先生!、、、好きになってもいいですか?
男にはよくわからないんですが、男性教師にマジで恋してしまう女子高生ってほんとにいるんでしょうか?
男の場合、女性教師にマジで恋するって話聞いたことないもんで。
てか、男の場合完全に思春期特有のアレでしかないので、先生を恋愛対象にするって感覚がよくわからない。
こう思ってしまうのも共学校だったからでしょうか。
やっぱり女子校や男子校になると先生をそういう眼で見てしまったりするのでしょうか。
まぁ個人的な疑問です。
というわけで、ひとりの女子高生が男性教師に恋してしまうという、昨今乱発しているテーマの物語でございます。
こういう映画を10代の女の子達がキュンキュンしながら見てしまうので「スイーツ映画」なんて括られてしまうんですが、この映画に関してはあまりそうは感じられなくて。
もっと純粋な何かを感じたので観てみよう!ということで感想です。
作品情報
累計発行部数570万部を突破した河原和音原作の少女コミックを、青春ラブストーリーを主に手掛ける監督によって映画化。
互いを思う故に発展しない先生と生徒の切ない純愛を、柔らかな光で包み込むように、登場人物の心理描写を繊細に描くことで、初恋のときの人を純粋に思う気持ちを呼び起こしてくれる青春ラブストーリーです。

映画「先生! 、、、好きになってもいいですか?」オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: mio-sotide
- 出版社/メーカー: SMM itaku (music)
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: CD
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あらすじ
高校2年生の響(広瀬すず)は、まだ恋を知らないちょっぴり内気な女の子。楽しそうに恋バナに花を咲かせるクラスメイトの恵(森川葵)や浩介(竜星涼)を、どこか不思議な気持ちで眺めている。
そんな響が初めて好きになった人は、世界史の伊藤先生(生田斗真)。
めったに笑わない無愛想な先生だけど、授業を忘れてベンチで転寝しちゃったり、担任でもないのに最後まで居残り授業に付き合ってくれたり。
そしてたまにみせるびっくりするくらい優しい笑顔。
「好きになってもいい?」
「俺はやめとけ。」
そう言われても、ただ好きで、どうしようもなく好きで。
そんな真っすぐすぎる響の想いが、ゆっくりと伊藤の心を溶かし始めていることを、響はまだ知らない。
最後に“きちんとフラれるため”と向かった屋上で、伊藤は突然響を抱き寄せキスしてしまう。
動揺する響だったが、事態は響の知らないところで急速に変化しようとしていた。
2人を引き離そうと躍起になる大人たちと、響を熱い友情で支え応援する仲間達。
様々な想いが交錯する中、響きの初めての恋の行方は――。
まっすぐに気持ちをぶつけることは素敵だけど、どこか怖い。
そんな恋に少し臆病になっているなってしまっている人たちの背中を、「先生!」は教えてくれるはずです。(HPより抜粋)
監督
本作を手掛けるのは三木孝浩。
若い男女の青春恋愛映画をやらせたら間違いなくヒットする監督さんであります。
その甲斐もあってか、年1ペースで新作映画を手掛けるのですからすごいです。
とはいえ彼の作品は、「ソラニン」以外ほとんど見てないモンキーなので、いかんせんどれくらい良作映画を作るのか正直わかりません。
周りの人からの評判もいいので、いつかちゃんと見ようと思っていたのですが、とうとうその時が来たようです。
そんな彼の代表作を簡単にご紹介。
多数のMVやシショートムービー、CMなどを手掛けた後、元OLと音楽の夢を捨てきれないフリーターとの恋愛模様を中心に、愛する人が遺した曲をめぐって繰り広げる人間模様を描いた、人気コミック原作映画「ソラニン」長編映画監督デビューします。
その後もヒット作を連発。
未来を誓い合いながらも不条理な運命に翻弄される2人の切ない純愛の軌跡を綴った、こちらも人気コミック原作を2部作に渡って描いた「僕等がいた」、
アンジェラ・アキの名曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに、小さな島の中学校にやってきた女性ピアニストの臨時教師と、コンクールに励む合唱部員たちの葛藤と成長を描いた「くちびるに歌を」、
一目惚れして付き合い始めた相手が抱える想いもよらない秘密と、切ない恋の行方を描いた、ベストセラー小説を映画化した「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」などがあります。
こちらもどうぞ。
キャラクター紹介
- 島田響(広瀬すず)・・・弓道部に所属する南高校の2年生。恋に臆病でちょっぴり内気だが、芯は強く初めて好きになった伊藤への想いをためらいなく伝える強さも持っている。世界史が苦手だったが、思いを証明するため努力する一面も。その真っすぐさゆえたびたび気持ちが暴走し、友達をハラハラさせる。
- 伊藤貢作(生田斗真)・・・世界史担当の教師。愛想がなく生徒達からは「シャレが通じない」などと思われているが、実は優しい性格で同僚の中島からも思いを寄せられている。社会化準備室を自室のように使い眠ることも。極度の近眼。
- 千草恵(森川葵)・・・響の親友。響とは対照的に恋愛体質なイマドキの女子高生。現在は関谷先生に夢中。伊藤先生に関しては響の想いを知り応援している。
- 川合浩介(竜星涼)・・・響のクラスメイト。モテモテのイケメンだが、本命は中島先生。だが全く相手にされていない様子。
- 藤岡勇輔(健太郎)・・・北高校の弓道部部長。一時的に響の所属する弓道部と合同で練習している。元々響に好意を寄せており、フラれて落ち込む彼女を励ます。
- 中島幸子(比嘉愛未)・・・男子生徒から圧倒的人気を誇る美人教師。普段はクールだが、伊藤にあっさりフラれ涙を流す一面も。響の伊藤に対する想いに気づき、嫉妬してしまう。
- 関矢真人(中村倫也)・・・学校の人気教師。中島に思いを寄せておりり何度もデートに誘う。一件好青年風だが、冷淡な一面も。
- 島田遼子(八木亜希子)響の母。娘の性格を心配しつつも優しく見守り、高校生として普通の幸せをと願う。
- 羽柴晶一(森本レオ)・・・南高校の校長。響と伊藤の写真が出回っても教頭のように感情的にならず、冷静に伊藤の本心を聞き出そうとする人格者。
というわけで、どうやらオーソドックスな話にも感じますが、表情の変化や心理描写でうまく見せるような気がします。オレもキュンキュンしちゃうのかなぁ・・・w
ここから観賞後の感想です!!!
感想
かぁ~~~っ!!照れくせっ!!
オーソドックスな禁断の恋、純粋で一途な思いを、陽光ででうまく表現したステキな作品でした!!
以下、核心に触れずネタバレします。
みんなあんなことしてたんだよ。
内気でまだ恋をしたことのない高校生の少女が、不愛想ながらも優しさを見せる教師に一途な恋心を抱く様を、木漏れ日や光を背景に指し込ませることで、青春時代に味わった初心で真っ直ぐなかけがえのない恋愛を思い起こさせてくれる青春恋愛映画でございました。
まぁ先生と生徒の禁断の恋、今更ながらこういうことはいけないみたいな、常識とか体裁とか社会的にとか、そんな現実的な話は置いといてですよ。
ステキな話でしたよ単純に。
もう10代の頃のヤキモキした思いとか、あの人の事で頭一杯とか、あの人に認めてもらうために一生懸命頑張るとか、思い人に受け入れてもらうためのアレコレなんて、大人になったらできないことで。
そういう意味では俺も歳とったなぁとか、あの時の自分がいたから今があるとか、いろいろ想起させてくれる事が多かった反面、俺あの時こんな恥ずかしいことしてたのかとかと色々照れくさくなって直視できない部分も多く、この歳だから感じることができる映画でした。
今ちょうど高校生の子たちが見たら、響の一途で純粋な思いに共感する子が多いんだと思います。
大人の私から言わせていただくなら、ぜひこの映画に背中を押してもらって今秘めている思いを好きな人に打ち明けてほしいですね。例え誰であっても。
大人になったら後悔しますから。
大人になると、色々な邪念だったり立場だったり躊躇だったりってのが邪魔してしまってですね、こんな恋愛はできないんですよ、ええ。
劇中で先生方が、あなたたちは周りの事も考えないであれこれ行動するから子供だって言ってるの、みたいなセリフがありますが、大人はあれこれ考えちゃうから、子供の頃できたことが、子供だから許されたことができなくなっちゃうんですよ。
是非ですね、その思いを胸に突っ走ってほしいですね。
好きになっちゃいけない理由なんてないんですから。
大人になったら好きになっちゃいけない理由が増えてきちゃいますから。
監督の演出がいい。
今回ステキな映画だなぁと感じた一番の理由は、やはり監督の得意とする光の使い方なんじゃないでしょうか。
映像の質感を柔らかく映すことで、役者たちの顔に温もりが感じられました。
こういう質感の作品て、観てるこっち側もどこかリラックスして見られるというか、温かさを感じるというか。
響が社会科準備室で先生に告白するシーンや、屋上でのシーン、自転車を転がしながら歩くシーン、教室から窓の外をのぞくシーンなど、登場人物を輝かせるために差し込むオレンジ色の木漏れ日が非常に効果的でした。
なんでもない日常や緊張の一瞬って、端から見ると実は自分では思ってもいないほど、輝いていることなんだ、輝かしいことなんだというのを教えてくれる瞬間でもありましたね。
そして、心情の変化もきちんと光で演出してくれましたね。
一番はやはり響ががヤケになって合コンに行ったところを伊藤先生が迎えに行くシーンです。
浩介から聞かされた話に動揺するも、そのまま自宅へ帰ろうとする伊藤先生。
信号待ちの伊藤先生の体には赤信号の赤で真っ赤に映り、その後降りしきる雨。
伊藤先生が響を心配しだし、胸の中が不安になる様が表れていました。
そこから青信号に変わることで、彼の心情が穏やかになる、どうしようか悩んでいた気持ちから解放され、迎えに行く決心がつくという表れを信号の色で示していたように思えます。
べたではありますが、こういうのをスっと差し込んでくる監督のセンスはさすがです。
他にも、心の声が漏れてしまうのはは少々多かったですが、授業中での響と千草の手紙回しっこは、声を挟まなかったのは正解です。
あそこまで声を入れてしまうと過剰ですし、何より静かに授業に集中しなければいけない環境なので、緊張感も交えながら彼女たちのやり取りを描くのはナイスでした。
作品自体が大きな波乱や考えられない展開がなく、キャラ立ちも弱い分、ものすごくオーソドックスなので退屈に感じるかもと思いましたが、こういった隠れた演出のおかげもあって、いい映画になっていたと思います。
役者たちも輝いていた。
まぁ男なんで広瀬すずかわいい!みたいなことになるだろうと思っていたんですが、まず鑑賞していて思ったのは、生田斗真の色気です。同じ男として憧れる色気でした。
第一声の感じからして意外だったんですよね。雰囲気が。
キャラ設定では、不愛想で冷たい感じの先生ということだったんですが、そこよりもちょっと疲労感のある顔立ち。
少し枯れてしまってるという表現は言い過ぎですが、それと似たような印象を抱きました。
一応アイドルですからね、どこかキラキラしたオーラは漏れてしまうんですよ。
実際間近で見た彼がそうだったので。
それをうまく抑えて、気だるそうに生徒たち冷たくあしらう感じがたまらなかったですね。
あとは目つきです。
なんですかこれ寝不足で撮影に挑んだんですか?ってくらい虚ろな目で演じておいて、自分の本心に気付いたときは目がキラッキラしてますから。
これは世の女性たちは惚れちゃうよなぁと。
てか、学校の女子生徒たちもこんな先生いたらほっとかないよなw
これは完全に自分の理想なんですけど、華奢な人が、ちょっと大きめのシャツでネクタイゆるくしてる姿カッコよくないですか?w
でもってちょっと頬がこけて少し疲れたあの顔立ち。
最近だと高橋一生がそれですよね。
この役の生田斗真もまさにそうで、俺あんな姿になりたいです。
はい、スゲーどうでもいい話ですいませんw
広瀬すずに関しては、ちょっと内気な女子という役柄なせいか、彼女の元気溌剌な部分が見られなかったのは残念です。
しかし、好きな人の前では小動物のように緊張し、大人しいながらも一つのことに一生懸命打ち込む姿は好印象でした。
今回は静と動で言えば、静の演技でしたね。
ちょっと鼻についたのが森川葵演じる千草。
彼女あんな大根演技でしたっけ?と思うほどちょっと演技が過剰に感じました。
でもまぁ考えてみれば、内気な響とは対照的に恋に奔放な今ドキ女子を熱演していたともいえます。
クラスにもいましたね、ああいうちょっとウザい子w
ちょっと不満点
今回響も千草も浩介もみんな先生に思いを寄せるという設定でしたが、3人とも年上の先生を好きになるってのはちょっとやり過ぎじゃないかと。
ここは浩介が2人の女子を応援しサポートする立場に徹してほしかったなぁというのが本音です。
その分千草の方をもう少し重点的に描いた方が、せっかく対照的な2人なのだから中身が際立ったのかなぁと。
後は、生徒同士の恋愛模様が少なすぎるのも少々リアリティがないですかね。
全くないわけではないのですが、響も背伸びする恋と、身の丈に合った恋愛に挟まれ葛藤する描写が欲しかったです。
最後に
これ男の立場で見たらですよ?
好きです!って言われるよりも、好きになってもいいですか?って言われた方が、なんかグッときますねw
受け入れやすいというか、許せてしまうw
単純に重く感じないし、何よりそれ以上のことは望んでいないようにも聞こえてそれくらいなら・・・みたいな気持ちになって、いいよ、なんてつい言ってしまいそう。
もうその後は、響みたいに後ろから目隠ししたりウエディングドレス姿でニッコリ笑顔見せたら男はイチコロですw
こいつ何言ってんだよwと思われても仕方ないんですが、セリフを読み取ったらそんなことがつい頭をよぎってしまいまして。
響の作戦勝ちみたいな部分あるなぁってw
是非ですね、女子高生の皆さんはこの告白方法で好きな人に思いを伝えてみてはいかがでしょうかw
日本の片隅でコツコツブログを書いている、いい歳した大人の些細なアドバイスということでw
とにかく年齢によっては、どストライクに感じたり、若気の至りを思い返したりと様々な見方ができる映画だったんじゃないでしょうか。
あぁなんか今キュンキュンしてるわw
というわけで以上!あざっした!!
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