3月25日
キングコング:髑髏島の巨神
今月一番の期待作の登場です!なんてったってキングコングだけじゃねー!!他にもわんさかいるじゃねぇか!
てことは?怪獣大戦争勃発!?いやいや人間だって出てくるでしょ。きっとこいつらに立ち向かえる人間はサミュエルLジャクソンただ一人!!きっとそうだ!彼がマザファッカーって叫びながら立ち向かうんだきっと!そうに違いない!
そんな妄想を抱きながら、どんな戦いが繰り広げられるのか、その脅威から果たして人間たちはこの地獄の島から逃れることができるのか、ワクワクしながら鑑賞してまいりました!!!
作品情報
映画史上最も愛され、なおかつ恐れられてきた怪物❝キングコング❞が、「パシフィック・リム」やハリウッド版「ゴジラ/GODZILLA」を手掛けてきたレジェンダリーピクチャーズ制作の下、想像をはるかに凌駕するモンスターとして生まれ変わり、スクリーンで暴れまわる!
しかも、レジェンダリーピクチャーズは今後ゴジラの世界観を統合し、キングコングや名の知れた怪獣たちを戦わせる構想を練っており、「モンスターバースシリーズ」として展開予定。今作は今後の怪獣映画を語るうえで避けて通れない乗り遅れてはいけない作品となっています!
これをいずれやるってことだよ!!!
あらすじ
1973年、ベトナム戦争真っただ中。未知生命体の存在を確認しようと、学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が太平洋の孤島“スカル・アイランド(髑髏島)”にやって来る。
そこに突如現れた島の巨大なる“守護神”キングコング。
島を破壊したことで、“彼”を怒らせてしまった人間たちは究極のサバイバルを強いられる。
しかし脅威はこれだけではなかった。
狂暴にしてデカすぎる怪獣たちが、そこに潜んでいた!
この島では、人類は虫けらに過ぎない・・・・・・そう悟った時は遅かった。
なすすべもなく逃げ惑う人間たち。彼らがやがて知ることになる、
島の驚くべき秘密とは!? 果たして調査隊は、島から脱出することができるのか!?(HPより抜粋)
監督
監督は32歳の新人監督、ジョーダン・ボート=ロバーツ。
おっと・・・え~とぉ、ウサマ・ビン・・・違うよねそうだよね~。
まあ立派なおヒゲ。これはあれだな相当なオタクだなw
なんでまたこんなビッグバジェットに抜擢されたんだ?それだけの実力を持った男なのか?
調べてみると、と大人の手から逃れ独り立ちしたい思春期真っ盛りな少年たちのひと夏の物語「ザ・キングス・オブ・サマー(原題)」という作品があるんですが。
これは多分日本未公開でしょう。なので、監督作品が日本で公開されるのは今回が初なのだと思います。
来日した時のインタビューを読んでみると、少年時代はやはり日本のゲームに夢中だったんだとか。中でもゲームボーイは常に肌身離さず持っていたそうで、マリオやゼルダの伝説にはまり、クロノトリガーやメタルギアソリッドなど軒並みプレイしたんだとか。
もちろん映画だってアニメだって日本LOVEを公言しており、黒沢、小津、三池から始まり、ジブリやエヴァといった代表的なものまでリスペクトしている生粋のオタクであることがわかりました。そのオタクの次回作は「メタルギアソリッド」の実写映画の監督をやるかもしれないというのだから今後も目が離せない。
今作でもかなり日本のポップカルチャーをオマージュした部分が数多くあるとのこと。果たしていくつあるんでしょうか。
キャスト
元英国陸軍特殊部隊に所属していたジェームズ・コンラッドを演じるのはトムヒ様ことトム・ヒドルストン。
「マイティ・ソー」でソーの弟ロキを演じてから、凄まじい人気ぶり。その人気にあやかってテイラー・スウィフトと熱愛なんかしやがって!くそ、色男め。
最初こそソー役のオーディションを受けていたそうですが、ロキ役に打診されたことが彼をスターダムへと導いていくんですねぇ。
それからというもの、作家志望の男が1920年代のパリに迷い込んでいく「ミッドナイト・イン・パリ」ではF・スコット・フィッツジェラルドを演じたり、ヴァンパイアたちが織り成す愛と葛藤の物語「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」では現代に生きるヴァンパイアでアンダーグラウンドで活躍するミュージシャン、古びた大きな屋敷で繰り広げられるゴシックホラー「クリムゾン・ピーク」では準男爵の称号を持つ英国紳士を演じたりと、役を通してみてみると紳士な風貌と妖しさを兼ね備え、品のあるオーラを放つ、そんな方だと思います。
今作は「マイティ・ソー」以来のビッグバジェット出演作であり、主演作でもあるため作中での活躍に期待したいですね。
今後はソーの3作目「ソー・ラグナロク」に出演予定。007の次期ジェームズ・ボンド候補とも呼ばれているのでこれから目が離せない存在です。
反戦カメラマン、メイソン・ウィーバーを演じるのは、ブリー・ラーソン。
彼女もまた、一昨年公開された「ルーム」でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、瞬く間にトップスターへと上り詰めた方。
今後の待機作として、小さな火種が大きな銃激戦へとなっていく「フリー・ファイヤー」、マーベルシネマティックユニバース新たなヒーロー「キャプテン・マーベル」、そして今年は初の監督作にも挑むとのこと。う~ん、見たい!!
彼女に関してはこちらをどうぞ。
他にも濃ゆ~い登場人物がたくさん!!
プレストン・パッカード中佐役には、もはやこの世でコングに立ち向かえる男はこいつしかいない!サミュエル・L・ジャクソン!
ウィリアム・“ビル”・ランダーを演じるのはある意味サミュエルと双璧の強面!あんたが風神ならオレは雷神だ!ジョン・グッドマン!
島の案内役の漂流者、ハンク・マーロウ役には、今作のユーモア担当!ジョン・C・ライリー!
詳細は不明ですが、中国の女優ジン・ティエン、日本人兵グンペイ・イカリ役にミュージシャンのMIYAVIなどが出演します。
果たして巨神がどのように暴れるのか、そして他のモンスターたちとのバトル合戦は、人間たちは生き残れるのか。
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
やっぱりサミュエルは最高です!!それ以上にコングたちが最高です!!!
以下、核心に触れずネタバレします。
こんな島行きたくない!!
とんでもね―怪獣映画の誕生です!!
ハリウッド版ゴジラがそこまで好きでなかった自分にとって今回は完全に期待値をはるかに超える圧倒的クオリティの高いバトルシーンの連続に、そして俺が撮りたかったのはこのカットだぜ!!と言わんばかりの監督こだわりのカットの連続に、驚かされビビらされ、そして笑わされるという、最初から最後まで怒涛の戦いのオンパレード!!
食物連鎖の頂点に立っていたはずの人間がこの島では底辺になるという、わけわからん島に降り立ち、今まで見たこともないデケェ怪獣たちが己の前で掴む投げる引きちぎると肉弾戦を繰り広げる!!怪獣映画はこうでなくちゃ!とアドレナリン全開の120分!!
完全に興奮状態で見終えたまま、いつも通り勢いで書いております!!
上映開始冒頭2分で現れるコングの登場にまず観衆は息を飲むことでしょう。毛並みから目の奥まで超リアルなコングに、出るの早っ!!と、こんなものがこれから人間相手に暴れまわるのかと思うと絶望感しかないでしょ!と。
そしてコングだけじゃない!!コングの天敵であるスカルクローラーはじめ、完全にコングを基準としたサイズのどでかいモンスターたちが10分に一度出現し、これまた絶望感MAXの悲壮感MAX、どんな戦いすんの?と期待感MAXの3コンボでオレの瞳孔ぱっくりで目が乾きまくり状態でした。
そして描写や風景その他もろもろどんな映像で撮ってるのか言えば、完全に「地獄の黙示録」を意識したつくり。
髑髏島上空に着くやいなや爆音で70’sロックを爆音で流し規則正しき整列するヘリ、死臭で覆われた島々に立ち込める煙、川を渡る船、島に住み着く少数民族、その彼らと現代人の仲介に入るマーロウの存在、ガスの色(黄色に対して今作は緑)、などなどどこを切り取っても戦争映画の名作がついて来る、まさにキングコングmeets地獄の黙示録な映画でございました。
そしてなんといっても楽しいのは、監督こだわりのカット。ヘリの中から除くコング、夕日をバックにそびえたつコング、ドラミングするコング、ウィーバーの前で仁王立ちするコング、そのウィーバーと触れ合うコング、包まれた爆炎の中から、こんなものでオレが倒せるとでも思うのか!と顔を出すコング!
そのコングに戦意むき出しのサミュエルLジャクソンwww何がおもろいって鼻水たらしてガン飛ばしてますからwww完全に戦争で失った部下への復讐心をコングにぶつけクレイジー状態の暴走野郎へと変貌を遂げ、非道なまでにコングに対抗心を燃やすプレストンに乞うご期待w
他にも緑の毒ガスが立ち込める中、マーロウから刀を受け取りスカイキラーをバッサバッサと斬りまくるコンラッド!イカリと兄弟の契りを交わしたマーロウ渾身の刀裁き!!不名誉より死を!!
ウィーバーの超100パーセントスマイルも拝めるし、体を張ってモンスターの進行を止めるもムダ死にする兵士、スクリーンを丸ごと飲み込んでしまうんじゃないかと大口開けて迫ってくるスカルクローラーなどなど、語り出したら止まらないこれ見よがしなシーン連発でほんとお腹いっぱいな怪獣映画でございました。
細かい話はこんな感じ。
1944年、第二次世界大戦。南太平洋のどこか。
髑髏島に不時着したマーロウと日本兵のイカリ。一触即発状態の中逃げるマーロウと追いかけるイカリ。逃げ込んだ先は崖、追い詰めて刀を抜くイカリとマーロウの前に崖の下から現れれる大きな猿。
舞台は変わり1973年。戦争反対のデモが叫ばれる中、予算をもらうため議員に直談判に政府を訪れた秘密機関モナークのランダーと地質学者のブルックス。
この島付近で何隻もの船や飛行機が消息を絶ったことに着目したモナークは未知の生命体がいると確信、あと3日もすればソ連にこの島の存在を突き止められてしまう、そう訴えたことで、髑髏島へ調査するために資金と、警備してもらう軍隊の応援要請をの承諾をもらう、
ベトナム戦争終結直後期待ムードの兵士たち。そんな中、一人多くの部下たちを失ったプレストン中佐は敵を討ちたくても討てない現状に憔悴していた。
そこへモナークから調査の警備要請を受けプレストンは帰宅ムードのへしたちを駆り出し現地へ向かう。
カメラマンとして同行を依頼されたウィーバーもまた、この調査に裏があると嗅ぎ付け不正を暴こうと目論む。
その頃バンコクで、英国陸軍特殊部隊に所属していた傭兵のコンラッドに調査に参加してもらうため交渉、ランダーが提示する5倍の報酬で成立し、話は作戦会議へ。
島の地下が空洞であることを確かめるため、装置と名乗る爆弾投下をした後地質調査をするという名目で会議は進む。肝心の未知の生命体にに関して、ランダーは皆に伏せていた。
船で現地へ向かうコンラッド達一行は、目の前の積乱雲に躊躇するも強行突破を決行。少数精鋭でヘリに乗り、雷や突風が吹き荒れる雲を突き抜け、髑髏島へたどり着く。地上組と上空組に分かれ、経過ウ通り島のあちこちに爆弾を投下。各地で爆発が起きると、目の前に得体のしれない巨大な物体が現れヘリを次々と木っ端みじんにしていく。
何とか武器で抵抗するプレストン達だが全く歯が立たず、舞台は島に散らばってしまう。
プレストンの周りには、彼の部下であるミルズ、コール、リリス、島の上陸を嫌がっていたニーヴス、そしてモナークのランダー。プレストンは未知の巨大物体についてランダーに銃を向け問い詰め、すべてを白状させる。
プレストンの部下であるチャップマンは一人丘の上に不時着。武器を積んだヘリに乗っていたため彼らとの合流を待ちながら辺りを散策していく。
コンラッドは、同じヘリに乗っていたウィーバー、かろうじて難を逃れたブルックスと助手のサン、兵士ののスリフコたちとその場を離れ、合流するべく島を進む。
すると彼らの前に、槍を持った白や黄色いペインティングを施した民族に囲まれる。絶体絶命のピンチに現れたのは、1944年に不時着しこの島で生き延びていたマーロウだった。
彼に仲介してもらうことで、その場は収まり、彼らに宿を提供してもらう。そこで聞かされたのはあの謎の巨大な物体についてだった。あの巨大な物体はいったい何なのか。そしてこの島に潜む得体の知れない生物たちは何なのか。その謎が明かされるのだが・・・。
と開始30分はこんな感じでございます。うろ覚えなので役名間違ってたらすいません。
モンスター一覧
今作はキングコング以外にもグロくて気味の悪い怪獣たちがワンサカ出てきます。何とか全部見つけましたので、怪獣一覧として簡単にご紹介。
まずは今回の主役、キングコング。
体調31.6m 体重156トン。
髑髏島の守り神であり、島を荒らすものがいれば全力で叩き潰す。家族をスカルクローラーに殺され、戦いを挑もうとする。現在成長期。今まで映画同様美女には弱いようだ。
コングの天敵スカルクローラー。
体調3.65~28.95m 体重40~100トン
名付け親はマーロウがその場のノリで付けるというもの。
2本の力強い腕と頭蓋骨のような顔を持つ。
地中に生息しており、何匹もいます。かつてコングの家族を殺したことで、コングにとっては宿敵な存在。トカゲということでそのスピードと長い舌でコングや人間たちを危機に陥れる。
お次はバンブースパイダー。
体長5~7m
その名のとおり竹藪に入った兵士たちを上から竹のような足でぶっ刺す恐ろしい巨大クモ。触手やカニのはさみのような手も持っている。竹のような足は武器になる反面弱点でもある。
続きましてはスケル・バッファロー。
体長13m 角の長さ19m 体重22トン。
コンラッド達が湖で遭遇する大きな水牛。鳥が骨休めするほど穏やかな存在。こちらが敵意を持たなければ襲ってくることはない様子。ウィーバーが墜落したヘリに挟まれ身動きが取れないスケルバッファローを助けようとする一幕も。
お次はリバー・デビル。
体長27m。
海の奥深くに生息する巨大タコとイカが合体したような生物。
傷を水で癒すコングを海中から吸盤で張り付き、襲い苦しめるも、コングに噛みちぎられる。その時のコングの表情はさぞご満悦。
まだまだ出てきます。お次はウォーキング・ウッド。
体長15m。
辺りを散策していたチャップマンが腰かけた木はモンスターだった。チャップマンの銃弾も歯が立たないほど頑丈な木で覆われており、その場に現れたスカルクローラーにおののき、立ち去る。
最後はスカイ・キラー。
翼長2~3m。
船の上から複数体制で人間い飛びかかってくる、コウモリに似た捕食動物。くちばしで簡単に手合いをもぎ取ってしまう力を持つ。
どれも人間にとっては恐ろしく、凶暴な生物たちが、コングや島でさまよった人間たちに襲い掛かってきます!!怖い!!
まとめ
とにかく頭使わなくても楽しめる超ド迫力な映像が満載の怪獣ガチンコバトル映画でした。
その中には日本のポップカルチャーへのオマージュも多々含まれているそうで、MIYAVI演じたイカリという名前がエヴァンゲリヲンの碇ゲンドウから取っていたり、スカルクローラーの風貌は同じくエヴァの使徒サキエルをイメージしていたり「千と千尋の神隠し」ノのカオナシだったり、コングの体長が「ワンダと巨像」と同じ体長だったり、イカリの日本刀に刻まれた紋章が「もののけ姫」のサンが持っていた刀物に刻まれたものと同じだったり。
もちろんこれ以外にもあるようなので探してみると面白いかも。自分は全然わかりませんでしたがww
音楽もデヴィッドボウイやブラックサバス、CCRといった往年のロックミュージシャンの70年代ロックで構成されていたりと監督の細部に至るまでのこだわりが感じられるニクい演出がたくさん。
そうそう!!!エンドロール終わるまで絶対席を立たないように!!もんのすごいオマケ映像が待ってます!!ついにあれあ始動するぞ!!
そしてIMAX版観賞の方は、IMAXオープニングにも注目を!特別仕様になってます!
2度3度見ても飽きない最高の怪獣映画でした!!もう一回見るぞ!!
正直書き足りないですが、深夜上映からこれずっと書いててもう朝なので帰って寝ます!!
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10