けの話ではなかった。

 

その理由として一番大きいのは、世代交代をテーマにしていること。

好きなサッカーで例えていうなら、カズ中心だった日本代表が、フランスW杯を機に、ヒデへとその意志は引き継がれ、またヒデ引退後の代表を支えた中村俊輔でさえ、南ア杯では本田圭佑という新たな才能を支えるためにサブメンバーとしてサポートしていた。

彼らはまだまだ第一線でやれる選手だった。しかし、次世代のもつ才能とポテンシャル、何よりも若さで乗り越えられるフィジカルは、ベテラン選手にはない実力を持ち合わせており、そこに対抗するには経験値しかなく、彼らもきっと葛藤したんだと思います。

 

そういったスポーツ界、いや他の世界でもきっとあり得る世代交代を、この物語は真っ向から引き際を題材にし、ディズニーらしい答えで締めくくってくれたと思います。

 

さらに今作が素晴らしかったのは、マックイーンの師匠ドックハドソンの現役時代を支えたスモーキーによる、ドックの知られざる歴史や、マックイーンを育てていた時の心境を明かすことで、いずれ訪れるであろうセカンドライフでのあるべき姿をマックイーンに示していたこと。

 

師から弟子へ、その弟子はやがて師となり、また弟子へと受け継がれる。

技術だけでなく意志までも受け継いだクライマックスでのレースシーンは感動モノでした。

 

 

ざっくり詳細説明

ピストンカップでライバルたちと楽しく茶化し合いながら接戦を繰り替えていたマックイーン。

しかしシーズン途中から参戦した次世代レーサー、ストームがゴールギリギリで逆転優勝する。

彼を讃えようと話しかけるが、ストームは先輩レーサーを小バカにするような態度であしらう。

 

次こそは勝つぞ、と意気込むマックイーンだったが、次々と現れる次世代レーサーたちに歯が立たなくなり、やがて仲間の旧世代レーサーはスポンサー契約を解除されたり、自ら限界を感じ引退を表明していく。

 

ストームは、マックイーンの走り方とは全く違い完全データ重視のマシンだった。

どこをどうすれば最短距離で走れるか、どの空気抵抗を減らせば速く走れるか、ボディやパーツなどにも細心の注意を払うことで完璧なマシンを常に保っていた。

 

半ば焦り気味になったマックイーンは、シーズン最終戦を勝利で飾ろうと、タイヤ交換の際ストームより先に出ようと無理をしたことが原因で大クラッシュをしてしまう。

 

シーズン終了から4か月がたち、世間はこの事故が原因で、マックイーンの引退を示唆するような報道ばかり。

ラジエータースプリングスで静養中のマックイーンは師匠ドックの部屋で彼の現役時の映像を見ながら物思いに更けていた。

ドックは現役時の大事故により一度は第一線から退くことにはなったが、何とか復活を遂げ再びレースに参加しようと意気込んだが、彼を必要とするスポンサーがおらず、やむなく引退する羽目になった過去を持つ。

 

自分が引退するときは自分で決める、ドックのように周りから決められたくないと思ったマックイーンは、スポンサーであるラスティーズのラスティとダスティに呼ばれ、ラスティーズレーシングセンターへ足を運ぶ。

 

いったいどこにそんな資金が?と疑問に思いながらついて観ると最新設備の整った環境にマックイーンは驚く。

しかし、ラスティーズ二人から聞いた言葉は、衝撃の一言だった。

なんと熱烈なファンである億万長者のスターリングにラスティーズを売却したことで彼がスポンサーとなったことが明かされる。

 

俺たちにできることはこれくらいしかない、いつまでも現役で走ってほしいと考えたラスティーズの気持ちにこたえるべく、早速トレーニングに取り掛かるマックイーン。

 

そこではトレーナーのクルーズによる、気持ちと意識を高めるようなトレーニングを最新設備で鍛えていくというもので、マックイーンはその方法になかなか木本が乗らないでいた。

それよりも彼が興味を持ったのは最新のシミュレーターマシンだった。

一瞬のスキを突いて乗り込んだシミュレーターマシンにうまく対応ができないマックイーンは、起動中にもかかわらずマシン解除をしてしまったことでシミュレーターマシンを破壊してしまう。

 

スポンサー契約の危機に直面したマックイーン。スターリングは引退を突き付け、自社の広告塔としてグッズ販売をするよう促すが、周りに引退を決められたくないマックイーンは直談判し、シーズン初戦で勝利できなければスターリング従うことで何とか危機を免れる。

 

トレーナとなったクルーズと、近くの浜辺で早速トレーニングに取り掛かるが、砂浜で走ったことのないクルーズに結果的に教える羽目になってしまい、マックイーンはなかなか自分のトレーニングならず、苛立ちを隠せないでいた。

 

その後も、身を隠しながらダートレースに参加したりするものの優勝したのはクルーズ。

とうとう苛立ちが頂点に達したマックイーンは、クルーズに八つ当たりしてしまいます。

すると、怒り出したクルーズは、子供の頃あこがれていたマックイーンのようなレーサーになりたいと努力したが、その夢は夢として花を咲かすことができなかった過去を打ち明ける。

そのままトレーラーを降りてしまったクルーズに、反省するマックイーン。こんなとき頼りになるのは親友のメーターだけ。

夜遅くにメーターに電話したマックイーンは、彼の助言によってドックの師匠スモーキーを訪ねてトーマスヴィルという町へ、クルーズを半ば強引に連れ出し足を運びます。

 

スモーキーと出会った二人は、伝説のレーサーたちとドックの現役時代の話に耳を傾けたあと、スモーキーに特訓してもらうことになります。

スピードばかり意識していたマックイーンは、既にストームからだいぶ差をつけられており、彼に勝つにはスピードでなくテクニックで勝負するしかないとということで、テクニック重視のトレーニングをクルーズと始めます。

 

トラクターたちをよけながら群衆から飛び出す特訓、夜ライトをつけず森をひたすら走る特訓、相手の後ろにピッタリコガネムシのように張り付いて走行することを意識されたりとスモーキーならではの特訓が続きます。

 

そしてシーズン開幕がすぐ迫っている練習日最後の日。3周して仮想ストームとなったクルーズを追い抜く練習で、途中見事に練習の成果を発揮したマックイーンでしたが、あの大クラッシュがフラッシュバックし、気の迷いからクルーズに追い抜かれてフィニッシュ。

 

練習の成果を発揮できなかったマックイーンは、気持ちの整理がつかぬままレース会場へと向かいます。

 

果たして、マックイーンは奇跡の復活を遂げることができるのか。クルーズはトレーナーのままで終わってしまうのか。

 

 

 

 

最後に

ちょっと今回は大した感想も書けないまま終わってしまう感じですが、レースに向けた特訓の成果をちゃんとクライマックスで回収しているところだったり、個人的には序盤での、マックイーンのために自社を売却した大決断をしたスポンサー、ラスティーズの二人になぜか涙してしまい、クライマックス前に感情がピークに達していました。

 

成熟したレーサーの栄光から挫折、そこから這い上がり復活を遂げるかと思いきや、そう来たか!と思わせる展開は本当に見事。

ほぼ答えを言っちゃってる感じで張りますが、また一つマックイーンが成長を遂げたことには変わりありません。

マックイーンの答えとクルーズの夢の続きがクロスしていく素晴らしいラストをぜひ劇場で体感してもらえたらと思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10


映画「パワーレンジャー」感想ネタバレあり解説 大人の階段登る君はまるでパワーレンジャー。

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7月15日

パワーレンジャー

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今月一番楽しみにしてる作品がいよいよ公開です。

男なら幼少期誰もがテレビにくぎ付けになり、変身キットのおもちゃを親にねだり、友達とごっこ遊びをし、ピンクかイエローの役は嫌だ!と喧嘩しレッド役の取り合いになり、派手に遊びすぎて膝を擦りむいたあの頃。

 

そんな思い出の詰まったスーパー戦隊シリーズ。

あ~エターナルメモリーズ。

 

実はかなり前からアメリカでも日本のスーパー戦隊をモチーフにした作品をずっと放送していて、それが満を持してのハリウッド映画化。そして日本へと逆輸入しての公開。

男たるもの熱くなって当然だ!!!

 

とはいえ、物心ついてからというもの、スーパー戦隊シリーズから大分遠ざかっているので、現在でもファンである大人たちとは、今作への熱量に差はあるかと思いますが、今作を待ち望んでいた気持ちは一緒であります!

 

GO! GO! POWER RANGERS!!!!

というわけで早速見に行ってまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

昨今のヒーロー映画全盛期に新たなヒーローが名乗りを上げる。

日本で40年以上にわたり放映され続けている「スーパー戦隊シリーズ」は、アメリカでもローカライズ版として約20年前から放送されており、一時期社会現象にまで発展。米国で最も成功している❝ジャパニーズコンテンツ❞とまで言わしめた作品が今作。

そして2017年、120億円という製作費を投入し、念願の映画化へ。

日本生まれアメリカ育ちのスーパーヒーローが日本を席捲する!

 

 

パワーレンジャー パワーモーファー WITH パワーコイン

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パワーレンジャー 映画版(1996年公開)<吹替版> [DVD]

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パワーレンジャー(オリジナル・サウンドトラック)

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あらすじ

 

遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな闘いが終焉を迎えていた。
ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に帰ってくる。


小さな町・エンジェル・グローブに、普通に暮らす若者たちがいた。
ジェイソン(デイカー・モンゴメリー)、キンバリー(ナオミ・スコット)、ビリー(RJサイラー)、トリニー(ベッキー・G)、ザック(ルディ・リン)。

ありふれた日々を過ごす彼ら5人は、
偶然にも同じ時間・同じ場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられる。


自分たちの力に困惑する彼らの前に現れたのは、かつて世界を守っていた5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人・ゾードン(ブライアン・クランストン)と、機械生命体・アルファ5(声:ビル・ヘイダー)。

古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レパルサ(エリザベス・バンクス)が蘇り、再び世界を滅ぼそうとしていること、そして彼ら5人はその脅威に立ち向かうべくコインに選ばれた、新たな“パワーレンジャー”であることが明かされる。

しかし、自らの運命を受け入れられない彼らは、まだその秘めたる力を解放できずにいた。

地球に残された時間はあとわずか。

果たして彼ら普通の高校生に、この世界を救うことができるのか?

世界が、そして仲間たちが危機にさらされた時、ついに“その力”が目覚める。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

監督

監督はディーン・イズラライト

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南アフリカ出身の監督さんだそうで、子供のころテレビパワーレンジャーに夢中だったとのこと。

今作が2作目の作品だそうで、デビュー作は、タイムトラベルによって徐々に制御不能な事態へと陥っていく若者たちをファウンドフッテージ方式で描いた、マイケル・ベイ制作のSFサスペンス「プロジェクト・アルマナック」。

 

プロジェクト・アルマナック [Blu-ray]

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なんといとこは「ミュータント・タートルズ」などを監督するジョナサン・リーベスマンだそうです。

 

 

 

 

キャラクター紹介

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ジェイソン・スコット(テイガー・モンゴメリー)/レッド・レンジャー

 

エンジェルグローブ高校アメフト部の元伝説的スター選手。

ある致命的な事件から選手生命を絶たれてしまい、父親の期待を裏切った自分の存在価値に悩み苦しむ。(HPより)

レッド役の彼は今作がハリウッドデビュー作とのこと。今後に期待ですね。

 

 

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キンバリー・ハート(ナオミ・スコット)/ピンク・レンジャー

 

学校の人気女子グループの中でも筆頭のアイドル的存在。誰もが憧れる存在だったが、小さなきっかけでグループから孤立してしまう。(HPより)

彼女はマット・デイモン主演映画「オデッセイ」になぜか日本人役で出演してたとのこと。覚えてねぇ・・・。歌手としても活動しているそうです。

 

 

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ビリー・クランストン(RJ・サイラー)/ブルー・レンジャー

 

 亡き父親との思い出の遊び場である金鉱を心の拠り所にしている、内気で物静かな少年。機械の扱いに長けている。(HPより)

 ビリーは「ぼくとアールと彼女のさよなら」に出演し注目を浴びたようで、今作も期待が持てそうです。

 

 

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トリニー(ベッキー・G)/イエロー・レンジャー

 

 エンジェルグローブ高校の転入生。両親の転勤のため度重なる転校で友達がおらず、一人での行動を好み、いつも周囲を観察している。(HPより)

 すきっ歯がチャームポイントという彼女はもとは歌手だそうで。どうもアメリカンポップスは疎い・・・。今作が映画デビュー作とのこと。

 

 

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ザック(ルディ・リン)/ブラック・レンジャー

 

 不登校を貫くアウトロー。向こう見ずな遊びを繰り返すお調子者だが、病気で伏せがちな母の看病をする優しい一面も。(HPより)

 なんと彼、87年生まれ!この年で高校生できんのか・・・。今後の待機作にDC映画「アクアマン」が控えてるようです。何役だろう・・・。

 

 

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リタ・レバルサ(エリザベス・バンクス)(写真上)・・・“世界を滅ぼす力”=ゼオ・クリスタルを求め、6500万年の時を経て地球で復活を果たす。

 ゾードン(ブライアン・クランストン)(写真左下)・・・元レッド・レンジャー。最後の戦いで肉体を消滅させたが、魂だけ救われた“壁の中”の人物。

アルファ5(ビル・ヘイダー)・・・パワーレンジャー”をサポートする、おしゃべりなロボット。6500万年もの間、新たな戦士たちが現れるのを待ち続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

監督曰く、スーパーヒーロー版「スタンド・バイ・ミー」または「ブレックファスト・クラブ」と表現した本作。キャラ設定からもそんな青春映画の名作が読み取れそうな感じですが、果たして?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

いいか!世のキッズたち!!!ヒーローには簡単になれないんだ!!!

ヒーローになるまでの過程を緻密に描いた地方型青春グラフィティ!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待ってた甲斐があった。

同じ高校に通いながらも全く同じグループでなかった5人が、宿命を背負わされながらも少しづつ受け入れることで、ティーンネイジャーから大人の階段を上っていく青春物語であると同時に、馴染み深いスーパー戦隊ものをアメリカナイズしたことで、小さな町を舞台にしながらも、大スケールで描いたヒーロー映画でございました!!

 

もうですね何が嬉しいって冒頭でも書きましたけど、子供の頃散々観ていたスーパー戦隊がハリウッド映画になって日本で上映されたことが何より嬉しい。

 

ちゃんとリーダーは赤で、女性たちはピンクとイエロー、男性陣は黒と青といった配色。しかも大きな敵に立ち向かうために、ゾードという恐竜型の乗り物に乗って戦う!

恐竜戦隊ジュウレンジャー」をモチーフにしたTV版をリブートしただけあって、当時リアルタイムでジュウレンジャーを見ていた自分はゾード登場シーンにアガるアガる!!

 

バトルシーンはちゃんと日本版を意識したのか、岩山だけのさら地で肉弾戦を展開し、ワイヤーアクションを駆使してアクロバティックなアクションを見せてくれる。

しかも地上に降りたら、全員横一列で膝ついて登場!リタが作り上げた巨大生物ゴールダーを丘から見るときも横一列で神妙な面持ち。

はいカッコイイ!!!

 

是非お父さん方は子供を連れて見に行ってほしいと思ったし、自分に子供がいたら100%連れていくだろうと!

それくらい興奮した作品でありました。

 

 

中身は青春映画。

それでいて中身がもろに青春映画になってることがまたたまらない。

 

一度の過ちで転落した地元のヒーロー、友人を陥れたことでカワイイ女の子グループから仲間外れにされたチアガール、自閉症を患ってることで内向的になっている一人ぼっち、転校ばかりを繰り返し、親からも普通を強いられている孤独な少女、母親の看病のため不登校を繰り返すお調子者。

 

決して学校内で交わることのない5人が、共通の秘密を持つことで絆を深めていくにもかかわらず、校内では相変わらず補習授業をしたり、不登校を続けたりと、普段通りの生活を送っていく様は、もろに「ブレックファストクラブ」からの影響を受けていることが分かる。

 

ブレックファスト・クラブ [Blu-ray]

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 接点のない異なるタイプの高校生が、土曜日に補習授業という場所で共に過ごすことで、最初こそいがみ合ってた5人が、ちょっとした身の上話や、悩み、相談といった自分自身をさらけ出すことで、決して交わることのなかった彼らに友情が芽生えていく青春映画の傑作映画であります。

 

はい、もろにパワーレンジャーの5人ですよね。

実際にジェイソンとビリー、キンバリーは最初補習授業を受けているし、この授業に参加しなければ絡むこともなかった。しかし、共通の秘密を持つことで友情と絆を深めていく過程はこの映画と全く一緒。

 

 

その共通項のない彼らが特殊な能力を手に入れる流れは、完全に「クロニクル」を彷彿させる流れになっていて。

 

クロニクル [Blu-ray]

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 家庭環境の良くない孤独なカメラオタクの高校生と、彼を気にしている友人、その友人の友人がとある場所にいたことで特殊能力を手に入れるが、徐々にカメラオタクの高校生が力に頼り過ぎて暴走していく様子をファウンドフッテージ方式で描いた青春SF。

 

この映画意識してるよなぁと思ったと同時に、パワーレンジャーの中で誰かダークサイドに墜ちるような流れもいいじゃないかなぁ、力を暴走するような奴がいたらそれはそれで面白いよなぁとも思いましたが、それだともろにこの映画のまんまになっちゃうから、この案は不採用でよかったですww

 

今作でもビリーが父との思い出の地である金鉱に偶然に居合わせた5人が色のついたコインを手にし、特殊な力を手に入れてしまう部分は、予告を見た時から絶対これだよなぁと思ったし、普通の力では絶対跳べない距離を飛ぶシーンも「クロニクル」であったシーン。

 

どちらの作品も好きな自分にとって、この要素を入れてくる監督のセンスにあっぱれでございます。

 

 

造形はアレですよ。

日本のスーパー戦隊シリーズの変身スーツって、特に一昔前の戦隊は全身タイツみたいなやつで。それがハリウッド映画になると、ごつごつしてくるんですよね。

しかも変身したら顔だけ出てくるあたりは日本ではやらない演出。

そういった違いを楽しむことができるし、何より彼らの操縦するゾードが合体してメガゾードという巨大ロボになるわけですが、これも日本のいかにも動きづらそうなロボットとは違い、スリムであります。

その造形はもろにトランスフォーマー

 

 監督とマイケルベイが過去作で繋がっていることを考えると、マイケルへのリスペクトを込めた造形なのか?なんて勝手な深読みもできますが、ぶっちゃけメガゾードの方がカッコよかったww

 

またメガゾードを操縦するときも、5人が腕や足を動かす意識を共通でもたないとコケてしまうという何とも操縦しにくい設定。とにかく意思の疎通ができてないと最後の大技も決まらないわけで。

この演出も良かったですね。

ここも見逃せない。

 

またいろんな配慮がされているのも読み取れます。

例えば配色。ビリーはいわゆる黒人なわけですが、これをブルーに配色し、アジア人であるザックはブラックレンジャーになっていることから肌の色での差別に配慮した色分けになっていることが分かります。

他にも、スパイダーマンアイアンマンが都会で大暴れするのとは違い、どこにでもありそうな地方の町が舞台というのも、今までのヒーロー映画との差別化を図っているし、誰もが親しみが持てる感じがもてます。

 

 

 

そう簡単に変身できると思うな。

コインを手にしてから体の異常な発達に戸惑いを隠せない5人が、その力に有頂天になるまではまぁわかる。それはあくまでコインによって選ばれたからだけのことで、彼らはまだヒーローにはなれてない状態。

じゃあこの勢いで変身できるかと思ったら大間違い!

彼らには足りない要素がたくさんあるんですね~。

その一つが格闘技術。仮想の敵を使って毎日鍛錬し肉体的には様になってくるがそれではまだ変身までには至らない。

 

じゃあどうすればいいのか。俺たちお互いの事よく知らないから、自分たちのこと知ってもらおうか。

夜のたき火で一夜を明かしながら、それぞれの過去、抱えたもの、悩みを打ち明ける5人。自分をさらけ出したことで、それそれに仲間意識が芽生える。

でもそれでも変身できない!!

何故変身できない!

 

少しづつ苛立ちを抱えていく5人。衝突してしまう時に一瞬変身する様も見れるが完璧なものではなかった。

そして彼らに降りかかる出来事が、彼らの意識を変えていく。

彼らはこの地球の危機を救うためにある決意を抱くことでようやく変身ができるようになるんですが、その決意とはいったい何だったのか。

 

それは誰かのために自分を犠牲にできる意志だったのです。

与えられた宿命を受け入れ、その覚悟をもって、自分を犠牲にしてでも守る気持ちを持つことがパワーレンジャーになる道だったのです。

 

これが何を意味するのか。

それはやんちゃなことをしても反省などせず、一方的に理解し合えないと決めつけ、ふてくされるような大人と子供の狭間で、自分とは何かをひたすら突き詰めていく少年少女が、肉体的に力をつけていく成長期を経て、心を整えていくことで大人への階段を上る、10代の成長と一緒なのです。

 

この成長描写を、あらゆる名作のエッセンスを盛り込み、親しみやすいヒーロー映画にすることで今までにない作品に仕上がっていったのではないでしょうか。

 

親に反発したり、嘘をついてまで友達を出し抜いたり、ふさぎ込んでた生活だったり、ただただ強がってたり、今まで自分勝手に過ごしてきた生活から抜け出した彼らは、パワーレンジャーになったことが大人になった証なんだと思います。

 

 

 

最後に

散々褒めてきましたが不満もあります!

それはアクションシーンが短い!!パワーレンジャーになるまでの過程は決して削っちゃいけない部分だったので、細かく言うのであれば尺が足らない!!

あと15分伸ばして、雑魚キャラたちとの熾烈な戦いに時間を与えてほしかった!

ここほんと短くてさぁ、もったいなかったんだよね~。実戦練習あんなにしてたんだからコンビネーションプレイとか絶対練習してたと思うわけですよ。

キンバリーとトリニーのカフェでのケーキの奪い合いとか見せるくらいなんだから絶対息ピッタリだったはずだし。

それそれの得意技とかも見せてくれたらよかったなぁ。

 

とにかくもったいないなぁと思った部分でありました。

 

さぁ、続編製作につなげるためには、中国で大コケした分、オリジナル作品を生み出した日本で興行収入を稼がにゃなりません!!

子供の頃夢中になった男子たち全員が見れば、すぐ回収できるはず!!とはいえ東映配給は上映数が少ないんだよなぁ・・・。

そんな大人の事情はおいといて是非映画館でゴーゴーパワーレンジャーしたらいいと思います。

 

ほんとね、楽しかった。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

 

 

 

 

映画「彼女の人生は間違いじゃない」感想ネタバレあり解説 それでも生きていくしかない。

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7月15日

彼女の人生は間違いじゃない 

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今年の日本映画、特に単館系の作品で「見たい!」って思えるものがあまりないんですが、今回の作品は予告を見て久々に見たい!という興味がわいたので、見ることにしました。

監督自身が執筆した小説を映画化にしたほどなので、相当熱意のある作品になっていると思います。

というわけで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

自分の居場所を捜し求める大人たちの衝突やさまざまな愛を数々描いてきた監督が、東日本大震災をきっかけに、初めて作家として手掛けた小説を自ら映画化。

福島と東京を行き来する女性を中心に、戻る場所もない、進む未来も見えないものたちが、もがきぶつかり合いながら光を探していくヒューマンドラマです。

 

彼女の人生は間違いじゃない (河出文庫)

彼女の人生は間違いじゃない (河出文庫)

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

まだ薄暗い早朝のいわき駅。東京行きの高速バスに乗る金沢みゆき(瀧内公美)。

渋谷に向かい、たどり着いたマンションの一室が彼女のバイト先。

三浦(高良健吾)が運転する車に乗って訪れたのはラブホテル。

彼女のアルバイトはデリヘル嬢だ。

週末はこうして東京でアルバイトをし、暗くなる前に福島へと帰る生活を、父親の修(光石研)には英会話教室とウソをつき続けている。

 

月曜からは普段働いている市役所での日々が続く。

だがこの日は昔付き合っていた山本(篠原篤)からあいたいとメールが来てはやり直したいと復縁を迫られ、帰れば父が、亡くなった母との思い出に浸りながら酒を飲む。

汚染された田んぼでは農業が出来ず、生きる目的を失い、保証金をパチンコにつぎ込む父を見て腹が立ち家を飛び出す始末。

だが飛び出しても気の晴れる場所なんてどこにもなかった。

 

居場所のない、行き場のない彼女が東京と福島を行き来していく中で見たものとは。(HPより引用)

 

 

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監督

監督は廣木隆一

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恐らく監督の作品を見るのは「さよなら歌舞伎町」以来でしょうか。

最近では「ストロボ・エッジ」や「PとJK」、「オオカミ少女と黒王子」といった、いわゆるスイーツ映画ばかり手掛けてたので、自分としてはしばらく監督作品から離れていたわけですが。

今回の作品は、福島県出身の監督が帰郷の際、新幹線の中で震災の被害にあったことがきっかけだそうです。

それをいきなり映画にしようと派したものの自身の中で、気持ちの整理がつかず、まずは小説として書き上げたとのこと。

果たしてどんな作品に仕上がっているのか楽しみです。

 

 

 

 

 

キャスト

主人公の金沢みゆきを演じるのは瀧内公美。

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いやぁ~キレイ。キレイっす。なのに何の作品に出てたか全く覚えてない。もしくは今回初めて見る出演作なのか。

というわけで、彼女の出演作を調べてみました。

 大学生時代にエキストラ出演したのを機に芸能界入りしたようで、真木よう子主演の「さよなら渓谷」や、特撮人気シリーズの第3弾「牙狼外伝 桃幻の笛」に出演した後、孤独な娘と孤独死寸前の老人の壮絶なバトルを描いたバイオレンスブラックコメディ「グレイトフルデッド」で主演を果たします。

昨年は、現役警察官によるあらゆる悪事をシニカルに描いた「日本で一番悪い奴ら」で主人公と体の関係を持つ婦警の役を演じています。

 

グレイトフルデッド

グレイトフルデッド

 

 濡れ場もこなす女優さんのようで、初主演作は笹野高史と絡むことで話題になったようです。

そんな作品があったことすら知らなかった・・・。

今回もデリヘル嬢ということで、体の張った演技に期待です。

 いやいや、心の機微をどうみせていくか、細かい表情に注目です。

 

 

 

父、金沢修を演じるのは光石研。

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日本が誇る名バイプレイヤーでございます。時に良きパパ、時にバイオレンスなパパ、時に男気溢れる上司、時になさけな~い中年、などなどありとあらゆる役をこなす、日本映画に欠かせない男。

それが光石研!逆から読んでもみついしけん!違うかっ!w

 

今年はそんな名脇役を集めたTVドラマ「バイプレイヤーズ」にも出演。

主要キャストが本人役として出演したのが話題となり、オジサン6人が共同生活を送るというなんとも萌え~なTVドラマに私もくぎ付けになったほどw。

光石さんは家庭を持ちながらも浮気癖を持つ設定で、山口沙也加とイケナイ関係になってましたw

また是非やってほしいなぁ。

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

みゆきのバイト先の運転手、三浦秀明役に、「横道世之介」、「きみはいい子」、「シン・ゴジラ」の高良健吾。

みゆきの市役所の同僚で広報担当の新田勇人役に、「聖の青春」、「愛の渦」他数々の作品に出演する柄本時生

みゆきの元彼、山本健太役に、「恋人たち」の篠原篤らが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルが既にこの映画の答えにも聞こえる今作。監督が描いた福島の人々から、どう観衆に伝わっていくのか。何を見せてくれるのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

誰にだって目を背けたい現実はある、それでも生きていかなければいけないと投げかけるドキュメンタリーのようなヒューマンドラマ!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから6年。

東日本大震災によって生活を一変させられ、生きる目的を見失いつつある様々な登場人物たちが、現実逃避しながらも少しづつ前を向いていこうとする様を捉えながら、未だ復興の道遠い現状、様々な問題を取り入れ、物静かな空気でつづったヒューマンドラマでございました。

 

 

この日、3本はしごして鑑賞したわけですが、一番言葉にしにくい、いや、簡単に語ってはいけない、いや、自分のようなやつが感想を言っていいのか、など色々考えなが帰路に着きました。

 

 

きっと誰だって今置かれている現状に満足できなくて、人生を投げやりにしたくなる出来事がたくさんある。

毎日遅くまで働いて、少ないお給料でやりくりして、感謝のされない家事を毎日こなして、それを当たり前だと思われて、それを周りのせにして、それを社会のせいにして、それを自分以外の何かのせいにして。

 

そういった不満を抱えた人たちの中で、誰が一番苦しい立場にあるか。それは天災にまきこまれ、しかもそこに原発があって、それが漏れて、住む場所を奪われて、家族や知人を失った人たちで。

あれから6年たってもまだまだ救われない人たちがいる。正直いろんなニュースが舞い込んで風化されつつある。まだ6年しかたってないのに。

 

そんなことを危惧し、故郷の今をようやく映画として形にし、発信できた監督の気持ちが詰まった作品だったように思えます。

 

スクリーン越しで登場人物たちを見ていると、どこか他人事に思えてしまう自分もいる反面、他人事には思えない自分もいて、じゃあ同情すればいいのかってなるとそれもどこか違って。

どんな形であれ、どんな状況であれ、どんな環境であれ、我々はこの世界で生きていかなければいけない、だから前を向いて生きていこう、そう監督は言っているような気がします。

 

 

みゆきの心情

優しさと厳しさを現したピアノを基調としたBGMに乗せながら淡々と描かれた物語は、ストレートに震災をテーマにした内容で、登場人物はそれぞれギリギリのところで地に足をつけていて生きている様子がうかがえました。

しかしながら目はどこか遠くの方を見つめていて、心ここにあらずといった表情。

 

ヒロインであるみゆきの顔がクローズアップされる瞬間が多々ありましたが、彼女が一番心ここにあらずといった感じで。バスの中、車の中といった狭い空間では特に感じます。時折涙をこらえてるようにもみえ、なぜ彼女が東京まで出てデリヘル嬢をやっているのか読み取るのに時間がかかりました。

 

彼女の人生は間違いじゃない。正しくもなければ、間違ってもいない。微妙なニュアンスのタイトルですが、なぜ正しいと言い切れないのか。

きっとそれは週末東京まで出てきてデリヘル嬢をやっている点が大きいのかと思います。

 

はっきり言って違和感ありありです。どうやったって結びつかない。

人間の心も体も裸にして描く監督だからこそできる設定だとは思うんだけど、観てる最中は中々読み取れなかったわけで。

 

私が思うに、現実の福島の生活だけでは耐えられず、誰も知らない街で予想もつかないことをすることで、生きていることを実感したかったのかなと。

しかも自分を体を売る仕事をすることで、自身を傷つけることで、母や周りの亡くなった人に対しての詫びのような感覚に浸ってるのかなと。

 

で、自分だけそういうことで必死に生きようとしているのに、父は母の事だったり、農業の事を忘れられずうじうじしているし、急に元彼が出てきて元サヤに戻りたいと言ってくるし。

みんな勝手!と言って飛び出す彼女がなんとも切なくて。

 

それでも三浦とのやり取りから、彼女が彼を信頼している様子がうかがえたり、将来のこと考えなきゃだめだよ、と言われ、あんなにこの仕事好きだとか言っといておきながら前を向いている彼を見て、自分もそうならなくてはと考えてるような表情する一面も見られ、この物語の中で微かに前を向いて生きようとする心情がうかがえました。

 

 

父の心情

農業を営んでいた父は、最愛の母を亡くし、土地も汚染されたことから、農業以外出来るかよ、と頑なに再就職をしない。

だから毎日補償金をパチンコに費やし、日々の生活に何も見いだせないでいることが分かります。

何かすることといえば、仮設住宅に住む子供にキャッチボールの相手をしたり、地域説明会でいつ農業が再開できるか現状報告を聞きながら待つばかり。

母が育てた枝魔雨の味が忘れられず、娘に出会ったころの思い出話を何十回も繰り返してる件から、大きな存在を失ったことが読み取れます。

 

でも彼の中で、少しづつ前を向く兆しが見えます。

それは、自分に嫌気が指したことで娘は家を飛び出したこと、隣人の奥さんが自殺未遂を図ったこと、被災地の住人に対し詐欺を働くやつに腹を立てたこと、そういう小さな出来事が彼を変えていきます。

毎晩飲んでいた酒を止め、毎日通っていたパチンコも止め、帰宅困難区域にある実家に妻の衣服を取りに行き、海へ投げ捨て供養していきます。

ここは涙でした。寒いだろ~!これ着てあったまれよ~!!と泣きながら叫ぶ父を見て、今まできっとこういう感情を吐き出せなかったくらい、虚ろな毎日を送っていたんだなぁと。

 

 

新田の心情

みゆきが務める市役所で、広報担当している新田は、家族は無事だったものの、父が務めていた会社が津波で流されたことで、夜は遊びほうけてばかり、母はおばあちゃんとうさん臭い宗教にはまり、夜は誰もいない。年の離れた弟はいつも一人家でゲームばかりしていた。

 

弟の夕飯を用意するべく、近くのスナックのママに作ってもらう時、東京からアルバイトをしに来た女子大生を紹介され、数日後、彼女が震災の事を卒論のテーマにしようということで新田に根掘り葉掘り質問をするんですが、この時、新田は何も答えられないでいました。

津波はどれくらいのものだったのか、その時の心境は、周りの状況は、市役所の職員として今後どのように復興しようと考えてるのか。

 

数年たってもあの時の記憶は焼き付いていて、未だに整理できてない新田の心情がうかがえる場面でした。

その後道で吐き、頑張れ福島!のチラシを見て、がんばってんだよ!と言葉を吐き捨てる姿もまた何とも言えないシーンでした。

 

その後、両親が福島に住んでいたことから消えてしまった景色を写真に収めることをきっかけにカメラマンとなった女性と写真展を開いたり、老夫婦のお墓を親身になって探したりと、彼なりに人の役に立つことで前向きになっていく様子が描かれています。

 

 

 

最後に

他にも、汚染水を運ぶ仕事をする夫と、そのことで鬱になっていく妻の隣人夫婦や、あんたらだって保証金でのうのうパチンコ生活してるんだから何しようと自由だろ!と詐欺を働くツボ売り、といった人たちなど、それそれの背負ったもの、それぞれの人生が描かれていて、福島の現状やそこにいる人たちがそれでも懸命に生きている姿を映し出してます。

 

最近の作品で震災をこれだけリアルに描いた作品はなかったと思います。

帰宅困難区域のシーンは開いた口がふさがりません。

決してハッピーエンドではない話だと思います。彼らはようやくスタートラインに立てたような、そんな締め方です。

今もこの登場人物のように生きている人がすぐ近くにいる、こんな映画のように前を向いて生きてほしい、監督の願いが詰まった映画でした。

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

 

映画「ビニー信じる男」感想ネタバレあり解説 迷わず行けよ、行けばわかるさ。

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7月21日

ビニー/信じる男 

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実は格闘技やボクシング観戦、好きじゃないです。それ以上にそれにワーキャー言う女の子、好きじゃないです。

 

そんな私ですが、「ロッキー」、「ザ・ファイター」、「レイジング・ブル」、「シンデレラマン」、「ミリオンダラーベイビー」などなど、ボクシングを題材にした作品はつい夢中になってしまう。思い返せばいつだって胸を熱くさせてくれたのはボクシング映画でした。

その歴史に新たなページを刻むのか。

スポーツ史上類を見ない超人的カムバックを果たした男の実話を基にした作品、早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

 

重大な交通事故に遭ってしまったボクシング元世界ミドルジュニア級チャンピオン・ビニー・パジェンサが、再起不能といわれながらも、その諦めない心で再び王者に返り咲くまでの軌跡を、実話を元に彼の生き様をドラマティックに描いたストーリーです。

 

 

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あらすじ

 

 

ロードアイランド州出身の自惚れ屋のボクサー、ビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)別名“パズマニア・デビル”は、スーパーライト級チャンピオンのロジャー・メイウェザーに滅多打ちにされ、プロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)から引退を勧告される。

 

それをきっかけにビニーは、実力はあるが飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)の元、無謀にも2つ上の階級に挑む。ケビンの徹底したトレーニングが功を奏し、地元の人々が見ている前でフランス人ボクサーのジルベール・デュレを下し、世界ジュニアミドル級チャンピオンになる。

 

だがビニーはその試合のすぐ後、正面衝突の交通事故を起こし、首を骨折し瀕死の重傷を負ってしまう。

 

医師たちからは、二度と歩くことはできなくなるかもしれないため、脊椎を固定する手術を勧められる。だがその手術を受ければ体を動かすことはできるようになるが、ボクサーとしての再起は不可能になってしまう。ビニーは、遥かにリスクの高いハローという脊椎固定手術を受け、半年間も頭の回りに金属の装具を付けて過ごす。

 

気性は荒いが献身的な父親のアンジェロ(キアラン・ハインズ)と心配性の母親ルイーズ(ケイティ・セイガル)と共に彼は穏やかな日々を過ごす。

ビニーの周囲の人間たちは、彼はもうリングに立つことはないだろうと思っていた。離れていくプロモーターやガールフレンドたち。だが、ビニー本人はベッドにただ横たわるだけの命の使い方に疑問を抱いていた。ビニーはケビンを説得し密かにトレーニングを始める。

しかしそれが父アンジェロに見つかり、ビニーとケビンは激しく非難されてしまう。愛する家族の反対にあいながらも、ビニーはトレーニングを続ける。

 

そして事故から1年が過ぎた頃、彼は生涯で最も大きな試合となるスーパーミドル級チャンピオンのロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)との対戦のために再びリングを目指す――。(HPより抜粋)

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監督

監督はベン・ヤンガー

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初めて聞くお方。

一応今作にはマーティン・スコセッシが製作総指揮という大きな存在がおり、監督にとってはプレッシャーと後ろ盾が半々な気持ちだったのかと思います。

 

そんな彼が今までどんな作品を手掛けてきたのか調べてみました。

小さなカジノを経営していた主人公が、父親に認められるべく証券会社で働くものの、不審な点を見つけてしまうといった、金融犯罪を描いたサスペンス映画「マネーゲーム 株価大暴落」で監督デビューします。キャストには、若き日のヴィン・ディーゼルベン・アフレックなどのちの大スターが名を連ねています。

他にも脚本などを手掛けているようですが、監督としては今作が2作目となるようです。

次回作はプロのオートレーサーのライセンスを持つ監督ならではの作品になっているようで、そちらにも期待したいところですね。

 

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キャスト

奇跡の主人公ビニー・パジェンサを演じるのはマイルズ・テラー。

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ハリウッドスターって華があって憧れの象徴だったりするんですが、彼はいたって地味ですw今っぽい顔立ちでもないし、二枚目って感じでもない。

でもこと演技や役作りのアプローチに関しては一級品。

それもそのはず、彼がブレイクを果たした「セッション」では、ジャズドラマーになるべく己の限界を体現し、練習風景やクライマックスでの狂気を超えた演技にサブイボが止まらなかったほど。

 

今回もまた過酷なトレーニングをして、役作りに挑んだんだとか。

大分顔が締まってますもんね。

 

そんな彼の代表作を簡単にご紹介。

愛するわが子を失った母親の悲痛な再生への道のりを描いたヒューマンドラマ「ラビット・ホール」で映画デビュー。

その後、全米で大ベストセラーとなったディストピアSF小説を原作に、異端者と識別された女性の過酷な運命を描いた人気シリーズ「ダイバージェント」や、一流のジャズドラマーになるべく練習に明け暮れる生徒が、鬼教師の常軌を逸したシゴキに追い詰められていく様を、狂気の演奏シーンと共に描いた音楽映画「セッション」で、一気に名を知らしめます。

他にも、アメコミ映画のリブート作品「ファンタスティック・フォー」ではMr.ファンタスティック役として知的な役どころといった面を見せたり、残念ながらビデオスルーとなってしまった作品で、武器商人の若者たちが大金をてにするもとんでもない事態に巻き込まれるクライムアクションコメディ「ウォー・ドッグス」ではコメディにも挑戦するなど多彩な顔も見せています。

 

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 まだ見てないんですが、まさかのTSUTAYA限定レンタルというのをフォロワーさんから最近教えてもらい、早急にレンタルしようと思ってるところです。

だって、ハングオーバートッド・フィリップス監督だぜ?絶対面白いだろ。

 

 

待機作には、レギュラー出演している「ダイバージェント」シリーズ最新作「ダイバージェントFINAL」が来月公開です。

 

 

 

 

実力はあるが飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニーを演じるのはアーロン・エッカート。

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彼に関しては去年「ハドソン川の奇跡」ジャパンプレミア試写会で、生アーロンを拝んでおり、彼のファンに対するサービス精神とその人柄に、すっかり虜になった思い出があります。

ダークナイト」では、光の騎士から転落し、正義の男から最狂の男へと変貌を遂げたトゥー・フェイスを見事に演じたかと思えば、「エリン・ブロコビッチ」では主人公を支える優しいバイカー、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」では劣勢の中、民間人を救うべく立ち向かう曹長として勇ましい姿をみせつけるなど、正義感あふれる役どころが多い印象があります。

 

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他のキャストはこんな感じ。

ビニーの母、ルイーズ・パジェンサ役に、主にTVドラマで活躍しているケイティ・セイガル。

ビニーの父、アンジェロ・パジェンサ役に、「ジャスティス・リーグ」でヴィランとなるステッペンウルフ役を演じる、キアラン・ハインズ。

ビニーのプロモーター、ルー・デュバ役に、「羊たちの沈黙」のバッファロー・ビルを演じた、テッド・レヴィンらが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自惚れやボクサーの転落から再起までの半生。果たしてどんな物語なのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

諦めることが簡単なのが怖いんだ!もう一度リングに立つことに人生を賭け挑んだ再起の物語!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクサーである前にギャンブラー。

自惚れ屋で過信、止まることを知らない、そんなボクサーに訪れる引退の危機。

出会ったトレーナーは飲んだくれだが、きちんと計算された練習メニューで、ビニーを2階級上のジュニアミドル級で戦わせ、見事に勝利する。

しかしそんな彼の前に運命は大きな試練を与え、ビニーは選手生命の危機に立たされる。

 

実在する元世界チャンプの波乱の人生を、若手有望株の役者とはげ頭までして挑んだベテラン俳優の息の合った掛け合いと、本気さながらのボクシングシーン、痛々しいリハビリの場面などが印象に残ったヒューマンドラマでありました。

 

 

悲運に見舞われた主人公に救いの手を差し伸べるべくいう言葉で、「神様は乗り越えられるものにしか試練を与えないんだ。」なんてTVドラマでよくある光景を、この映画を知った時に思い出したんです。

 

しかし、ふたを開けてみればそういった劇的な復活劇とかそういうんじゃなくて、もう単純にボクシングの事しか頭にない男が、どんな状態に立たされても俺にはボクシングしかなくて、ボクシングでしか生きる道がなくて、だからもう一度リングに立てるに決まってるっていう確固たる自信が満ち溢れてた話だったなぁと。

 

もしくは、冒頭で決戦前夜に夜更かしして彼女とカジノでギャンブルにのめり込む部分から察するに、こいつは人生常に賭け在りきで生きてる奴なんじゃないかって。

練習でもケビンにもうよせって言われても続けたり、試合前日なのにオーバーワークしたり、試合でもペース配分など気にせず無我夢中でやったりする様を観ても、駆け引きなんかしねえ!攻撃が俺にとって防御で、このスタイルで勝つことに賭けてるって感じがしました。

もうスラムダンクの豊玉高校ですよ。ラン&ガンで全国制覇するんや、って。

 

 

だから、ハローという器具をつけて脊髄を固定する手術を選択をしたのも、ボクサーとしてもう一度再起するための選択以上に、彼の人生を賭けた選択だったんじゃないかなと。

 

諦めるとは。

で、その賭けっぱなしの人生を送っていたビニーは、事故で再起不能の体をムチ打って両親に内緒でケビンとトレーニングを開始するんですが、もちろん最初はケビンも無茶だ!やめろ!他の人生もある!なんて説得するんです。

そこで、ビニーが「諦めるのが怖いんじゃない、諦めるのが簡単なのが怖いんだ」と語るんです。

 

これってどういうことなのか。

サッカー元日本代表の中山雅史がTVで口にしてたんですが、諦めるってのは明らかに見極めることだって言ってて、すごく納得したことがあって。

それに当てはめてみると、ビニーは、明らかに見極めることに対して恐怖心を抱いているのではなく、そう結論してしまう、判断してしまう事に対して容易に納得してしまうことに恐怖心を抱いてるんだな、って思うんです。

 

だから、今の状態から第二2の人生もあるよって選択肢を出され、それを簡単に選んでしまう自分が怖かったんだろうなぁと。

「諦めたらそこで試合終了です」ではなく、それを選ぶことは簡単だって思ってしまうことが怖い、みたいな。

 

とまぁ、自分なりに掘り下げてみましたが、ただややこしくなっただけだなこりゃ・・・。わかる人だけわかってください・・・。

 

そしてビニーは、ボクサーとして再起すると同時に、その怖さに打ち克つためにリスクの高い手術を選んだわけなんですね~。

 

内容の出来。

そこまで語るなら内容は良かったんだろうね~ってところなんでしょうが、個人的にはそこまで面白いとは思えない作品でした。残念ながら。

 

大きな要因として挙げるならば、物語が非常に淡泊だったこと。

これメインはやはり事故った後からどうやって復帰し勝利を手にするのかだと思うんです。

ここの過程がえらくあっさりしていて、ドラマ性が全然感じられなかったんですよね。

もちろんハローという器具をつけて日常を送るビニーがどんなに困難かとか、周りの取り巻きが去っていくことで孤独を感じたりだとかの描写はあるんだけど、それ終わったらケビンとあっさりトレーニング始めて、あっさり筋肉つけて、それでほくそえんで、父親にバレて、確執が生まれてみたいな一波乱あるかと思ったら、そうでもなくて。

とまぁとんとん拍子に1年経つんですよねぇ。

 

手術から半年経って器具を取り外すシーンがものすごく痛々しくて顔をしかめてしまったり、復帰後のスパーリングで、ビニーとやりたがらない周りの選手たちのシーンは時間をかけててよかったんですけど、後がなんかスムーズ過ぎて拍子抜けした感じです。

 

恐らく監督置きにいってる気がします。手堅く実話をなぞったようにしか見えない。

ビニーが賭けの人生を送ってるんだから、監督も賭けであと20分くらい映像足して浮き沈みを作ってほしかったですね。

 

 

最後に

マイルズ・テラーは「ラ・ラ・ランド」の出演を蹴ってこちらを選んだそうですが、この選択も彼にとっては賭けだったのかな。でも彼はこっちの方が役に合ってましたね。

 

信じる道は進んでみないと信じられたかどうかは証明されない。拓かれることもない。進むことを諦める選択に恐怖心を持っていたからこそ、ビニーは人生をボクシングに賭け、ひたすら前に進んでいったからこそ、再びチャンプとして返り咲くことができた。

迷わず行けよ、行けばわかるさ。道を信じるってこういうことなんだよなぁ。

 

ということで、彼から沢山学ぶことができる作品だったのではないでしょうか。

 

しかしながら作品的にはいい題材だっただけに、もっとドラマティックに描いてもよかったんじゃないか、なぜ淡々と描いてしまったのか、そこだけが心残りです。

 

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

モンキー的2017年8月期待の新作映画

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7月23日

モンキー的2017年8月期待の新作映画

 

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毎日厳しい暑さが続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

いくら外が暑いからといって、映画館の冷房をガンガンかけるの勘弁して欲しいと、この夏いつも以上に感じているモンキーであります。

とうとう体壊しましたからね!けっ!!

 

そんな私事はおいといて、今年の夏も大作映画が目白押しであり、単館系も面白そうなのがいっぱいであります。

特にあの2大アメコミ映画ははずすわけにはいかないです!

それでは早速どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トランスフォーマー 最後の騎士王

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

8月4日公開

 

  • 出演

 

マーク・ウォールバーグ

ローラ・ハドック

ジョン・タトゥーロ ほか

 

 

  • 解説

 

マイケル・ベイ監督による大ヒットSFアクション大作「トランスフォーマー」シリーズの5作目。

地球上に存在するあらゆるマシンに変形する金属生命体トランスフォーマーが、太古の時代から地球の歴史に干渉してきたという、新たな真実が明らかにされる。

トランスフォーマーの起源であり「創造主」と呼ばれる謎の異星人たちが、惑星サイバトロンの再生と地球侵略を計画。それを阻止すべくオプティマス・プライムはひとり旅立つ。オプティマスのいなくなった地球では、バンブルビーがオートボットの新たなリーダーとなり、復活を果たしたメガトロンに対抗していた。そこへオプティマスが帰還するのだが、正義の戦士だったはずのオプティマスは、人類を滅ぼそうとする破壊者へと変貌していた。(映画.comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

 今回で5作目となるトランスフォーマー。今作の見所はなんといってもオプティマス・プライムとハンブルビーの対決。しかも予告ではハンブルビーにグサァっと止めを刺すような映像。それを必死に説得するケイド。

 

しかも、今回これまで地球のあらゆる出来事にトランスフォーマーが関わっていたという、それX-MENと同じ流れになってない?と突っ込んでしまいたくなる、トンデモ事実が明かされ、なぜ彼らが地球にやってきたのか探るナゾトキ要素も加わった展開のよう。

 

はっきりいって、映像だけでお腹いっぱいになってしまうこのシリーズなので、余計な筋書きは勘弁してよ!と思いたくなりますが、せっかく全作見てきたのでね、まぁ・・・仕方なく・・・ww

 

ただ今回は、レノックス大佐や、ずっと研究を続けていたシモンズも登場するので、過去作見てた人には嬉しいサプライズ。まぁ。パイレーツのときのウィルとエリザベスほどではないですがw

やっぱりシャイア・ラブーフは出演しないんですね・・・。  

 

 

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

8月4日公開

 

  • 出演

 

東方仗助・・・山崎賢人

広瀬康一・・・神木隆之介

山岸由花子・・・小松菜奈 ほか

 

 

 

  • 解説

 

シリーズ累計発行部数1億部を超える荒木飛呂彦の大ヒットコミック「ジョジョの奇妙な冒険」初の実写映画化作。

東宝とワーナー・ブラザース映画が初タッグを組み、原作の第4部「ダイヤモンドは砕けない」を、三池崇史監督×山崎賢人主演でスクリーンに描き出す。

共演には神木隆之介、小松菜奈、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華キャストが集う。

美しい海辺の町・杜王町(もりおうちょう)に暮らし、見た目こそ不良だが心根は優しい高校生の東方仗助は、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の持ち主。仗助のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができるというものだった。一見すると平和に見える杜王町では、このところ不審な変死事件が続発しており、一連の事件が自分とは別のスタンドを使う者たちによる犯行だと知った仗助は、町を守るために立ち上がる。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 単刀直入に申しますと、ジョジョの奇妙な冒険、原作コミックもアニメも一切見ておりません。

しかし、プレイステーション版の対戦型格闘ゲームは、よく友人の家でやっていたので、スタンドがどういうものかとか、ディオが時を止めちゃうヤツとか、海外バンドの名前が付いた技とか、その程度なら把握済み。

アメトーークとかでもジョジョ芸人の回とかで、かる~く覚えたので、設定やらなんやらは鑑賞していてもついていけないことはない、はず。

 

どうもですね、昔から筆圧の濃いタッチの画がダメで。当時ジャンプを買っていたころはよく飛ばして読んでいたわけで。

 

そこまで毛嫌いしていたのに、なんで映画になったら見ようとしてんだよ!?てのはやっぱり三池監督ってのが一番大きな理由かなと。

無限の住人」がね、個人的にはここ最近の監督作品の中ではすごくよかったので、その流れで面白かったらいいなぁ、と。

 

なんてったって今作は、東宝とワーナーが共同配給する一大プロジェクトなんですから、これ失敗したらこの会社は2度とタッグを組まないでしょうねww

 

 

 

 

 

 

スパイダーマン・ホームカミング

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期待度☆☆☆☆☆

 

8月11日公開

 

  • 出演

 

ピーター・パーカー/スパイダーマン・・・トム・ホランド

エイドリアン・トゥームス/バルチャー・・・マイケル・キートン

トニー・スターク/アイアンマ・・・ロバート・ダウニー・Jr. ほか

 

 

  • 解説

 

サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」(2002~07)、マーク・ウェブ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の 「アメイジング・スパイダーマン」(12~14)に続き、3度目の映画化となる新たな「スパイダーマン」。

主人公ピーター・パーカー=スパイダーマン役には、「インポッシブル」のトム・ホランドを抜てきし、「アベンジャーズ」シリーズをはじめとした、同じマーベルコミック原作の作品同士で世界観を共有している「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参戦。

トム・ホランド扮するスパイダーマンが、今作に先立ち16年に製作・公開された「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」に初登場した。部活のノリで街を救い、ヒーローを気取る15歳の高校生ピーターが、アイアンマンことトニー・スタークに導かれて成長していく姿を描く。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 映画好きでもそうでなくても誰もがこの夏楽しみしている作品なんではないでしょうか。

まぁ映画を見ない人にとっては、またスパイダーマンやり直すの?とかお思いでしょうが、今までのスパイディーとは全然違うってことをね、強く言いたいわけですよ。

 

今までのスパイダーマンは、アイアンマンやキャプテンアメリカと同じマーベルなのに権利関係の問題で、「アベンジャーズ」をはじめとするマーベルシネマティックユニバース(以下MCU)を配給しているディズニーではなく、ソニーピクチャーズ配給でしか映画を作れなかったわけで。

要は原作コミックではアベンジャーズとして主要メンバーであるはずのスパイダーマンが、こと映画になると仲間外れになってたってことですかね。

同様にX-MENも原作じゃアベンジャーズに出たり入ったりするのに、映画でまったくからまないのは、そういった配給会社の権利関係が問題になってるという背景があります。

 

でも裏でいったいどんなことがあったのか詳しくはわかりませんが、ソニーピクチャーズはこの権利を一時的にディズニーと共有することによって、夢に夢見ていたスパイディーのMCU入りを、去年公開された「シビルウォー・キャプテンアメリカ」で実現させました。

まぁどうやら、「アメイジング・スパイダーマン」がコケたのが大きな要因の一つともいわれてますが。

だってあれTSUTAYA限定レンタルでしたからね。ソニーが2次使用の権利をTSUTAYA独占で売って、経営危機を免れたなんて言われてるほどやばかったですから。

あの時のレンタル業界はざわついたなぁ・・・。

 

 今作はそのシビルウォーでの出来事から数日後の話だそうで、ピーターの学園生活を中心に描かれる青春ドラマとして描かれてるとのこと。

今までスパイダーマンを演じたきたトビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールドもそれはそれでよかったけど、今回のトム・ホランドもシビルウォーを見てる時点で最高です!

やんちゃなところや、自分を過信してる当たりはまさに子供らしく、今作の予告もそのあたりがふんだんに映っていて。

トニー・スタークも登場するし、メイおばさんはエロくなってるし、「パワーレンジャー」同様、ジョン・ヒューズ色が濃い内容という話なので、これまた楽しみであります。

 

また現段階では、今作と次作までMCUシリーズとしての参加のようで、その後はまた元のソニーが権利を持つようです。それでも、「アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー」にもスパイディー参戦しますし、考えるのは後にしたいところ。

 

 

 あかん、これ以上書くともっと長くなるからこの辺で。

 

 

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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youtu.be

期待度☆☆☆★★

 

8月18日公開

 

  • 声の出演

 

及川なずな・・・広瀬すず

島田典道・・・菅田将暉

安曇祐介・・・宮野真守 ほか

 

  • 解説

 

1993年に放送され、95年に劇場公開もされた岩井俊二監督の名作テレビドラマを、「モテキ」「バクマン。」の大根仁による脚本、「魔法少女まどか☆マギカ」の新房昭之の総監督でアニメ映画化。

とある海辺の町の夏休み。中学生たちは花火大会を前に花火大会を前に「花火は横から見たら丸いのか?平たいのか?」という話題で盛り上がっていた。そんな中、クラスのアイドル的存在のなずなが、母親の再婚のため転校することになった。なずなに思いを寄せる典道は、転校をしたくないなずなから「かけおち」に誘われ、時間が巻き戻る不思議な体験をする。(映画,comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 当時「ifもしも」という一つのドラマのなかで、違う選択をしていたらという1話完結型のシチュエーションドラマバラエティがやっていて。

 「世にも奇妙な物語」と同様にタモリがストーリーテラーとして毎回冒頭と最後に登場してあれこれ語るスタイルだったと思うんですが、その時この「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか。」を見てたんですね。

 

物心ついた時の記憶ってのは鮮明に焼き付いてるもので、そのドラマでなずな役を演じた奥菜恵が超絶にかわいくてかわいくて。あんなにかわいかったのに、どこでオトコスキーな女性へとなってしまったのか・・・。

 

それでいて、少年たちと少女の甘酸っぱい青春模様が凝縮されている内容もあって、思い入れはかなり強いです。これもまた書き出すと長くなるからやめておこう・・・。

 

で、そんな俺よりも数百倍このドラマに思い入れの強い大根仁監督が今回脚本を手掛けるというのが、吉と出るか凶と出るかってとこで。いやもちろん吉と出るほうを期待しますけども。

だってこの名シーンのオマージュを「モテキ」でこの人やってますからね。名曲「Forever friends」も使って。

 それくらい好きな作品に関われるんだからきっといい脚本になってることを祈ります。

 

そんな期待してる半面で、正直この作品をなぜアニメーションにしてしまうのか?という疑問と不満もあります。

見る前からああだこうだ文句は言いたくないのでこれ以上は我慢しますが、やるからには元を超えられるような作品にしてほしいんですよ。ええ。

 

 なんかタイムリープものになってる気がするし、「君の名は。」の2番煎じ感がすごく感じるけど、とにかく見てから!見てからにします!

 

 

 

 

ベイビー・ドライバー 

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 期待度☆☆☆☆☆

 

 8月19日公開

 

  •  出演

 

ベイビー・・・アンセル・エルゴート

デボラ・・・リリー・ジェームズ

ドク・・・ケビン・スペイシー ほか

 

 

  • 解説

 

「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」などで知られるエドガー・ライト監督が、音楽にのりながら驚異の運転テクニックを発揮する若きドライバーの活躍を描いたオリジナル作品。

天才的なドラインビングテクニックで犯罪者の逃走を手助けする「逃がし屋」をしているベイビーは、子どもの頃の事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、音楽によって外界から遮断さえることで耳鳴りが消え、驚くべき運転能力を発揮することができる。そのため、こだわりのプレイリストが揃ったiPodが仕事の必需品だった。ある日、運命の女性デボラと出会ったベイビーは、逃がし屋から足を洗うことを決めるが、ベイビーの才能を惜しむ犯罪組織のボスに脅され、無謀な強盗に手を貸すことになる。(映画.comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

 みんな大好きエドガー・ライト監督最新作がキターーーー!!!

え?これ監督の新作じゃないって?

なんで?

ああぁ~サイモン・ペッグニック・フロストがいないじゃないかと。

その気持ちすごくわかる!!なんか彼らが出てないとエドガーライトだって感じしなよねぇ~。で、逆に「宇宙人ポール」をエドガーライト作品だって思っちゃうんだよね~。しょうがないしょうがないw過去に「スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」でも二人が出てなかったじゃないかぁ。

その時と同じ感覚だよきっと。

 

そうなんですよ、ポスターや予告を見る限り、やけにスタイリッシュ色が強くて、これエドガーライト?ってちょっと疑っちゃうんですけど、元々ミュージックビデオを手掛けてただけあって、今回は笑える部分よりカッコ良さを追求した感じに見えます。

きっと中身は笑える部分も盛りだくさんなんだろうけど。

 

個人的には、アンセル・エルゴートがサングラスかけてる時点で、ガリットチュウ福島に見えて笑ってしまうんですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ワンダーウーマン

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期待度☆☆☆☆☆

 

8月25日公開

 

  • 出演

 

ダイアナ/ワンダーウーマン・・・ガル・ガドット

スティーブ・・・クリス・パイン

ロビン・ライト ほか

 

  • 解説

 

DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場した、ガル・ギャドット演じるダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを主役に描くアクション大作。

女性だけの島のプリンセスだったダイアナが、いかにして最強の女戦士=ワンダーウーマンとなったのかが描かれる。女しかいない島で、プリンセスとして母親に大切に育てられてきたダイアナ。一族最強の者しか持てないと言われる剣に憧れ、強くなるための修行に励む彼女は、その中で自身の秘められた能力に気付く。そんなある日、島に不時着したパイロットのスティーブとの出会いで、初めて男という存在を目にしたダイアナの運命は一転。世界を救うため、スティーブとともに島を出てロンドンへと旅立つ。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 立て続けに酷評されているDCEUシリーズ最新作にようやく光明の兆しが見えた期待作であります。

マーベル含めて女性が主役のヒーロー単体作品は今回初であり、それが高評価というのだから期待が持てます。

 

色々評判が流れてくる中で、どうやらユーモア色を強く出した内容だとか、女性の強さを描いたことやその在り方を題材にした設定から、より多様性を追求した作品として評価されてるとか、ざっくり言って最高だよってのが主で、こんなのきいたら見に行かないわけないし、今までのDCEUシリーズ忘れてもいいよね?と。

 

一応11月には「ジャスティスリーグ」も控えているので、ただのつなぎ映画になってないか心配ではありますが、きっと大丈夫でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 エル ELLE

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期待度☆☆☆★★

 

8月25日公開

 

  • 出演

 

ミシェル・・・イザベル・ユベール

パトリック・・・ローラン・ラフィット

アンナ・・・アンヌ・コンシニ ほか

 

 

  • 解説

 

「氷の微笑」のポール・バーホーベン監督が「ピアニスト」のイザベル・ユペールを主演に迎え、「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」の原作者フィリップ・ディジャンの小説「oh...」を実写映画化したエロティックサスペンス。

ゲーム会社のCEOを務める女性ミシェルは、ある日突然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまう。何事もなかったかのように今まで通りの生活を送ろうとするミシェルだったが、襲われた時の記憶がフラッシュバックするようになっていく。犯人が身近にいることに気づいたミシェルはその正体を突き止めようとするが、自分自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされて思わぬ行動に出る。(映画.comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

 私の知ってるポール・バーホーベンは「ロボコップ」であり、「スターシップトゥルーパーズ」であり、こういったタッチの作品を手掛けること自体知らなかったです。

 

イザベル・ユベールが今作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートしたこともあって、いつ公開なのか待っていたわけですが、8月とは思わなかったなぁ。

 

どうやらエロティックサスペンスであり、どこかコメディのようでもある内容だそうで、きっと主人公のあらゆる行動に笑えてしまう描写だったりするのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

関ヶ原

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期待度☆☆☆★★

 

 

8月26日公開

 

  • 出演

石田光成・・・岡田准一

徳川家康・・・役所広司

初芽・・・有村香純 ほか

 

 

  • 解説

 

司馬遼太郎の名作小説を、岡田准一、役所広司、有村架純ら豪華キャスト共演で映画化。「日本のいちばん長い日」「わが母の記」の原田眞人監督がメガホンをとり、石田三成の義を貫いた生き様を軸に、関ヶ原の戦いを真っ向から描き出す。

幼くして豊臣秀吉に才能を認められ、取りたてられた石田三成は、秀吉に忠誠を誓いながらも、正義ではなく利害で天下を治める秀吉の姿勢に疑問も抱いていた。そんな三成の下には、猛将として名高い島左近や伊賀の忍びの初芽らが仕えるようになるが、秀吉の体調が思わしくないなか、天下取りの野望を抱く徳川家康は、言葉巧みに武将たちを自陣に引き込んでいった。そして1598年8月、秀吉が逝去。1600年9月15日、毛利輝元を総大将に立てた三成の西軍と、家康率いる東軍が関ヶ原で天下分け目の決戦に挑むこととなる。(映画,comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

天下分け目の関ケ原なんて歴史の授業で習いましたけど、そんな大事な出来事なのに、実はたったの半日で終わったんすよね。それも徳川軍の勝利で。

これをネタバレしてんじゃねえなんて言う人は、きっと社会科テストの点数がよほど低かったんだと思いますが。

 

 主役が岡田君演じる石田三成だからって西軍目線の作品ではないそうで、きちんと東軍がいかにして知恵を使って戦略を練っていたかといった部分も描かれてるそうで、タイトルが関ケ原だけに、あくまで描いてるのは両方とのこと。

 

去年「真田丸」を見ていた時、まさかたったの数秒で関ケ原の戦いを終わらせるとは思っておらず、その衝撃ぶりにネットでも話題になりましたが、ほんとにあっという間の勝敗だったので潔かったっちゃあ、潔かった。

 

 さて有村架純の役どころが史実どおりなのか、男だらけで華がないからお飾りなのか、忍びだそうですが動きはどうなのか、この映画の良し悪しは彼女に託されそうな気がします。

 

 

 

 

 

DEATH NOTE/ デスノート

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 期待度☆☆☆★★

 

8月25日配信

 

  • 出演

 

ライト・ターナー…ナット・ウルフ

ミア・サットン…マーガレット・クアリー

リューク(声)…ウィレム・デフォー

 

  • 解説

 

大場つぐみ(原作)×小畑健(作画)による日本の人気漫画「デスノート」のNetflixによる実写映画化。(映画.comより)

 

 

  • 期待どころ

つい先日、集英社よりONE PIECEのアメリカでの実写TVドラマ化が話題となりましたが、是非ともこちらももっと取り上げて欲しいところ。

ここ最近の集英社は、部数の落ち込みと相次ぐ人気コミックの終了に、映像化することで収益を得ようとしている傾向にある、なんて風の噂で聞きましたが、実際に銀魂が公開され、来年にはBLEACH、そして今回話題となったONE PIECEに、デスノート、一昨年はバクマン。なども映画化されたりと留まることを知らない勢い。

 

既に藤原竜也主演で実写化されたデスノートが、Netflixで海外キャストで改めて作ることに意味はあるのか?

日本版はそれなりに形になって成功を収めましたが、果たしてどうなることやら。

 

この作品の制作にあたって白羽の矢が立った監督が「サプライズ」や「ザ・ゲスト」のアダム・ウィンガードということで、意外とアリなのかもしれませんが。

 

やはり一番興味をそそるのは、顔そのものがリュークじゃん!なウィレムデフォーがリュークを演じること。さすがにリュークはCGのようですが、ここは期待大。

そして、ミサミサの海外版であるミアを演じるマーガレットクアリー。「ナイスガイズ」で一際輝きを放ってた彼女が、どんなミサミサを演じるのか。多少の脚色や変更はありそうなのでアイドルって役どころではなさそうですが。

 

 

 

 

 

他の話題作

  • 11日公開

ターミネーター2/3D…90年代を代表する名作が3Dとなってアイルビーバック!

 

  • 12日公開

海底47m…新たな人食いザメ映画のお出まし!

 

  • 19日公開

ダイバージェントFINAL…ディストピアSFシリーズの最終章前編

HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY…EXILE TRIBE総出演の映画シリーズ最新作

 

 

  • 26日公開

カンフーパンダ3…Netflix限定で配信されていた作品の劇場公開のようです。

幼な子われらに生まれ三島有紀子監督最新作は浅野忠信主演のヒューマンドラマ。

パターソンジム・ジャームッシュ監督最新作。アダム・ドライバー扮するバス運転手の日常を描く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

並べてみるとほとんど大作映画ばかりになってしまいましたが、夏休みですからこれでいいのかな、と。

 

で、これだけは言っておきたい。

8月公開の新作映画を8月中に見ておけ!!でないと、9月の新作映画がガンガン押し寄せてくるぞ!!!

 

はい、9月は映画が好きな方ならコレ見たいという作品のオンパレードになってます。夏休み映画第2幕のラインナップはハンパないです!

それはまた次回の期待作でご紹介したいと思います。

 

 

 

というわけで以上!あざっした!!

 

映画「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」感想ネタバレあり解説 ミイラに目をつけられたらこうなります。

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7月28日

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

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夏休み映画に欠かせない娯楽大作映画。今年も色々な続編映画、実写化映画、アニメ映画などが公開を控えていますが、その中でとりあえず彼が主役なら見に行くよね?と思う方も多いと思います。

そうです、娯楽大作映画請負人トム・クルーズが2年ぶりに日本の夏休み映画興行に帰ってきたのです。

 しかも、今回の作品は、今流行りのユニバースシリーズ第1作目にあたる記念すべき作品。

何のユニバースかってのはおいおい説明するとして、今回もトムクルーズが走る動く飛ぶ泳ぐといい歳してアクティブな演技を披露してくれることでしょう。

というわけで早速見てまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

1932年に公開した映画「ミイラ再生」、1999年に公開された「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」と、ユニバサール映画が長く手掛けた古き良きアイコンであるクラシックモンスター・ミイラ。

現在各配給会社で展開しているユニバース構想にあやかり、ダークユニバースとして再びミイラを復活させ、壮大なアクションアドベンチャーへと復活を遂げた。

神話に封印された邪悪なる王女の暴走を止めるべく、あの男が立ちむかう!!

 

 

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あらすじ

 

 灼熱の太陽が降り注ぐ現代の中東で、米軍関係者のニック(トム・クルーズ)と考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)は謎の地下空洞に隠された巨大な棺を発見。

調査のため棺をイギリスに輸送するが、想定外の事態により飛行機はロンドン郊外へ墜落。即死であったはずのニックはなぜか無傷のまま遺体安置所で目を覚まし、脳裏に浮かぶ美しい女性の言葉に導かれるように、棺の行方を捜す。
その棺に眠っていたのは、5000年前にファラオから裏切られ、復讐のために邪悪なモンスターと化すが、封印された古代エジプト王女アマネット(ソフィア・プテラ)であった。

そして彼女は、ついに永い眠りから目覚めようとしていた―。(HPより抜粋)

 

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監督

今回監督を務めるのは、アレックス・カーツマン

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全然聞いたことない名前だなぁと思って調べてみたら、元々は脚本や、製作などされてた方のようです。

様々な大作映画の脚本に関わってるんですね~。「トランスフォーマーリベンジ」、「スタートレック」、「グランド・イリュージョン」など結構有名どころの作品に名を連ねてます。

そして、「ミッション・インポッシブル3」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などのトムクルーズ作品にも参加しているところを見ると今作はもしかして彼からの指名だったのでしょうか?

監督業は一応今回が2度目のようで、デビュー作は残念ながら日本未公開の作品「people like us」。クリス・パイン主演のヒューマンドラマみたいですが、この人SFやらアクションばかり脚本してて、ヒューマンモノ得意だったのかな・・・。

 

PEOPLE LIKE US

PEOPLE LIKE US

 

 

果たして彼の代表作となる作品に仕上がっているでしょうか。

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

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ニック・モートン(トム・クルーズ)

 

 米軍関係者でありながら金に目がない男。戦闘地域に赴いては「貴重な古代遺跡の解放者」と称して貴重な遺物を横取りし、ブラックマーケットで売りさばいている。
中東で武装グループの攻撃を受けた際、ニックと彼の相棒クリス・ヴェイルは、偶然、古代エジプトの墓を発見する。それは、古代エジプト王女、アマネットの墓だった。
ニックはアマネットを解放しただけでなく、想像すらしなかった運命に従って行動することになる。人類に復讐し、全世界の女王として君臨しようとするアマネットを止められるのは、もはやニックしかいなかった。(HPより)

 なぜこんな金の亡者がチート丸出しの王女に対抗できるのか。予告でも出ている通り、モンスターにはモンスターを、なんてセリフが出てくるので、まぁ察しがつきますよね。

ちなみに、トム様、10月にも新作映画が公開です。「バリー・シール/アメリカをはめた男」という実在したCIA職員のクライムアクションだそうです。こちらも期待したいですね。

 

 

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アマネット(ソフィア・ブテラ)

 

アマネットは古代エジプト初の女性のファラオ(王)となるはずだったが、王に待望の息子が誕生し、彼女は見捨てられてしまう。父の裏切りにより正気を失ったアマネットは、死の神セトと契約を交わし、父王とその息子を殺害。彼女に忠誠を誓った僧侶たちによってミイラとして永遠に葬られ、歴史からもその名を抹消されてしまう。
ニックが棺を発見した事により現代に蘇ったアマネットは、脅威のパワーを秘めた唯一無二のモンスターとして、奪われた王国を取り戻し、ファラオとして君臨すべく世界を支配しようとする。
自身の力を進化させていく中で、怪しく魅惑的なアマネットはニックと固い絆を築き、2人の運命は次第に絡み合っていくのだった。

 今までのミイラ映画は、アナクスナムンという王女とイムホデップという高僧の悲恋が背景にありましたが、今作ではどちらの名前も出てこないので、それがミックスされた人物像のような気がします。

 

キングスマン以降大出世のソフィアちゃんが今回も妖艶な王女を熱演していることでしょう!!

 

 

 

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ジェニー・ハルジー(アナベル・・ウォーリス)

 

ジェニー・ハルジーは、棺を掘り起こし輸送するために派遣されたイギリスの文化遺産財団の役人でエジプト考古学者。ジェニーの母親は、歴史から抹消された女性のファラオがいるはずだと長年確信しており、娘のジェニーもその謎を追っていたが、棺を発見した事で、神話や伝説でしか聞いたことがなかった王女の存在が真実だった事を知る。
ジェニー、ニック、ヴェイルの3人は偶然発見された地下空洞の控えの間を調べようとした際、アマネット王女を解き放ち、科学では説明できない恐ろしい現象を次々と引き起こしてしまう。(HPより)

今年「キングアーサー」で宿敵ヴォーティガンのメイド役として出演していましたが、今作ではヒロインということで、こちらも大出世です。今後の活躍に期待ですね。

 

 

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ヘンリー・ジキル(ラッセル・クロウ

 

ヘンリー・ジキル博士は、この世に存在する悪を識別、分析、拘束、破壊することを委託された秘密組織“プロディジウム”を監督している。紳士的なイギリス人学者のジキル博士は、世界をモンスターから救うだけでなく、モンスターを世界から救ってもいる。
一体彼は味方なのか、それとも敵なのか?それは、他の登場人物と同様、観客の捉え方と終盤での行動次第だろう。

対モンスター組織「プロディジウム」。この組織が今後のダークユニバースの基盤となっていくのでしょう。その組織を取り仕切るのがジキル博士なようですが。

はい、ジキルといったらあの名前が出てきますよね~。おそらく終盤彼の身に何か起きるのでしょう!そちらも楽しみです!

てか、トムクルーズとラッセルクロウの共演て普通にすごくない?

 

 

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クリス・ヴェイル(ジェイク・ジョンソン

 

ヴェイルは自身のことを「貴重な古代遺跡の解放者」と考えているが、他人からは「現代の墓荒らし」と呼ばれている。ニックがアドレナリン全開のアドベンチャーを好むのに対し、ヴェイルは金銭目的でやっているだけだと言ってはばからない。
ヴェイルとニックは長年チームを組んでいるが、今回は想像を絶する邪悪な存在を目覚めさせてしまうことになる。(HPより)

ジェイクは最近だと「ジュラシックワールド」に出演。TVドラマでも活躍しているとのこと。

 

 

 

 

 

 

ダークユニバースってなぁに?

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現在、各映画会社、配給会社で盛んに繰り広げられているユニバース構想。

ディズニーならアイアンマンキャプテンアメリカなどのマーベルシネマティックユニバース(MCU)。

ワーナーならスーパーマンやバットマンなどのDCエクステンデットユニバース(DCEU)。

レジェンダリーピクチャーズは、ゴジラキングコングなどのモンスターバースなどがあり、各キャラクターたちが同じ世界で存在しながら展開していく映画シリーズになっています。

噂ではあのジェームズ・ボンドが主役の「007」までユニバース構想を展開するとかしないとか。マジでやめとけ!

 

と、それぞれが成功(してないのもあるけどw)しており、また熱狂的ファンが増えていることも手伝って人気を博しています。

 

各大手会社からやや遅れての製作にはなりましたが、ユニバーサル映画も、かつて手掛けていたクラシックモンスターを同じ世界観で描くことができないだろうかと模索し、今回その第1弾として完成させたのが「ザ・マミー」なのであります。

 

今後は、ハビエル・バルデムが「フランケンシュタインの花嫁(仮題)」でフランケンシュタインを、ジョニー・デップが透明人間を演じることが決定しており、そのキャラを結びつけるのが今回登場するジキル博士の組織「プロディジウム」なんだとか。

 

ユニバーサルが所有するキャラはほかにも、狼男や魔人ドラキュラなどがおり、誰が演じるのか、そしてこのキャラがどうつながっていくのか、詳細が気になるところ。

 

そんな大プロジェクトの1発目を飾るわけですから、トム様も相当なプレッシャーを感じているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして、アマネットの巨大な力を、トム様はどう食い止めるのか、ジキル博士は何を考えているのか。今後のダークユニバースにどうつながっていくのか、今後のシリーズの行方を左右する第1弾。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

これはぁ・・・久々につまらない映画を見た気がする・・・。

これで大丈夫か!?ダークユニバース!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リメイクのかけらもねぇ。

とにかくお金になるなら女を抱いてモノを盗む、そんな偵察傭兵ニック・モートンが、古代の墓を荒らしたバチがあたる。相棒を失い、死んだと思ったら無傷でカムバック、執拗にミイラに追われ、変な組織に連れていかれ、なんかヤバそうなブルドッグ顔の二重人格にあれこれ迫られながらも、やっぱりトム様はアクションヒーローなのね、と予想通りの展開になっていく、アクションホラー大作映画でございました。

 

一応ですね、「ミイラ再生」と「ハムナプトラ」シリーズは全て鑑賞していて、どこかしらエッセンスは残しているのかしら?なんて見てましたが、意外とどこにもなくて。

 

「ミイラ再生」のような、イムホテップとアナクスナムンの長い年月を経ての悲恋要素もなければ、イムホテップによって恋人を奪われないよう躍起になる男の必至な行動も見当たらない。(いや一応あるっちゃああるけど動機がイマイチで)。

この作品クラシックならではの怖さがずっと醸し出されてるから面白いんだけど、やっぱり現代の作品になると、脅かすだけのものでしかなく。

だって、普通ミイラ見たら常軌を逸した行動になるんですよ。実際にいないんですから。ただ逃げ回るとかじゃあ芸がない。

「ミイラ再生」ではイムホテップを興味本位で蘇らせちゃった助手が怖さを通り越してひたすら笑うってシーンがあって、これを冒頭に持ってくるもんだから、ほんとに怖いって思えるようになってるんです。

 

せっかくミイラの名を借りて映画を再生したのだから、そういう要素をキチンと受け継い欲しかったなぁというのがまず一つ。

 

そして、まだ記憶に新しい「ハムナプトラ」シリーズですが、こちらはこちらでアドベンチャー要素とユーモア要素をふんだんに取り入れ、娯楽大作映画として作っていて。

逆にこっちは怖さよりもそっちに重きを置いてるから、これはこれで楽しいんですよ。

個人的にはリックの妻の兄ジョナサンのキャラが大好きで、彼の一挙手一投足に笑わせてもらった印象が強く残ってます。

 

で、今回も結局はユニバース構想をやるのだから、そういう誰でも楽しめるような作りになってるのかなと思ったら、意外とダークでシリアスな雰囲気で。

そういう部分を排除してる割には、つまらないギャグ要素をサラッとトムにやらせたりとかしてるから逆に寒いシーンになっていて。全然笑えねえから。

 

 

という具合に、過去作に対してのリスペクトがどこにも見当たらず、過去の作品が好きな自分にとっては非常に残念な出来になっていました。

 

 

 

詳細をざっくりと。

ロンドンの地下で、十字軍兵士たちの墓が見つかる。工事作業員たちが色々と作業している中、勝手に現場を指揮しだし、追い払う男が現れる。

この世に存在する悪を識別、拘束、撲滅すべく解明をし続ける組織「プロディジウム」という秘密組織を取り仕切るヘンリー・ジキル博士がそれだ。

彼は、エジプトの歴史の中から葬り去られた、王女の存在を探り、そこへたどり着いた。

 

一方、イラクでは、ニックとクリスが村で起きている反乱軍の行動を偵察していた。ニックは任務を放棄してある女から盗んだ宝の在り処を探しに勝手な行動に出る。

しかし村での抗争に巻き込まれピンチに。クリスのとっさの応援要請により村に空爆がされたことで反乱軍は退散し、難を逃れた。はずだったが、空爆の影響で地盤が崩れ村は半壊状態に。

すると、そこから遺跡のようなものが見つかる。

 

任務をほっぽって上官に叱られる二人だったが、突然ある女性が現れ遺跡の調査をさせてほしいと願い出る。

彼女は考古学者のジェニー。彼女は3日前にニックと夜を共にしていたが、ニックの狙いは彼女でなく、彼女が持っていた宝の在り処が隠されたメモであった。

そのため彼女はニックを顔を見るなり痛烈なビンタをお見舞いし怒りをぶちまける。

 

上官の命令により、彼女のサポートを任せられたニックとクリスは、遺跡の中を捜索していく。

洞窟には水銀が垂れていたり、像が6体円を囲むように配置され何かを守っているようだった。

ジェニーはあたりを見回し、ここは墓ではなく監獄であることを確信する。そしてニックはこの監獄の仕掛けを見抜き、鎖を銃で引きちぎると下から大きな棺が現れる。

するとニックに異変が起きる。砂漠の中でほほ笑む美女が目の前に現れたのだ。

 

声をかけられ意識を取り戻したニックは、棺をイギリスに持ち帰るために飛行機で同行する。

 

クモにかまれ気分を悪くしていたクリスが飛行機の中でおかしな行動に出る。上官をナイフで殺し、ニック達に襲い掛かる。とっさに銃でクリスを殺したニックは飛行機の異変に気付きコクピットへ。するとエンジンがやられ墜落していく状態であった。

しかも、前方から無数のカラスが飛行機に向かってくる。

このままでは助からないと感じたニックはせめてジェニーだけは助けようと、無重力状態で墜落していく中、彼女にパラシュートをつけて先に脱出させる。

しかしパラシュートは一つしかなく、ニックは死ぬことを覚悟する。

 

遺体安置所で目を覚ましたニックは、自分が無傷で生きていることに気付く。

とりあえず無事なことに一安心するも、洞窟での出来事から自分にしか見えない何かに戸惑うニックは、幽霊となったクリスから、全ては棺に眠っていたアマネット王女の仕業と伝えられる。

 

 

アマネット王女は何世紀も昔、いずれ王位を受け継ぐものとして育てられ、自身もそうなると思っていた。

しかし、王である父に男の子が生まれ彼が王位を受け継ぐことに憎悪を抱いていた。

王位を諦められないアマネットは魂を死の神であるセトに売ることで、邪悪な力を手に入れる。象形文字のような紋章が体中に浮き上がったその姿で一族を殺していき、その罪を恋人に擦り付けようと画策したが、神官たちに防がれてしまい、彼女は生きたまま棺に入れられ国外のどこかへ生き埋めにされ葬られたのであった。

 

 

未だ幻を見せ続けられているニックは、ジェニーと共に飛行機の墜落現場へと向かう。するとそこには、アマネットに生気を吸い取られたことで配下となったミイラたちが迫ってくる。

必死で逃げる二人だったが、目の前にアマネットが立ちはだかる。窮地に立たされたニックはアマネットに立ち向かうが歯が立たない。

ジェニーによると、ニックは棺を開けてしまったことで、アマネットの呪いにかけられ操られていることを知る。飛行機が墜落したのも、墜落した場所も、ニックがそこへ向かうのもすべて操られていたのだった

万事休すとなった二人の前に、突撃部隊が現れ、アマネットを拘束することに成功、ニックもまた電気ショックで気を失う。

 

目を覚ましたニックはある場所へ連行される。そこはジキル博士が取り仕切るプロディジウムという組織だった。

アマネットはニックに呪いをかけ、彼女が完遂できなかった儀式を続けようとしていること、そしてニックに死の神であるセトを憑依させようとしていることを博士から聞かされる。

彼女を葬るには、その儀式を遂行させセトを憑依するしか道なはいとジキルは断言。戸惑うニックの間で、博士の体に異変が起きる。

 

ジキル博士は体内に悪の存在であるハイドという人物が宿っていた。悪を病原体と捉えることで、それを抑える血清を常に打っていた彼だったが、それをニックに取り上げられたことで、ハイドが目を覚ます。

 

果たして、ニックはアマネットの陰謀を阻止できるのか。ジキル博士はどうなってしまうのか。

 

 

 

 

 

結局はトムクルーズ映画。

今回チャラ~い感じの役だったトムクルーズでしたが、ふたを開けてみれば、そこまで強くはないけれど、金目当ての事ばかりしてる奴だけど、結局中身はいい人。

お宝目当てで寝た女に本性がばれていやな目で見られるけど、トムが必死で助けたらコロッと落ちちゃうわけで。

結果、最初いやな奴だったけど、私を助けてくれた。アナタイイヒト、ワタシスキヨ。なんて告られて、その言葉に感化されて自分を犠牲にしちゃうんですから。

やっぱりそういう役じゃないと彼は出演を引き受けないんですね~。

 

アクションもやっぱり満載だから、そこだけ切り取ったらミッションインポッシブルなのか、ジャックリーチャーなのか、オブリビオンなのか、オールユーニードイズキルなのかどれかわからないくらいいつものアクションでした。

冒頭銃撃に遭う村でのシーンも、飛行機が墜落する機内が無重力状態でグルグル目が回るなかでなんとかしようとするところも、水中でミイラたちに追いかけられる中、必死で平泳ぎするのも、街が砂漠化していくなか走り回る姿も、アマネットに思いっきり吹っ飛ばされるところも、どこをとってもいつものトムクルーズだったなぁと。

 

まぁ別にそれがどうしたという話ですが、そこが良かったと同時に物語にあまり生きてこない演出だったなぁという悪い見方もできるかなぁと。

 

 

どうなるダークユニバース。

今回何が良くなかったって、これから壮大にモンスターたちが集合しますよ~ってのが手に取るようにわかる話だったのがまずかったのかなぁと。

正直ジキル博士とプロディジウムいらないんですよ、この話に。ここを排除してニックとジェニーでなんとかアマネットを倒す話にした方がシンプルでよかったと思うんです。

でもどうしてもユニバースを強調したいからなのか、プロディジウムがやたら絡んでくるんですよね。

実際、組織の室内には、半魚人の手だったり、ドラキュラのガイコツを連想されるような研究材料がずらりと並んでたし、その組織を束ねるのがジキル博士っていかにも強引で。

しかも、既に彼の中にハイドがもう宿っていて。で、それが物語には特に必要なくて。要は次回作でも彼が何らかの形で登場する、あるいは、なぜ彼に悪の存在が宿ってしまったのかが描かれるんだろうなっていう魂胆が見え見えで。

 

結果1本の話としては、余計なものがありすぎて邪魔で仕方なかったのであります。

 

こんなのエンドロール後のオマケでちらっと見せるくらいがちょうどいいんですよ。今回色々と見せすぎ出し過ぎです。

 

 

最後に

海外の批評で墓荒らしだなんて言われてしまった今作ですが、非常にうまい表現だと観た後思ってしまいましたw

クライマックスでニックは今後につながるような流れになるんですが、別にドキドキもしなかったし、次回に期待するようなものでなかったのが本当にもったいないというか。

 

自分はこんな感想になりましたが、色々深く見なくても楽しいといえば楽しいのかもしれません。でも、ニックにもアマネットにも感情移入しないんだよなぁ・・・。

 

果たして次回作となるフランケンシュタインは公開されるのか、公開されたとしても今回のような出来になってしまったらユニバースはどうなってしまうのか。

色々不安ではありますが、やるならやるで見に行きますから、面白い映画にしてください。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆★★★★★★★3/10

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