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映画「沈黙‐サイレンス‐」感想ネタバレあり いつも一味違うスコセッシ作品に感服!

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1月21日

沈黙 サイレンス

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スティーブンセガールの代名詞ともいえるあの「沈黙」シリーズが完全リブート!しかも監督はハリウッド映画の巨匠マーティンスコセッシ!!

 というこのネタ、はたして何人の人が書くのかww

セガールは一切関係ありませんが、スコセッシ監督の新作映画ってことは間違いありません。今のところ賞レースであまり名前を見ないのが残念ですが、日本人キャストがハリウッド映画に出るということ、しかもスコセッシの作品てだけでものすごくうれしい。

そんな気持ちで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品紹介

戦後日本文学の金字塔として世界でも読まれている遠藤周作原作「沈黙」。この本に出会い、強く映像化を熱望した世界の巨匠マーティンスコセッシがいくつもの困難を乗り越え実現した、監督渾身の作品です。

 

沈黙 (新潮文庫)

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あらすじ

17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教 (信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラ(リーアム・ニーソン)を追い、弟子のロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)は 日本人キチジロー(窪塚洋介)の手引きでマカオから長崎へと潜入する。

日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の 井上筑後守(イッセー尾形)は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。そして次々と犠牲になる人々―

守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは―(HPより抜粋)

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監督

監督はアカデミー賞常連のマーティン・スコセッシ。

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ちょうど2年前この方はあのレオナルドディカプリオと共に「ウルフオブウォールストリート」という欲に目がくらんだ男の話を作り、大いに笑わせてくれたにもかかわらず、なんですかこの180度も違うテイストの作品は!素晴らしすぎるだろこのフットワーク。

でもさすがに2作連続でディカプリオとっていうのはなかったんですね~。

 

そんな多才を持つ監督もアカデミー賞常連とはいえ受賞するまでの道のりは長かった。数々の名作があるにもかかわらず、いつもほかの作品に賞を持っていかれ、70年代から活躍しているにもかかわらず初めて受賞したのは「ディパーテッド」での監督賞のみ。未だ作品賞は受賞しておりません。たくさん獲ってるイメージなんですけどねぇ。

 

そんな無冠、ではなく1冠の帝王が手掛けてきた作品をどれだけ見てるかといえば、何作も何回も見てはいますが未だ有名どころ止まりといったところ。2000年以降の作品は全部見てるんですけどね~古いのはまだ手を付けてないのがいくつかあります。

その中でも、冒頭映るぼやけたネオン街を見て一気にその世界観の虜になった「タクシードライバー」や、全編モノクロで一人のボクサーの栄光と挫折を描いた「レイジングブル」、そのレイジングブルで共演した二人を脇に置き、マフィアに憧れマフィアに生きた男たちの三重奏「グッドフェローズ」はやはり外せません。

ははは、全部デ・ニーロじゃねぇか!はい、でもジョー・ペシが好きです。今何やってんだろ。

 

グッドフェローズ [Blu-ray]

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 ある意味ズッコケ三人組。

 

 

 

 

 

 

 

キャスト

司祭ロドリゴを演じるのはアンドリュー・ガーフィールド。

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ソーシャル・ネットワーク」や「アメイジングスパイダーマン」で一躍有名となった彼も、スパイディー再リブートのため役を降ろされ、最近はご無沙汰気味だったんですが、ここへ来て演技がいいと評判を呼んでいます

きっとこの演技も素晴らしいと思うのですが、今年の夏公開予定のメルギブソン監督最新作「ハクソーリッジでの演技が評価され、たくさんの賞でノミネートや受賞されています。現段階でゴールデングローブ賞をライアンゴズリングに獲られたものの、本命であるアカデミー賞では番狂わせがあるかもしれません。てかなんで授賞式でライアンレイノルズとキスしてんだよww

 

そんな俳優として脂がのってきた彼がどんな作品に出演してきたかというと、名優ロバートレッドフォードが監督・主演した社会派ドラマ「大いなる陰謀」で映画デビューします。

その後、マーク・ザッカーバーグフェイスブックを立ち上げていくまでにスポットをあてた青春群像劇「ソーシャル・ネットワーク」で共同経営者エドゥアルドを演じたり、過酷な運命を背負わされた少年少女が、それを受け入れながらも今をひたむきに生きていく姿を描いた「わたしを離さないで」で数々の賞にノミネートされました。

そしてその人気を武器に、アメコミの定番ともいえる超人気ヒーロー映画のリブート作品「アメイジング・スパイダーマン」で主人公ピーターパーカーを、時にアクロバティックに、時にセンチメンタルに、時にコミカルにとあらゆる顔で魅了してくれました。

 

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 2は大好き!!泣いちゃうし熱くなれます!!

 

 

 

 

 

 

 

ロドリゴと共に日本へと向かうガルペ役にはアダム・ドライバー。

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スターウォーズフォースの覚醒」のカイロ・レン役でお馴染みの彼。彼もまた大役を掴むまで小さな役をこなしながら実力をつけてきた一人。今後の飛躍に期待したいですね。

これまでどんな作品に出演してきたかというと、チョイ役ではありますが、立ち上げから最期までFBI長官を担ってきた男の伝記ドラマ「J・エドガー」や、アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンがどのように奴隷解放という目標を達成したのかを紐解いた「リンカーン」といった大物監督作品に出演しています。

その後、うだつの上がらないフォークシンガーの1週間を描いた、個人的にも大好きな作品「インサイド・ルーウィン・ディヴィス~名もなき男の歌~」で低音を活かしたミュージシャンの役で出演していました。

そして一昨年、新たな伝説の始まりである「スターウォーズフォースの覚醒」でレン騎士団を束ねるフォースの持ち主、カイロ・レン役として一躍人気者になります。

 

てか今回のキャスティング、スパイディーとカイロレンが師匠のクワイ=ガン・ジンを探しに、池袋のキングに案内されるという、過去の役柄で妄想すると、いかにも愉快なキャスティング。そんな妄想など物語を観だしたら忘れるんでしょうけどw

 

 

 

 

今回江戸時代の長崎が舞台ということもあり(ロケは日本じゃないんですけどね・・・)、多くの日本人キャストが参加してることも話題のひとつとなっています。

かなりの人数が参加してるようなんですが、とりあえず公開前に発表されている、役名のついたキャストだけざっくり。

幕府の役人で主に通訳を担っていた通詞役に浅野忠信、ロドリゴたちを日本へ案内し、やがて彼らを裏切ってしまうキチジロー役に窪塚洋介、幕府大目付、井上筑後守役にはイッセー尾形、村人モキチ役に塚本晋也、村人イチゾウ役に笈田ヨシ、隠れキリシタンの村人役を、加瀬亮小松菜奈らが演じます。

 

個人としては窪塚洋介がハリウッド映画に出演、しかも重要な役どころを演じることが非常にうれしく、これを機に、向こうで活躍してくれないかなぁ、なんて淡い期待を寄せています。

 

おっと、ロドリゴとガルペの師匠にあたる宣教師フェレイラをリーアム・ニーソンが演じていることも忘れてはいけません!

 

 

 

 

 

 

 

といった日米豪華キャストで送る、長い歳月をかけてようやく実現した監督の渾身の1作。果たしてどんな物語なのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

あまりにもむごい描写!信仰とは何かを真っ向から描いたスコセッシの問題作!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉が見つからない…

まずは率直な感想を。

 

ガンガンに暖房が効いた場内で、2時間40分もの間じっと座って鑑賞したわけですが、見終わった後の開放感に少しばかりの喜びと、言葉にならず放心状態でした。

そりゃあこんだけの長い時間集中してみてたってのもあるんですけど、スクリーンの中で繰り広げられる非情な拷問シーンだったり、それをまじまじと見なくてはいけないロドリゴの辛そうな顔、それとは真逆の美しい風景や風や波や虫の鳴き声という自然のBGMなどに圧倒された濃厚な時間でした。

 

また、宗教観の違い、真の信仰とは何なのか、大きな力を前に神に祈ることなど無意味なことなのか、カトリックに信仰の厚いスコセッシがここまで大きな問題を取り上げるとは思わず、色々と考えさせられた作品でした。

 

 

弾圧された長崎で行われていたこと

全編通してロドリゴの故郷への報告という形でナレーションが入る演出で物語は進んでいきます。

まるでその先の未来が見えないような深い霧が立ち込める山奥の村。隠れキリシタンたち村人は、夜な夜な集まって祈りをささげていました。そこへロドリゴとガルペは手厚く歓迎されるものの、見つかって密告されては困るので昼間は小屋の中で過ごすという日々を繰り返していました。

彼らも人間、我慢の限界から外へ飛び出し日光浴をしていると、村人に見つかってしまいます。どうやら長崎まで案内してくれたキチジローの計らいで訪ねてきた別の隠れキリシタンでした。村人たちは本物の神様に出会ったような顔で縋ってきます。

そんな彼らを見て、ロドリゴは自分がここへ来たことに使命感と意味を見出し、喜びをかみしめます。

だが、そんなつかの間の日々も、村人が奉行所の役人に捕まったことで暗雲が立ち込めます。キリシタンを見つけたものには銀をやるとお触れを出し、数日の猶予を与えます。自分が死んでもパライソ(楽園)にいける、ロドリゴたちがいるのだから信仰は死なない、その思いを彼らに託し、モキチたちは人質となり踏み絵をさせられます。

踏み絵に臨むも動揺を隠せなかったモキチたちは波打つ海の中で磔の刑にさせられます。隠れて神に祈ることしかできないロドリゴたち。その祈りもむなしくモキチは死んでいきます。

このままではもっとひどいことになると確信した二人は、二手に分かれて別行動を取ります。その道中でキチジローと再会しますが、彼に裏切られ役人に捕まってしまいます。

果たして彼の祈りは神に届くのか、神はこんなに悲惨な目に遭っている彼らをなぜ救ってはくれないのか、ロドリゴたちの行く末は。

 

キチジローの人間味

ロドリゴとガルぺを長崎まで連れてきたキチジローは、今作で重要な役を担っていました。キリシタン一家だった彼は、過去に踏み絵を強制され、自らの命を最優先に神に背き絵を踏んでしまいます。しかし、残りの家族は踏み絵をせず、藁でくるまれ体に火をつけられ死んでしまい、それからというもの孤独に暮らしていました。

その後もモキチと共に人質になっても躊躇せず踏み絵に応じたり、十字架に唾を吐いたり、ロドリゴを奉行所に密告したりと、キリシタンにもかかわらず簡単に裏切る行為を繰り返しています。

でもそのたびに彼はその罪を後悔しロドリゴに赦しを請う場面が幾度と描かれています。

最初こそ軽薄な奴だなぁと思っていましたが、この作品の中で彼が一番忠実なキリシタンだったのではないかと感じました。

他の者たちは頑なに進行を貫き、踏み絵に応じず命を落としていくわけだけど、自分の命ほど大事なものはないってわかってるんですよね。そして自分の弱さもわかってる。ロドリゴも裏切っては懺悔を繰り返すキチジローに苛立ちを隠せない様子が映し出されていて、彼もまた他の村人たち同様自分が正しい行いをすれば救われると信じて、棄教を拒んでいたわけで。

要は神だろうが何だろうが、僕は信じてますってことを外へ向けることが信仰なのでなく、心に秘めていれば誰からもそれを奪われることはないし、邪魔をされることもないことをキチジローは体現してたんですよね。

だからといって裏切ることは容易ではなかったろうし、きっと神は許してくれると信じてきちんとロドリゴの下へ訪ねるシーンから見ると本物のキリシタンだったんだなぁと。これがこの作品の答えなのかなぁと感じました。

 

役者陣がスゲェ。

とにかくこの映画で一番期待してたこと、窪塚洋介の演技、これですよ。やってくれましたね!キチジローというキーパーソンを見事に演じてくれました。一番純粋で人間臭い役柄を時に醜く時に愛しく演じられるのは彼しかいないだろう!と劇中で活躍する彼に一喜一憂してました。

上でも書いた通り裏切りと赦しを繰り返すだけでなく、徐々にロドリゴとの距離感も詰めていく、気持ちの切り替えが難しい演技だったと思います。しかもロドリゴはキチジローに対し終始受け身だったので、ハリウッド俳優相手に向かっていかなければならない、基本受け身な日本人としては難易度の高いものを要求されたんじゃないでしょうか。

他にも、中立的な立場でロドリゴを棄教へ追い込まなければならない通訳の浅野忠信も、同日鑑賞した「新宿スワン2」とはまた違った凄みを引き出して演じてましたし、モキチを演じた塚本信也監督も、磔の刑は実際波を食らってるそうで、その体を張った演技が素晴らしかったです。そして井上筑後守を演じたイッセー尾形。ネチッこいジジイでしたねぇ~wねちっこい上に元信者だからスキがない!ずる賢い!そんなお奉行様を見事に演じてました。腹立ったなぁ~。

 

で実は、今作主要キャスト以外にも著名な俳優陣がたくさん出演されてました。ガルペに女をねたんだ罪を告白した村の女役に片桐はいり、奉行所で村人たちに踏み絵をさせた役人役にEXILEのAKIRA、その奉行所でロドリゴの見張りをしていた男役に青木崇高、同じく奉行所に勤めている番人役に渡辺哲とプロレスラーの高山義廣、棄教したフェレイラが仏教の教えを学んでいるお寺の住職役に中村嘉葎雄、ロドリゴの妻役に黒沢あすかなど、ほんの一瞬の人もいればしっかりセリフもあって1シーンにしっかり出演してる人もいたりとその扱いは様々でしたが、いい存在感を残していたと思います。

結構冒頭で出てくる片桐はいりとか思わず、わっwと思っちゃいましたし。プロレスラーの高山がまさかのスコセッシ作品に出るなんてだれも予想してなかったでしょう。

 

 

 

最後に

非常にざっくりな感想ではありますが、見て損はない作品です。撮影場所は日本ではありませんが、美しい風景も拝めるし、静かな音に耳を澄ませ沈黙の先にある声を聞いてみてください。ただ長時間な故に淡々と描かれるのでコンディションを整えて肩ひじ張らずにリラックスして見ることを薦めます。疲れます

よく考えてください、あの巨匠が日本文学を映画にしたんですよ?日本を舞台にした話を作ったんですよ?こんなに誇らしいことめったにないでしょう?難しそうとか疲れるからやだとかじゃなく、これを見て人間の弱さに向き合ってみてはいかがでしょう?

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10


モンキー的2017年2月期待の新作映画

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1月25日

モンキー的2017年2月期待の新作映画

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残すところあと1か月となった第89回アカデミー賞授賞式

2月はその大本命とされるあの映画がついに公開ですよ!!!首を長くして待ってたんだよ俺はっ!!遅すぎるんだよ!でも公開日が超ナイスタイミングだよ!!!あ~~~~楽しみ。

いやいやいやいやちょっと待て待て、ほかにも面白い作品目白押しなんだよ2月は!

というわけで、大作映画はひとつもないけど、バラエティに富んだラインナップをぜひご堪能あれ。

いきます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち

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期待度 ☆☆☆★★

 

2月3日公開

 

  • 出演

     エヴァ・グリーン

     エイサ・バターフィールド

     サミュエル・L・ジャクソン 他

 

  • 解説

チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、ランサム・リグズによる全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化し、人とは異なる奇妙な能力を持った子どもたちが織りなす物語を描いたミステリアスファンタジー。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 ティムバートン監督は前作「ビッグアイズ」で絵画の真相を巡った夫婦の話というヒューマンドラマを手掛けたことで、個人的には少々物足りなさを感じていました。去年も「アリスインワンダーランド 時間の旅」で監督でなく製作総指揮だったので、今回しっかりファンタジーをやるということに期待しております。

 奇妙な子供たちが暮らす館に迫る危機や、敵は何のために彼らを狙うのか、ティムバートンらしい独特な表現でどんなメッセージが込められているのか。

 

 

 

 

 

ニュートン・ナイト 自由の旗を掲げた男

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期待度 ☆☆☆★★

 

2月4日公開

 

  • 出演

     マシュー・マコノヒー

     ググ・バサ=ロー

     マハーシャラ・アリ ほか

 

  • 解説

 「インターステラー」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが、アメリカ南北戦争時代、エイブラハム・リンカーン大統領の奴隷解放宣言よりも早く、白人と黒人が平等に生きる「自由州」を設立した実在の男性ニュートン・ナイトに扮した実録ドラマ。(映画.omより抜粋)

 

  • 期待どころ

トランプ大統領が誕生した今だからこそ、こういう映画を見て考えなくてはいけません。今のアメリカは内戦みたいなもんだもんなぁ。

黒人のために立ち上がった白人が、金持ちが始めた戦争の無意味さに嘆き、南北どちらでもない自由軍を率いて戦う。

戦争シーンは非常に熱いものになってそうだし、なんてったってマシューです。その細い体からどんな思いを吐き出すのか。

 

 

 

 

  

マリアンヌ

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期待度 ☆☆☆☆★

 

2月10日公開

 

  • 出演

     ブラッド・ピット

     マリオン・コティアール

     ジャレッド・ハリス 他

 

  • 解説

フォレスト・ガンプ 一期一会」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の名匠ロバート・ゼメキス監督のもと、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールが豪華共演を果たし、過酷な時代に翻弄されながら究極の愛を試される男女の運命を描いたラブストーリー。(映画.comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

 ロバートゼメキス監督役1年ぶりの新作は、愛する相手がスパイかもしれない、というクソまじめな「Mr.&Mrs.スミス」のようなラブストーリー。

去年から離婚問題に意気消沈のブラピにどうか大ヒットといううれしい話題をプレゼントしたい。そしてベロンチョ美しいマリオンを拝みたい。しかも舞台はカサブランカ。こりゃあ悲恋の匂い。

 アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネートしました。

 

 

 

 

王様のためのホログラム

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期待度 ☆☆☆★★

 

2月10日公開

 

  • 出演

     トム・ハンクス

     ベン・ウィショー

     トム・スケリット 他

 

  • 解説

トム・ハンクスが「クラウド アトラス」のトム・ティクバ監督と再タッグを組んだ主演作。小説版「かいじゅうたちのいるところ」で知られる人気作家デイブ・エガースの小説を原作に、エリート人生から転落した主人公が、サウジアラビアの国王に最先端の映像装置「3Dホログラム」をプレゼンするために奮闘するさまを描いた。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 先日試写会にて鑑賞。落ちるところまで落ちた中年サラリーマンが一発逆転を求めて訪れたサウジアラビアで、異文化の違いに戸惑いながらも仕事に励む姿を描いたハートフルコメディ。

クスリと笑える部分がちりばめられているし、上映時間も90分弱と見やすい

しかしながらこの主人公が仕事で成功するようなサクセスストーリーだと思っていると肩透かしを食らうのでご注意を。

 

 

 

 

 

グリーンルーム

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期待度☆☆☆☆★

 

2月11日公開

 

  • 出演

     アントン・イェルチン

     イモージェン・ブーツ

     パトリック・スチュワート 他

 

  • 解説

2016年6月に自動車事故で亡くなったアントン・イェルチンの主演作で、「ブルー・リベンジ」で注目された新鋭ジェレミー・ソルニエ監督によるバイオレンススリラー。

パットがボーカルを務めるバンドは、車のガソリン代にも事欠く、売れないパンクバンド。彼らが極貧ツアーの中、ようやく出演することができたライブハウスは、なんとネオナチの根城だった・・・。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 去年はホラーやスリラー映画の当たり年だったようで、若い監督がこれを機にステップアップして欲しいな、と。

それなら怖いの苦手だけど今年は頑張って行こう!と決心したまでであります。まぁアントンの遺作なわけだし。

それにしても、まぁなんてビンボーくじ引いてしまったビンボーバンドなんでしょう。やけくそで暴れまわるような映画なのかなぁ、で、描写がきついのかな~。単館系なので混雑しそうだから初週は見に行けないかなぁ。てかなんでグリーンなんだろ。

 

 

 

 

サバイバルファミリー

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期待度 ☆☆☆★★

 

2月11日公開

 

  • 出演

     小日向文世

     深津絵里

     葵わかな 

 

  • 解説

ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が、原因不明の電気消滅によって廃墟寸前となった東京から脱出した一家の奮闘をコミカルに描いたサバイバルドラマ。

東京で暮らすごく平凡な一家、鈴木家。当たり前のように電化製品に囲まれた生活を送っていたある日、電気を必要とするあらゆるものがなぜか使えなくなり、東京は大混乱に陥ってしまう。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 矢口監督の前作「WOOD JOB!が非常に面白かったのに、今でもウォーターボーイズとスイングガールズでしか推せないのがホント悲しい。そんな監督の最新作は電気のない世界になったらというシチュエーションコメディ。今回はどれだけ取材したのだろうか。コヒさんがさえない親父をやるってだけで楽しそう。

 

 

 

 

 

たかが世界の終わり

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 期待度 ☆☆☆☆★

 

2月11日公開

 

  •  出演

     ギャスパー・ウリエル

     レア・セドゥ

     マリオン・コティヤール 他

 

  • 解説

 「Mommy マミー」「わたしはロランス」などで高い評価を受けるカナダの若手監督グザビエ・ドランが、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤール、「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥー、「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエルらフランス映画界を代表する実力派キャスト共演で撮りあげた人間ドラマ。

劇作家ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇「まさに世界の終わり」を原作に、自分の死期が近いことを伝えるため12年ぶりに帰郷した若手作家の苦悩と家族の葛藤や愛を描き、第69回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

監督の前作「Mommy」を見てとんでもねー監督が出てきたもんだと。またしても家族の物語で、家族に死期が近いのを告げなきゃいけないってまたすごいのやるなぁと。、今回は名の知れた俳優たちの共演というのも見逃せない。あと彼が選曲する劇中曲も注目したいところ。 

 

 

 

 

雨の日は会えない、晴れた日は君を思う

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期待度☆☆☆★★

 

2月18日公開

 

 

  • 出演

     ジェイク・ギレンホール

     ナオミ・ワッツ

     クリス・クーパー 他

 

  • 解説

 「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャン=マルク・バレ監督が、「ナイトクローラー」「サウスポー」の演技派ジェイク・ギレンホールを主演に迎え、妻の死にすら無感覚になってしまった男が、身の回りのものを破壊することで、ゼロからの再生へと向かっていく姿を描いたドラマ。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 妻に先立たれてしまったのに悲しくなれない男というまさかのジェイク版「永い言い訳」的ヒューマンストーリー。積み上げてきたものを壊し、また積み上げていくスクラップアンドビルドな行動がどのように心を再生していくのか。

にしてもジェイクは作品選んでるよなぁ。

 

 

 

 

 

愚行録

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期待度 ☆☆☆★★

 

2月18日公開

 

  • 出演

     妻夫木聡

     満島ひかり

     小出恵介 他

 

  • 解説

妻夫木聡と満島ひかりの共演で、第135回直木賞の候補になった貫井徳郎の小説「愚行録」を映画化。羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。

ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、短編作品を中心に活動してきた石川慶監督がメガホンをとり、長編監督デビュー。脚本を、「松ヶ根乱射事件」「マイ・バック・ページ」などを手がけた向井康介が担当した。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 私のフォロワーさんが既に試写会で見たそうで、「葛城事件」級のヘビーな内容だったそうでちょっと楽しみ。妻夫木&満島といえば「悪人」で殺す殺されるコンビとして共演歴もあり、安定の演技でゾクゾクさせてくれることでしょう。

 サスペンスだけに3度の衝撃って謳い文句がまたそそる。見終わった後2回しかなかったなぁとかならないように緊張しながら見ることにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイスガイズ!

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

2月18日公開

 

  • 出演

     ライアン・ゴズリング

     ラッセル・クロウ

     キム・ベイジンガー 他

 

  • 解説

 ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが共演し、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとったバディムービー。

シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、失踪した少女の捜索をすることに。そこへマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり、3人で捜索を続けるが・・・(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 久々のシェーンブラック!「キスキスバンバン」で楽しませてくれた緻密な脚本と凸凹コンビってだけで面白そうなのに、プラス少女!いいトリプルプレーを期待したい。

昔のガイリッチーや初期のタランティーノのようなノリノリで、どこか70'sな雰囲気の痛快ムービーになってそう。

 

 

 

 

 

ラ・ラ・ランド

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期待度☆☆☆☆☆

 

2月24日公開

 

  • 出演

     ライアン・ゴズリング

     エマ・ストーン

     キャリー・ヘルナンデス 他

 

  • 解説

 「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

アカデミー賞13部門14ノミネート!!!! スゲーーーーッ!!

来ました~~~~っ!!!作品賞、監督賞、主演男優、主演女優などなどたくさんの部門でノミネートされました!

しかも日本公開日は授賞式の3日前!これは賞を獲ったらどんな現象が起きるのか、今から楽しみです。アカデミー賞作品が映画館で盛り上がる、そんな日が来るのを今から待ち焦がれています。

エマとライアン何と三回目の共演です。さんかいめ~!(アンガ田中っぽく)この名コンビを見るだけでも見る価値があるし、ミュージカルで、ラブロマンスで、夢を追いかける青春ストーリー!きっと極上のエンターテインメントになっていることでしょう。

公開までに目下名だたるハリウッドミュージカル映画を予習中でございます。すでに予告だけではぬぅ~ん♡な気持ちになってしまうほど見とれてるし、ジョギング中もサントラ聞いて気持ちを作ってるほど超期待している作品です。

 老若男女楽しめる作品だと思うし、カップルでもお友達同士でもおひとり様でも見に行けるはずです。

この春はララランド旋風になること間違いなし!

 

 

 

 

 

 

彼らが本気で編むときは、

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

2月25日公開

 

  • 出演

     生田斗真

     桐谷健太

     柿原りんか 他

 

  • 解説

 「かもめ食堂」の荻上直子監督が5年ぶりにメガホンをとり、トランスジェンダーのリンコと育児放棄された少女トモ、リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。生田斗真がトランスジェンダーという難しい役どころに挑み、桐谷健太がその恋人役を演じる。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

荻上直子監督作品手1本も見たとないので是非公開までにかもめ食堂くらいは見ておこうと思うのですが、日本映画もとうとうジャニーズのタレントでLGBTを扱うような作品ができるようになってきたことを考えると、いい傾向 だなぁと思います。

チョコレートドーナツ」ほど悲しい話ではないとは思いますが、きっと日本映画らしい作品になっていることに期待したいです。

 

 

 

 

 

 

素晴らしきかな、人生

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youtu.be

期待度 ☆☆☆★★

 

2月25日公開

 

  • 出演

     ウィル・スミス

     エドワード・ノートン

     キーラ・ナイトレイ 他

 

  • 解説

 「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督が、クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に、人生のドン底にいた男が、奇妙な舞台俳優たちとの出会いを通して変化する様をウィル・スミス主演で描いたドラマ。スミスのほか、舞台俳優役でキーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、主人公の同僚役でケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャら豪華キャストが顔を揃える。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 既にタイトルが意味深。しかも主人公の前に現れる人たちってまさか。どう考えてもあのクリスマス映画のことが頭から離れない作品ではあります。リメイクじゃないよね?

出来れば去年の冬に公開してほしかった作品ではありますが、冬映画ということで大目に見てやろうw

 

 

 

 

 

他の話題作

2月3日

  • 咲 saki (人気コミックの実写化。麻雀に打ち込む女子高生たちの青春物語。)

2月4日

  • 君と100回の物語 (坂口健太郎×miwaが送るタイムリープ恋愛映画)

2月11日

  • 相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人!特命係最後の決断
  • 世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方(ドイツ発のキッズムービー)

2月18日

  • 一週間フレンズ。(山崎賢人×川口春奈の学園ラブストーリー)

2月24日

  • トリプルX 再起動(ヴィン・ディーゼルの人気シリーズ第3作)

2月25日

  • クリミナル 2人の記憶を持つ男(ケビン・コスナー主演のスパイアクション)

2月28日

  • アンダーカバー (D・ラドクリフがネオナチに潜入捜査)

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよ第89回アカデミー賞授賞式が、日本時間2月27日の午前から開催されます。映画に触れるには絶好の機会だと思うので楽しみましょう!!

 というわけで完全にララランド推しの2月期待の新作映画でした。

 

映画「ドクターストレンジ」感想ネタバレあり解説 驚異の映像マジックを是非3Dで!

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1月27日

ドクター・ストレンジ

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2016年のマーベル映画は「シビルウォー」しかやってなかったんだよねぇ、日本じゃ。年2本ペースで公開していたのに。頼むよディズニー!!日本の公開遅らせないで!!

マーベルの人気キャラクターがようやく実写化です。アベンジャーズ・インフィニティウォーへカウントダウンしていくわけですが、彼の存在が今後のアベンジャーズに大きく関わってくるという情報もあり、見逃すわけにはいかない作品となっています。

 実は私、去年の10月に新宿で行われた前売り券販売イベントで、15分間の特別映像をIMA3Dで鑑賞し、しかもそこでの抽選会でジャパンプレミア招待券をゲットしたのです!!!イエ~~~いいいいぃぃぁああ!!!

と、いうわけで今回、19日に行われたジャパンプレミアにて皆様より一足お先に鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

全世界で圧倒的人気を誇るヒーローたちが集結した映画「アベンジャーズ」のマーベルから新たなヒーローが誕生。しかも今度のヒーローは、超人的パワーでも神の力でも科学力でもなく、魔術で戦う元天才外科医のナイスミドル

彼は一体何者なのか。そして今後どのようにアベンジャーズに関わってくるのか。その謎がようやく解き放たれる。

 

 

あらすじ

 

神の手を失った天才外科医が、魔術の力で甦る―
彼の生きる道は―医術か、魔術か

上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)。突然の交通事故により、神の手を失った彼を甦らせたのは─魔術。

指導者エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)のもと、過酷な修行をかさね人智を超えた力を手にしたストレンジだったが、世界を破滅へと導く闇の魔術の存在を知ったとき、彼は壮絶な魔術の戦いに巻きこまれてゆく。

しかし、“人を決して傷つけない”医者としての信念が、敵であってもその命を奪うことをためらわせる。彼は、いかにして闇の魔術に立ち向かい、人々の命を救うのか?ドクター・ストレンジにしかできない、常識も次元も超えた戦いが始まる。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はスコット・デリクソン

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 名前こそ聞きなれない方でしたが、過去作のラインナップを見ると「地球が静止する日」の人でした。う~ん・・・これだけで判断すると期待できないけども・・・。

早速、監督がどんな作品を作ってきたのかというと、人気ホラー映画シリーズの第5弾「ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ」で監督デビューします。

その後も、悪魔に取り憑かれてこの世を去った少女の数奇な運命を辿っていくオカルトホラー「エミリー・ローズ」や、スランプ中の作家が、ネタ作りで越してきた家で想像を絶する恐怖に見舞われていく「フッテージ」、実在する霊感を持つ捜査官が不可解な事件に巻き込まれ、悪霊に立ち向かっていくホラーサスペンス「NY心霊捜査官」などホラー畑中心で活動しているようです。

そんな中でも異色だったのが「地球が静止する日」。

 

地球が静止する日 <2枚組特別編>〔初回生産限定〕 [DVD]

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1951年に制作された作品をキアヌ・リーヴス主演でリメイクし、地球に降り立った宇宙からの使者を前に、存亡の危機を迎えた人類の運命を描いたSFパニックスリラー。

ずいぶん前に見たのでうろ覚えですが、内容はあまりハマらなかったですが、キアヌの宇宙人ぽい無表情な演技と、CGは当時にしてはよくできていた印象があります。

 

監督が彼と決まったとき、この映画の思い出がよみがえり大丈夫かな・・・と思ってたのですが、「Dr.ストレンジ」の特別映像を見て、不安は吹き飛んだのできっといい映画になっていることでしょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

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ステイーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)

 事故によってその輝けるキャリアも技術も失った、天才外科医。溢れる知性とユーモア、スタイリッシュな佇まいの彼の唯一の欠点は、その傲慢さ。治療の望みを求めて向かったカトマンズの修行場カマー・タージで、未知なる世界に遭遇した彼は、自身の不遜さを悟り、魔術師として生まれ変わる。その修行は、“人類を守る”という運命を彼に与えるが、彼はいかにして運命を受け入れるのか?(HPより)

 もうカンバーバッチに決まったときは、ドはまりじゃん!?と。最高に似合ってる。そしてようこそMCUへ!今後もシリーズに出演していくそうなので他のキャラたちとの絡みも楽しみ。

 

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クリスティン・パーマー(レイチェル・マクアダムス

 救命救急医。優しさと芯の強さを持ち合わせ、ユーモアを解すキュートな女性で、ドクター・ストレンジが唯一、心を許せる相手。医者としてのドクター・ストレンジを尊敬し、友人として、仕事のチームとして信頼で結ばれていたが、事故後の荒廃していくストレンジの姿に打ちのめされ、彼のもとから立ち去る。だが、それから一年後、思いもよらぬ形で彼と遭遇することに・・・。(HPより)

 ハイきました!!オレのレイチェル・マクアダムスがヒロインとしてMCU参入!あいかわらずお美しい・・・。ただクリスティンはきっと今作、もしくは続編をやるのであれば出演程度なんだと思います。他のマーベル映画にも顔を出してほしいんですけどね。

 

 

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モルド(キウェテル・イジョフォー

 指導者エンシェント・ワンのもと、カマー・タージで魔術の修行を積む忠実な弟子。敵とみなした者に対しては、その命を奪うことも厭わぬ、激しい気性を持つ。闇のパワーの脅威を知っており、自然の秩序を乱す術への危惧を抱く彼は、好奇心の強いドクター・ストレンジを時にはクールにいましめることも。良き兄弟子であり、友であり、戦いにおけるパートナー。(HPより)

 原作ではモルドは、師匠であるエンシェント・ワンの命を狙う弟子、という設定でしたが映画ではストレンジのサイドキックとして活躍するようです。もしかしたら原作通りの展開になるかもしれませんね。そうなったらソーと同じ雰囲気になりそうだけど。

 

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ウォン(ベネディクト・ウォン

 カマー・タージの荘厳なる図書館の守護者。図書館には、長い時を超えて存在する、魔術の体得に必要となるあらゆる知識が並ぶ。その膨大な蔵書に秘められている魔術の真理や禁断の秘術が、人類を脅かす者の手に渡らぬよう、命懸けで守っている。修行中のドクター・ストレンジが読むべき本を見極めて助言をし、彼を導く、知恵ある誠実な男。(HPより)

 彼もまた原作ではアジア人のステレオタイプが強く、大幅な設定変更がなされたとのこと。既に「インフィニティ・ウォー」への出演が決まってるとの情報もあるため、気にかけたいところ。

 

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カエシリウス(マッツ・ミケルセン

闇の魔術に魅せられた魔術師。かつてカマー・タージで修行を積んだ身でありながら、エンシェント・ワンの教えに背き、狂信的な弟子たちを従え、死さえも超越した闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとしている。(HPより)

原作ではモルドの弟子として、ストレンジと戦うようですが果たして真相やいかに。

北欧の至宝・マッツミケルセンも参戦。ローグワンでもジンの父ちゃんを見事に演じていたこともあり、今作も最高に悪い男を演じてくれることでしょう!

 

 

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エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)

カマー・タージの謎めいた指導者。静かな佇まいと冷静で断固とした心の力を持つ。神秘的な扇を手に、人類を脅かす者と戦う。永遠に近いほどの長い間、神秘の力の守護者として、その秘密を守り続けてきた。時間を超越したその命には、ある秘密が隠されている。初めてドクター・ストレンジと会った時、この傲慢な外科医の中に、魔術の継承者としての可能性を見出す。(HPより)

こちらも原作ではチベット人の老人男性の魔術師だったわけですが、彼女の起用になりひと悶着あったようです。またアジア人の役が奪われた!、性別人種も違う設定なのはなぜだ!みたいな。一応公式では多様性を考えた結果と、この役は受け継がれていくものなのだ、という曖昧なコメント。

とはいえ、ティルダ・スウィントンの演技力はお墨付きなので,どんなお師匠さんを演じてくれるか楽しみですね。

 

 

 

ジャパンプレミアレポート

今回、たまさかでジャパンプレミアに当選したおかげで一足お先に鑑賞できたことと、何よりファンの方たちと共有できたことが非常にうれしかったです。

ただですよ?この1月という季節に、しかも24節気で大寒ってときに、外でイベントやることたぁねぇだろ・・・。

今回の開催場所がTOHOシネマ新宿前の広場で催されたのですが、もうイベント開始まで寒空の下待機してる時間がホントきつくて・・・。

でもイベントが始まればそんなことも吹き飛ぶ熱いイベントとなりました。

 

毎度のことながら、仲良くさせていただいてる映画好きブロガーのMachinakaさんを誘って午後5時に集合、1時間近く待機したあと午後6時にイベントは始まり、MCの方が本作を簡単に説明した後、吹き替えを担当した声優の三上哲さん(ストレンジ役)、松下奈緒さん(クリスティーン役)、樋口可南子さん(エンシェントワン役)のお三方が登壇しました。

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本作についての意気込みや感想など、お三方それぞれの役柄の視点からお話してくれたのですが、その中で樋口さんは吹き替え初挑戦ということもあってか、高めのテンションで話してくれたのが非常に面白く、コスプレイヤーさんたちを変装ではなく扮装といったり、カンバーバッチのことをベネ様といったりと、ワード一つ一つをMCにネタにされていたのが大変ユニークで面白かったです。

 

その後今回のメインイベントである、ドクターストレンジチャレンジなるものを行いました。要は、今流行りのマネキンチャレンジに便乗し、ストレンジが魔法で日本を止めるというやつです。

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全国5大都市で一斉に行われたようで、18時20分きっかりやるというリミットもある中、かなりバタついてはいましたが、3回の練習を重ね、参加者はじめキャスト陣、取材陣の方たちも交え、60秒間一斉に動きを止め、360度撮影できるカメラで撮っていただきました

自分は丁度通路の前にいたこともあり、カメラを意識したポージングをしたつもりでしたが、時間ギリギリで回ってこなかったのでおそらく映っていないと思いますw

 

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・・・と思ってたらこの映像ではがっつり映ってましたwwチャレンジ中、右の方で顔半分ネックウォーマーで覆ってるのが私です。

 

レイヤーさんたち寒い中頑張ってました。そしていいもの見させてもらいました。早速ストレンジやエンシェントがいたし、定番のスパイディーやデップー、まさかのサノスまでいましたからwwコミコンで見かけた人たちもいたような。

今回お写真は撮れませんでしたが、しっかり目に焼き付けた楽しいイベントでした。

 

そして今回のイベントで、いただいた品です。ストレンジが繰り出す魔法陣。これ取っ手部分にあるスイッチを押すと3パターン光ります。そして緑色のやつは封を開けてないんですがカイロと書いてあります。凝ってますねぇ。あとはただのビニール袋ですw

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というわけで、今年1発目のアメコミ映画!上から目線の元医者がどんな活躍をしてくれるのか!?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

ストレンジって無敵じゃね?と思ってしまうほど魔術がパネェ!しかも3Dで見ないと損!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヒーローの誕生

まずは率直な感想から。

いきなり悪く言うつもりはないんだけど、ヒーローの誕生秘話なんてたいてい似通ったものばかりで、今回も大まかに言ってしまえば、他の作品とさほど変わらないくらいの序章ではあった

が、その普通っぽく感じてしまう話を、驚異の視覚効果で楽しませ、テンポの良さ、卓越したユーモアセンス、ダレない演出などマーベル・ディズニーの底力を感じた力作でありました。

 

今まで科学の力で、神の力で、大きいものから小さいものまで様々な要素を取り入れてきたMCUなんだけど、これに魔法という手段と、マルチバースなる多元世界という、今までなかった要素が加わったことで、さらに進化したユニバースを構築した、そんな作品だったと思います。

 

既に何作もあるMCUだけど、ここから見ても何ら問題のない始まり方だし、ストレンジの生い立ちや性格も、お高く止まったインテリ野郎が不遇の事故から改心し成長していく筋書きは、アイアンマンであるトニースタークそっくり

だけど、トニーがスーツをアップグレートして強くなっていくのならば、ストレンジはあらゆる知識を増やし、武術を鍛錬していくことで強くなっていく、いわゆる修行の成果が彼を強くしていく、この過程が今までのMCUになかった面で、人間味があり新しい感覚でした。

 

しかもラストで敵をどうやって倒すのか、超必殺魔法で敵を倒すとかじゃなく、ストレンジが医者になるため、そして医者に戻るためにやってきた、決して諦めない屈強な精神がカギを握っており、ド派手な終わり方ではないにしろ、今までとは違ったパターンでの決着に自分はしっくりきました

 

それに、彼の周りの人物たちも、一癖や二癖もあり頼もしかった。エンシェントワンの話すこと一つ一つが哲学的で奥が深く、モルドが掲げる法を破ってはいけないといった信念の強さも頷ける、クリスティーンの献身的なほほ笑み、ウォンの番人としての頼もしさ、そしてカエシリウスが放つ悍ましさと、魅力的なキャラがあってこそストレンジが際立つ、そんな作品だったように思えます。

 

 

ここを褒めたい!

脅威の視覚効果

 

まず褒めるべきなのは、驚異の視覚効果。

予告でも出ていた通り、街は反転し、ブロック状に散らばり、うねり、歪み、捻じり、と様々な形をしていく。「なんだこれ?」と思わずつぶやきたくなるほど、目まぐるしい映像に度肝を抜かれます。

 

魂を意識の彼方へ飛ばすシーンは、見てるこちらもトリップしてるかと思うほど、いい意味で奇妙で気味の悪い映像と化していました

特に指から手が生え、そこからまた手が伸びてきては体中を数多の手が覆う映像は、監督がホラーやスリラーで培ってきたノウハウを活かした結果だったんじゃないかと。

 

現実世界に影響を与えないためのミラーディメンションは、仮面ライダー龍騎で描かれた世界をもっと具体的に映していたし、ダークディメンションも、ぱっと見宇宙っぽい暗さの中で、怪しく光る球体が浮遊した景色に、闇の怖さを魅せられました。

 

アストラル体(肉体から魂が出た状態)でのバトルも必見です。クリスティーンがストレンジを蘇生してる間、クリスティーンのまわりで戦うというなんともオモロイ発想。クライマックスでの時間の巻き戻しながらのバトルも素晴らしい。時間が戻っているのに、対象人物はそれに逆らって闘うという見たこともない展開にきっと驚くことでしょう。

 

他にも、魔術で具現化した鞭や、空間移動の際に現れる円状のゲート、魔法陣でできた盾など、あらゆる魔術で作り出されたツールにワクワクが止まりません

 

わかりやすく言えば「インセプション」+「マトリックス」÷2なんていえば伝わりやすいんだろうけど、はっきり言ってその比ではないことを強く言いたい。

文章で伝えるのがすごく難しいんだけど、すべてがだまし絵のような世界で追いかけっこをし、万華鏡のような世界で格闘しあう、それに加え戦闘スピードも速く、目の中に飛び込んでくる情報量が多すぎて追いつけくなる。CGでやっているとはいえ、よくこれを演じているなぁと開いた口が塞がらないほどでした。

 

 これだけ満足できる映像なのでぜひ3Dで、できればIMAXで堪能していただきたいですね。きっとトリップ具合が全然違うはずです。

 

アイテムもいいっ!

 

そして、ストレンジが身に着けるアイテムもカッコいい!!アイアンマンならスーツ、キャップならシールド、ソーならムジョルニア、ホークアイは弓、といったようにキャラそれぞれを象徴するアイテム、武器がヒーロー映画では魅力のひとつなんですが、ストレンジは大きく3つのアイテムが存在します。

 

まずひとつは、彼が首からぶら下げているアガモットの目

ウォンが管理している図書館に置かれていたこのネックレス。

ストレンジが夜な夜な忍び込み、カエシリウスが破りとっていったカリオストロの書を読もうと、このアガモットの眼を使い、時間を巻き戻す能力を発揮します。これを使うことで色々と問題が発生するのですが、それは見てのお楽しみ。

 

もうひとつはスリング・リング

このリングを指にはめて、円を描くことで思い描いた場所へ瞬間移動できるという代物。

なかなか覚醒しないストレンジへの荒療治としてエンシェントワンがエベレストの山頂で置き去りにする場面や、カエシリウスから逃げるとき、クリスティーンに別れを告げて立ち去るときなど要所要所で登場します。このリングがないと瞬間移動できません。

 

そして最後に出てくるのが浮遊マント

 正式名称はクローク・オブ・レヴィテーションというものだそうですが、こいつがまた可愛らしい!

ん?なんでかわいいって表現って?なんとこのマント、意志を持って行動できるマントだったんですねぇ。なんか魔法のじゅうたんみたいな感じ?

カエシリウスとロンドンの聖域、サンクタムにて飾られていたマントが、ストレンジのことを気に入ったようで、落下して行く彼の肩にくっつき助けます。それからはもう一心同体。ドクターストレンジの風格が増していきました。

 ある意味今作でのストレンジのの相棒はこいつかもしれないw

 

 

ユーモアセンスもいいっ!

マーベル映画が愛される理由の一つにユーモアセンスの素晴らしさがあります。ディズニー配給なので不快な下ネタとか汚い言葉はなく、ベタだけど非常にお行儀のいい笑いが詰まっているのです。

今作でも誰でもわかりやすい笑いが盛りだくさんでした。

 

冒頭の手術シーンでもファンクミュージックを聞きながら、その蘊蓄を披露し手術をこなすという、トニー顔負けの余裕っぷり。

予告でも流れてましたが、カマータージで部屋に案内され、呪文が書いた紙を渡されるんだけど、それがただのwi-fiパスワードww

カエシリウスに名を尋ねられ、ミスター・・・と答えると、すかさずストレンジが「ミスターでない、ドクターだ!」、なぜかそれをミスター・ドクターという名だと勘違いするカエシリウスww

アストラル体でのバトルで、お菓子が吊るしてある自販機で医者が購入した後、ストレンジと敵がそれをすり抜けたことで自販機が誤作動しお菓子が落ちてくるw

カエシリウスとのバトル中、浮遊マントの意思とストレンジの意思が疎通せず、行きたい方向が真逆にw、その後頬の傷をそっと撫でるマントww

などなど細かく笑わせてくれる部分がたくさん。

 

一番笑ったのはウォンとの初対面。

私はウォンだ、と自己紹介され苗字は?と尋ねるストレンジ。

「え?何?ウォンて名前だけなの?アデルみたいに?アリストテレスとか、ドレイク、ボノとか、エミ・・・ネムとか。」

なぜか黙ったままのウォン。

その後も苗字のないウォンをビヨンセみたいに名前だけのスターに例えてジョークをかまします。ジョークの通じないウォンにビヨンセだぞ?知らないのかよ?笑えよ!と詰め寄り場面転換。

すると本を読みながらビヨンセを聞いているウォンww会場大爆笑でしたw

 

他にもエンディング後のおまけは爆笑ものですのでご期待ください。

 

 

 

小ネタと今後の展開予想

はい!ここからは作中ででてきたものについて解説したいと思います。

 

劇中音楽について

まずは音楽!ストレンジは70'sや80'sのポップスやロックがお好きなようで、手術中も音楽を聴きながらやるほど。その中で、助手が流した曲がEarth,wind&fireの「Shining star」。

 

Shining Star

Shining Star

  • アース・ウィンド・アンド・ファイアー
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 彼らといえば、ドゥユ~リメンバァ~♪でおなじみ「September」が有名ですが、この曲で初めてシングルでビルボードチャート1位を取り、これを機に活躍していく、いわばターニングポイントとなった曲です。いろんな映画やドラマ、CMなどで使われているほどの人気曲で、イントロなんかどこかしらで聞いたことあるギターリフだと思います。

劇中では、この後気分転換に曲をチャック・マンジョーネの「feel so good」に変更し、助手が’78年に発表というのに対し、それは間違っているとストレンジが反論、絶対的自信をもって語っています。ちゃんと真面目に手術せえ!

 

 

その後、ストレンジが学会へ向かう道中事故にあうんですが、その時に聞いていた曲がピンクフロイドの「星空のドライヴ」。

 

Interstellar Overdrive

Interstellar Overdrive

  • ピンク・フロイド
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 プログレッシヴロックといえばこのバンド、と避けて通ることはできない超がつく有名なバンドの曲でございます。私は正直70年代の頃の有名な曲くらいしか知らず、この曲も調べたときに彼らだと全く気付かず。

実はドクターストレンジとピンクフロイドはちゃんとしたご縁があります。彼らが発表した2ndアルバム「神秘」のジャケットは、このドクターストレンジの世界観からインスピレーションを受けてデザインしたんだとか。

 

 

そしてウォンが図書室で聞いているのがビヨンセの「Single Ladies(Put a Ring On It)

 

Single Ladies (Put a Ring On It)

Single Ladies (Put a Ring On It)

  • Beyoncé
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 これはもう笑うところなので説明不要。この曲だけ覚えててくださいw。

 

 

今回音楽を担当したのはマイケル・ジアッチー。最近では「ローグ・ワン/スターウォーズストーリー」を担当したのが記憶に新しいですが、今作でも東洋の神秘的な雰囲気を見事に表現しています。

エンドロールで流れる曲がこれ。

 

The Master of the Mystic End Credits

The Master of the Mystic End Credits

  • マイケル・ジアッチーノ
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

5つ目が出た!!

ストレンジが首にぶら下げたアガモットの目には、時間を操作できる能力が備わっていました。しかもウォンはこの石がインフィニティストーンであることをストレンジに話しています。

MCU作品を全部見ている人ならもうお分かりですね!インフィニティガントレットができてしまうまであと1つなんですよ!!!!

 

なんだかんだでもう来年公開予定となっている「アベンジャーズ/インフィニティウォーpart1」。ここで登場する敵がサノスという、チート以外の何者でないとんでもねー強さのボスで。

この彼の強さの源となるのがインフィニティガントレットという手袋。原作ではこの手袋には6つのインフィニティストーンがついており、指をはじけば宇宙の半分が消えてしまうほどの威力なんですねぇ。ふん,勝ち目ねぇよww

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で、今回その石の5つ目のありかが判明したわけです。あと一つ出てくればきっとサノスが目をつけ現れる、そんな流れになっていくのだと思います。

 

え?5つも出てきた?どこで?ハイおさらいしましょう。

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最初に出てきたのは、左端のテッセラクト。これは「キャプテンアメリカ・ファーストアベンジャー」でレッドスカルが悪用し、その後海中に沈んだのをハワードが見つけ、S.H.I.E.L.Dで保管、「アベンジャーズ」でロキがこれを盗み、空に穴を開けチタウリ族が襲来しました。その後ソーがアスガルドへ持ち帰っているので現在はそこで保管されてる模様。

 

次に出てきたのが、真ん中にあるエーテル。「マイティ・ソー/ダークワールド」にてソーの恋人ジェーンの体内に入ってしまった赤い液状の石。エンディングでソーの仲間たちがコレクターに手渡したものの、その後公開した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でコレクターの保管施設が破壊してしまったので、どこにあるかは不明だと思われます。

 

その次に登場したのが右から二番目のオーブ。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でスターロードが冒頭盗んだ石。その後いろいろ災いを呼びながらも彼らによって阻止され、現在ノヴァ軍が管理。

 

そして一番右のセプターは、ロキが持っていた杖についていたもの。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で人工知能ジャーヴィスと人工皮膚が合体し、この石を埋め込むことでヴィジョンが誕生します。

 

テッセラクト(T)は空間を操り、エーテル(A)は現実を、オーブ(O)は力を持ち、セプター(S)は精神を操る、そして今回時間を操るネックレス(N)の登場で残るは一つ、魂を操る石のみになります。で、これらの頭文字を合わせると「サノス」という名前になるという説がネット上で話題を呼んでいます。てかこれ以外の説ないでしょw

 

 

この作品から見てもついていけないことはない!だが、こんな風につなっていることを考えると最初から、いやとりあえず「アベンジャーズ」からでも見ておいた方が良いでしょう。見るの多くて大変だけどねw

 

 

 

ちらっと映る番地の意味

カエシリウスから追われてる時にちらっと映る番地に気付いたでしょうか?書いてある番地はブリーカーストリート177A。

これは後にストレンジが拠点とするニューヨークのサンクタムを示す住所なんですが、ストレンジ演じるベネディクト・カンバーバッチはシャーロック・ホームズをTVドラマ「シャーロック」で演じていることでも有名。で、そのホームズが下宿している家の住所がベイカーストリート221Bなんです!

超似てますよね?果たしてこれは偶然なのか意図したものなのか。もう運命に近いとさえ感じますけど。

実は劇中でこれ探したときにブリーカーがベイカーに見えて、ホームズのオマージュじゃん!!!て思いながら見てたんです。で、帰って調べたらそういうことだったのか!と。ちゃんと調べておいてよかったw

 

 

エンディングのオマケ

ここはもう鑑賞後に読んでください。超ネタバレです。

 

 

 

今回エンディング後、ストレンジのもとへソーが訪ねてきます。ストレンジは現次元と異次元に存在する脅威について話しており、ロキの名前が挙がります。

そして父であるオーディンを探しているとソーは明かし、2人を見つければ帰るとストレンジに話しています。それを聞いたストレンジは、じゃあ協力しようというところで幕が下ります。

これが示唆することは今年公開予定のソー・ラグナロクでストレンジが出るんじゃね?ってことです。

ただでさえ次回作のソーにはシビルウォーに出ていなかったハルクも出演とあって、これにストレンジが加わるとなると、またまた面白そうな展開になるんじゃないでしょうか?

実際にニューヨークで撮影していたようですし、ストレンジがどう絡んでくるのか楽しみですね。しかもこの繋がりがアベンジャーズ入隊のきっかけにもなるわけで。

 

 もちろん、この後にもオマケ映像があります。え?やっぱり続くの・・・?

 

 

 

 

 

最後に

もうMCU大好きなので、作品としての評価は甘々でございます。この作品はほんとに今まで見てない人でも楽しめるようにできています。で、見終わって面白いと感じたら是非「アベンジャーズ」あたりから見ても構わないし、「アイアンマン」で最初から没頭するのもいいでしょう。

是非MCUの世界へ住民登録をお願いします。登録の仕方がわからない人は是非こちらまでww

 

なんてったって今回で14作目ですし、5月には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス」が公開、8月には「スパイダーマン ホームカミング」と今年はマジでアメコミイヤーなので!やばいんだよホントに。今がチャンスだよ!今から入ればガーディアンズまでに間に合うから!

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10

映画「マグニフィセントセブン」感想ネタバレあり解説 これぞマグニフィセントな漢たちの映画!

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1月27日

マグニフィセント・セブン

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なんでもかんでもリメイクすりゃあいいってもんじゃない。しかもすたれてしまった西部劇。でも現代の進歩した技術で、尚且つ思いっきり娯楽映画にするのなら、それはそれでアリだと思う。

 こうなったらもうクライマックスはワイルドバンチ以上にドンパチやってほしいなと。そしてこの手の作品でお決まりの一人ずつ名誉の死を遂げてドラマチックにしてさ。大好きなんだよそういうの。

色々妄想は膨らみますが、早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

作品情報

日本が誇る名匠・黒澤明監督の名作「七人の侍」。それをハリウッドでリメイクした「荒野の七人」を、男が惚れるド派手な大胆アクション活劇として再びリメイク。アウトロー7人が銃やナイフを手に、悪を成敗しに命がけの戦いを仕掛ける超エンターテインメント映画です。

 

 

あらすじ

 冷酷非道な悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)に支配された町で、彼に家族を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)など荒れ果てた大地にやってきた<ワケありのアウトロー7人>を雇って正義のための復讐を依頼する。
最初は小遣い稼ぎのために集められたプロフェッショナルな即席集団だったが、圧倒的な人数と武器を誇る敵を前に一歩もひるむことなく拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいく―。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はアントワン・フークア

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戦う男を撮り続ける男でございます。完全に悪に足を突っ込んだ先輩と戦う新人麻薬捜査官や、狙撃犯にされた男が真犯人を追いかけたり、大統領をテロリストから守り戦う男、売春婦を守るために封印を解いて暴れる男、過去の過ちから這い上がろうとするボクサー、などなどすべて何かと戦う男を撮り続けています。

今回もそんな村で好き勝手やる男と戦う7人の荒くれ者を描くというのだから楽しみでしょう!

監督に関してはこちらをどうぞ!

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

キャスト

主演の賞金稼ぎ・サム・チゾルムを演じるのは、❝怒れる熊男❞デンゼル・ワシントン。

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まずは、第89回アカデミー賞主演男優賞ノミネートおめでとうございます!この作品でじゃないけどね。

監督とは「トレーニングデイ」、「イコライザー」に続き3回目のタッグとなります。もう名コンビですね。

今までにギャングスター、鬼コーチ、元CIA、潜水艦を仕切るたたき上げの黒人少佐、半身不随の捜査官、コワモテ麻薬捜査官、子供のために病院に立てこもる父ちゃん、悲しい末路のボディガード、地下鉄の司令官、暴走貨物列車を止めるベテラン運転手などなど、怖い役からおっかないけど根はやさしい中年まで、要するに近付いちゃいけない感じの役ばかりではありますが、そんな演技が評価された立派なオスカー俳優であります。

 

そんな色んな怖くて強ぇおっさんがどんな作品に出演してきたかというと、アパルトヘイト政権下の南アフリカ共和国で殺害された活動家スティーヴ・ビコの実話を基にした「遠い夜明け」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ一躍脚光を浴びます。

その後も南北戦争時に実在した黒人舞台の運命を描いた「グローリー」ではアカデミー賞助演男優賞を受賞、黒人解放運動のリーダーの生涯を描いた「マルコムX」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートするなど、黒人俳優として多大な功績をあげています。

2000年代に入ると、アントワン・フークア監督との初タッグ作「トレーニングデイ」で念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞、奇跡の緊急着陸を見事成功したパイロットが一転疑惑の男として追及されるドラマ「フライト」で2度目のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たすなど、長きに渡って第一線で活躍する演技派俳優として多くのファンから愛されています。

今年の第89回アカデミー賞でも、自身が主演した舞台を監督、主演として演じた「フェンス」で3度目となるアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たしています。

 

タイタンズを忘れない 特別版 [DVD]

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 彼の作品の中でどれが好きか、と聞かれたらまずこれを挙げます。当時バンドを組んでいた頃、紅一点のドラマーに男ならこれを見ないで男といえるか!!と怒鳴られ、レンタルして見たら号泣した熱い熱い作品。

人種差別が渦巻いていた時代に、肌の色で差別せず、黒人と白人の混合編成でフットボールチームを作ったコーチと、いがみ合いながらもやがて絆を深め勝ち上がっていく高校生たちを描いた青春ヒューマンストーリーです。

まだジェリーブラッカイマーのセンスがキラキラしていた頃の作品だけあって、非常にべたではあるが、そのベタな設定、筋書きに痛いほど感動できてしまう良作です。親しみのないスポーツが題材ではあるものの、そこで描かれているのは数々の青春映画で描かれた絆と変わらない。この友情に泣けない奴はどうかしてるとさえ思ってしまうほど、熱い熱い男たちの映画でございます。

 

 

ギャンブラー・ジョシュ・ファラデイを演じるのはクリス・プラット。

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ノリで宇宙を救う超ツイてないヒーロー、スターロード役で一躍スターダム街道爆走中のクリス。おいらはちゃんと君がブレイクする前に「マネーボール」で重要な役を演じていたのを覚えているよ、私は。

 

これまで「ウォンテッド」や「ブライダルウォーズ」など端役での出演が多かったが、メジャーリーグの貧乏球団・オークランドアスレチックスの奇跡の活躍を描いた「マネーボール」で連勝記録の立役者スコット・ハッテバーグを演じたことで、徐々に大きな役を掴んでいきます。

転機となったのはマーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で主役のピータークイル役に抜擢されたこと。ここから、世界のおもちゃレゴをアニメーション映画にした「LEGO ムービー」では声優としても主演として抜擢、2015年大ヒットした映画「ジュラシック・ワールド」でも主演と、すこぶる絶好調で、今後も楽しみな俳優となっています。

しかも今年は、宇宙船で冬眠から90年早く目覚めてしまった男女のSFラブストーリー「パッセンジャーズ」や、待望の続編「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス」が公開とブロックバスターが立て続けに待機しています。

 まずは手始めにこれで彼を楽しんでください。

 

 

 

 

他のキャストも豪華!スナイパー・グッドナイト・ロビショー役には、監督やデンゼルと「トレーニングデイ」で共演経験のあるイーサン・ホーク、ハンター・ジャック・ホーン役にフルメタル・ジャケットのほほ笑みデブ!、Netflixドラマ「デアデビル」のキングピン役でお馴染み、ヴィンセント・ドノフリオ、暗殺者・ビリー・ロックス役に「RED リターンズ」や「ターミネーター ジェニシス」などに出演するほど、もはやハリウッドを拠点にしているといっても過言ではないイ・ビョンホン、流れ者・バスケス役にマヌエル・ガルシア=ルルフォ、戦士・レッドハーベスト役にマーティン・センズメアー、今回の悪玉・バーソロミュー・ボーグ役に、ニュースの天才フライトプランで注目を浴びたピーター・サースガード、町の住人エマ・カレン役に「ガール・オン・ザ・トレイン」や4月公開の「ハードコア」など今後要注目の女優ヘイリー・ベネットなど各方面で様々な活躍をするスターたちが勢ぞろいです。

 

 

 

荒野の七人はこんな話だった。

 

荒野の七人 [Blu-ray]

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 普通なら「七人の侍」を語るんですが、恥ずかしながら未鑑賞でして・・・。こっちですいません。一応これのリメイクなんでね。

 

こちらの作品では、メキシコの村に食料などを荒らしにやってくるカルベラ率いる荒くれ者たちに悩まされていた村人たちが、銃を買いに町までいくと、勇気あるガンマンと出会うことで、彼を筆頭に7人を6週間20ドルという低賃金で雇うところから始まっていきます。

 

冷静沈着で早打ちの名人クリスをリーダーとし、軽妙な洒落で場を和ませるものの安定した職業を求めているヴィン、村人同様町でクリスとヴィンのカッコイイ姿に憧れ半ば強引についてきた農家の出だがガンマンにあこがれるチコ、メキシコとアイルランドの混血で不愛想だが優しい心の持ち主のオライリー、ナイフと銃の両刀使いで寡黙な男ブリット、今回の依頼に金の匂いを感じ旧友クリスや村人にしつこく聞きまわるハリー、凄腕の賞金稼ぎだが腕の衰えに加え追われる身もあってメンタルがやられかけているリー、この7人でカルベラ一味を撃退すべく村人たちと協力し立ち向かうストーリーです。

 

クライマックスのドンパチはもちろんのこと、ただ敵と戦うだけがこの映画の醍醐味でなく、家族や故郷などないガンマンの孤独ゆえの哀愁の吐露のシーンや、冒頭での葬儀で差別を謳ってるシーン、村の男総出で戦うべく銃の使い方の指導や、ともに壁を作ったり、振る舞われた豪勢な食事を村人たちにも分け与えたり、子供たちになつかれたりなど、徐々に村人たちとも絆を深めていくことで感情移入していく部分も、クライマックスに向けて楽しさが増す要因となっています。

そして、ユル・ブリンナーはじめ、スティーブ・マックイーンチャールズ・ブロンソンジェームズ・コバーンなど往年のスターが勢ぞろいというのもたまらない!特にマックイーンがカッケーんだ!!

 

 

 

 

 

リメイクとはいえ役名も設定も大幅に設定変更している今回の作品。はたしてどれだけ凄まじい銃撃戦になっているのでしょうか、またどんなドラマになっているのか非常に楽しみです。というわけで、

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

弱きを助け強きを挫く!これが男の生き様だ!!正にマグニフィセント!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつら強すぎ!爽快な銃撃戦!

まずは率直な感想を。

最近じゃあやれCGだモーションキャプチャーだなんだって最新技術を駆使した映画ばかりの中、久々にそういった要素を使わずに、単純明解でオーソドックスにド派手でド迫力なドンパチ合戦を堪能できた作品でした。

元の作品ではなかったダイナマイトをふんだんに使い、悪魔の銃と呼ばれるガトリング銃まで繰り出すド派手な演出!これはたまらん!

 

話の内容も単純明快だけど深堀していくと奥が深く、きちんと「荒野の七人」からオマージュしたネタも多々見られて楽しかったです。

往年の名作を今リメイクする意味はあるのか、やったとして劣化するだけじゃないのか、元の作品のファンからしたらそういった悪い視点で見てしまいがちだけど、しっかりリスペクトし、現代風にアレンジも加え、しかもクライマックスは思いっきり派手にかます、正攻法で現代娯楽映画へと昇華した作品だったのではないでしょうか。

 

個々の登場人物を丁寧に説明せずとも、過去や関係性がうまく会話の中で描かれてたし、何より圧倒的な強さですよ!命中率や銃の速さ、身のこなしに馬の乗りこなし。ほんとカッコイイ

 

その中で咲く一輪の花、エマがまた美しく逞しい!!もうね、胸の谷間作りすぎですww監督絶対狙って撮ってる!さすがにNGが出たのか途中スカーフで隠れてたのが残念でしたがw

 

ボーグも金に物言わせるクソヤローでしたねぇ。俺が見つけたからにはこの土地は土からチリになる、20ドルやるから出ていけ!とんでもねー地上げ屋だwでも悪役やるならこれくらいやってもらわないと最後死んだときにスカッとしませんからね。冒頭からかなり頭の来る奴でした。

 

 

7人がカッコイイ!

金のためでも名誉のためでもなく村を助けるためだけに集まった7人。どの人物もカッコイイシーンがたくさんありました。

 

まずサム。いくら南北戦争後のお話しとはいえ黒人がバウンティーハンターとして活躍してるの?という部分は置いといて、昼夜問わず周りに目を配り、冷静に物事緒を見極め、内なる怒りを持ったリーダーとして活躍してました。7つの州をまたいで指名手配を追っていただけあって、銀貨も持ってるし服もキレイ、この凄腕たちを集められる人脈。

銃の腕前も見事です。一気に三人を打ち抜く速さ、急所を狙わず利き腕や銃を狙うといった正確な銃さばき。これ出るたびに目が輝きましたw

「荒野の七人」でいうとこのクリスに当たるわけですが、やはり服の色(紺と黒を基調にしたシャツとブレザー)は同じだし、リーダーシップも非常にそっくり。ただ冷徹でなく優しさも持った人物として今作は描かれてたように思えます。

 

お次はギャンブラーのジョシュ。イイデスネ~クリスプラットという男をわかってる監督のキャスティングでした。お調子者で軽いノリのキャラを見事に演じてましたね。銃を津町愛人に例えて笑わせるところや、決戦前のジョークでつかった「まだイケる」が最後そんな男気溢れる使い方するなんて!うまいなぁ。カードさばきもお手の物でしたね。、戦いに参加する理由も馬を買ってもらった借りを返すだけっていうのもニクい!

彼の立ち位置はサムの相棒ということで、ヴィンを元にしたキャラ設定だと思われます。孤高のリーダーに対してユーモアで場を和ませる役柄だったし、ヴィン自体もギャンブルが好きで用心棒代を全部つぎ込んでしまうほどのギャンブル狂でした。

 ちなみに岩場で夜をしのぐシーンで、テディに向かて銃の扱い方を指南するシーンがありますが、あれは「荒野の七人」で、仲間に加えてほしいと志願した青年チコの銃の腕を試すためにクリスがやったことへのオマージュでした。それをジョシュがやるのか!?という点では意外でしたね。

 

続いて グッドナイト・ロビショー。ずいぶんとイーサンホークも枯れたなぁと思いましたが、その枯れっぷりで男にさらに磨きがかかった風貌でした。彼はとにかくお金に執着し、相棒のビリーを使って金を稼いでいる設定でした。すごく調子のいい男でしたが、過去の戦いのせいでいざという時、銃を抜けないという心のトラブルも抱えていました。そんな彼が立ち直るとき、そしてビリーとのナイスコンビ炸裂なシーンは必見です!!!グットナイト!!

さて、彼は誰を基にした役柄なのか、これはハリーとリーの2人を一つにしていたと思います。ハリー自体金に執着していてドライな性格。サムとは6年前に南北戦争で助けた間柄という部分もクリスと旧知の仲だった設定とほぼ同じだし、決戦前夜に離脱する部分はハリーを基にしてると思われます。そして、その時の戦いでたくさんの師を見てきたことで戦意喪失している点は、リーの腕が鈍ったうえに悪夢にさいなまれてる設定をいかしたのだと思われます。

 

そんなロビショーの相棒、ビリー。彼もまたこの時代にアジア人?という考えは置いといて、ナイフを投げ、垂れ下がった前髪がなびくたびに「決まった・・・」とドヤ顔でクールに決めるイビョンホンが凄まじくカッケー!でもそんなビリーも村人たちにナイフの扱い方をカッコよく且つシンプルに伝授しているのに、村人たちが帰っちゃうという一連の流れは笑えますww

やはり拾ってもらった恩もあるのか、陰でグッドナイトをかばう面や、一度離れたにもかかわらず口実を作っておいて温かく迎える部分、そしてこの2人のコンビプレーも最高です!!

彼は「荒野の七人」でいうブリットそのものでしょう。なんせ銃とナイフの両刀使いなわけだし寡黙でクールの佇まいはブリットそのもの。ちなみにブリット以上にビリーはナイフ持ってましたw

 

お次はジャック・ホーン。かつてインディアン狩りをしていただけあって、手斧を使いこなす彼の戦い方は神に祈りをささげながら戦うスタイル。だからなのかどこか憎めない感じが良かったですね。

勝手に衣服のほころびを繕ってくれた村の婦人に「頼んでない!」といいつつも、感謝してるんだろなぁと勝手に解釈しながら楽しんでました。

彼は誰に当てはめてるのか正直わかりません。心持ちはオライリーのような感じもしましたが、手斧を扱う時点から誰にも当てはめてないのかな、と推測します。

 

次はメキシコ系人種のバスケス。彼はお尋ね者としてサムに追われていたけど仲間になるなら今後一切追わないぜ、という条件で仲間に加わります。

これといった描写はないけど、ジョシュとの人種を交えたジョーク(グロエ=白人の意味)で絆を深め、最後の銃撃戦で深手を負ったジョシュに加勢する場面は彼の見どころの一つだったのではないでしょうか。

彼もまた誰を当てはめたかわからず。一応メキシコの血を引いてるということでオライリーを連想させますが混血ではなかった気がするので、オリジナルの設定かと。

 

最後はインディアン、コマンチ族のレッドハーベスト。お前の道はここではないと族の長に言われ、唯一コマンチ族の言葉が話せるサムと交渉し仲間に。2人で生肉を食い合うという仲間の誓いはちとグロかったなぁ。

弓矢を使い屋根の上からバッタバッタと敵を倒しまくる描写は気持ちいい!他にも、普段食べない我々が好む食事を犬のエサ呼ばわりして皿を下げるシーンもありましたね。また、最後の銃撃戦では、ボーグに使えるインディアンに対し、道を踏み外した男として同族にも関わらず敵とみなし戦うという見どころもありました。

彼もまた今回オリジナルの人物と思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

悪い点でいうと、仲間集めに時間がかかりだれてしまうのはもったいなかった気がします。村の人たちと団結して立ち向かうのですから、元の作品同様もう少し交流するシーンもあった方が感情移入できたのかなぁと

 

 

元の作品では白人主体の設定でしたが、このご時世とあって人種的マイノリティたちが一堂に権力者に立ち向かうという構図は、現代の格差社会を反映した設定なのかと思われます。

 

そういった見方としても深いし、元の作品との比較として見ても楽しいし、ただただ単純に勧善懲悪の超エンタメムービーとしても十分熱くなれる作品だったと思います。

 というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

映画「スノーデン」感想ネタバレあり 我々は常にネットから監視されている!

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1月28日

スノーデン

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何かと個人情報を気にする方、多いと思います。昔レンタルビデオ屋で会計の際、一度レンタルした商品はもう一度レンタルでよろしいですか?なんて声掛けしなきゃいけなかったんですが、お客さんに個人情報が洩れてるじゃないか!!なんて怒られたことあります。

 別にアンタ以外に教えてないから・・・。という具合に個人情報に敏感な方もいるということで。で、その個人情報を国が監視していたことを公に告発したっていうお話です。おっかねぇ話です。何がおっかねぇって実際に遭った話ですから。

そんな話が映画になりましたので早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

 

2013年6月、イギリスのガーディアン紙が報じたスクープで、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在が暴露され世界的に話題になりました。しかも情報提供したのはNSA(米国国家安全保障局)職員・エドワード・スノーデンという青年。なぜ自らの輝かしいキャリアや人生を捨ててまで重大な告発をしたのか。英雄か、それとも裏切り者か、そんな史上最大の内部告発を映画化したのがこの「スノーデン」です。

 

 

あらすじ

2013年、香港。

2013年6月3日、ドキュメンタリー作家ローラ・ポイトラス(メリッサ・レオ)、イギリス・ガーディアン紙のコラムニスト、グレン・グリーンウォルド(ザカリー・クイント)と合言葉を交わし、彼らを自分が宿泊するホテルの一室に招き入れた彼は、ポイトラスが回すカメラの前でエドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と名乗り、自らが歩んできたCIAとNSAでのキャリアを語り始めた。

 

 2004年、ジョージア州。

9.11の同時多発テロに危機感を抱き、国家の役に立ちたいと考えたスノーデンは軍に志願入隊した。しかし特殊部隊の訓練は想像を絶するほど過酷で、足に大怪我を負ったスノーデンは除隊を余儀なくされてしまう。

 

2006年 バージニア州。

CIAの採用試験に合格したスノーデンは、CIA訓練センターでサイバー・セキュリティのノウハウを学んだ。そこで持ち前のコンピュータの知識を発揮したスノーデンは、厳格な指導教官コービン・オブライアン(リス・エヴァンス)に一目置かれる存在となり、オタク風のエンジニアで教官でもあるハンク・フォレスター(ニコラス・ケイジ)とも親しくなった。
 またプライベートでは、交流サイトで知り合ったリンゼイ・ミルズ(シャイリーン・ウッドリー)と出会い、ふたりは交際をスタートさせた。

 

2007年、スイス・ジュネーヴ。

 スノーデンは、ジュネーヴにあるアメリカの国連代表部に派遣された。そこで彼が目の当たりにしたのは、あらゆる情報を収集するNSAの極秘検索システムの存在と、それを利用してテロ活動とは無関係の人物をスパイとして抱き込むCIAの汚い手口だった・・・。(HPより抜粋)

 

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監督

監督は、巨匠オリバー・ストーン

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ベトナム戦争を経験したことから数多くの社会派映画、メッセージ性の強い問題作を撮ってきた監督。最近見たのは「野蛮な奴ら/SAVAGES」でしょうか。ブレイク・ライブリーがたまらなくエロかったくらいの記憶しかなく、話自体はあまり共感できるような作品でなかったのでノれなかったのを覚えてます。

 

かといって、彼の作品はこんなものだけじゃないです。半分も見てませんが、どんな作品を手掛けてきたのか簡単に紹介を。

映画業界でなかなか目の出なかった彼が、異国の地で麻薬所持のため逮捕され、地獄の日々を過ごしていく「ミッドナイト・エクスプレス」でアカデミー賞脚色賞を受賞したことで道が拓けます。

その後いくつかの脚本を手掛けたのち、自身の体験を基にした作品で、アメリカ軍が無抵抗のベトナム人に対する卑劣な行いや、戦争が生み出す狂気などリアルに描いた「プラトーン」で、その年のアカデミー賞を席巻します。

それからも、一攫千金を夢見て証券業界に足を踏み入れる男と業界の大物投資家との通俗ドラマ「ウォール街」や、ベトナム戦争に参加した青年の苦悩と挫折の日々を描いた「7月4日に生まれて」、ケネディ大統領暗殺事件の捜査に執念を燃やす捜査官たちを描いた「JFK」、史上最悪の大量殺人鬼カップルの逃避行を描いた衝撃作「ナチュラル・ボーン・キラーズ」、ウォーターゲート事件を基に紐解いていく激動と波乱に満ちた半生を描いた「ニクソン」など政治や戦争などに切り込んだ作品を多く手掛けています。

 

ナチュラル・ボーン・キラーズ ディレクターズカット [Blu-ray]

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 あまり見てない監督作品ですが、そのなかでも好きなのがこの映画。

ロードムービー的展開なんですが、タランティーノが原案ということもあり、とにかく描写が暴力的でバイオレンスで。この二人になんの共感もないんですが、映像や編集が実験的で遊び心ある演出なので楽しめるかと。彼らを追いかけるTVキャスター役でロバートダウニーJr.が出てたのが意外でした。オリバーストーンっぽい重々しさはあまりないので彼の作品の中では異色の映画だと思います。

 

 

 

 

 

キャスト

主演のエドワード・スノーデンを演じるのjはジョセフ・ゴードン=レヴィット。

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私の大好きな俳優の一人。彼が主演するから今回見に行くようなものです。なんてったって演技がうまい。去年の「ザ・ウォーク」でもフランス語訛りの英語を流ちょうにしゃべり、軽快に綱渡りしてしまう運動神経や身のこなし。きっと影で相当練習を重ねたんだろうけど、そういうのが一切見えないのがまたすごい。少々毛量が減ってきてるのが気になりますが余計なお世話ですねw

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

スノーデンの恋人、リンゼイ・ミルズを演じるのは、シャイリーン・ウッドリー。

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日本ではまだまだ知名度は低いほうですが将来有望な女優さんです。ヤングアダルト層に人気の「ダイバージェント」3部作や、難病を抱えながらも懸命に生きる10代の男女の青春ラブロマンス「きっと、星のせいじゃない」で主演を演じています。

 

ブログ始めたばかりのころなので、今以上に大したこと書いてないですwよければどうぞ。

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他にも、ドキュメンタリー作家、ローラ・ボイトラス役に「ザ・ファイター」での名演が記憶に新しいメリッサ・レオ、ガーディアン紙のコラムニスト、グレン・グリーンウォルド役に「スタートレック」シリーズでスポックを演じているザッカリー・クイント、イーウェン・マカスキル役に「フル・モンティ」で人気俳優の仲間入りをしたトム・ウィルキンソン、トレバー・ジェイムズ役にクリント・イーストウッドを父に持ち、ベンアフレック監督作「夜に生きる」が待機中のスコット・イーストウッド、指導教官コービン・オブライアン役に「アメイジング・スパイダーマン」でコナーズ博士を演じたリス・エヴァンス、そして、教官ハンス・フォレスター役に、「ワールド・トレード・センター」で監督作に出演しているニコラス・ケイジと豪華キャストになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

監督がどんなメッセージを込めたのか、どんな衝撃が待っているのか、スノーデンとはいったいどんな男なのか。非常に見ごたえありそうな映画、

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

おいおいおい、こんなことがホントにあったのか!?我々の日常にも関わるとんでもない事実!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界で一番でいなきゃいけないのだ。

まずは率直な感想を。

スノーデンのドキュメンタリー映画「シチズンフォー」を鑑賞前に見たかったんだけど、時間がなく、なくなく情報なしで鑑賞したわけですが、常にアメリカって世界を支配していたいんだなぁと考えてしまう作品でした。

IPアドレスやらSIMだけで悪い奴と判断し、ドローンでBOMB!ほんとに何か悪いことしてる奴か正しく確認していないのに。とか、昇進のために投資家のプライバシーを探り、傷つけ、そこへ飛び込みいかにも親身ななったふりをし、ことが片付けばあとはポイ。とか、テロリストと一度取引した銀行家の携帯電話の通話履歴からどんどん広がり全く無関係の人の会話まで、たった1人の人物から250万人もの人々が盗聴され記録されている。

正義のためなら何をしてもよいのか、国の権力を保持するためにプライバシーを侵してもいいのか。9.11以降何が起きてもおかしくない世の中で、自由よりも安全を求めている我々に対し、すべてを監視することが果たして防衛なのか。そんなことを考えたくなる映画だったと思います。

 

流れとしては、ガーディアン紙の協力によるインタビューを軸に、様々な勤務地で起きた出来事や、その都度ぶつかる障害、葛藤、揺らぐ正義感、そして恋人との関係を回想しながら描かれた作品でした。

愛国者ゆえにひたすら悩み、結果国から見捨てられるという形になったものの、彼がやったことは我々からしたらすごく正しいことだよなぁ、と。

大けがをしたことで軍隊から離れなければならなくなった愛国心たっぷりの彼が、他のことで国のためにできることはCIAやNSAで働くことしかなかった。だけどそこで見たものは彼が思い描いていたものとは程遠いものだったわけで。それでも大きな仕事を任されるたび、アメリカの未来は君の頭脳にかかってる、とか言われるたびに、必要とされてると思いなんとか踏ん張っていたけど・・・。身を亡ぼすまで、大事な人を脅かすまでやる仕事じゃないですよほんと。

しかもこの話、「7月4日に生まれて」のような、あこがれてその世界に飛び込んだけど想像していたものとは違い、闇が深かった!みたいな流れと似てるなぁとも感じました。

 

劇中でリンゼイのPCのカメラにテープが張られていたことで「隠すことなんてないわ!」なんて彼女がスノーデンに息巻いてたけど、いざ指摘するとゾクッとしてしまうシーン。あそこで感じたのが、リンゼイが言う通り自分も正直隠しごとなんてねぇよ!顔バレ身バレ全然ヨユー!くらいの考えで。

でも、この前新宿でモンキーさん見ましたよ!なんていわれるとゾクッとするわけです。ヤバイ見られてる・・・なんて。

たかが目撃情報ですが、これがネットの個人情報やらメールやら会話といったこととなってくると恐怖の度合いが違うよなぁ、と。というか知られてるということの方が怖いのか。

スゲー遠回しな言い方になってしまいましたが、ほんとネットや携帯電話との付き合いも考え直さないといけないよね、と。

 

 

作品の出来

作品としての出来は個人としては低い評価になります。あれ?監督の映画ってこんなにくっきりした映像だったっけ?という部分ですでに抵抗感があり、それに加えて打ち込み中心のBGMが非常に合ってない。

スノーデンとリンゼイとの恋愛要素を描くことで、彼の人間性を加えたようにも思いますが、そこよりもスノーデン本人の内面性だったり、彼がしてきた職務がどれだけとんでもないことだったのかっていうのを見たかったです。というか、余計な部分を省いて時間を短くしたほうがよかった、といったほうがいいでしょうか。リンゼイとの恋愛要素ちゃんと入れるなら最後までやってほしかったというのもひとつ。

やはり実態を暴く内容だったせいか、話が長くだれてしまうこともしばしば。そして映画なのだから最後はもっと盛り上げてほしかったですね。

頭が悪いもんで、ウェブカメラ越しで切れてる女性編集者の人が、専門用語が多すぎて頭がこんがらがってるのよ!なんてセリフ言ってましたが、私も同感でしたwPRISMってなんですかw

 

 

JGL最高!

今回もやってくれました、ジョセフの演技!いきなり第一声から声色が違う!あれ?これ本人意識して演じてるの!?と。残念ながら本人がどんな声でしぐさでっていうのがわからないんですが、かなり寄せてきてるんでしょう。そこ以外にも容姿もよく似てるし、喜怒哀楽をちょっとした動作や表情で見せるあたりはさすがカメレオンだなと。しごとでだんだん表情が無くなってきてる部分とか、写真を撮られるのをはずがしがる表情とか、いろいろ研究して演じたんだと思います。

 

教官役のリス・エヴァンスも怖かったですねぇ。クライマックス前の大きなモニター画面でスノーデンを脅すシーンは迫力ありました。最初こそスノーデンに表面的には厳しいけど彼を買っていただけあり、面倒見のいいおっさんくらいにしか感じてませんでしたが、徐々に話が進むにつれてあ~この人真っ黒だな、と。

で、短い登場ながら人物の性格やキャラを瞬時でわからせてくれるニコラスケイジがいいアクセントになってました!オタク気質の教官ということで、彼の素なんじゃないかってくらいコンピュータについて熱く語るシーンは好きですね。ラストにも1シーン登場するのでお楽しみに。

 

 

 

 

 

最後に

国民が議論して、機密事項を盗み告発した自分が悪いのか、それとも政府が悪いのか判断しなければならない。裕福な生活や恋人を失ってまで告発することを選んだ彼の勇気に拍手、そしてこの実態を映画にした監督にも。この感想もアメリカ政府に監視されてるのでしょうかwだとしたら大したこと書いてないけど、そんなことしたらアカン!と言っておきます

最後にスノーデン本人が登場するんですが、出演しちゃあダメじゃない?せっかく寄せて演技してたJGLが台無しな気が・・・。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

映画「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」感想ネタバレあり 奇妙でかわいい子供たちの成長譚!

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2月4日

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

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風邪をひきました。熱はないですが、寒気と筋肉痛と頭痛と鼻水が止まらない。まぁなんとか気合で直してやりましたよ。皆さんうがい手洗いは欠かさずにやりましょう。

 で、この奇妙な子供たちがどうみてもミュータントとしか思えないんですけど、私だけですかね。どうでもいいけど。

というわけで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

全米で300万部以上の売り上げを記録しロングセラーになったランサム・ルグズの小説「ハヤブサが守る家」を原作にティムバートン監督がありったけの想像力で描いた、ティムバートン史上最も奇妙なファンタジー映画です。

 

潮文庫 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

潮文庫 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

 
潮文庫 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<下>

潮文庫 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<下>

 

 

 

 

あらすじ

フロリダで育った少年ジェイク(エイサ・バターフィールド)は、周囲になじめない孤独な少年。そんな彼の唯一の理解者である祖父が謎めいた詩を遂げた。

祖父の遺言に従って小さな島を訪れたジェイクは、森の奥で古めかしい屋敷を発見。そこは美しくも厳格なミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)と、奇妙なこどもたちが住んでいた。

やがて彼らと心を通わせ、夢のような時間を過ごしたジェイクは、自らに宿ったある❝力❞に気付き、屋敷に迫る恐るべき脅威に立ち向かって行くのだった・・・。 

 

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監督

監督は奇才ティム・バートン。

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去年公開した「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」は製作総指揮で携わったので2年前の「ビッグ・アイズ」以来の作品になるんですかね。

奇想天外な演出で楽しませてくれる監督ですが、彼の作品にはいつも社会からはみ出された者をフォーカスし、暖かい手を差し伸べるかのような作品が多いです。今回はどんな映画に仕上がってるのか楽しみですね。

さて、どんな映画を手掛けてきたのか、代表的な作品をさらっと紹介。

監督の原点ともいえるブラックなホラーコメディ「ビートルシューズ」の成功を経て、DCコミックのヒーロー映画「バットマン」を手掛けます。娯楽要素を抑え暗めの演出から賛否はあったものの、続編である「バットマンリターンズ」も手掛け、ティムバートンの名を知らしめます。

その後も名作映画のリメイクである「PLANET OF THE APES 猿の惑星」や、おとぎ話のように奇想天外な人生を振り返る父とその息子の絆を描いたファンンタジードラマ「ビッグ・フィッシュ」などがあります。

そして彼と多くの作品を作ってきたジョニー・デップ主演作も忘れてはいけません。

純粋な心を持った両手ハサミの男の切なくも悲しいラブファンタジー「シザーハンズ」や、謎に満ちたチョコレート工場見学する子供たちが驚きの体験をしていく「チャーリーとチョコレート工場」、不思議の国のアリスを基に、19歳になったアリスの新たな冒険を描いた「アリス・イン・ワンダーランド」など、これまでに8作もタッグを組んでいます。

 

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 ほんとこれせつないよね。

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

 

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 ジェイク(エイサ・バターフィールド)

大好きな祖父の死をきっかけに、ミスペレグリンの屋敷を訪れた多感なアメリカ人少年。本人は気づいてないが、ある特殊な能力を持っている。

 

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ミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)

外界で生きられない奇妙なこどもたちの保護者。ルールには厳しいが、心はやさしく時間を操作し、ハヤブサに変身できる能力を持つ。 

 

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バロン(サミュエル・L・ジャクソン

邪悪な異能者たち(ホローガスト)を率いるリーダー。不死の力を獲得するために、ミス・ペレグリンとこどもたちえお捕まえようとする。 

 

 

あとはまとめて奇妙なこどもたちを紹介。

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左上から、

エマ(エラ・パーネル

ジェイクと心惹かれあうブロンドの美少女。空中浮揚能力を持ち、普段は宙に浮かないように鉛の靴を履いている。 

 オリーヴ(ローレン・マクロスティ

 自由奔放な赤毛の女の子。指先から火を放ち、手でお湯を沸かすことができる。

 ブロンウィン(ピクシー・デイヴィス

最年少の少女。小柄な外見からは想像できないほど、とてつもない怪力の持ち主。 

 フィオナ(ジョージア・ペンバートン

キュートなお下げ髪の少女。 あらゆる植物を生長させる力を持っている。

 クレア(ラフィエラ・チャップマン

お人形のような女の子。後頭部にある鋭い歯の口で、ぱくりとご飯を食べる。 

 ヒュー(マイロ・パーカー

体の中に無数の蜂を飼う少年。いつも養蜂用の防具をつけている。 

 ミラード(キャメロン・キング

悪戯好きの透明人間。服を着ていないと、その姿を認識することができない。 

 双子(ジョセフ&トーマス・オッドウェル

常に一緒に行動する無口な双子。頭にマスクをかぶった見かけはちょっと奇妙。 

 イーノック(フィンレー・マクミラン

最年長の少年。オモチャなどの無生物に一時的な命を吹き込む力を秘めている。 

 ホレース(ヘイデン・キーラー=ストーン

スーツ姿の少年紳士。予言的な夢をスクリーンに投影することができる。 

 

 

 

 

 

 

というわけで、奇妙なこどもたちと謎のペレグリンおばさん、そしていかにも子供を誘拐しそうな感じのバロンなるおっかねーおじさん、どんな危機が訪れ、どんな冒険をするのか。

ティムバートンが魅せる、世に奇妙なダークファンタジー。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

こどもたちは奇妙などではない!監督の異形への愛が詰まったタイムスリップファンタジー!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監督らしい作品

まずは率直な感想を。

昔のティムバートン節が戻ってきたといったところでしょうか

かわいらしい子供たちにちょっと気味の悪い能力をつけさせ、キレイな庭園にちょっと古びたお城で過ごす、んでもってそこを仕切るのは、普段ならヘレナ・ボナム=カーターなんだけど今回はエヴァ・グリーン扮する時間きっちりおばさん。まばたきしないから怖ぇよ!

そんな彼らが同じ日を何度も何度も繰り返すことで最悪の事態から逃れ、年を取らずに平穏に暮らしてる中、忍び寄る悪の手、バロン率いるホローガストたち。バロン自体がまず怖ぇ!白めに白髪にサミュエルのあの怪演。あれは夢に出るわ・・・。

そしてホローガストの造形ね!パッと見パックンフラワーみたいな感じだけど、動き方だったりくねくね伸びる触手だったりと気味が悪い。でもグロテスクな中にもかわいらしさもあって。

他にもゴシックホラーっぽい実験装置や、クライマックスでのイーノックの能力で生まれたガイコツ兵士たちとの総力戦など世界観はバートンワールド全開の世界でありました。この辺りは、久々にこういう映画を作った監督の作品が見れたということで、おおむね満足であります。

 

ただ、今回はこのこどもたちの多さ、能力を見せていく流れ、それ以前に祖父であるエイブとジェイクの関係性など見せなくてはいけないなど、本題に入る前の準備が多いためか、前半はややテンポが悪く説明も多く、少々退屈に感じてしまったのが残念。自分はあらかじめキャラをなんとなく把握していたからよかったものの、こんなに一気に出てきて、どの子がどの能力で・・・って覚えるのはちときついかも。

これに加え、今作ではループという同じ時間を繰り返す能力がカギとなっていて、彼らが過ごしていた時間ともう一つの時間が登場し、やや困惑してくる人もいるのかも知れません。ただでさえ、前半セリフが多い上に設定も二重三重になってくるのは、映像で楽しめる故にもったいないなぁと。

 

 

こどもたちの成長譚

そんな監督らしい作品の中で感じたのが、異能者という世間一般の人とは違う子たちがジェイクと出会うことで、危険を顧みず自由を手に入れる成長物語だったように思えます。

外界に出てもはじかれてしまうのなら、殻に閉じこもって穏やかに暮らしたほうがマシ、と思いたくもなる生活。それが彼らにとって最善と考えてるペレグリンもまた過保護なだけにしか見えず。だけどそうせざるを得ない事件がありました。それはヴィクターという男の子がホローガストによって殺されてしまったから。

そんな恐怖に打ち勝つ起爆剤となったのがジェイクだったわけです。彼の能力に関しては伏せますが、彼によって危機は訪れるものの、彼のおかげで強い心を手に入れたクライマックスでの戦いっぷりは非常に頼もしいです。

 

そしてジェイクも子供のころから祖父のモンスター退治話を信じるあまり、みんなとは違うと仲間外れにされてきた過去を持ち、父はおろか祖父を心から信じられないでいました。でも、祖父の遺言を機に訪れた場所で祖父が語ってきた昔話は本当だったということに気付き、彼らのために生きることを決意します。

エイブもただの孫LOVEじいちゃんってわけじゃなく、自分の能力を受け継いだから一生懸命話をしてたんですよねぇ。だけど、クラスでバカにされ父親からも鵜呑みにするなといわれ、ジェイクもかわいそうだけど、じいちゃんもかわいそうだなぁと。

 

もろX-MENじゃんw

この作品を見る前から思っていたこと。能力が完全にミュータントと一緒じゃん!というツッコミを胸に秘め、いざ鑑賞、やっぱりそうでしたw

まず、体が空気のように軽いため空中浮揚するエマは空気を操れる能力も持っていました。海中での沈没船で部屋を密閉し空気は吐き出すことで普通の人間でも息を吸える環境を作れるわけです。

オリーヴもどんなものにも火を起こします。登場してはジェイクを助けるためソッコーで家に火をつけたりw、やかんを火にかけたり、暖炉にひをつけたりと、一家に一人いたらガス代浮きそうな大活躍でした。

意外と戦闘向きだったのjはイーノックのオモチャに命を吹き込む能力。劇中では当初自分でつくったキモカワな人形で戦いごっこして遊んでましたが(これがコマ撮りでいいのよ)、クライマックスでの戦闘シーンでは、ガイコツ兵士からサイの模型にまで命を吹き込み敵を一掃していました。

他にも、夕食で使うにんじんを能力で栽培するフィオナ。くそでけーニンジンでしたwそれをいとも簡単に抜く怪力少女のブロンウィン。彼女もホイホイ椅子やソファーなど投げ飛ばし、しまいにはメリーゴーランドの木馬を引っこ抜く大技まで見せてくれます。透明だからって素っ裸でいい時と悪い時があるんだからね!と怒られていたミラードも最後まで実体はありませんでしたが、ちょいちょい頼もしいことやってました。

食事の際口を開けると蜂が出てきてみんなに迷惑をかけるのでネットをかぶって飯を食う、ちょっとかわいそうなヒューや、骨付きチキンを後頭部からバクバク食うクレア、夜の上映会はお前の夢ばっかりかよ!と思ってしまった予知夢能力者のホレースは、戦闘には向いてませんでしたが、キャラ的にはナイスでしたね。

 

そしてこれは能力は伏せますが双子!お前チートすぎるよ!!お前最初からあれ全部やればコトが丸く収まるってなもんだよwwwもしかしてワンタイム能力なわけ?これには思わず「え~っ!」って心で叫びましたよ。気づいた人も結構多いんじゃないかな。最初からそれやれよって。

まぁそれじゃあ物語も成立しませんから、軽いツッコミということで。

 

 

 

まとめ

いつもの監督が戻ってきた!という喜びの反面、ややテンポの悪い描写や展開、そして説明の多さに残念な感じでありました。

個人的には祖父とジェイクは仲を戻せたのだから、父子の関係も修復してほしかったなぁという思いがあります。

ちゃっかり監督出てたの気づいた人いるかな?遊園地でのシーンで一瞬サングラス欠けたおっさんが出てくるのでお見逃しなく。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

映画「王様のためのホログラム」感想ネタバレあり 世のオジ様達必見のヒューマンコメディ!

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2月10日

王様のためのホログラム

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1月下旬に試写会にて鑑賞して来ました。タダで映画見られた上に、主催がとんかつ和幸プレゼンツということで帰りに500円分の食事券までもらえたという、非常においしい試写だったのですが。

 感想は作品情報の後、ということでもったいぶっておきますw

にしてもトムハンクスさんよ、去年3本も主演作公開して年明けにもう主演作やるの!?どんだけ精力的なんだよあんた。この映画は本人の熱望で出演したそうですが、さすがに今年はもうないでしょうね。

 

 

 

 

 

作品情報

本作は、ピューリッツァー賞、全米図書賞ノミネート経験を持つベストセラー作家デイヴ・エガーズの同名小説を読み、発売2日後にはトム・ティグヴァ監督が映画化をデイヴ本人に申し込み、トムハンクスは大絶賛ツイートをし、それから4年の歳月を経て完成した作品です。

 

王様のためのホログラム

王様のためのホログラム

 

 

 

 

あらすじ

 

立派な車もステキな家も美しい妻も、煙のように消えてしまった。すべてを失くした男の名はアラン(トム・ハンクス)。大手自転車メーカーの取締役だったが、業績悪化の責任を問われ解任されたのだ。愛する娘の養育費を払うためにIT業界に転職し、一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置〈3Dホログラム〉を売りに行く。

ところが砂漠に到着すると、オフィスはただのボロテントでエアコンも壊れ、Wi-Fiもつながらなければランチを食べる店さえない。抗議したくても担当者はいつも不在(居留守かも?)、プレゼン相手の国王がいつ現れるのかもわからない。

上司からはプレッシャーをかけられ、ついには体も悲鳴をあげる。追いつめられたアランを助けてくれたのは、予想もしない人物だった──。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督はトム・ディクヴァ。

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ドイツ出身の映画監督です。この人のどの作品を見たのか、名前を聞いてもピンときませんでしたが、「クラウド アトラス」の人と知って、ん?これってウォシャウスキー姉弟じゃね?と。調べてみたら共作だたんですね~、知らなかった。

さてどんな作品を手掛けてきたかというと、93年に家族のことで押しつぶされそうになった妻の内面世界を描いた「マリアの受難」で監督デビュー、恋人を助けるためにひた走る女性を、あらゆる撮影方法で描いたハイスピードムービー「ラン・ローラ・ラン」で注目されます。

その後も、香りにとりつかれた青年が、やがて凶行していく様を描いたサスペンスドラマ「パフューム ある人殺しの物語」や、違法行為を繰り返す巨大銀行を追跡するインターポール捜査官が真相究明していくポリティカルサスペンス「ザ・バンク 堕ちた巨像」があります。

 

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そして、 監督とトムハンクスがタッグを組んだ作品。世代や場所が全く異なる6つのエピソードがうまく絡み、輪廻転生のように役者も別の役柄で各エピソードに登場する一大スペクタクル映画です。SF、ラブストーリー、ミステリー、アクション、などなどてんこもりで1度見ただけではすべて整理しきれないボリュームです。

久々にもう一回見ようかな。

 

 

 

 

 

 

キャスト

 

主演のアランを演じるのはトム・ハンクス。

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昨年は「ブリッジオブスパイ」、「ハドソン川の奇跡」、「インフェルノ」と大作映画3連発で映画界をにぎわせてくれたトム。ジャパンプレミアにて生でお目にかかれただけあって、これからも応援したいハリウッドスターの一人。

この人のこと3回も書いたからこれ読んでくださいw

 

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他のキャストに、アランを現地まで送迎するユセフ役に、スタンダップコメディアンとして活躍するエジプト出身の俳優、アレクサンダー・ブラック、女医のザーラ・ハキム役に、サリタ・チョウドリー、アランと同じくサウジアラビアで仕事をしている女性ハンナ役に、「インフェルノ」でもトムハンクスと競演した、シセ・バベット・クヌッセン、アランが働く会社でホログラム開発しているデイヴ役を、「007」シリーズでQを演じているベン・ウィショーらが出演しています。

 

 

 

 

 

異国の地で孤軍奮闘する中年男が見つけた大切なものとは何なのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

異文化って大変!だけど逆らわずに流れたらいいことある!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生何とかなる。

まずは率直な感想を。

人間誰でも、すぐにその日その時その場所にチューニングを合わせるというのは容易ではない。まして年齢を重ねると視野が狭まり考えは固執してくる。正直中年の危機なんてだいぶまだ先の話だけど、いつかは自分の身に起きるかもしれない、他人事ではない。

オレの体ならまだ大丈夫、昔のようにイケるだろ、でも徐々に心と体は頭で考えているようにはいかず、リンクしなくなっていく。

もしそんな事態に陥ったらどうすればいいのか、この映画は答えを、いや少なくともヒントを与えてくれる映画だと思う。

何もかも違う異国の地で訪れるハプニングやトラブル、アクシデントの数々。心は疲弊し、ついには墜ちることろまで墜ちる。そんな時出会った人物に救われていく。女医は傷を癒し、運転手はこれからの道を示してくれる。流れに身を任せ受け入れることがこんなにもアランを救ってくれるのかと。

たどり着いた答え=クライマックスで、一面広がる青い海がそれまで画面を覆っていた乾いた砂漠を一掃するかの如く映し出されるように、流れに逆らおうとせず、なんくるないさの精神で身を任せることで、きっと心は青々としてくるのだと。

 

 

上映時間90分弱とコンパクト。疲れない長さなので見やすいことは見やすいし、ユーモアも交えているので楽しいことは楽しい。

相変わらずトムの安定したコメディセンスと切羽詰まった表情に見応えはあったし、朝のルーティーンをパッパッと見せる一連の流れ、しかもそれを日が重なる毎に変化をつけていくことでアランがだんだん滅入っていくといったテンポのいい編集、運転手として仲良くなったユセフとのやりとりは軽妙だし、狼狩りの最中の会話から結果狼を銃で撃たなかったという流れも、画で心情を描くなど細かな部分に監督の手腕が光っていた印象を受けました。

 

しかし話は自分が予想していた、中年が異国の地で踏ん張るサクセスストーリーかと思いきや、流れに逆らわないことで心を解き放つという中年の危機を迎えた男のお話だったということに少し落胆してしまったのも事実

話の流れも、もう少し家族との関係や人物像を掘り出してもよかったのかなぁという物足りなさも。

なんせタイトルであるホログラムがそこまで重要でないということ。また日本が変なタイトルつけて!と思ったら、原題をそのまま訳したシンプルなタイトル。あれ。

世界を飛び回ってる王様を何とか捕まえてホログラムを見てもらい契約にこぎつけるのはあくまできっかけでしかなく。深読みしたらすごく重要なことなのかなぁとか考えてみましたが、答えは見つからず。アホな私にはそのあたりの理解に苦しみ、こんな感想になってしましました。

サクセスといえばサクセスなんだろうけどお仕事でサクセスして欲しかったなぁと。サクセスサクセスうるせぇな!育毛剤まだ必要ねえわw

 

 

 

巻き起こるハプニング

勤めていた会社の取締役を業績悪化の為解任、家も車も妻もなくした男が娘の学費のために、第二の人生のために再起をかけて中東へ乗り込んだ!

オッケー!要は国王に3Dホログラム売りつけばいいんだろ?お安い御用さ!いつものようにさぁ踏ん張るぞ!・・・

と意気込んだけど、頭でやろうとしてることに心と体がついていけない。

 

理由は様々だ。普段過ごしてきたアメリカではなく、サウジアラビアという全く異国の地。人種も宗教も環境も何もかも違う、心を許せる人もいない。外は灼熱、靴の中は砂まみれ。運転手は女関係がワケありで尚且つ音楽の趣味が微妙、酒を飲んで一日の疲れを癒そうにもアルコール禁止という法律からアメリカ人御用達のダイエットコークでガマン。

仕事に関しても国王へのアポすらままならない、用意されたテントにゃエアコンは止まり、食事もない、Wi-Fiすらとんでない。

少しずつ溜まっていくストレスに拍車をかけたのが上司からの圧力。アポは取れたか、進展はあったか、しっかりしろ。

ぐっすり寝ようにも、いつからかできた背中のしこりが気になって眠れない。

ついにアランの心は崩れていく。

 

 

たくさんの文化の違いに見てるこちら側も驚いたわけですが、アルコール禁止ってのが一番の驚き。劇中ではみんな隠れて飲んでたりするわけですが、大っぴらには飲めないんですねぇ。

他にも一人砂漠でパシャパシャ写真を撮って楽しむアランを警戒した現地の人間に、いつものようにアメリカンジョークを飛ばすも、真に受けてしまい冗談と捉えてくれない件だったり、王様に会うためのアポイントやこちらの注文がが正攻法では全く通じないというのも驚き。

これをトムの困った顔が見事に冴えわたり、ユーモアをもたらしてくれることでしょう。

 

 

 

 

まとめ

個人的にそんなに満足はいかなかったものの、広大な砂漠のなかでの孤軍奮闘ぶりにくすっと笑ったり、文化の違いに考えさせられたりと気づく部分も多いかと。そしてクライマックスでの海ですよ!このコントラストきれいです。

トムハンクス主演なのに公開数が少ないのが残念なのですが、見て損はない作品だと思うので是非ご覧あれ。

満足度☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10

映画「マリアンヌ」感想ネタバレあり解説 美男美女の愛の物語をご堪能あれ。

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2月10日

マリアンヌ

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ブラピさんや、去年あんたら夫婦で映画出てたよなぁ。なのに離婚問題で大騒ぎになりましたなぁ。この映画が原因とかも一時騒がれましたなぁ。色男は大変でおまんなぁ。

 完全に他人事な入り方になりましたが、最近は映画製作ばっかり躍起になって出演作がめっぽう減ってるブラピと、フランス映画界の宝マリオン・コティヤールの美男美女が送る切ないラブストーリーでございます。

早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

第二次世界大戦下という時代に翻弄されながらも、愛する人を信じて運命に立ち向かう2人が繰り広げる切ない恋愛模様を、名匠ロバート・ゼメキスが巧みな表現力で魅せる珠玉のラブストーリーです。

 

 

あらすじ

何度涙を流せば、愛する妻を守れるのか ——。

カサブランカで出会い、一瞬で恋に落ちた。

孤独だった人生に、初めて幸福を感じた。

このままずっと続くと思ってた。

 

愛する妻マリアンヌ(マリオン・コティヤール)に向けられた、信じられない疑惑。

疑いを晴らせなければ、妻の命はこの手で奪うことになる。

愛する妻マリアンヌは何者なのか—―。

全てが明かされた先にある、涙の物語。

(HPより抜粋)

 

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監督

監督はロバート・ゼメキス。

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昨年は「ザ・ウォーク」でキ○玉から肛門さままで縮み上がるほどガクブルな映像で楽しませてくれた監督。今回はシリアスなラブストーリーですか。あなた今までラブストーリーって撮ったことありましたっけ?まぁいいや。

監督に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

キャスト

イギリス人工作員マックスを演じるのはブラッド・ピット

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昨年は「マネーショート」や元奥さんアンジーと共演した「白い帽子の女」に出演し、主演を演じるのは「フューリー」以来となるブラピ。離婚問題以降公から姿を消していましたが、今年のゴールデングローブ賞でプレゼンターとして登壇し、少々やつれた姿が話題を呼びました。アンジー気が強そうだもんなぁ。

そんな気が滅入っているブラピの作品を、本数多いので超アバウトに紹介。

恐らく彼がブレイクしたのはトムクルーズ主演のゴシックホラー「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」ではないでしょうか。今考えたら絶対共演など実現しない2人の作品は一見の価値ありですね。

それからというもの、七つの大罪に沿って殺人を繰り返す連続殺人事件を追う刑事を描いた「セブン」や、テリーギリアム監督の代表作「12モンキーズ」では、演技が評価され初めてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるほど。

他にも、退屈な毎日を送る男が殴り殴られの世界に没頭していく「ファイトクラブ」、ワルたちの宝石争奪群像劇「スナッチ」、豪華キャストで巨大カジノから金を盗む「オーシャンズ」シリーズ、オレの奥さん商売敵「Mr.&Mrs.スミス」、生まれたらおじいちゃんでした「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、ナチ狩り上等!「イングロリアス・バスターズ」、塁に出りゃ勝つんだよ!「マネーボール」、そんなヤバい時にペプシかよ「ワールドウォーZ」、オレの家は戦車だぜ「フューリー」と話題作、受賞作がアホみたいにございます。多すぎてざっくり過ぎました。

色々と演技が下手と批評家たちからはいわれてますが、最近も「マネーボール」でアカデミー賞主演男優賞ノミネートするほどですから、ド下手ではないでしょう。う~ん受賞はまだ無理かなぁ・・・。

今後は「ワールドウォーZ2」やNetflix映画「ウォーマシーン」が控えてますが、下手したら来年かも。

一応去年の出演作の感想です。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

妻でありフランス人工作員のマリアンヌを演じるのはマリオン・コティヤール。

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いやぁおキレイです。大好きです。その瞳その唇そのすべて~♪ってAKBの歌だっけ?まぁいいや。自国映画にも、ハリウッド映画にも定期的に出演しキャリアを重ねている女優さんであります

 そんな彼女の代表的な作品というと、タクシー運転手と新米刑事が強盗団を追うか―アクション映画「TAXi」で注目を浴びます。その後ティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」でハリウッド映画に初出演し、「愛の賛歌」などの名曲で知られる伝説のシャンソン歌手の偉大な足跡と、波瀾万丈の人生を綴った伝記ドラマ「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」アカデミー賞主演女優賞を受賞し、一躍有名となります。

それからはハリウッド映画の活動も増え、仕事に行き詰った男が数多の女性に翻弄されるミュージカル映画「NINE」、夢の中へと入り込みアイデアを植え付けるミッションサスペンス「インセプション」、バットマン3部作最終章「ダークナイトライジング」と話題作に欠かせない存在になっていいきます。

それと並行して、自国であるフランス映画にもちゃんと出演し、新たな場所で夢を打ち砕かれ、娼婦として生きる道を選んだ女性の過酷な運命を描いた「エヴァの告白」、職場から解雇通告をされた女性が再起をかけた2日間を描いた「サンドラの週末」などにも主演として活躍しています。

「サンドラの週末」はモンキー的2015年ベスト10にも入れたほど好きな作品です。

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待機作に、グザヴィエ・ドラン監督の最新作「たかが世界の終わり」が翌11日に、「アサシン・クリード」が3月3日に公開と立て続けに公開予定です。

 

 

 

 

 

他のキャストに、ブリジット役で「グランドイリュージョン 見破られたトリック」のリジー・キャプラン、ガイ役に「ウォッチメン」でオジマンディアスを演じたマシュー・グッド、フランク役に、「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」でモリアーティ教授を演じたジャレッド・ハリスなどが出演します。

 

 

 

 

 

果たして愛した女は敵なのか味方なのか、夫が下した決断とは?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

この2人でなければ成立しない!哀しくも美しいラブストーリー。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかってはいたのです。

まずは率直な感想を。

ゼメキスさん、こんなシンプルな映画にもかかわらず、なぜあなたは心を揺さぶらせてくれるのか!

 

どこかで観たことあるようなプロットなのにもかかわらず、細かな演出を積み上げていき、前半は美男美女のイチャコラで楽しませ、後半はハラハラドキドキのサスペンスモード。3流監督ならまぁ駄作ですよ、こんなありきたりな話。

 

だけど、映画をいかに面白く見せられるかをわかってるあなただからこそ、この映画に胸を締め付けられたわけですよ。

 

薄々感づいていたけどラストは皆さんが思ってる通りの結末ですよ。ネタバレもくそもありません。何もなかったじゃあ映画にならんでしょ。わかっていたんですよ結末なんて。それでも、うわああああぁぁぁっ!!(泣)になりますから。

 

ほんとねぇ、描写が巧いんですよ。鏡越しに映るブラピがたくさん映るんですよ。工作員だから本心は顔に出さないんですけど、そこに映る顔は内心を物語ってるわけですよ。

時に暖かな眼差し、時に険しい顔、冷めた顔、覚悟の顔、顔、顔、顔。そこまで演技のうまくないブラピが一生懸命いろんな顔を微調整して表現するわけですよ、マリアンヌに対して鏡越しに。

 

やりすぎじゃね?って思うほど出てくるもんだから、こっちも感情移入しやすいんです。

あれぇ?今ブラピちょっと好きになりかけてるんじゃない?あれぇ?今ブラピちょっと疑ってんじゃない?あれぇ?今ブラピ悶えて感じてるんじゃない?(これは鏡越しではありませんww)

この積み重ねがですね、ラストに効いてくるわけですよ。

 

もうあれでしょ?美男美女で美しい愛の物語を撮りたかっただけでしょ?いいんですよ全然。どこを切り取ったって美しいんですよ。

 

ダンスや銃撃シーンは当たり前。オープンカフェで一杯飲んだって、砂漠で朝焼け見たって、砂嵐の中カーセックスしたって、親子3人水入らずで芝生の上で戯れたって、空襲を受けながら夜空の下で出産したって、大雨の中びしょ濡れになったって、きしむベッドの上で優しさを持ち寄りきつく体抱きしめたって、画になるんですよ!

それだけでこの映画を見る価値があったってもんだ。ただただ素敵やん!

 

なのに何だ!!!人が全然入ってねぇじゃねえか!!!

何がダメでこの映画見ないんだよ!ゼメキスだぞ!お前らの好きな「バックトゥザフューチャー」や「フォレストガンプ」はこの人が作ったんだぞ!?バレンタイン間近に持って来いのデートムービーだっつーの!!

 

だから言っただろう!宣伝担当!!ブラ泣きとか意味わからんキャッチコピーつけるから興味がわかないんだよ!!

 

初日金曜のレイトだったにもかかわらず閑古鳥が鳴くほどがら空きだったことが本当に悔やまれたひと時でした。みんな「相棒」見に行きゃいいんだよ。それでいい。とにかく映画館へ足を運んでくれ。俺はこれを薦めるがなっ!

 

 

 

 

こんなあらすじだった。

話はそれましたが、前半はマリアンヌとの馴れ初めとミッション遂行に至るまでを描き、後半はマリアンヌが二重スパイなのではないか?という疑惑を晴らすため奔走するマックスを中心に描かれていました。

 

1942年、フランス領モロッコ。ドイツ政権の支配地にあったカサブランカにパラシュートで降り立ったマックスは、作戦を共に遂行する工作員マリアンヌがいるパーティー会場に向かい夫婦を装い合流、ドイツの権力者暗殺に向けて着々と準備を進めていた。

 

周りにはナチスドイツに通じる者が目を光らせ、2人は警戒しながら、久々に会った夫婦のカサブランカ流の所作をマリアンヌから教わり、仲睦まじい姿を近所に見せつける。

 

非常に優秀な彼女だが、そのコツはんなのかマックスは問いただす。すると彼女は「気持ちを偽らないからバレないの」と答える。

 

任務を遂行するにはお互いのコンビネーションが大事だ。銃の扱いができるか試したマックスは、安全装置をかけて銃を渡すと、案の定てこずるマリアンヌに一抹の不安を感じる。

 

しかめっ面のマックスに、今度はマリアンヌが色仕掛けでマックスを試す。何してるんだ?とマックス。マリアンヌは「あなたの銃に安全装置がかかっているか試したの。これでおあいこねw」と場を和ます。

 

ナチスドイツ幹部のスピーチが始まり爆破の合図とともに作戦開始、その時間わずか5分。生存確率は40%。

死ぬかもしれないという不安から、決行前夜マリアンヌは眠れないでいた。朝焼けの砂漠までドライブして気分を晴らそうと提案するマックス。

 

この任務が終わったらどうするの?、と問われマックスは夢を語る。そんな今後の話をしていくうちに内に秘めていた想いがお互いを包む。

 

最初こそ、キスもハグも笑顔の絶えない会話も任務のための演技でしかなかった。

しかし共に行動していくうちに、ダメと分かっていながら、誰も見ていない車の中で2人はついに結ばれる。

 

そして、決行の時間。なかなか幹部が現れない。爆破の時間まで残り2分。ようやく現れた標的のスピーチ開始間もなく外で大爆発。

あらかじめテーブルの下に用意してあった銃でナチスドイツの兵士たちを撃ちまくる2人。なんとか逃げ切り無事任務は成功。

緊張が解けたのか、マックスはロンドンで2人出暮らそうとプロポーズする。

 

そして1年後・・・子供も生まれ幸せな家庭を築いていくマックスに、思いもよらない任務が舞い込んでるのであった。

 

 

 

笑顔を絶やさないマリアンヌと、社交場が苦手なマックスの掛け合いが楽しい前半は、2人の大恋愛を思う存分堪能でき、後半は愛する妻のためなら、職権乱用上等だぜ!!とマックスが疑惑を晴らすため奔走する姿に惚れ惚れします。

 

なかなか活路を見いだせないままマリアンヌと暮らしていくシーンでは、うそをつくのが下手すぎるマックスと簡単に見抜いているマリアンヌといった男女の差も面白いところ。セックスするだけでいつもと違うとか言われたら焦るよね~、ね、男子w

 

きっちり横分けなブラピも素敵ですが、ひとたび走れば前髪が垂れ疲弊したブラピもまたカッコイイ。

そんな彼を支えるマリオンの、ドレス姿がはしゃぐ姿が汗ばむ姿がベッドで旦那を襲う姿が(スケベでごめんね)たまらにゃい!!・・・夜中に書いてるのでご勘弁を。

 

 

 

まとめ

早くもまとめに入ってしまいますが、これ以上書くと核心つくし、何をどう書こうがラストはブラ泣きなんだからもうわかるよね?ってことですよ。

 

じゃあ何を楽しめばいいかって、美男美女が戦争によって結ばれ、その戦争が原因で愛が揺らいでしまう、美しくも儚いラブストーリーを楽しんでもらえればいいわけです

 

背景が合成で嘘くさく感じてしまうかもしれないけど、美しいのです。

内容が薄いと感じてしまうかもしれないけど、面白いのです。

大味だけどここまで話を広げられる監督はすごいのです。

当時なんでモロッコがフランス領なのにドイツが支配していたのかなんて考えなくていいのです。まぁ大事なんですけども!

 

とにかく、シンプルなお話で美しい映像ですので映画館で堪能してみてはいかがでしょうか?

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10


映画「サバイバルファミリー」感想ネタバレあり 電気も家族も大切に。

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2月11日

サバイバルファミリー

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私事ですが、今年に入って試写会当選が止まりません。片っ端から送ってはいるものの、こんなに当たるのは生まれて初めて。今年まだ1か月足らずで10回目。おそらく当選率は70%以上はいってるんじゃないかと。スケジュール調整に四苦八苦な2017年であります。

 今回も試写会での鑑賞です。男子シンクロ、山形弁のジャズ、航空業界に、ロボット、林業、そして今度は電気が止まった世界。取材や体験から徹底的にリサーチして作品作りを心掛ける矢口史靖監督初めての家族モノはどんな映画だったのか。

早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

日々の暮らしに欠かせない電気。日々の恩恵など感じている人は果たしてどれくらいいるのだろうか。そんな当たり前に電気が存在する世の中、もしその電気がなくなったら・・・。

明かりはもちろん、携帯電話、パソコン、冷蔵庫、エアコン、電車などなど身近なものが使えなくなったら人はいったいどうなるのか?何が起こるかわからない世界で1つの家族が繰り広げる究極のサバイバルムービーが誕生します。

 

サバイバルファミリー

サバイバルファミリー

 

 

 

映画公式ガイド『サバイバルファミリー』の歩き方: 絵コンテ・制作秘話・オフショットで辿る鈴木一家と矢口組のサバイバルな日々

映画公式ガイド『サバイバルファミリー』の歩き方: 絵コンテ・制作秘話・オフショットで辿る鈴木一家と矢口組のサバイバルな日々

 

 

 

あらすじ

東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。さえないお父さん(小日向文世)天然なお母さん(深津絵里)、無口な息子(泉澤祐希)スマホが全ての娘(葵わかな)。一緒にいるのがなんだかバラバラなありふれた家族。

そんな鈴木家にある朝突然、緊急事態発生!テレビや冷蔵庫、スマホにパソコンといった電化製品ばかりか、電車、自動車、ガス、水道、乾電池に至るまで電気を必要とするすべてのものが完全にストップ!ただの停電かと思っていたけど、どうもそうじゃない。次の日も、その次の日も、1週刊経っても電気は戻らない・・・。情報も断絶された中、突然訪れた超不自由生活。

そんな中、父が一世一代の大決断を下す。

≪東京から脱出する!≫

家族を待ち受けていたのは、減っていく食料、1本2500円まで高騰する水、慣れない野宿。高速道路は車ではなく徒歩で移動する人でいっぱい、トンネルは真っ暗すぎて一歩も進めない。しまいには食料確保のために必死で野ブタを追いかけることに・・・!?

一家は時にぶつかり合いながらも、必死で前へと進むが、さらなる困難が次々と襲い掛かる!!

果たして、サバイバル能力ゼロの平凡一家は電気が無くなった世界で生き延びることができるのか!?

今、鈴木家のサバイバルライフの幕があがる!!(HPより抜粋)

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監督

監督はユーモアと感動がウリの矢口史靖(しのぶ)。

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毎回この人の作品の公開時期って変な時にやるんですよねぇ。2月とか5月とか10月とか。大作ひしめくところには入れてもらえないw個人的にはいつまでも「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」を宣伝材料に使ってほしくないのですが。きっとフジテレビのせいですね。

監督はいつも脚本も兼任して作品を手掛けていて、その脚本をもとに絵コンテで描いて撮影するという独特な撮影方法で毎回取り組んでいるそうです。そして扱う題材もユニーク。あるコミュニティを扱うのが定番なんですが、今作は家族がテーマ。ある意味新しい試みだと思います。

そして、監督作の主人公の苗字は全て「鈴木」なんだそうです。(WOOD JOB!除く)今作も鈴木家。なんでなんでしょうね。

 

そんな監督の代表作をざっくり。

ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞したのち、女子高生がふとしたはずみで不幸のどん底へ落ちていくブラックコメディ「裸足のピクニック」で長編映画デビューします。

フジテレビ×東宝制作の多いのも監督の特徴であり、男子シンクロブームを巻き起こした青春映画の金字塔「ウォーターボーイズ」や、山形の田舎の女子高生がビッグバンドジャズで青春を謳歌していく「スウィングガールズ」は日本アカデミー賞で数々の受賞やノミネートで監督を世に知らしめました。

その後も、知らぜらる航空業界の舞台裏を大多数のキャストで描いた群像劇「ハッピーフライト」や、会社の命により技術者たちが急ごしらえで作ったロボットの中身はおじいちゃんだった!という大胆な発想で描いた「ロボジー」などがあります。

 

中でも好きなのはこれ。大学受験に失敗し途方に暮れていた男が1枚のパンフレットをきっかけに安易な気持ちで林業に就くも、その過酷さや危険さに心折れそうになりながらも、逞しく成長していく青春物語です。

超都会っ子でチャラチャラした染谷将太もいい演技なんですが、この伊藤英明は最高です。特にお気に入りのシーンは、トラックから呼ばれて家から走って荷台に飛び乗るシーン。これをロングショットで撮影することで、山の男だ!と一発で感じられる映像だったと思います。手鼻をするしぐさや、チェーンソーさばきも見事、そして田舎の男らしいスケベ心wwまで完璧に演じてます。海猿じゃなくて山猿のほうが全然いいです。 

 

 

 

 

キャスト

鈴木家の主、鈴木義之を演じるのは小日向文世。

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去年は「真田丸」での豊臣秀吉を見ていたこともあり、映画で見るのは久々な感じです。まぁこれを演じるって聞いた時も、コヒさんの温厚な感じから秀吉など想像できなかったわけですが、いい我儘クソジジイを見事に体現していたのを見て改めて役者はすげぇなぁと。

コヒさんといえばテレビドラマ「HERO」や「木更津キャッツアイ」、最近では「MOZU」などで主役を支える名脇役の印象が強く、主役ってこれが最初なんじゃない?と思ったら何作かありました!失礼しました!

どんな作品か簡単にご紹介を。

水曜どうでしょう」の鈴井貴之監督作品で、北海道ののあるコンビニエンスストアを経営する家族と個性的なお客さんたちの人間模様を描いた「銀のエンゼル」、アカデミー賞で数々のノミネートをしたハリウッド映画「サイドウェイ」を日本版リメイクした大人のロードムービー「サイドウェイズ」、動物映画シリーズの第3弾としてTVドラマと連動した作品で、犬飼なのに犬が嫌いな中年男性が、ひょんなことから犬を飼い、悪戦苦闘しながらも絆を深めていく「犬飼さんちの犬」で主演を果たしています。

商業映画として今作が一番大きな作品での主役ではないでしょうか。気張らずにいつ通りのコヒさんでありますように。

 今後の待機作に「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」が控えています。ハクロ将軍役だそうです。

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天然なお母さん、鈴木光恵役を演じるのは深津絵里。

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あのふかっちゃんももう44歳。お母さんの役をやっても普通なんですね。時は残酷だよ、すみれさぁあああ~ん!!。やはり昔から活躍された女優さんなので、映画よりもTVドラマの印象が強く、そういう人ってスクリーンじゃ映えないイメージがあるんですが、「悪人」でめっちゃいい賞獲ってましたね。

10代から活躍されてるとあって出演作は数知れず。代表的なものをざっくり挙げていくと、初主演作は森田芳光監督の「(ハル)」。パソコン通信で出会った男女の恋を描いた物語で、まさに日本版「ユーガットメール」の名にふさわしい作品なんじゃないでしょうか。

その後はご存知「踊る大捜査線」での恩田すみれ刑事。ドラマから足掛け15年同じ役を演じたのはさぞ大変だったことでしょう。その間にも、父の浮気を機に四姉妹の問題が露呈しぶつかり合う様を時に辛辣に時にユーモアに描いた「阿修羅のごとく」では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞、殺人者になった不器用な少年と、彼との許されぬ愛におぼれた女の逃避行を描いたヒューマンドラマ「悪人」でモントリオール世界映画祭最優秀女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、映画をはじめテレビ舞台と場所を選ばず、その演技を遺憾なく発揮しています。

 

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他にも、息子鈴木賢司役に、「君と100回目の恋」が公開中の泉澤祐希、娘鈴木結衣役に、「くちびるに歌を」に出演していた葵わかな、

サバイバル道中に出会う人々として、アウトドア趣味一家に時任三郎藤原紀香、義之の同僚役に宅麻伸、手厳しい米屋の女役に渡辺えり、光恵の父役に柄本明、養豚業の男役に大地康雄などが出演します。

 

 

 

 

 

 

電気の無くなった世界で、人間はどうすればいいのか。それをどう面白おかしく深く描いていくのか。非常に楽しみであります。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

ノー電気ノーライフ?? バラバラだった家族のハートフルコメディロードムービー!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気ってホント大事。

近年、東日本大震災や熊本大地震などの自然災害によって、いかにライフラインが、備蓄が重要かということを思い知らされたわけですが、今回はそんな災害を大停電にすることで、直接的に描写しないよう配慮しつつも我々の身にいつ起きてもおかしくない出来事を、あえてユーモラスに描くことで問題を和らげ、家族の再生を焦点にした作品でありました。

 

またそこから紐解かれるのは、現代人の「より便利なもの」への追求と依存がもたらす、電気がないと生きていけないといった情けない部分や、消費ばかりの街・東京がこうなったとき自給自足などきわめて難しいということ

電気が無くなると、会社に行っても仕事ができない、というか職場にすら入れない、学校に行っても先生が来れず授業にならない、買い物したくても現金をおろせないしカードも使えない、それ以前にコメを炊けない風呂も沸かせない、トイレの水も流せない、スマホやテレビ、ラジオなどもってのほか。

スーパーに行っても流通は遮断され、食べるものなどすぐ底をつく。

こんな当たり前の日常が電気がないってだけで簡単に壊れてしまう。

 復旧するまで留まるのか、それとも水や食料を求め動くのか。この物語は後者を選ぶ。きっと自分も留まることなどしないだろう。待っていたってどうにもならないから。

 

 

とはいえ物語ではそうなったときどうするか、といった実生活でも役に立ちそうな豆知識がちりばめられていたり、やってはいけない行為といったシーンも描かれていたりしていて、どこか災害対策シミュレーションのような作りになっているのもまた、監督の緻密な取材力が顕著に現れていて、らしさを感じた作品でもありました。

 食べれる草だとか、天日干しにすると日持ちするとか、川の水はむやみに飲んではいけない、精製水は飲んでも平気、などなどのトリビアをコミカルに取り扱っているので、笑いながら知識を得ることのできた映画でありました。

 

 

 

人物設定もしっかり。

家族4人がどの家庭にもいそうな「あるある」な性格や立ち位置などが細かく描かれていました。

そのヅラがプライドと威厳を象徴している仕事第一の威張ってばかりの父、怒ることをしないいつでもふわふわしている天然な母、外界をヘッドフォンでシャットダウンし寡黙に高嶺の花に思いを寄せる兄、形だけの友人と必死に繋がろうとスマホに時間を費やす熱心な妹。

 

「馬鹿かお前は!」「そんなこともわかんないのか!」そう怒鳴る父に、子供たちは反抗的な態度。それを見て見ぬ振りして小ボケをかます母。いるよねぇこんなお父さん。

自転車で鹿児島へ向かう道中で、夜中に水を盗んだ男を兄に追いかけさせる父。「原始人ができるんだから俺にだってできる」と火を起こすも起きず、兄が発煙筒を持ってきてもプライドが許せず使わない。その後も大丈夫だ、何とかなる、俺に任せとけといった根拠のない自信に、堪忍袋の緒が切れる3人。

 

一家の大黒柱をはき違えていた父が、心を入れ替え始めることで、家族4人が少しづつ寄り添っていく姿が涙を誘います。威張っていた父が子供たちのために頭を下げ、母がついに声を荒げ本音を叫び、兄が家族のために精を出し、妹はつけまをはずすw

冒頭ではほんのわずかな時間でしか食卓を囲んでいなかった家族が、災害を機に少しづつ本音をぶつけあうことで少しづつ絆を深めていく過程が素敵でありました。

 

また、そんな家族の前に現れる個性豊かな人物たちが面白い。ロレックスなんかじゃ何の足しにもならないと客を追い返す米屋のおばちゃん、どこか鼻につくサバイバルをアウトドア感覚で楽しむ家族、躊躇なくブタをぶったぎる(駄洒落じゃないです)養豚業のおじさんの厳しさとやさしさと悲哀、暗いトンネルを米一合と引き換えにナビゲートする老婆など、

生きていくためにはがめついことも必要だ、といわれてるように思えてしまう人たちや、生きていくうえでやっぱり孤独はつらい、という人、生きているのだからこんな時でも楽しまないと!と能天気な人など、くすっと笑えるけど現実的な人物たちが物語を盛り上げてくれました。

 

 

 

 

監督の挑戦作ではあったが。

今回矢口監督の作品は、いつもと違うテーマでありました。きっと長年温めてきたものだとは思いますが、正直内容はそこまで笑いの詰まった作品ではなかったように思えます。

一つ一つの小ネタは確かにベタでありながら面白いのですが、中笑い、大笑いになるような笑いはなく、どこか浅い感じがしてならなかったです。一番ツボったのは水族館の魚で炊き出しをしてるところくらいかw。

やはりいつも狭い分野を深掘りしたテーマが得意なだけに、今回は扱う規模が大きすぎたのがよく感じなかったのか、案外我々の身近なことだから馴染みがありすぎたのか。

 

あとは家族が絆を深めていく描写は少々駆け足だったかなぁと。感情が爆発して父が急にしょぼんとしてから父親らしいことする行動が早いな!と。すぐにでも許してもらいたい!みたいに見えてしまったのがもったいない。序盤で十分なほどクソ親父を見せつけてくれたのであそこを少し減らして、その分もう少しひっぱてブタの捕獲あたりで本領発揮がよかったなぁ。

 

他にも腑に落ちなかったのは、この危機的状況が家族の視点以外全くないこと。こんなことが起きたのなら、病院のような施設はきっととんでもないことになってるに違いないし、道中で警察や自衛隊がもっと活動していてもおかしくないのですが、全く映っていない。警察に至っては、空港への侵入を防ぐ件しか出てこないし、自衛隊は静岡へ向かって歩いているだけ。

これだけの大規模な災害なのに、死者が1人しかいない。

世間はこんなにやばい状態になっているという部分がごっそり抜けていてリアリティに欠けているなぁと。

もちろん電気が使えないことであらゆる情報が入手できないといった状態を、映画の中でも活かそうという目論見があったと思うのですが。

 

個人的には監督の作品でもっと笑いたいのです。自分の知らない世界を描いた物語を、面白おかしく少しだけハートフルな、青春成長群像劇が見たいのです。別に今回の作品が悪いってわけじゃなく、自分が監督に求めるものが今回のようなものではなかったというだけのこと。次のステップアップを見据えての今回の映画なのかなぁとも思いますけどね。

 

 

 

まとめ

「災害と家族」、監督の作品の中でメッセージ性の強い作品になったと思うわけですが、いかんせん今回はどこか浅く感じてしまったというのが残念な部分ではありました。つまらなくはなかったんですよ!強調しとこうここ。

なぜ電気が使えなくなったのか?を求める作品ではありませんので、そんな終わり方かよ!などと思わずに、キャッチコピーのような「電気がOFFになると、人間がONになる。」まさにこれを描いてるので、自分のような変な目線での鑑賞は捨て楽しんでもらえたらと思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10

映画「グリーンルーム」感想ネタバレあり パンク魂を掲げ戦う勇姿がカッコイイ!

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2月11日

グリーンルーム

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モンキーは怖いのが苦手です。でも去年ホラーやスリラーものが軒並み高評価だったという話を聞き、ここは克服するしかない!と。なので今年は頑張って積極的にこういう映画を見ようと思った次第です。

 そんな決意表明を掲げ、まず飛び込んだ作品は、去年の「したコメ」で話題だった、インディペンデント映画ながら全米1位を記録し、批評家サイトでも高評価をたたき出したといわれるサバイバルスリラー映画。早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

作品情報

激しい暴力描写で21世紀のサム・ペキンパーとまで言われている監督の最新作は、「グリーンルーム」=楽屋という限定されたシチュエーションで新境地を開拓した意欲作。徹底したバイオレンスとスリリングな緊張感満載のサバイバルスリラー映画です。

 

 

あらすじ

 売れないパンクバンド「エイント・ライツ」は、ようやく出演が決まったオレゴンの僻地にある名もなきライブハウスに出向く。

しかし、そこは狂気のネオナチ集団の巣窟だった―。

殺伐とした雰囲気の中、なんとか無事に演奏を終えたバンドメンバー達だったが、バックステージで運悪く殺人現場を目撃してしまう。

冷酷なネオナチのボスは全ての目撃者を消すことを部下たちに命じ、メンバー達は全員命を狙われるはめに。

状況は圧倒的に不利、人数も武器の数も絶望的に負けている。

恐怖におびえるバンドメンバーたちは、楽屋に閉じこもり時間を稼ぎながら脱出を企てるが、重装備のネオナチ軍団が次々に襲い掛かり、メンバー達を血祭りに上げていく……。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はジェレミー・ソルニエ

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はい、どなたか存じ上げません。でもこの人が手掛けた作品「ブルーリベンジ」という作品自体は知ってます。気にはなってましたが避けて生きてきました。反省です。気になったら見ないとダメですね。

2007年にホラーコメディ「Murder Partty」で長編映画デビューした後、撮影監督を経て、作り上げた第2作「ブルーリベンジ」がカンヌ国際映画祭監督週間の国際映画批評家連盟賞をはじめとした5つの賞を受賞し、世界に名をしらしめたそうです。

 

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キャスト

主演バットを演じるのは、これが遺作となったアントン・イェルチン

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本当に惜しいです。まだ20代ですよ。これからもっといい役者になっていくはずだったのに・・・。「スタートレックBEYOND」では彼を目に焼き付けながら鑑賞していました。

これまで彼が出演した作品を、心を込めて紹介したいと思います。

彼は子役からキャリアをスタートしていました。父のいない少年と不思議な能力を持つ老人との心の交流を描いたヒューマンドラマ「アトランティスのこころ」で知られるようになります。

成人してからは、宇宙冒険譚の金字塔をリブートした「スタートレック」でチェコフ役に抜擢。その可愛らしい表情と縦横無尽に駆け回る動きは、新たなチェコフ像を生み出し、物語にユーモアと若さと疾走感を与えてくれました。その後も「スタートレック イントゥダークネス」、「スタートレックBEYOND」とレギュラーとして活躍、

残念ながら駄作となってしまった「ターミネーター4」でもキーマンとなるカイル・リースを熱演、音楽が趣味の息子を亡くした父が、青年とバンドを組み、息子の曲を歌いながら再び生きる目標を見出していくヒューマンドラマ「君が生きた証」でもミュージシャンの役として演奏を披露するなどの多才ぶりを発揮しています。

 

 

 アントン主演作で一番好きなのがこの作品。

死者の霊が見える少年が、霊の存在により町が危険にさらされてることに気付き、それを阻止するべく奔走するストーリー。

霊たちの姿がおぞましく、ホラー感は満載ではあるものの、恋人との恋愛模様や、どこか探偵チックな設定、心地よく進む話の展開、アントンが持つ独特な❝普通じゃない❞感が役に見事にハマっていて、単純に面白い。そしてラストの展開に自然と涙が出てしまう切なさ。決して損しない1本です。

 

 

 

 

 

他のキャストとして、楽屋で殺害現場に遭遇していたアンバー役に「フライトナイト」に続いてアントンと2度目の共演となるイモージェン・ブーツ、ネオナチのボス・ダーシー役に、X-MENシリーズでプロフェッサーX役として長く活躍しているパトッリク・スチュワート、バンドメンバーであるタイガー役にカラム・ターナーなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

はたして閉じ込められてしまったパンクバンドたちがどんな攻防戦を展開するのか、またどれだけバイオレンスな描写なのか、私はそれを何度目をそむけてしまうのかww?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

暴力には暴力で戦うしかない!決死の攻防戦の始まりだいっ!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目瞑らずに見れた!

まずは率直な感想を。

95分という短い時間、そして低予算にもかかわらずわかりやすいプロット、わかりやすい本題突入、わかりやすい暴力描写。美しい森の中と落書きだらけの楽屋、このコントラストもうまい、うん、面白いじゃないか!!

パンクバンドがネオナチと戦うってだけの話なのに簡潔に見せるこの技術。B級映画だけど、内容はA級でございました。

いやぁ見る前は目瞑らないように!怖いの少なめで!驚かさないで!なんてビビってましたけど全然大丈夫でしたwあれ?俺イケるんじゃね?こういうの。

 

 

 

運命に抗え!!

ガソリンを盗んででもしないととてもツアーなんてでき奈ほど貧乏なバンド「アインツライツ」。伝手を頼ってライブをしたものの、色々差っ引かれてギャラは一人6ドル。ざけんじゃねえ!わかったわかった、オレのいとこに仕事紹介してもらうから勘弁してよ!

そんなこんなで訪れたライブハウスがネオナチの巣窟で、こんなアウェーな状況でビビってる場合じゃねぇ!俺らのロック魅せつけてやろうぜ!とりあえず一発かますか!とナチパンクスぶっ殺すぞ!なるどこぞのバンドのカバー曲を披露!おいおい殺気立ってんじゃねぇの?なんて思ってたらそこそこ好評!オーディエンスはパンクバンドのライブでよくみられるモッシュで暴れまわるくらいノリノリ。

 

無事演奏終了後楽屋に忘れ物を取りに戻るとそこは殺害現場、女の子の頭に刃物が刺さって倒れてんじゃねえか!おいおい警察呼ぼうぜ!ちょっとまってちょっとまってお兄さ~ん、とブッキングマネージャーにより携帯没収。

 

はいはい君たちは楽屋にいてね~大丈夫だからねぇ~、楽屋には前髪ぱっつんゴールドヘアーの女の子と恐らくやったのこいつだろ?みたいないかついヘビメタ好きそうなデブ。

おいおいなんかこの状況ヤバくね?警察に電話しても来たかどうかもわからない。扉の前にはWWFのプロレスラーみたいなやつが立ちはだかる。このままでは殺される!

 

こんな感じでラウンド1へ突入。まずはレスラーのお前銃よこせ!!張り詰めた均衡状態の中、虎視眈々と脱出の糸口をうかがうメンバーたち。とりあえず腕ひしぎ十字がためでロック!銃は手に入った、でも出口がない!そこへネオナチのボス登場!ここを出してやるから銃をよこせ!そんな交渉成立するか!!罠に決まってんだろ!!

 

でもさ、ここにいても警察来てたとして疑われるの俺らじゃね?しかも俺ら犯人にされんじゃね?なんてったって楽屋にしたいとともに銃もって籠城してるんだし。

じゃあ、銃を渡しますか。はい扉開けますよ~。ヤバイ扉の前に男がたくさんいる!!ドア締めて!!あ~~~~っ!!!腕が、腕があああああぁぁぁぁっっっっ!!!

果たして彼らは無事楽屋から、ライブハウスから、ネオナチの魔の手から無事生還する

ことはできるのでしょうか?

 

 

ここがよかった!

サバイバル脱出劇っていう話だけで余計な人物描写は必要なし。描かれていたのはホントに金のないパンクバンドで、売れるためにSNSに手ぇだすなんざぁロックじゃねえぜ!!ん~っかっこいい!敵のネオナチも過去になんかいろいろあったようですがその辺の説明もなし!ダニエルの車から出てきたバットは結局なんだったのよ?

 

そんな余計な部分を排除し、徐々に過激になっていくバイオレンスに、もっと頂戴と思ってしまうほどのめり込んでしまいましたね~。

武器も銃以外は、消火器やカッター、蛍光灯とその辺にあるもので戦うしかないという状況で、スキンヘッド軍団や犬と一騎打ち。マシンガンとか高度な武器なんざ出てきません。

でもって敵の攻撃がねちっこい!明らかに勢力はネオナチの方が上だし、武器もそろってる。なのに、今回の事件を彼らに濡れ衣を着せるために余計な手出しをしないんですねぇ。だから犬を放ったり、ナタみたいな刃物を振り回し、ちょこちょこスキンッド軍団をライブハウスへ送り込んで少数精鋭で片づけようとするわけです。後で警察が来て銃弾の嵐だったら疑われるわけですから、銃を渡しても一発で仕留めろ、と。

何ですかこのジワジワなぶるようなやり方。厭らしいですよ。

 

その攻防戦の中で散っていく戦士たち。パットの腕は切り傷だらけで、特に左手が今にも取れそう・・・!うわぁぁぁぁっ見てもうたっ!レスラーみたいなやつもカッターでおなかを縦にスゥ~っと裂くシーンも、うわああぁぁぁぁっ!!見てもうたっ!犬に喉を噛み切られ、うわああぁぁぁぁっ!!見てもうたっ!殴る音もリアル、飛び散る血もリアル。生々しい傷ややり口が非常に不気味でありました。

 

そしてこの作品を覆う美しい緑。映像の質感も、髪の色も、夜に映えるライトも、山々を覆う木々たちも、そして戦闘態勢に入るパットのジャケットも緑。前作「ブルーリベンジ」でもそうだったように、色遣いを細部までこだわる監督のこだわりがそこにありました。

これ赤だったらギンギンになって映画館出たのかなぁ。緑だからまだ穏やかに見れたのかなと思うと、怖いのグロイのダメな自分は色に救われた部分が大きいのかな、なんて思ったり。

 

 

 

まとめ

これは見てよかったです。これはこうだったんじゃないか?みたいな考察はできませんが、パンク魂wでネオナチに立ち向かうアントンが最高にかっこよく、ビビりながらも肝の据わったアンバーを演じたイモージェンも可愛かったしかっこよかった。そしてネオナチのリーダー、ダーシーを演じたパトリックも、今まで演じたあの正義感の強いリーダーらしさはどこへ行った?と思うほど、静かな狂気を放つ存在感で楽しませてくれました。

冒頭のエンジンかけっぱなしからの、レコードつけっぱなしの描写から、~しっぱなしの描写いっぱいあるのかなぁ~と思ったら出てこねえでやんの。あれどういう意味?

そんなこと考えるまでもなく楽しめる映画でございました。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

映画「たかが世界の終わり」感想ネタバレあり 理解しあえない家族が退屈で美しい。

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2月12日

たかが世界の終わり

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世界の終わりだというのに、「たかが」と言い切ってしまうタイトルのインパクトさ。何をもってこんな表現をしたのか。めちゃめちゃ気になるということで見に行ったわけですが。

 もちろんそれだけじゃない、世界が嫉妬する才能の持ち主グザヴィエドランの新作とあっちゃあ見逃すわけにはいかないわけです。しかも今作では、ヨーロッパを代表する著名な俳優陣が、家族という小さなコミュニティで演技合戦するのですから楽しみで仕方ない。

というわけで、さっそく見に行ってまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

世界のカルチャーシーンに眩しい光を放ち続ける若き天才、グザヴィエ・ドラン待望の最新作は、ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇「まさに世界の終わり」をベースに、愛してるのに傷つけあう「ある家族の一日」を、世界で活躍する豪華キャストが渾身の演技で魅せる、ドラン流の愛の物語です。

今作でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞しています。

 

まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔 (コレクション現代フランス語圏演劇)

まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔 (コレクション現代フランス語圏演劇)

  • 作者:ジャン=リュックラガルス,日仏演劇協会,Jean‐Luc Lagarce,齋藤公一,八木雅子
  • 出版社/メーカー:れんが書房新社
  • 発売日: 2012/03
  • メディア:単行本
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あらすじ

 「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。

母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きだった料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないオシャレをして待っていた。

浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)、彼の妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイとは初対面だ。

オードブルにメインと、まるでルイが何かを告白するのを恐れるかのように、ひたすら続く意味のない会話。

戸惑いながらも、デザートの頃には打ち明けようと決意するルイ。だが、過熱していく兄の激しい言葉が頂点に達した時、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる――――。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はグザヴィエ・ドラン。

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一昨年の作品「Mommy/マミー」で初めて監督の作品を見て感激したのを覚えてます。過去作も見なきゃ!なんて思ってたら、あっちゅうーまに新作ですか。もっと早く見とくんだった。

監督は過去の自身の影響からか、今作では家族を、前作では母と子、その前は恋人などの様々な愛を描いた作品が多い傾向にあります。そして、もう一つの特徴はLGBTやADHDといった人物が必ず登場していること。これは、自身もゲイである監督が、いわゆる「普通とは違う誰か」でも同じ普通なんだということを主張したもの、なのかなと思ってます。

 

そんな監督の作品がどんなものか簡単にご紹介。

実は子役としてちょこちょこ出演していたドラン。現在でも、その美しい顔立ちから、監督業の傍ら演者もこなす才能の持ち主。監督としてデビューしたのはなんと19歳。17歳の青年が母親への嫌悪に戸惑いながらも苛立ちを抑えられずに葛藤していく様を描いた「マイ・マザー」で鮮烈デビュー。

その後も、心と体の性の不一致に悩む男性と、その事実を打ち明けられた恋人との10年に及ぶ愛を描いた「私はロランス」、未亡人の女性が、ADHDを持つ息子の行動に頭を悩ませるも、ある女性と出会い3人で助けあうことで道が開かれていく「Mommy/マミー」などがあります。

 

初期の感想なのでちゃっちいですがどうぞ。

 

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キャスト

12年ぶりに帰郷する34歳の作家ルイを演じるのは、ギャスパー・ウリエル。

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すいません初めて知る方です。フランスの方だそうです。調べてみたらどれも見てない作品ばかり出演してました。

今回兄役で出演しているヴァンサン・カッセルも出演していた「ジェヴォーダンの獣」で映画デビュー。第一次世界戦下、戦死の知らせがありながらも、一途に生存を信じた女性の物語「ロング・エンゲージメント」で、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で新人賞を獲得しました。

その後も、あのレクター博士の幼少期から青年期を軸に、冷酷な殺人鬼へと変貌を遂げていく姿を描いた「ハンニバル・ライジング」、フランスのファッションデザイナー、イヴ・サン=ローランの壮年期を描いた「SAINT LAURENT/サンローラン」などで主演として出演しています。

 

 

 

主人公ルイの兄嫁カトリーヌを演じるのはマリオン・コティヤール。

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マリアンヌ」が1日ずれで公開中の彼女。来月は「アサシンクリード」にも出演と立て続けに公開作品がかぶってるマリオン。ん~、だったら来日してよ~。

今作の製作のきっかけになったのは彼女だ、と監督は語っています。「Mommy/マミー」を引っさげてカンヌ映画祭を訪れた監督。彼女と出会ったことで、以前から彼女の作品を好んで見ていたこともあり、ぜひ仕事をしたいとアプローチしたとのこと。

 

彼女に関してはこちらでどうぞ。

 

 

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ルイの妹シュザンヌを演じるのは、レア・セドゥ。

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確か去年は「ロブスター」で一生独身を掲げるレジスタンスのリーダーとして冷たい女を熱演してました。よ~くみると世の中なナメたような目してますよねぇこの人。

 

彼女に関してはこちらをどうぞ。

 

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他のキャストに、兄アントワーヌ役を、昨年「ジェイソン・ボーン」でアクションを見せつけたヴァンサン・カッセル、母マルティーヌ役を、フランスの大女優であり「私はロランス」に続いての監督作に出演の、ナタリー・バイが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この5人がどんな家族の愛を見せてくれるのか、監督がどんなマジックをかけるのか、話も演技も楽しみですね。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

退屈で美しい、理解しあえない家族の物語。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全くもって。

まずは率直な感想を。

とにかく退屈で苦痛な映画でした。何が退屈って緩急の全くない会話会話会話。口論の絶えない家族が、顔ドアップであーだこーだいうわけです。あとあと思うと意味のある口論だったわけですが、鑑賞最中はそんなことも考える暇もないほど、兄や妹がワンワンキャンキャン吠えるわけです。そういう意味では黙ってしまうルイの気持ちもわかります。

そのやりとりを見てるこちら側は、そのドアップの顔や仕草から色々読み取っていくわけですが、個人としてはそれを追うのが大変でいっぱいいっぱいだったなぁと。

 

ルイが家族に話したいことをなかなか言わないし言えない状態を作る家族。この久しぶりのひと時を、そんな悲しいことで壊さないように繕う女性陣に対し、何かあれば怒鳴る兄。はっきり言って終始これです。疲れます。苦痛です。見てられない。みんなそれぞれの思いが強く、結果それが愛ゆえにだったわけですが、ひとりくらい「まぁまぁまぁ~」みたいなやつは出てこんのか、と。

 

 

ルイに腹が立つ。

そもそも論として、ルイは自分で勝手に家を出て、順風満帆に仕事で有名になり、家族のの誰かが記念日ならば絵葉書を送って家族孝行していたつもりかもしれない。だからといって、12年も顔を出さずじまいで、自分の死期が近いことを伝えるだけのために帰ってくるのは、虫が良すぎやしないだろうか。ということは、自分の死期が近くなかったら帰る理由なんかルイにはなかったわけだ。というかまずお前は帰ってきたらただいまの前に、長い間帰ってこれなくてごめん!が先だろうが。お土産も忘れるな。

こう考えると、出て行ってしまい残った男は自分だけ、家のことは俺がなんとかしなきゃ!なんて思いながら、色々と犠牲にしてきたアントワーヌ兄ちゃんが怒ってばかりなのもわかるなぁと。

そりゃあルイの性的嗜好に難色を示したり、勝手に家を出てそれなりに成功をおさめてることに腹を立ててしまう気持ちが感情となって、ルイに本心を語らせないよういじわるするわけだけど、この主人公の虫が良すぎる面を考えてしまうと、自分も長男故にそう簡単に許すわけにはいかないよなぁ。お前は他人だ!好きに生きてきたんだから今更災いを持ち込むな!みたいにはなるよなぁ。

とはいえ兄ちゃん、やはり昔は男同士仲良く暮らしていた日々もあったわけで、この辺のジレンマがちょこちょこ垣間見えるのもまた監督のうまい演出、いやヴァンサンカッセルの演技の成せる業とでもいいましょうか。素晴らしかったですね。

 

これに対抗するのは妹のシュザンヌ。幼くしていなくなってしまった兄に会えるということで、普段しない化粧をし待ち構えるわけです。もう憧れの眼差しです。そりゃあそうだ、え?私にもう一人お兄ちゃんがいたの?どんなお兄ちゃん?へ~作家なんだすご~い!こんな何もない田舎から都会へ飛び出し成功したお兄ちゃん、きっといろんなお友達がいて、いろんな人と付き合って、美味しいものや素敵なお店とかがいっぱい並んでる街で優雅に過ごしてるんだろな~、え?お兄ちゃんが帰ってくるの?うそ!?やだ!?こんな格好じゃ嫌われちゃう!おめかししなきゃ!え?お兄ちゃんタクシーで来たの!?お母さんもうお兄ちゃん来たよ~何やってるのネイルなんか乾かしてないでほらこっちこっち!

・・・こんな描写は一切ありませんww私の妄想ですww

まぁこんな感じで羨望を抱き待っていたのでしょう。にもかかわらず、ルイに執拗につっかかるアントワーヌと激しいバトルを繰り返します。この構図も面白く口げんかになると男はやっぱり勝てないなというのは、万国共通なのかな、と。兄ちゃんヤケクソ感半端なかったしwてか兄ちゃん、いくら何を言ってもいいからって、妹に向かって売春婦呼ばわりはアカン。

 

お母さんもまた監督作品によく出てくる感じのケバイ装いで、ギャンギャンわめいてばかりの兄妹をなだめながら明るく振る舞う立場。何とか仲を取り持とうと昔話で花咲かそうと機転を利かし、しまいにはノマノマイェ~♪がラジオから流れ、踊り出す。そこへまたもやギラギラ兄貴登場。家族水入らずにノマノマイェなんか聞いてる場合じゃねぇだろうが~!!

はい団らん終了。お母さんの努力もむなしく、和気あいあいだった時間はあっという間でした。

 

ルイにとって一番心を許せたのは兄嫁のカトリーヌ。初めてルイとあったからかどこかよそよそしくぎこちない接し方をするも、キチンと話を聞くことができ、文句も言わないいい女。じゃなぜ心許せたのか、それはルイの本心を見抜いていたから。自分の子供の話をしていても、あんたあたしの話聞いてる?と思ってしまうほど上の空のルイを見て、こいつただ帰ってきたわけじゃねぇな、と。心の中を見透かされてるんですねぇ。

できればもうちょっとアントワーヌの暴走を止めてほしかったなぁ。

 

で、やっぱりアントワーヌの怒りは収まらないんです。

ルイとドライブするシーンは兄の怒りが沸点まで到達するのと車の速度が比例していく見事な演出だったんですが、そこでも当たり障りなく空港のカフェの話から本題へ切り込んでいこうという作戦を企てるルイでしたが、すでにそういうところがお前腹立つんじゃボケェ!!とアントワーヌ怒りのデスロードが始まるわけです。正直何言ってるかわかりませんでした。とにかく本音を言え!と。そして俺を巻き込むなと。どうしたいねん。

 

そんなこんなでクライマックスを迎えるわけですが、ここでの夕日が強烈に素晴らしい。その夕日をバックに、まだ上辺だけだけどせっかくいい感じにまとまりかけてきた家族の絆が再び壊れていくシーンは、胸をかきむしりました。

その後の鳩時計が何を意味したのか。切ないし、虚しい。

 

 

最後に

今作も監督の腕が随所に光っていて、前作「Mommy」同様、どのショットを切り取っても素敵な画になってしまう。不満そうな顔、心配そうな顔、怒り狂った顔、顔にフォーカスを充てている分、まわりをぼかしすことで、より輪郭はくっきりに、表情はリアルに映し出され、時折介入する過去のシーンでは、まばゆい光がこれでもかというほど鮮やかで美しく息をのんでしまう。

ここに関しては非常に素晴らしく、グザヴィエすげえじゃん!と。

音楽もまた随所で効果的な演出をもたらしていました。オープニングでの「Home is where it hurts」「家は救いの港じゃない」なんてルイの心情をうまく歌で表現してたし、途中の「恋のマイアヒ」は日本人だけ笑ってしまう選曲で。他にもBlink-182やエンディング曲のMOBYの「Natural blues」もまた僕の抱えた問題なんて神様しか知らないという、なんともうまいチョイスで幕を閉じるというニクい演出。

あいかわらず監督のすごさが冴えわたる作品ではありました。

 

見終わった後、これも愛なのかと、なるほどなぁ、と、そうなのか?がする繰り返交互の押し寄せる映画でありました。他人の家族のいざこざなど退屈でしかないんですよ所詮。それをわざとやっている、そんな感じでしょうか。繰り返してして言います、つまらないのでなく退屈な作品だった、と。うん、好みでもない。楽しくもない。だがつまらなくはない!

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10

映画「愚行録」感想ネタバレあり解説 3つの衝撃よりも後味の悪さを楽しめ。 

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2月18日

愚行録

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サスペンス映画は1度見たら次なかなか見ないんですよねぇ。オチわかってるわけだし。でもこの映画3度の衝撃というだけあって、もしかしたら最低3回は楽しめるのかもしれない。

 まぁそんなわけないんですが、普通に「悪人」の殺した殺されたコンビが久々の共演というので、楽しみだなぁと。

そんなこんなで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

貫井徳郎原作のミステリー小説で、第135回直木賞候補作にもなった「愚行録」を豪華キャストで映画化。現代社会に蔓延る様々な愚行の数々に、見る者の人間性が試される、戦慄の群像ミステリー映画です。

 

愚行録 (創元推理文庫)

愚行録 (創元推理文庫)

 

 

 

 

あらすじ

エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向たこう一家。絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。週刊誌の記者である田中
(妻夫木 聡)は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。

殺害された夫・田向たこう浩樹 (小出恵介) の会社同僚の渡辺正人
(眞島秀和) 。 妻・友希恵 (松本若菜) の大学同期であった宮村淳子 (臼田あさ美) 。 その淳子の恋人であった尾形孝之 (中村倫也) 。
そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美 (市川由衣) 。

ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、
理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、そして、
証言者たち自らの思いもよらない姿であった。
その一方で、田中も問題を抱えている。
妹の光子 (満島ひかり) が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――。(HPより抜粋)

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監督

監督は長編映画初となる石川慶

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まったくもって存じ上げません。それもそのはず今回が長編映画デビュー作

今作がベネチア映画祭オリゾンティ・コンペディション部門に選出されるとして話題になりましたが、今までどんな活動をしてきたのでしょうか。

 

大学卒業後にロマン・ポランスキーなどを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学び、主に短編映画を手掛けてきたそうです

数々の国際映画祭に出品し、日本とポーランドの合作長編企画「BABY]は、プチョン国際映画祭企画マーケットでグランプリをとったとのこと。

はっきり言って、よくわかりませんw要は今回の映画見ろってことで。

 

 

 

 

 

 

 

キャスト

主人公である週刊誌の記者・田中武志を演じるのは妻夫木聡。

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去年は「家族はつらいよ」、「殿、利息でござる!」、そして「怒り」、「ミュージアム」と主演作ではないものの、どれも全く違った演技を見せ楽しませてくれたブッキー。

「怒り」では綾野剛とのカラミにドキドキし、ラストの泣きながら街を歩きさまよう姿はさすがでございました。

「ミュージアム」でも犯人であるカエル男を常軌を逸した演技でゾクゾクさせていただきました。

待機作として大根仁監督の最新作「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」、「家族はつらいよ2」が控えています。

 

こちらもどうぞ。

 

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育児放棄の疑いで逮捕された田中の妹、光子を演じるのは満島ひかり。

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「みぞみぞしてきた!!」

ん?と思った人、あなた満島ファンではありませんね??いやいやそんなことはないですが、現在TBSで放送中のドラマ「カルテット」でチェリストのすずめちゃんを演じている彼女。

このドラマにめちゃめちゃハマってまして、このセリフ流行んないかなぁって思って日常でちょこちょこ使ってますww視聴率悪いんだよなぁ、面白いのに。

 

そんなTVや映画で活躍してる彼女、めちゃめちゃ苦労してたんですよね。

当時人気ダンスグループ「Folder」の一員として活動、メインボーカルの三浦大知が脱退し、「Folder5」として活動再開し、アニメ「ワンピース」のテーマ曲に抜擢させるなど人気を得ていました。

しかし、その人気も長くは続かず活動休止。女優としての道を選びます。

なかなか芽が出ませんでしたが、カリスマ変態盗撮男の予測不能な純愛の行方を大胆かつ過激なエピソードを取り入れた、園子温監督の代表作「愛のむき出し」が転機となります。

この作品で賞レースに名が挙がり、数々の作品に出演。

オペラ歌手を目指す対照的な二人の欲望と嫉妬が渦巻くドラマ「プライド」や、妥協を重ねた自称❝中の下❞”女が追い詰められ末這い上がっていく姿をユーモラスに描いた「川の底からこんにちは」(これがきっかけで石井裕也監督と結婚!後に離婚!わおっ!)、妻夫木が加害者、満島が被害者として共演した「悪人」、江戸時代のお寺で繰り広げられる離婚をめぐった悲喜こもごもを描いた人情時代劇「駆込み女と駆出し男」など、あらゆる作品で多彩な演技を披露しています。

 

 

プライド デラックス版 [DVD]

プライド デラックス版 [DVD]

 

 満島ひかりといえば歌唱力!それを思う存分楽しめる作品がこれ。

有閑倶楽部」の一条ゆかり先生原作のコミックを映画化したもので、育ちのいいお嬢様と、雑草魂で這い上がろうとするボンビー女がオペラ留学をかけて、意地の張り合い、足の引っ張り合い、果てはドロドロした昼ドラ的展開に加え、演技初挑戦のステファニーを完全に食う満島ひかりの圧倒的存在感!他にもクサい演出のオンパレードに苦笑の連続w

とはいうものの、2人がカメラ固定でデュエットするシーンは素晴らしい歌声とハーモニーを堪能できます!はっきり言っておススメはできませんがw怖いもの見たさに、いやいや、彼女の歌を堪能したい方は是非!

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

一家惨殺事件の被害者で夫の田向浩樹役を、「ハルチカ」の公開が控えている小出恵介、浩樹の会社同僚の渡辺正人役を、サラリーマン役がよく似合う眞島秀和、浩樹の妻・友希恵役に松本若菜、彼女の大学同期だった宮村淳子役を、結婚おめでとう!臼田あさ美、その淳子の元恋人尾形孝之役を、最近いい役もらってるね!中村倫也、そして、浩樹の元カノ・稲村恵美役を市川由衣が演じます。人間関係がややこしい!!

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理想的な家族はなぜ殺されたのか?証言者たちは何を話すのか?そこから浮かび上がる本性とは?田中の妹は事件とどう絡んでくるのか、長編映画初監督の出来栄えやいかに。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

んーーっ!後味悪い!!そして濁した終わり方!愚行が愚行を呼ぶ陰湿なサスペンス映画!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3度も衝撃あった?

まずは率直な感想を。

なぜ一家殺害事件なんて残虐な事件が起きたのか、そして犯人は誰なのか?

主人と妻の過去の交友関係から、被害者がどんな人物だったのかを、事件から1年を迎えるにあたって再度取材をしていく田中の視点から描かれたミステリー映画だったわけですが。

どちらかというと犯人が誰なのか?という部分においては後半くらいから察しがついてくるので、そこに対してのインパクトはなかったものの、田中が取材を重ねていくにつれ、被害者の野心的でしたたかで、自分が這い上がっていくためには、他者がどうなろうと関係ない、手段など厭わないといった本性が暴かれていくエピソードは、まぁ心地悪い。

そしてそれを自分も愚行を繰り返していることに気付かず、自分の視点からでしか物事を語らない、関係者たちの証言もまた、見ていて心地悪い。

 

その心地の悪さを助長させる、冷めた映像の質感、冒頭と最後のバスの描写、光子を襲う無数の手、登場人物のほとんどが喫煙してるという設定、ひたすら無音な状態が続く劇中など、監督のこだわりによって生まれた演出が地味に後味を悪くさせてくれます

 

また主役の二人の演技が素晴らしかった。ブッキーのすぐにでも糸が切れそうな常に不満を抱えたような顔と声のトーン、満島ひかりの今にも壊れそうな情緒不安定な演技。この二人がいつぶっ壊れるのかヒヤヒヤしながら見ることができました。

 

さすがオフィス北野制作!といった映画です。

 

 

とはいえ、宣伝文句でもある3度の衝撃ってのがイマイチぴんと来ず。おそらくあの部分だろうなぁってのはわかるんですが、衝撃!というよりも、そっと忍び寄ってくるようなジワっとしたものだったというか。ちょっと想像していたものとは違う印象でした。

 

 

愚行者たちの証言

一人目の証言者、田向の会社の同僚である渡辺。

就職時開発に携わりたかったものの配属された部署は外回り。田向もまた入りたかった部署とは違う販売部門での配属という、似たような境遇から社内で仲の良かった二人。

田向がどんな人物だったのかを語り出すかと思いきや、過去に寝た女を清算したい田向の悩みに相談に乗り、渡辺がその女にハニートラップ(女に仕掛けるときもこういうのかね?)を仕掛け陥れるという話。

はぁ?クズだなぁこいつら。と。しかもそれを笑い話にしたと思ったら急に泣き出す渡辺。いい奴だったなぁ~(泣)ってwwそりゃあ君の中では同じ境遇の中サラリーマンとして頑張ってきた仲なんでしょうけど、見てるこっちはそんなことどうでもよくてさw

 

いきなり最初のエピソードから絵にかいたような理想の夫婦だったとされる田向の本性が暴かれます。

 

 

次に訪ねたのは、妻・友希恵の大学時代の友人淳子。

彼女も友希恵も大学では外部者という、付属校からエスカレーターで入学してきたお坊ちゃんお嬢ちゃんたちとは違った存在でありました。

しかし友希恵はその容姿から内部者たちに気に入られ、すぐ仲間に。内部と外部の人間がつるむことのない中、いとも簡単に打ち解けた友希恵に、いつしか外部者たちは彼女に憧れを抱き、なんとか仲間に入れてもらえないかと取り繕う。しかしながら、自分のマネするのはいいけど自分と同じ位置に来たら容赦なく突き落とすといった人物でありました。

 

それをはたから見ていた淳子は、当時の恋人である孝之に彼女の存在を妬んでいました。

 

しかし友希恵は淳子を気に入り内部者との集まりに度々誘います。彼女とつるむにつれえて、散々反発していた内部者たちとの交友にまんざらでもない様子。それもまた一時のものでした。

 

とある店での集まりに恋人である孝之も参加していました。そこでの友希恵に対する孝之の言動や行動にジェラシーを募らせる淳子。後に孝之は淳子とひと悶着し別れを告げ、友希恵と付き合います。

 

 

場面は並行して、その恋人孝之の証言エピソードも描かれます。

淳子はしきりに恨みつらみ妬みを語っていましたが、孝之はそれは羨ましさからくる感情だったに違いない、と語ります。

 

このように友希恵は自分にいいようになるように他人を使って器用に振る舞う女を演じていたことが分かります。

 

取材したものの、芸能人のスキャンダルにより巻頭で掲載されなかったことに苛立ちを募らせる田中に1本の電話。

「私、犯人知ってます。」

それは学生時代に田向と付き合っていた恵美でした。

田向と付き合っていましたが、別の女性と付き合っていたことを知り別れたものの、しばらくして田向から連絡があり、恵美の父が経営している会社を紹介してくれと頼みこみます。

浮気して別れた女の父親が会社を経営してるからといって、よくもまぁ紹介してなんて頼めるなぁこいつ、と思いましたが、彼女もまた彼に復讐の意味も込めて、今彼氏いるけど2番目の彼氏でいいなら紹介してあげる、と彼の頼みを承諾。女って怖い・・・。

結局元サヤになりますが、ある会社で内定をもらった田向に対し、恵美は疑問を抱きます。「誰に紹介してもらったの?」

 

田向は恵美のように、父親が会社を経営してる女性と浮気をしていました。

恵美はその女性を呼びつけ田向との関係を問い詰めます。しかもそこに田向も呼ぶという一触即発の修羅場状態。

ここで仲を取り持つようなことをせず、開き直って淡々と自分の将来を語る田向。

 

彼もまた友希恵同様、野心的で他人を踏み台にすることなどなんとも思わない人間だったことが描かれています。

 

結局田向は内定をもらった会社を蹴り、実力で現在の会社へ就職します。しかも

希望していた部署でないという現実。そんな男と結婚した友希恵。いきつくとこはそこでしたかw

 

世の中差別社会じゃなくて階級社会なの、と語る恵美。まさにこの2人がそうであったように生まれた時からレールは決まっていて、金持ちは金持ち、貧乏は貧乏とどんなにそのレールから外れようとがむしゃらにあがいたとしても、変わることはできないということを物語ってるように感じました。

 

 

 

で、この事件の犯人は誰なのか?という関係者からの証言とは別に、田中の妹光子のエピソードがちょいちょい描かれます

 

光子が育児放棄した原因は、過去に関係があるのではないか、と弁護士は田中に問い詰めます。

田中も光子も父親から虐待を受けていました。田中は母親が16歳のとき行きずりの男との間に生まれています。初めての子供とあって母親は愛情を注いだようですが、光子に関しては臨んでいた出産ではなかった。

しかも父親から性的虐待を受けており、悲惨な人生だったことが明かされます。

そんな光子を救ってくれたのは兄でした。父親が光子に手を出した当時力がなかったことと勇気がなかったことで助けることができませんでしたが、高校生になった田中は、ついに父親に馬乗りになって手を出し光子を救います。そのおかげもあって兄に絶対的な信頼を寄せている光子。

 

それまでの散々な人生から解放されることを願い前へ進もうと一歩踏み出すのですが・・・・。

 

 

という感じで物語は、思いもよらない後半へと突入します。一家惨殺事件と光子は何か関係があるのか?光子の子の父親は誰なのか?

是非映画館で堪能していただけたらと思います。

 

 

 

まとめ

きっと自分も登場人物の誰か一人に当てはまるような行動だったり言動をこれまでの人生でしてきたことでしょう。そう考えると決して他人ごとではない愚行の数々。改めたいですね。

冒頭のバスでの田中の行動とラストの田中の行動の対比は見事です。この後どうなっていくのか気になったなぁ。

とはいえ、友希恵の本性が暴かれるようなもっと明確な答えが欲しかったし、事件から1年もたつのに取材するのは学生時代の友人しかいないわけ?なんて素朴な疑問もあり、もっと証言は簡潔に描いて、ほかの部分も肉付けしてもよかったかなぁという些細な不満も。

 

なにより後味悪い映画ではありますので、そんな映画が好みの方はぜひ見てもらえればと思います。まぁ面白かったんだけど好みではなかったかなぁ。

というわけで以上、あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

 

 

映画「ナイスガイズ!」感想ネタバレあり解説 続編熱望!新たなバディムービーの誕生!

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2月18日

ナイスガイズ!

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キタキタキタ!こういうテイストのバディムービー待ってました!てか久々のシェーンブラック!絶対面白いに決まってんじゃん!!

バディムービー はまずハズレない。日本で言えば、今や親子そろって楽しめる「相棒」その前は「あぶない刑事」なんかが代表的で、洋画で言えば、リーサルウェポン48時間ミッドナイトラン明日に向かって撃て!などなど数えきれない。

その代表的な映画に仲間入りしそうな匂いがする映画だと期待して、早速見に行ってまいりました!!

 

 

 

 

 

 

作品情報

「リーサル・ウェポン」の脚本・制作を手掛けた監督・制作コンビが、新旧2代ハリウッドスターを従え手掛けた新作は、やっぱり凸凹コンビが奔走するバディムービー。しかも70年代の匂いまで醸し出した雰囲気。何やら良作の予感がする爽快で痛快なポップ・アクション・エンターテインメント映画です。

 

 

 

 

あらすじ

シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチ(R・ゴズリング)は、腕力で揉め事を解決する示談屋ヒーリー(R・クロウ)に強引に相棒にされ、失踪した少女の捜索を開始する。

凸凹コンビに、13歳で車の運転までこなすキュートなマーチの娘・ホリー(アンガーリー・ライス)が加わり捜索を進めていくと、簡単なはずだった仕事は、1本の映画にまつわる連続不審死事件へと繋がり、やがて3人はアメリカ国家を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく―。

コードネーム“オールドガイ”“ブルー・フェイス”“ジョン・ボーイ”…
次々と襲い来る凄腕の殺し屋に標的とされ、3人は命がけで事件解決に奔走する―(HPより抜粋)

 

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監督

監督はシェーン・ブラック。

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はい、バディムービーの申し子といっても過言ではないでしょう

映画監督としては今回が3作目という少なさではありますが、脚本家としては十分なキャリアを持ったお方でございます。

 

自殺願望があるためか常に暴走するリッグスと、よき家庭人という温厚な性格の持ち主マータフという正反対の二人の刑事がぶつかりあいながらも、熱い友情を結び、街をめちゃめちゃにしても御構い無しと、事件を解決へ導くバディムービーの最高峰「リーサルウェポン」で一躍人気になります。

その後も「リーサルウェポン」シリーズに携わりながら、しがない私立探偵と元フットボウラーの二人が共通の敵に立ち向かうべく手を組む「ラスト・ボーイスカウト」、記憶を取り戻しつつある女が私立探偵とともに過去を探す旅に出る「ロング・キス・グッドナイト」などで人気脚本家の地位を確立します。

 

そして2005年に満を持して監督したのが、コソ泥とゲイの探偵がひょんなことから行動を共にし、事件に巻き込まれていく「キスキス・バンバン」。

 

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 脚本化時代に作り上げてきたバディムービーのおいしいところを全部凝縮したかのようなハチャメチャで笑え、二転三転していくストーリー展開に満足すること間違い無しの1本!ロバート・ダウニー・Jr.とヴァル・キルマーの役柄のはまりっぷりも見事です。

 

この出演がきっかけで人気アメコミ映画「アイアンマン3」でジョン・ファヴロー降板後の監督を務めています。え?これバディムービーじゃないって?実はトニーと少年がしっかりバディを組んでるのです!!この掛け合いもさすが監督!

 

 

 

 

 

 

 

キャスト

ジャクソン・ヒーリーを演じるのはラッセル・クロウ。

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ちょっと公式HPに載ってる設定が面白いので引用。

 

出身:NYブロンクス(アイルランド系)
職業:示談屋(元海軍)
家族:なし(妻の浮気が原因で離婚)
身長:182cm
愛車:1968・オールズモビル・トロネード
武器:SIG-Sauer P230(自動拳銃)/Ithaca 37(散弾銃)
/Winchester Model 1912(散弾銃)/Brass knuckles(別名メリケンサック)
ファッション: アンティーク風ターコイズ・ブルーのレザージャケット
+アロハシャツ+ジーンズ+スニーカー+ティアドロップ型サングラスで流行は気にしない。 (HPより抜粋)

 

 

 いやぁ、武器にファッションまでしっかり載せてるあたり、この時点で最高w

70’sハードボイルドの匂いがプンプンしますねぇ。メリケンサックまで持ち歩いてんのかw

 

昔のスマートな体型などとうに面影もない、ブルドッグな顔に熊のような野獣と化したラッセルさん。

1950年代の混沌としたロスでの警察の腐敗を描いた「L.A.コンフデンシャル」や、古代ローマ帝国時代で陰謀に落とされた剣闘士の死闘を描いた「グラディエーター」、実在した天才数学者が研究に没頭していく人間ドラマ「ビューティフル・マインド」など2000年代はとにかく彼が躍動した時でした。

その後はイギリスの英雄を映画化した「ロビン・フッド」や、傑作ミュージカルの映画化「レ・ミゼラブル」(じゃんばるじゃぁ~ん!!)、DCEUシリーズの幕開けとなった「マン・オブ・スティール」など安定した演技で主役に脇にひっぱりだこの人生を送っております。

 

 

 

ホランド・マーチ演じるのはライアン・ゴズリング。

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 職業:探偵(マーチ探偵社社長/住所:1234 Mainstreet・Los Angeles)
家族:娘(妻とは死別)
身長:184cm
愛車:メルセデス・ベンツ SE コンバーチブル W111
武器:Smith& Wesson M36(回転式拳銃)
ファッション: 2ボタンのバッドウイング・ラペルスーツ+化繊の柄プリントシャツ
+太めのネクタイ+革ブーツで感じよく見えるスタイル。 (HPより抜粋)

 

来週には待望の「ラ・ラ・ランド」(もう見たけど大傑作だぜ)の公開が控えてるのに、それを待たずしてライアンを拝めるなんざ、こんな幸せなことはないぜ!!ファンのみんなはさぞ感謝していることでしょう!私もそのひと~り!!

寡黙でタフガイで一人の女性を愛する、みたいな役ばかりだと思ったら、意外にもコメディセンスも持ち合わせてるという器用なライアン。ぱっと見カッコいいけど、よく見ると顔のパーツが中心に集まってるよねぇ。でもカッケーから許す。

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

他のキャストとして、ホランドの娘・ホリー役を、「スパイダーマン・ホームカミング」に出演予定の期待の若手女優アンガーリー・ライス、殺し屋ジョン・ボーイ役を、「マグニフィセント・セブン」でエマの夫を演じたマット・ボマー、失踪した少女アメリア・カットナーをハリウッド版「デスノート」でミサミサを演じる予定のマーガレット・クアリー、カリフォルニア州司法省長官ジュディス・カットナーをベテラン女優キム・ベイジンガーが演じます。

 

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久々のシェーンブラック作品、どんなドタバタ劇が繰り広げられるのでしょうか?二人の間に少女が絡む「キスキスバンバン」を思わせる設定にどんな掛け合いなのか非常に楽しみであります!

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

かあぁ~~~っ!!笑った!!ユルくてレトロでカッコイイ!!新たなバディムービーの誕生っ!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがシェーンブラックだっ!!

まずは率直な感想を。

 

異なる二つの事件が重なり巨大組織に狙われていく2人の男という設定はまさに「キスキス、バンバン」をアップデートしたかのような内容。しかも何がまたカッケ―って、舞台は70年代の光化学スモッグに覆われたロサンゼルス!!

 

車も家もファッションも音楽もレトロなのにもかかわらず、全然古臭さを感じさせないスタイリッシュな雰囲気。

 

その中で、一生幸せになれない男と自分を戒める酒浸りな子持ちの私立探偵と、世の中に必要とされたいと願い、少女の救出を手助けするタフな示談屋という、2人の負け犬がアメリカ流ボケとツッコミとなり、絶妙な間合いとテンポと掛け合いに爆笑の連続!!

 

そこへ割って入るマーチの娘ホリーがまたかわいい!!世界一最低な探偵と罵倒しつつも、うだつの上がらない父親を放っておけず、事件にくっついてきては、ナイス判断を繰り返す救世主っぷりが、作品内のユーモアをさらに加速させてくれます。

 

この3人に襲い掛かる殺し屋たちもユニークで、マッチョな黒人のオールドガイ、計画性もなければ頭も悪い、ひょんなことから青い顔になってしまうブルーフェイス、そして殺し屋の親玉で常にフォーマルなスタイルのジョンボーイなど、個性的でキャラの立った敵もなぜか憎めない。

 

 

そんな登場人物たちがドタバタしながら織りなすアクションサスペンスコメディにシビれっぱなしの2時間でございました。

 

 

 

ライアンがスゲーww

特に笑えるのはライアンゴズリングの奇声ととにかく落ちる件。

冒頭から服を着たまま風呂に入るという「傷だらけの天使」のショーケン気取りでツカミはOK!

 

ヒーリーに腕を折られれば、お前どこから声出すねんwwという奇声をあげ、たまたま横たわった木の木陰で死体を発見すれば、吐きたいけど吐けない、誰か助けてと叫びたいけど声が出ないという2つの願望を1つにした、完全におかしな奇声は、ライアンの新境地を見たといっても過言ではない。

 

他にもヒーリーとトイレで遭遇したシーンでは、銃を持ってるのに、ズボンをおろした状態でくわえタバコ。しゃべればタバコはズボンに、銃を持った手でタバコを拾えばドアは勝手に締まるwwこの件は、言葉で説明するのがムズイw

 

 

そしてとにかく落ちる、既に人生墜ちすぎにもかかわらず転げ落ちるのは何のメタファーかはわからんが、ビルの屋上から落ちれば、パーティ会場から落ち、フィルムを追いかても落ちるなどライクアローリングストーンにしてフォーリンダウンなマーチが、どこか情けなくて愛おしい。

 

だからといってダメダメばかりではない。きちんと探偵として鋭い視点からひらめき余裕をかますといった一面もまたずるい。しかもその余裕のせいで、おかと違いなひらめきがあったりすることろといったオチがつくのも・・・ズルいww

早期解決してるのに追加料金をせびるちゃっかりな面も、私立探偵あるあるだなぁと。

 

このようにいままで見たことのないライアンが、顔で、仕草で、動作で、声で笑わせるというナイスな一面をこれでもか!と見せつけてくれます。

ラッセルも暴れるぞww

相変わらず野生味溢れるラッセル・クロウの暴れっぷりも爽快だ。

何というか昔のあの暴君が再び牙をむき、悪者を四の五の言わず鉄拳制裁していた頃のラッセルが帰ってきた、そんな印象であります!

マセガキに依頼され、ドアあけーの、メリケンサックでパンチ秒殺!と示談屋とは名ばかりの暴力で商談成立、ペットの魚を次々に放り投げる殺し屋にぶちギレ、走る!飛ぶ!撃つ!そんな重たい体でよく動くなっ!!

オールドガイとの格闘も、カメラの切り替えもあってキレのいいアクションを見せてくれるし、クライマックスも走り回ってました!

 

 

こんなに似てるぞ、ナイスガイズ!

正直今作の設定、監督の過去作とクリソツなのであります。

ポルノ女優が死んだところから始まり、それが排ガス取り締まりの訴訟に関わっていたという設定は、脚本した「リーサルウェポン」とそっくりであります。

リーサルウェポンでは、高級アパートから飛び降り自殺した売春婦の事件を捜査していくうちに、ヘロイン密売組織に行き着くといいうお話でした。

 

大きな部分では「リーサルウェポン」な流れですが、細かくいくと「キスキス、バンバン」の方がものすごく似ています。

 

全く異なる依頼が、実は同一人物だったというのはまさにそっくり。「キスキス~」では、ロバートダウニーJr.演じるハリーが、憧れの幼馴染ハーモニーから頼まれた事件の被害者と、ヴァルキルマー演じる私立探偵ペリーが依頼された事件の依頼主が同一人物でした。

 

今作では冒頭、「形容詞の使い方」というヘンテコな番組が流れるのですが、「キスキス~」でも「すごいきれい」というハリーに対し、「言葉がおかしい!正しくはすごくきれいよ!」と指摘する件がありました。言葉を指導するという点ではここも似ています。

 

本作でマーチは店に侵入しようとガラス戸を割るも、出血多量で病院に搬送されたり、ヒーリーに左腕を折られると散々な目に遭いますが、「キスキス~」も同じ。

ハリーとハーモニーはドア越しで口論になり、ドアを思いっきり閉めた時にハリーは指を挟み切断してしまうというシーンがあります。これも左手。

 

「キスキス~」では死体をよく捨てていましたが、今作でも捨ててます。これも似てる。

もっといえば、2人の男がピンチの時に女が助けにくるのも一緒。私立探偵というのも一緒。

 

探せばもっとあるとは思いますが、こんなに過去作と類似点があるのです。それなのに面白いのは監督の力量あってこそなんでしょう。

是非これを見たら「キスキス、バンバン」を見ていただきたいですね。リーサルウェポンも!どっちもおもろいぞ!!

 

 

音楽がイカすぜ!!

はい音楽ならモンキーにお任せ!

今作では70年代を代表する音楽がふんだんに使われていました。

オープニングはザ・テンプテーションズの「Papa Was a Rollin' Stone」!タイトルばっちりウマい!しかもワウでカッティングするギターがたまらない!世界観バッチリでしょこれ!

 

その後もア~イ♪ワナロケンローオルナァ~イ♬とKISSの代表曲「Rock and Roll All Nite」で始まれば、パーティーのシーンでは、70年代のディスコサウンドの代名詞である、アース・ウィンド&ファイアの「セプテンバー」や「Boogie Wonderland」で指でリズムとっちゃうよね~!的ノリノリで心躍らせ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも流れたルバート・ホルムズの「エスケープ(ザ・ピニャコラーダ・ソング)」、他にもビージーズクール&ザ・ギャングといった往年のディスコナンバーやロックソングが目白押しのオンパレード。

 

サントラもあるからハマったら聞きまくろう!!

 

Nice Guys

Nice Guys

 

 

 

 

 

最後に

前半は笑い重視、後半はちょっとハードボイルド&サスペンスな展開で緊張と緩和をしっかり用意した流れになってました。

ライアンで笑い、ラッセルで熱くなり、アンガーリーちゃんにキュンキュンする心忙しい満足のいく作品でした。

とにかく笑い飛ばせる2時間です!来週「ラ・ラ・ランド」でライアンの2枚目ぶりが堪能できるので、それまで笑えるライアンでファンの方は楽しんでくださいw

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★ 7/10

 

映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」感想ネタバレあり解説 ジェイクあっての作品力。

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2月18日

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

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ん~長いタイトル。そして詩的。結局会うことはできないという意味?

この作品のあらすじを読んで、どう読んでも「永い言い訳」のアメリカ版、というキャッチコピーがしっくり来たわけですが。

 相変わらずインディペンデントな作品ばかりチョイスしているジェイクの最新作。早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

アカデミー賞3部門を受賞した「ダラス・バイヤーズクラブ」の監督最新作は、妻の突然の死をきっかけに、心が壊れてしまった男が破壊衝動を経て、人生の大切なものを見出していく、喪失と再生の物語です。

 

 

あらすじ

ディヴィス(ジェイク・ギレンホール)は、出世コースに乗り、富も地位も手に入れたウォールストリートのエリート銀行員。

高層タワーの上層階で、空虚な数字と向き合う、味気ない日々。

そんな会社へ向かういつもの朝、突然の交通事故で美しい妻を失った——。

しかし一滴の涙も出ず、哀しみにさえ無感覚になっている自分に気付いたディヴィス。

彼女のことを本当に愛していたのか?

僕の心はどこに行ってしまったんだ?

「心の修理も車の修理も同じことだ。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ」義父からの言葉が引き金となり、ディヴィスは、身の回りのあらゆるものを破壊し始める。会社のトイレ、パソコン、妻のドレッサー、そして自らの結婚生活の象徴である「家」さえも—―。

あらゆるものを破壊していく中で、ディヴィスは妻が遺していた幾つもの❝メモ❞をみつけるのだが・・・。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督は、ジャン=マルク・ヴァレ

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「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でこの監督を知りました。内容云々よりも、主役のマシューとジャレッド・レトの演技が印象的でした。

それ以外の作品はまだ見れてないのですが、ヒューマンドラマを主に撮ってる方のようですね。

どんな作品があるかというと、女王ヴィクトリアの若いころを焦点に、様々な壁にぶつかりながらも夫との絆を深めながら、愛の軌跡を描いた歴史ドラマ「ヴィクトリア女王 世紀の愛」や、2つの異なる時代の家族を通じて理想の愛の不思議を描いたラブファンタジー「カフェ・ド・フロール」、まだエイズが偏見に満ちていた時代で、政府や製薬会社に反旗を翻し、未承認でも治療可能な薬の手配に尽力したカウボーイの戦いを描いた「ダラス・バイヤーズ・クラブ」などがあります。

 

ダラス・バイヤーズクラブ [DVD]

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キャスト

主人公のディヴィスを演じるのはジェイク・ギレンホール。

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有吉みたいなあだ名をつけるとしたらギョロ目マッチョでしょうかw(愛だよ愛)。ハリウッドきってのカメレオン俳優が、今回は無感覚から破壊衝動に駆られるというふり幅の大きい演技を見せてくれそうです。

今後はトム・フォード監督の新作となるスリラー映画「ノクターナル・アニマルズ(原題)」、ライアン・レイノルズと共演するSFスリラー「ライフ」、ポン・ジュノ監督のNetflix制作「Okja(原題)」が待機しています。

 

ジェイクに関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

他のキャストに、ディヴィスを支える女性カレンに、「ダイアナ」のナオミ・ワッツ、義理の父フィルを「ボーンアイデンティティー」のクリス・クーパーが出演します。

 

 

 

 

 

ひとりの人間がどんな苦難に遭い、新たな人生を模索していくのか、その先にあるものとは。そして監督がどのように描いていくのか楽しみであります。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

1人の男が人生をスクラップアンドビルドしていく豪快で繊細な再生ストーリーだ!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やるね、ジェイク。

まずは率直な感想を。

1日で3本観て書いての繰り返しはさすがにキツく、寝落ちしたらどうしようと不安だったわけですが、意外と集中して観られたことにビックリ。

 

やはりジェイクの観衆を引き寄せる芝居。やけにクリアな映像から観る徐々におかしくなっていく主人公の行動が面白くもあり狂気でもあり、そこからどう持っていくか、彼の一人舞台を堪能するには文句なしの作品だったと思います。

そして大きめなボリュームの音楽で盛り上げといて寸止めを繰り返したり、フラッシュバックする妻とのひととき、どこか突き放してるようで寄り添って見えるカメラワーク、といった演出が物語の緩急を生む。

何より素晴らしいのは、1人の男が破壊を繰り返してメンタルを整えていくこと、ある親子に寄りかかることで自由を覚えたこと、その先に見えた答えに「妻との愛」が確かにあったこと。

 

集中して見れた割には少々置いてけぼりになったものの、ラストシーンはホロっと来てしまい笑顔のジェイクにやられてしまいました。

やはりこの映画に対して、ジェイクの不可解な行動から再生していく演技は重要で、彼に絶大な信頼を寄せている自分としては彼なしでは成立しない作品だったと思います。

 

 

破壊衝動までの経緯

5時半起床、朝のランニング、食事はシリアル、7時過ぎの電車に乗り、向かいの席には必ずヤンキース球場の清掃員。話かけられるのを阻止し、音楽を聴きながら株価のチェック。妻の父に会社にコネで入社してからこき使われる毎日。帰宅後猿が湯船で背中を毛づくろいする映像を見ながら寝る。

決まったルーティーンで日常を過ごしていたディヴィス。妻がいるのにも関わらず単調な生活を過ごしてる彼に、予定外のことで立ち止まることはできないのでした。

 

事故で妻が死んでもどこか腑に落ちないデイヴィス。妻が死んだのに?なぜ何も感じない?

 

そして何を思ったのか、妻が引き取った病院の自販機にあったm&m' s(久々に食いたくなったw)を購入しようとするも金具に引っかかり出てこなかったことに腹を立てたデイヴィスは、業者にクレームの手紙を書く。

クレームの内容を書けばいいのに、どうして購入しようとしたかを事細かに書いていくうちに現在の状況を書き始める。

 

この手紙の内容を話すことでデイヴィスの今までの経緯を説明してい行く流れはうまかったと思います。

 

その手紙の内容に心打たれ心配し、つい電話してしまったクレーム担当の女性。しかも夜中の2時に。自分を気にかけてくれたことに感銘を受けたのか、デイヴィスは執拗に手紙をしたため、挙句の果てには会いに行ってしまう。

 

死ぬ前に妻が言い残した最後の言葉「冷蔵庫の水漏れ直してね」がどこか引っかかり、くわえて義理の父から「心の修理も車の修理も同じこと、隅々まで点検し組み立て直すんだ」とアドバイスを受けたことから、デイヴィスは家の周りのものを少しづつ破壊していく。

妻が死ぬ前にネットで購入した2000ドルもするエスプレッソマシーン、会社のデスクのデスクトップ、ドアが軋むからと会社のトイレまで。

ついには解体業者に金を払ってまで改築予定の民家まで壊す始末。

壊しても壊しても心は一向に晴れない。

 

そんな中クレーム担当の女性カレンと少しづつ距離を縮めていくデイヴィス。彼女には息子がいました。彼もまた学校で問題を起こし家に一人こもりっきり。そしてFワードの使い方が下手ww

 

なぜか打ち解けあうデイヴィスとカレンの息子は、二人で結託しとうとうデイヴィスの家をも壊していく。そんな中であるものを見つけデイヴィスはさらに困惑していく。

 

 

欠けた者同士

デイヴィスの奇怪な行動はおかしくもあり気味が悪いようにも見えますが、それ以上に奇怪なのはカレン。クレームの手紙をもらって感動し夜中にお客さんに電話って、普通さらにクレームっしょww

彼女もまたどこか欠落した部分があったわけです。大麻の常習なわけだし、一人息子は問題児、同居している男性とはとうに冷めている、そんな時たまたま送られてきた一通の手紙が彼女をも救うことになるなんて思いもしなかったんでしょうね。

カレンの息子クリスもまた思春期から来る心のグラつきが絶えない少年でした。歳は15歳、体は12歳で頭は21歳。体は出来上がってないのに、考えは大人になっちゃったもんだから色々と物事が複雑に見えちゃったんでしょうね。

特に恋愛感情が複雑なのはアメリカ特有のものなのでしょうか。気になる女の子はいるけど、友達の男の子のアレをナニしてみたいとか言ってしまうあたりは、あぁグラついてるなぁと。それに対してのデイヴィスのアドバイスが2,3年我慢してマンハッタンかロスに行けwwうん的確ww

義理の父もまた娘を失ったことで、そのぽっかり空いた穴を埋めようとわけのわからない基金を立ち上げていたのは滑稽でした。そんなことして何になる?結局ビジネスかよ!と。どんどん奇怪な行動に出る義理の息子にお手上げ状態でしたが、いざ立ち直り向き合うことで彼もまたラストシーンで救われたようにも感じました。

 

 

 

まとめ

正直、画で語るシーンも多かったため全て租借できたわけではありませんが、ラストの「雨の日は会えない、晴れた日は思い出す」の張り紙の裏にあんなメッセージが書いてあったのは巧いな、と。ちゃんと愛していたんだ、破壊行動の意味もここで消化するのかなと。邦題がちゃんと意味を成してたということはここで理解できると思います。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

 

 

映画「ララランド」感想ネタバレあり解説 アカデミー賞大本命にして大傑作!

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2月24日

ラ・ラ・ランド/LA LA LAND

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(2月26日追記)

あえてこのポスターでいきます。半年以上前からこの予告編を見ては待ち焦がれ、ジョギング中には必ずサントラを聞き、元ネタ探して脳内をミュージカル映画だらけにし、絶対当てるぞ!と意気込んだ試写会も見事当選!!

 というわけで、先月31日に試写会にて鑑賞してきました。あえてここで言っておこう、「モンキー的映画のススメ」史上初の・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

今年度ゴールデングローブ賞7部門制覇、アカデミー賞14ノミネートなど、名だたる賞レースを席巻し、世界中で称賛の嵐を巻き起こしている作品は、前作「セッション」で世界を興奮と感動と熱狂を与えた監督の最新作。

歌、ダンス、音楽、ファッション、そして物語がすべてオリジナルにして圧巻のミュージカル映画です。今ここに極上のミュージカルエンターテインメントの幕が上がる!

 

 

 

あらすじ

 夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。

映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。

ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン(ライアン・ゴズリング))、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。

やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。

しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はデミアン・チャゼル

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若干31歳にして映画界の頂点を取ろうとしている超がつくほどの映画オタクであります。しかもこの方、昔はジャズドラマーを目指していたものの、夢に破れ挫折。それで、じゃあ映画監督にでもなるかってんで始めて見たらこれだよ!!どんだけ天才なんだよ!!!

 

そんな天才がどんな作品を手掛けてきたのかというと、はじめはいわゆる雇われ脚本家としてキャリアを重ねています。

若き天才ピアニストが演奏中に何者かに命を狙われていくという音楽映画にしてスリラーサスペンスという異色の作品「グランドピアノ 狙われた黒鍵」で脚本を執筆しています。

脚本で言うと、去年公開した映画「10クローバーフィールド」も彼が共同脚本としてクレジットされてるんですねぇ。ポスターから予告からめっちゃネタバレだったことに腹を立ててましたが、物語はといえば、素晴らしいほどスリリングな密室スリラーになってました。その功績は実は彼だったんですね~。

 

彼の作品といえば、もちろん「セッション」。

 

セッション コレクターズ・エディション [Blu-ray]
 

ジャズドラマーを目指す若者が、寸分の狂いも許さない鬼教師の厳しい指導に心身ともに追い詰められていく様を、ラストの演奏シーンをはじめ、心を鷲掴みにしていく興奮と衝撃の音楽青春ドラマです。 

監督が高校時代、厳しかった音楽教師に扱かれた経験がこの映画で活かされているそうで、とにかくフレッチャー先生演じるJ・K・シモンズがおっかねーっ!!そして、ドラムのことしか眼中にない音楽バカのニーマン演じるマイルズ・テラーもまた徐々に狂気のその先を演奏で披露する迫真の演技に、ラストシーンは完全ノックアウトしました!

この映画が公開した2014年の個人的1位でもあるこの作品、今作も年間1位になるのかどうか、楽しみです。

 

 

 

キャスト

女優を目指しながらワーナースタジオのカフェで働くミアを演じるのはエマ・ストーン。

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いやぁかわいい。かあいぃ・・・、もうね、エマは正直すごく美人な顔立ちではありません!目はでかいし、そばかすあるし。微妙に口が曲がってます。でもね、彼女が持つ雰囲気が素敵なんですよ!絶対一緒にいたら楽しそうじゃない?

 

演技だって素晴らしい!コメディエンヌとして、目鼻口を大きく開いてリアクションしたり、青春モノ恋愛モノでも笑いと涙とその眼差しで観客のハートを掴み、シリアスな演技でも鳥肌立つほど鬼気迫る演技で魅了する。とにかくその豊かな表情が魅力的で、ありのままを全力で演じている女優さんだと思います。

 

 

そんなエマがどんな作品に出演してきたかというと、童貞の高校生3人組が卒業パーティーで意中の女の子と初体験を目指し奮闘する青春コメディ「スーパーパッド 童貞ウォーズ」で映画デビューします。

 

その後も、偶然出会った男女4人がゾンビのいない楽園を目指して旅するコメディホラー映画「ゾンビランド」、突然の離婚を突き付けられた中年男が、ある男の指南の下、新たな恋に悪戦苦闘していく中で、まわりの男女もまた恋愛関係に発展していくドタバタコメディ「ラブ・アゲイン」、人気アメコミ映画のリブート作「アメイジング・スパイダーマン」に2作連続出演し人気を得ます。

 

また、落ち目の中年俳優が再起をかけるために悪戦苦闘しながらも舞台に挑む様を全編1カット調で描いた「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートしています。

 

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ジャズが大好きでいずれは自分お店を持ちたいと思っているピアニスト、セブを演じるのはライアン・ゴズリング。

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モンキー的3大次世代ハリウッドスター(なんじゃそりゃ)の一人でもあるライアン。実は今年は彼の出演作が目白押しなんですよね。先日公開した「ナイスガイズ!」と今作、そしてあのSF映画の名作の続編「ブレードランナー2049」にも出演ですから今年は目が離せません。

ちなみに次回の監督作にもライアンは出演するそうなのでそちらの完成も楽しみ。

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

 

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実はこの二人、今回で3回目の共演なのです。

1回目は「ラブ・アゲイン」でナンパ師とお堅くまじめな女の子という役柄で徐々に思いを寄せていくカップルを演じてます。

2回目は、「L.A.ギャングストーリー」。1940年代のロスで、巨大ギャングに非合法で挑む警察官との構想を描いた作品なんですが、ここでもライアンは警察官、エマはギャングの世話係として、禁断の恋の墜ちていくというカップルを演じてます。

 

ということは今回3回目でまた恋人同士、もう息ピッタリなんですよ!!コールデンコンビなんです。よく付き合わないね二人とも。1回くらいはぁ・・・やめよう、萎える。

個人的には「ラブアゲイン」は激クソおもろいので是非ご覧あれ。

 

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L.A.ギャングストーリー [Blu-ray]

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他のキャストも素晴らしい。セブが働くバーのオーナー・ビル役に、前作「セッション」に続いて出演のJ・K・シモンズ、 ミアのルームメイトで同じく女優を目指しているケイトリン役に、「エクス・マキナ」でアンドロイドを演じ、「美女と野獣」にも出演予定のソノヤ・ミズノ、セブの高校時代の友人で売れっ子ミュージシャン、ザ・メッセンジャーズのボーカル・キース役を、意外や意外!グラミー賞アーティストのジョン・レジェンドが演じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たしてどんなミュージカル映画になっているのでしょうか?また二人の夢は、恋は実るのか?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

大・大・大・感動!!!

これが本当の映画だよ!!夢を追いかけた者たちへ捧げる人間賛歌だ!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画って最高だな、って。

ラ・ラ・ランドとはどういう意味なのか。主にロサンゼルスのことを指すようですが、そこへ夢を叶えるために集まる者たちのことを総称して言うそうです。他にも現実離れした世界、おとぎの国、現実から逃避した状態と少々揶揄した言い方の意味もあるそうですが。

そんな世界の中で夢を見ることや叶えることの素晴らしさ、その反面夢見ることへの厳しさといった現実的な部分を惜しみなく極彩色で描き、その夢に向かっていく中で支えた人への想いまでも詰まった、夢見る愚か者たち、夢見た愚か者たち全てを称える大傑作でありました!!

 

最悪の出会いから夢に恋に夢中な二人が、理想を求め現実にぶつかりもがいていく四季物語を、歌やダンス、音楽、ファッション、名作映画の小ネタまでふんだんに取り入れることで、こんなにも素敵な映画が生まれるなんて誰が想像したでしょう。言い過ぎかなぁ、言い過ぎじゃないよなぁ。

 

もうね、私この映画に恋してますwwかなり長いこと「ララランド」のことばかり考えてますw夢から覚めることを知りませんwはやくもまたこの映画に会いたい気分です。中学生か俺はww

 

正直アメコミとかアクションとかガンガンCG使った大味な映画、大好きです。でもララランド見て、映画ってこういう映画のことをいうんだなぁってしみじみ感じました。何て言うんだろう、本当の娯楽って夢を見せてくれることを言うんだなぁと。だからみんなディズニーランドに行くのかぁと。ちとちがうかw

 

ミュージカル映画に関して詳しくもい自分が、冒頭でテンションが上がり、最悪の出会いが人生を大きく変える人となって、愛する人のために夢を妥協したり現実に立ち向かう姿に涙し、思いもよらぬラストにまた涙、こんな話だけでも素晴らしいのに歌とダンスと映像ギミックが加わるもんだから最高じゃねえか!と。

 

やはり自分も夢を追いかけ挫折した人間だからこの二人の気持ちがものすごくわかる。自分のこだわりは曲げたくない、けど生活がある。失敗するたびに逃げたくなる。現実はそうはいかない。努力しても成功なんか約束されない。だけど大切な人がそばにいる。応援してくれる。時に挫折するけど頑張れる。それが夢だと。

そんな夢見る二人に昔の自分を重ねながら、喜び、涙した映画でした。

 

この映画を見た後ぜひサントラ聞いてみてください。きっとあのシーンが鮮明によみがえり、はにかむことでしょう!そしてもしかしたら急に周りの人たち踊り出さないかな??なんて妄想すらしだしますwwそれくらい楽しくて、切なくて、胸が躍り出す映画なんです!

 

 

数々の名シーン

冒頭から観衆の心を鷲掴みにすることでしょう。

SUMMITのロゴが白黒というこだわりから、画面は横に広がり1:2.52のシネマスコープの表示。

渋滞している高速道路から突如流れる音楽に合わせ、車から降りる一人の女性。これはミュージカル映画だよ!と知らせるかのごとく始まる歌とダンス。そして次々と歌い出す多種多様なエキストラたち。ロサンゼルスへ夢を叶えにやってきた人たちが、明日は必ずやってくると声高らかに歌い上げエネルギッシュに踊る、しかもこれをロングショットで撮り、ダイナミックに踊る、この映画のオープニングにして最高潮なシーンです。

 

赤、青、黄、緑と原色のドレスを身にまとうミアとルームメイトたちが、おめかししながら部屋を駆けずり回り、群衆の中にいる私を早く見つけてと願いながらパーティ会場へ繰り出すシーンもまた、どうやって撮っているのか不思議なほど縦横無尽なカメラワークに思わずニンマリ。このときのエマストーンの顔にご注目を。カーテン包まるシーンで志村けんもびっくりなアイーンな変顔を披露してますw女優ってスゲェな。

 

パーティーからの帰り、またも偶然出会った2人。ロスの夜景が一望できる丘は夕暮れ時。まさにマジックアワー。にもかかわらずこんなにきれいなのに何で隣があなたなの?とお互い茶化しながら、わざわざ靴をタップシューズに履き替えるという自虐ネタまで放り込んでタップダンスをしたり、

 

映画を見る約束の日、彼氏との約束をブッキングしたミア。彼と食事をしてもどこか浮かない表情。そのときレストランで流れるジャズの音色がセブを想うあまり彼が弾くあのメロディーに聞こえ、店を飛び出すミア。このときの笑顔を浮かべて彼の元へ走る姿がめっちゃっキュート!!

そして映画館。スクリーンの前に立ってセブを探すミア。映写機がスポットライト代わりとなる後ろ姿も画になる!!そして「理由なき反抗」を見ながら触れ合う指先、近付く顔!そこから映画の舞台となったグリフィス天文台での無重力ワルツ、天にも昇る気持ちとはこのことだったのか!!

 

はいもうこの辺りから胸がキュンキュンしだします!

 

ロサンゼルスの名所を訪れながら愛を育んでいく夏のシーンも、駆け足で進みながらも一つ一つが美しく素敵だし、ロサンゼルスの名所でデートする2人が何度も衣装チェンジし、シンメトリーで構成した映し方だったり「セッション」で取り入れた部分もあったり(セブのピアノとミアのダンスが交互に映るシーン)と撮り方も一切妥協していない、こだわりのあるカットの連続。

 

白を基調としたセブの部屋にミアが住むことで、彼女が着ていたドレスと同様のグリーンのカーテンが印象的な2人の住処では、ピアノを奏で共に歌うなど仲睦まじい姿もあれば、久しぶりのディナーで、理想の夢を捨て妥協するセブを責め、その答えに失望し衝突してしまう悲しいシーン。オーブンで作った料理がそれを物語ってます。

 

長い準備を重ね自ら脚本し挑んだ一人舞台。大惨敗し実家へ帰り意気消沈だったミアにあのときのクラクションと一筋の光。そのオーディションで歌い上げた、叔母の無謀な挑戦を引き合いに、役者に詩人に画家たちといった厄介な者たちよ、少しの狂気がカギなんだ、だから夢を追う者たちにどうか乾杯をと、6年かけて築いてきた女優魂を振り絞って歌う姿に、切なさが胸を締め付けます。

 

そしてクライマックスを迎えるラストシーン!!理想を駆け抜ける二人に、観る人すべてが幸福感に包まれることでしょう!!!数多の「if」という点が線で結ばれた理想の瞬間!後半萎んだ展開から一転ギアMAXで華やかに描かれる映像に、オープニングの時以上の感動が待っています!!!ここだけはネタバレせずに黙っておきます!!(かなり言ってたらゴメンちゃ)

ぜひ目に焼き付けてほしい!!!きっと誰にでも心当たりのある思いを具現化した感動のシーンだと思います!!

 

 

監督アンタすごいよ!!

今作を見て、セブって監督自身なんだろうなと感じました

セブは、ホーギー・カーマイケルが座った椅子を店から拾ってきて集めたり、セロニアス・モンク荒城の月(ジャパニーズフォークソング)を序盤でひたすら練習してます)ジョン・コルトレーンなどの巨匠を愛し、好きなジャズクラブがサンバとタパスの店に変わっていくことを嘆くなど、ジャズに心酔しジャズを愛す男。

「ジャズなんてレストランやエレベーターで流れるBGM」、「地方のラジオ局でジャズ専門チャンネルがある」なんてミアが馬鹿にすると、「そうやって馬鹿にするやつらは実際にプレイを見ていないからそう言うんだ」、「演奏中個々のプレイヤーが曲を乗っ取る、それを代わる代わるやる、だから毎回違う曲になる、これがジャズだ!」

そして「ジャズが死にかけてる」と吐露するわけです。ジャズドラマーを目指していた監督だけに正に本心だなぁと。

 

前作「セッション」では、長い間登場していないジャズ界のスターを生み出すには、とにかく限界を超えるべく指導するしかないという、常軌を逸した教師のスパルタ教育に、必死についていく一人の男が描かれたわけですが、凄まじいラストに感動の嵐の中、音楽を愛してないなんて批評もあって。

それで心の底からジャズを、音楽を愛してるよという意味をこめて今作を描いたと思うんです。その思いが役柄から溢れていたし、ジャズという音楽を復活させたい思いが随所に描かれていたと思います。

 

で、これジャズだけじゃないんですよね、復活させたいモノっていうのが。それがミュージカル映画です。最近では「レ・ミゼラブル」や「ドリームガールズ」なんて名作ミュージカル映画がありますが、それはブロードウェイミュージカルを映画にしただけ。今作はオリジナルミュージカル映画なわけです。そこが違うしよく映画にできた!!

かつてハリウッドはオリジナルのミュージカル映画であふれていました。各映画会社の専属スターを台頭に数々の名作映画が誕生し、当時の娯楽映画の中心はミュージカル映画でした。

しかし時代が進むにつれ、SF映画やアメリカンニューシネマが主流となり、大物監督がミュージカル映画に挑戦するもあえなく撃沈。次第に衰退していったわけです。

 

あの頃の古き良き時代の映画を復活させたいと、少年時代に数々の映画に酔いしれた監督が、その映画たちに賛辞とオマージュを加え、色々修正を求められながらも頑なに拒み、長い間企画を温め、前作での高い評価をきっかけに実現した「ラ・ラ・ランド」。

去年大ヒットした「シン・ゴジラ」や「この世界の片隅に」なんか、特に監督が細部までこだわりにこだわったオタクぶりが評価の一因だったように、デミアンもこだわりにこだわった作りがこうやって評価されていったんだと思います。

 

正直よくあるラブロマンスかもしれません。ただ、何を描くか、ではなく、どう描くかに特化したことにより、これまでにない映画を生み出し、世界の様々な賞で称賛されたんだと思います。

今後何十年と語られる名作になってほしいなと切に願っております。

 

 

Machinakaさんの解説が私のように回りくどくなく素晴らしいので宜しければぜひ!!

machinaka.hatenablog.com

 

 

 

 

ラ・ラ・ランドを見たらこれも見よう!

ではどんな作品の元ネタがこの作品に隠されていたのか、ぶっちゃけ町山さんが解説した小ネタや海外サイトなどをあさっての情報ですが、自分も予習して臨んだ作品だけにそれなりに理解しての解説をしたいと思います。

全体的なプロットはここから。

 

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 あのマーティン・スコセッシがかつて描いたミュージカル映画。デミアン同様、当時の夢に満ちたミュージカル映画に思いを馳せて手掛けた作品です。

サックスプレイヤーとシンガーが口論になりながらも、激しく恋に落ち、やがてツアーを続けていく中で、徐々に思いがすれ違っていくお話。

 

町山さん曰く、デニーロ演じるサックスプレイヤーはまだ流行でなかったビバップという自由な即興形態を先駆けて取り入れていたことにより、日の目をみなかったんですが、「ラ・ラ・ランド」のセブはそれとは逆に、既に飽きられていたビバップにこだわって日の目を見ない生活を送っているという設定でした。

大まかな設定以外にもそういった対比させた設定までもこの作品に影響を受けているというわけですね。

 

どちらも気の強い男女の主張に共感できるし、ラストシーンはホロッとする切ない終わり方です。

 

 

 

 

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 フランスが生んだ大女優カトリーヌ・ドヌーヴの代表作。全編歌で構成されたミュージカル映画です。

結婚を誓い合った恋人同士が、戦争へ招集された男と離れてしまったことが別々の道を歩むきっかけへとなってしまう悲恋を描いた物語。

こちらも全体的な部分に対してのオマージュでしょう。鮮やかな色合いはもちろん、ストーリー構成や、あのエンディングまで(あ~っとこれは核心に触れたか!?)。

個人的にはカサールが歌うメロディラインが気持ち悪くて肌に合わない作品だったんですが、ドヌーヴがとにかくキレイです。

 

クライマックスはこれの再現!

 

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 クライマックスでの二人の理想を描いたシーンはこの映画へのオマージュでしょう。

パリに住む絵描きが、自分を好いてくれる金持ちの女性がいながらも、ある女性に夢中になるが、それが友人のフィアンセだったというお話。

とにかくジーン・ケリーのダンスが素晴らしい。子供と戯れるシーンでのタップダンスに感動したし、何といってもこの映画のラスト20分に及ぶ壮大なミュージカルシーン。まだ行くか!?まだ行くか!?と長尺にもかかわらずグイグイと映画の世界へ誘ってくれるクライマックスに拍手すること間違いなしです。

正直これだけは「ラ・ラ・ランド」の後に見てほしいです。見れば言わんとしてることが分かるかと。

 

 

オープニングシーンはこれが元ネタ!

 

フォーリング・ダウン [Blu-ray]

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 高速道路が渋滞しているシーンはこちらの冒頭も一緒

超短気なオジサンが別れた女房と娘の誕生日を祝うべく、接近禁止令が出てるのにわらしべ長者的武器の強化で暴れ周り、会いに行くというスリリングなお話。

こんな作品からも着想を得るとはさすが映画オタク。冒頭の渋滞シーンは今作とは真逆に楽しくない描かれ方ですが、非常にこの映画を象徴するシーンとなっています。

 

 

 

ロシュフォールの恋人たち [Blu-ray]

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 こちらのオープニングシーンは楽しい!

フランスの海辺の町でいつの日か素敵な恋人に出会い夢を実現させたい姉妹が、年に一度の祭りが近づく前日に運命の出会いをしていくお話。

曲芸集団の男女が躍るオープニングがすごく楽しいという点では非常に似ているし、これも「シェルブールの雨傘」同様ジャック・ドゥミ作品だけに鮮やかな色彩が多用されています。

ミアが青いカーディガンを背に羽織り、歩きながらくるっと回るシーンはこの映画が元ネタだと町山さんがおっしゃっていました。いや気づかないからww

そして、メインテーマ曲も結構似ているというおまけ付き。この曲絶対聞いたことあると思うので聞き比べてみてください。

キャラバンの到着

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巨匠の失敗作も。

 

 もうこのジャケの道路、モロ出てきますw

倦怠期を迎えた男女が口論になり別れを告げ新たな恋に走るも、改めてお互いを見つめ直していくお話。

普通にやれば悪くない話なんですけどねぇ、歌が好きじゃないw

あのフランシス・フォード・コッポラが大失敗したミュージカル映画。ロスの夜景が一望できる丘や、怪しく強く光る色彩やネオンといったあたりはここから引用されたのだと思います。

 

 

あの名作ミュージカル映画も。
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 ご存じミュージカル映画の金字塔。

サイレントからトーキーに変わりつつある映画業界で大スターと女優の卵が愛を育んでいきながらいろんな障害を乗り越えていくお話。

ジーンケリーが街灯に手をかけくるっと回るシーンは、セブが同じことをやっています。他にも店のネオンサインが代わる代わる映るシーンや大所帯で踊るシーンはこれが元ネタ。

顔やスタイルは超是美人なのに声が変でセリフが下手クソな会社専属の女優がまぁムカつくし、ほんとに下手で笑えますw

 

 

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この名作へのオマージュも。

敵対関係にあった異人種の非行グループの抗争を軸に、恋に落ちてはいけない二人の悲恋、憎しみの連鎖を描いたミュージカル映画です。

随分前に見て以来久々に見直しましたが、ダイナミックに踊るシーンの連続に昔は恥ずかしさを覚えましたが、よく見ればストーリーも映像もこだわってるし、音楽も素晴らしいと思えるようになってました。いやぁいい映画だよこれ。

昔夜の公園の野外ステージで、一発芸やれと言われてこの映画のマネしたらバカウケされたのを思い出しました。

 

セブが海辺の桟橋で歌う「City of stars」や、パーティーへ繰り出すミアたちルームメイトがじゃれあいカーテンを体に巻き付けるシーンはこれが元ネタのようです。非常にカットが似ています。

 

 

 

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これは町山さんの元ネタを聞いてなるほどと。

落ち目のスターが、奇抜なアイデアで話題の演出家が手掛ける舞台に挑んだものの大不評。本当にやりたいものを目指し遠征興行を敢行しながら、馬の合わない主演女優と徐々に仲を深めていくお話。

自分の型にはまったかつてのスター俳優と若手のエキストラたちと意気投合し、団結していくシーンが大好きです。そしてあんなに仲の悪かったヒロインに少しづつ思いを寄せていく主人公。そして成功までを描く過程が正にエンタテインメント。これも面白かった!

セブとミアがロスの夜景が見える丘で踊るシーンは、この映画から引用されてるようです。きっと僕らは分かり合える、と夜の公園で主人公とヒロイン2人が踊るシーンに非常に似ています。

 

まだまだあるぞ小ネタ集。

他にも劇中では「カサブランカ」で使われたものが出てきたり、「理由なき反抗」のリバイバルを見に行き、実際にグリフィス天文台へ行くシーンがあったり、プールの中でぐるぐる回る映像が「ブギーナイツ」だったり、プラネタリウムで踊るシーンが「ムーランルージュ」からだったりとオマージュが満載。

エンディングに関しても「踊るニューヨーク」や「パリの恋人」といった名作が元ネタとなって描かれています。

 

そして、ミアの部屋にはデカデカとイングリッド・バーグマンのポスターがあり、家中に映画のポスターが飾られています。

バート・ランカスターのデビュー作「殺人者」、シドニー・ポワチェの「野のユリ」、ボリス・カーロフの「黒猫」、ノーマ・タルマッジの「赤い鳩」、プレストン・スタージェス監督の「結婚五年目」、アルフレッド・ヒッチコック監督の「逃走迷路」など探せばまだまだありそうな小ネタたち。

おい!!ミア!!女優志望なのに随分と好みがマニアックいやクラシック映画好き過ぎやしねえか!?おいら一つも知らないぞ・・・。このネタ探すのにどれだけ苦労したことか・・・。

 

さて映画好きな方はいったい幾つ探せるでしょうか。私がこれきっとそうじゃない?って思ったのはワーナースタジオの道を二人歩いてるとき、撮影のため立ち止まるシーン。あの時撮影してる役者の格好が「パンチドランクラブ」の二人に感じました。気のせいでしょうか。

ミアの部屋以外にもたくさんあるようですので探してみるのもまた楽しみの一つになるかもしれません。マジすごいあるよこれ。あれなんだろうってネタがたくさんあるから。映画愛がハンパないわこれ。

 

てか私は全然わかりません!!

 

 

是非ララランド鑑賞後に見て、過去の名作たちを堪能してみてください。そしてもう一度今作を見ると違った見方ができるかもしれません!

 

 

まとめ

どうも好きすぎると長く書いてしまう癖があり、よくないです。

ほんとはもっと音楽についてジャズ中心の音楽なのに、なんであのポップミュージックが!とか、ジョンレジェンドの曲めちゃくちゃカッケ―じゃん!!正に過去のジャズにこだわらずに未来を見た楽曲だなぁ、

とか、おいそんなに日本の国産車人気なのかよwwとか、やっぱりライアンは笑わせてくれるぜ!とか、車のクラクションが最悪と最高の音を対として使ってることとか、オープニングの高速道路もラストシーンで対として使われてるとか、2人の歌とダンス超絶巧いわけじゃないんだけど、その完璧じゃない感じが夢追い人っぽくていいじゃん??みたいなこととかいっぱい書きたいですがこの辺でということで。

 

とにかくアカデミー賞大本命の映画を授賞式の前に見てほしいし、万が一作品賞撮らなくても今年の映画を代表する1本であることは間違いありません!!!

ミュージカルなんかやだ!!なんて言わずだまされたと思って観てくれ!!すごいんだよ!最高なんだよ!!楽しいんだよ!泣けるんだよ!!夢見せてくれるんだよ!!!

俺5回は見に行くぞw

 あ、この度シネマイレージカードを「ラ・ラ・ランド」デザインに変更しましたw

どうでもいい報告でしたw

というわけで以上!あざっした!!

ちょっと甘いかもですがモンキー的映画のススメ史上初の満足度です!!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10/10


映画「彼らが本気で編むときは、」感想ネタバレあり解説 

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2月25日

彼らが本気で編むときは、

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とうとうジャニーズのタレントがトランスジェンダーを演じるという画期的であり、役者としてグレードアップするであろう映画の登場です。

 しかも海外ではもはや当たり前である、血のつながらない人たちが家族として過ごしてくという設定。これからの日本にもこうした家族構成がどんどん増えていってもおかしくない世の中で、非常に意味のある作品なんじゃないかと勝手に思ってます。

 ただ、「チョコレートドーナツ」と設定が似ていることから比較してしまいがちな感じがするんですが、あそこまで哀しいお話じゃないよね?

というわけで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

手掛けた監督が、自身の第二章と語る今作は、アメリカで過ごした経験から、また「姓は男と女だけじゃない」という記事を見て思い立ったそう。

セクシャルマイノリティである主人公とその周りにいる人たちを中心に、現代の様々な家族の形を物語に編み込んで、多様な生き方や価値観、自分以外の人を認め、平和な社会へと変化してほしいという願いのこもった監督のオリジナルストーリーです。

 

彼らが本気で編むときは、

彼らが本気で編むときは、

 

 

 

 

あらすじ

小学5年生のトモ(柿原りんか)は、荒れ放題の部屋で母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。ひとりきりになったトモは、叔父であるマキオ(桐谷健太)の家に向かう。母の家では初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコ(生田斗真)という美しい恋人と一緒に暮らしていた。それはトモが初めて出会う、トランスジェンダーの女性だった。

 

きれいに整頓された部屋でトモをやさしく迎え入れるリンコ。食卓を彩るリンコの美味しい手料理に、安らぎを感じるだんらんのひと時。母は決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いながらも信頼を寄せていくトモ。その姿にリンコも愛おしさを覚え始める。

 

本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、人生のかけがえのないもの、ホントの幸せとは何かを教えてくれる至福の時間になっていく。このまま永遠に続くように思えた3人の関係だが、突然ヒロミが帰ってくる——。(HPより抜粋) 

 

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監督

監督は萩上直子

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監督の作品、今回が初めての鑑賞になります。自分の好みの作風じゃないと勝手なイメージを持ち避けてきたわけですが、今作で自分の中でのイメージがいい方向に変わればいいなと思ております。

 

では今までどんな作品を手掛けてきたのか簡単にご紹介。

ぴあフィルムフェスティバルで音楽賞を受賞後、みんなおかっぱ頭の小学生が田舎町で、都会から来たおしゃれ頭の転校生がやがて巻き起こす波紋をユーモラスに描いた「バーバー吉野」で長編映画デビューします。

3作目である、フィンランドのヘルシンキを舞台に3人の日本人女性と地元の人たちの暖かな交流をゆるやかに描いた「かもめ食堂」がヒットし話題となります。

 

その後も、「かもめ食堂」にも出演した小林聡美もたいまさこが再び出演し、都会から南の海辺の宿にやってきた一人の女性が、そこでの風変わりな人々に戸惑いながらも少しづつ彼らのペースに馴染んでいく様を描いたスローライフムービー「めがね」、問題を抱えた3兄妹が日本人の祖母と共同生活を経て絆を深めていく「トイレット」などがあります。

 

やはり監督のこのゆるさがきっと苦手だと思い、今まで手を出してこなかったんですよね~。レンタル屋当時女性がよくレンタルされていたのを覚えてます。

 

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 ルームシェアしてた時の同居人が、これのフィンランド版持ってたんですよねぇ。フィンランド人の彼女から借りたという。その時見とけばよかった。

 

 

 

 

 

キャスト

トランスジェンダーの女性リンコを演じるのは生田斗真。

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彼が出演してる作品、結構辛口で言わせてもらってますが、それは作品の内容に関してで、彼に関してはむしろ毎回努力してるなぁと感心するばかり。それが今度はトランスジェンダーときたもんだ。

役者一本で活躍する数少ないジャニーズタレント。いずれはこういう役もオファーがあればやるつもりだったんだろうな。さすがです。君がこういう役をやるということが芸能界にとって意味のあることだと願いたい。

 

今年の秋には、広瀬すずとの共演ですでに話題となっている「先生!」の公開が控えています。

 

彼に関してはこちらをどうぞ。

 

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リンコの恋人でトモの叔父マキオを演じるのは桐谷健太。

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去年はCMでのキャラクターが好評で、CD出して紅白にまで出ちゃった歌が歌える俳優。おまけにラップもドラムもできる器用ぶり。

彼もまた男らしく、野郎なイメージですが、今回はそれとはまったく真逆の役柄。彼もまた生田斗真同様チャレンジしたい役柄だったのでしょう。

 

そもそも彼って何でブレイクしたんでしょうね~。ルーキーズ?個人的には「タイガー&ドラゴン」のチビTのイメージしかないんですけどwてか、あの時より声がハスキーじゃなくなりましたよね。ボイトレでも通ってたのかな。

 

彼のイントロダクションはいつか主演作ができたらやりましょうかね。

一応出演した作品だけでもどうぞ。

 

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他のキャストはこんな感じ。

マキオの姉の娘トモ役を今回映画デビューとなる柿原りんか、トモの母ヒロミ役を「後妻業の女」に出演したミムラ、トモの同級生の母親ナオミ役を、今や名バイプレイヤーとなった小池栄子、リンコの同僚の介護士佑香役を、「愛の渦」の門脇麦、リンコの母フミコ役を田中美佐子、そして、マキオとヒロミの母サユリ役を、これが遺作となってしまったりりィが演じます。

 

 

 

 

 

 

監督の第1章すら見ていない私ですが、第2章がどんな幕開けになるのか、そして戸惑いながらも少しづつ絆を深めていく3人はどうなっていくのか、編み物は何を意味するのか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

トランスジェンダーだけじゃない!!中身はがっつり親子の愛の話だった!!

ゆるい笑いもいいぞ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非常に日本的。

体は男、心は女。そんなセクシャルマイノリティが主人公の映画。いわゆるLGBTをテーマにした話。洋画で言えば、近年では「リリーのすべて」や「アデル、ブルーは熱い色」、「チョコレートドーナツ」ちょっと前で言うと「ブロークバックマウンテン」などがある。

どれも日本よりも多様化した海外だからこそ、真に迫ったシリアスで涙を誘う話で、それはそれは素晴らしい作品たちなんだけど、今作はそれとはちょっと違う。

 

もちろん真に迫った話なんだけどユーモアがある。これは監督の毛色なんだろう。めちゃめちゃゆるくて「ふふっ」と漏れてしまいそうな些細なユーモアがたくさん詰まった映画でした。なんてったって下ネタ満載なんですよw。

 

そしてトランスジェンダーについて考える以上に親子の関係も考えさせてくれる映画でした。

今まで生まれてきて一度もセクシャルマイノリティに出会ったこともなければ見たこともない、そんな人多いと思います。だから、そういった問題だけを扱った作品じゃ親近感が沸かない。だからもっと身近な親子や家族といった内容をしっかり盛り込んだことで、どちらの問題にも入り込める映画だったのではないでしょうか。

 

トモとヒロミの関係。トモとリンコの関係。リンコとリンコの母フミコの関係。ヒロミとマキオの母サユリの関係。トモの同級生カイとその母親ナオミの関係。これが非常に厄介な事情を抱えた親子関係で、それを乗り越えた親子もあれば、乗り越えられず疎遠になってる親子、または命を絶とうとする者まで様々。

そんな親子が答えの糸口を探していきながら愛を紡いでいく作品でした。

 

そしてまだまだLGBTに関心の少ない日本で、天下のジャニーズタレントが体を張って広告塔となり、トランスジェンダーの役をやった映画を作ったということに敬意を表したい。

残念ながら男一人で来ていたのは自分だけで、後は女性のみという寂しい光景だったわけだけど、もっとお客さんが入ってもいい、ユルくて楽しくてちょっぴり泣けてほろ苦い映画でした。

 

 

 

親子で抱える問題とは。

最初からすごく遠回しに書いてしまいましたが、ここでは劇中の親子の視点で解説したいと思います。

 

まずはトモとヒロコ。

冒頭から散らかった部屋で、コンビニのおにぎりを頬張るトモ。母子家庭だからさぞ家事と仕事の両立で母親は大変なんだろうと思いきや、ヒロコは男に走ってしばらく家を空けるという、母である前に女なの!を体現したかのような暮らしぶり。

だから時々帰らなくなったらトモはマキオおじさんのところへお泊りに行くわけです。だが今回いつもと違い、仕事を辞めて男を追いかけるという本気度。

 

いわゆる育児放棄というやつ。とんでもねぇ母親なんですけど、トモもトモで、なんでしょう、無理して大人になって強がってるのがよくなかった。もっと母親に甘えて感情をぶつければよかった。こういう親を持つと自然と我慢と妥協と強がりを身に着けちゃうんですかね~。

 

で、マキオとリンコと3人で暮らしていくうちに楽しいんだけど、心が洗われてきたからなのか、徐々に母親の愛に飢えてくるわけです。これが切ない。クライマックスでの感情の爆発は涙モノでした。

 

で、劇中で気になったのがトモの好きな食べ物。

切り干し大根に、シジミのしょうゆ漬け、イカの塩辛。そしてゲーム中に頬張るスナック菓子。おい、随分と塩分の過剰摂取な気がしますが!!これ恐らく幼少期に母親が晩飯作るの面倒で、完全にご飯のおかずが酒のつまみだったよなぁと。

母親も夜遅くに飲んだくれて帰宅しているのを見ると、かなりの酒好きに見える。

そんなもんしか食わせてないろくでもねえ女なのにさ、娘にとっちゃあれっきとした母親なんだよなぁ。

 

 

ではヒロコはなぜそんな女性になってしまったのか。それは子供の時の母親サユリとの関係にありました。

ヒロコもまた母子家庭だったわけです。父が長く浮気をし、しまいには出て行ってしまい、そのせいもあってヒロミは厳しくしつけられました。だけど男に捨てられた女という見方をしてしまったヒロミは、母親とそりが合わなくなっていきます。やがて母親はマキオに優しく接することで、ヒロミは嫉妬、結果家を出てしまい疎遠になってしまいます。

自信が母親とうまくいってなかったという過去を持つヒロミ。だからトモとの接し方も成長するにつれてわからなくなっていったのでしょう。母親から逃げた時と同じようにトモからも逃げた、ただただ男に走っていったわけじゃなかったんですねぇ。

 

では、出ていった姉とは違い、一身に愛情を注がれたマキオはどうだったのか。

もちろん親孝行の息子でした。サユリが体を壊したあとも、老後を考え介護施設に入れ、見舞う日々。

そんなマキオも苦しんでいました。いつも家に帰れば母親がいて大事に扱われ優しい子に育ったものの、実は介護施設に預け、家に帰ると一人であることに開放された自分がいることに気付く。愛され過ぎるのもつらいんだよ、と思ってしまう瞬間でした。

そんな時母を看病している介護職員のリンコの美しさに一目ぼれします。トランスジェンダーだということに後から気づきますが、「そんなのどうだっていんだよ」、とトモに語るシーンが印象的でした。

 

 

マキオの恋人であるリンコはどんな親子だったのか。ここも母子家庭でした。

心は女なのに、一向に胸が膨らまないことにひたすら悩んでいた中学時代のリンコ。体育で柔道の時間、すぐに柔道着が乱れ肌を露わにされることに恥じらいを感じ体育の授業を欠席します。そんな彼女を見て母は彼女を尊重し、学校に呼ばれても決して屈せずリンコを守ります。

みんなとは違うけど自分の娘。おっぱいが欲しいといわれれば、毛糸で編んだ偽の乳とブラジャーを与え、また相手が子供だろうとリンコをいじめたら承知しなわよ、とトモに忠告する母フミコ。何があっても守り続ける母親の姿が感動的です。

 

 

そして、トモの同級生カイとその母ナオミも複雑な事情を抱えてました。

クラス内で変態扱いされているカイ。彼は年上の男の子に恋をしていました。そんな彼と仲良くしているところを見られると自分も仲間外れにされるとの理由で、トモは学校内で話しかけないでと忠告します。

唯一の友達であるトモがリンコとスーパーで買い物をしてるところに母親サユリと遭遇します。声をかけようとするも、母親は腕を掴み制止し、仲良くしちゃダメ、あの子普通じゃない人と一緒だから。と叱られます。

そう、サユリはLGBTに対して偏見の強い女性でした。自分の息子がそうであるとも知らず。

正直この親子は劇中では特にこれといった解決策は出てこず、一番もやっとしたことろで終わってしまったのが残念でした。リンコの母親とは違い、罪深い子などと言い放つ無神経さに腹が立ちますが、トモの一言がカイに救いの道を示すシーンがあっただけでもよかったなと。

 

たかが世界の終わり」でもそうだったように、溺愛しようが、厳しくしようがそれが愛なんだけど、親が全て正解ではない。所詮人対人なんだけど、長く一緒にいるのだから子が親の愛を欲しがるのは当然なんだよなぁと。長い人生寄り添っていくのだから糸と糸を編むように付き合っていかなくちゃいけないんですよねぇ。

 

 

何編んでんだよw

リンコはこれまでの人生でたくさん嫌な事腹の立つこと煮え切らないことを普通の人以上に経験してきました。そんな時はとにかく怒りがおさまるよう我慢して耐えて生きてきました。

その悔しさを編み物にぶつけることで彼女は平常心を保ててるのですが。では何を編んでるのか。セーターでもなければマフラーでも手袋でもない。

これはもうネタバレした方が見てない人は興味が沸くと思うので書きますが、チンコを作ってますwww

チンコです。

もう一度あえて言おう、チンコです。性別適合手術を受け、男根への供養を込めてチンコの造形をしたモノを、煩悩の数=108個つくり、成仏させることで戸籍を女へ移すという計画を持っていました。

 

劇中ではこのチンコネタをガンガン放り込んできます。

リンコとマキオとトモ3人であらゆる形のチンコで投げ合いっこするシーンは最高に面白いですw。子供がいるのに、まして女の子なのに、左に反れてるだとか、でかいとか小さいとかwwトモ!!お前はわかって笑ってるのか!?反れてる意味が分かってるのかww

他にも手術の後の男根の行方を聞いたトモの一言。なぜディレイをかけるww確かに俺も同じ感想だったけどww

 

 

いい演技です。

今作は生田斗真と桐谷健太の演技なくしては語れない。

はっきり言ってリンコの初登場のシーン。めちゃめちゃ違和感がある。ガタイがいいしスカートは似合ってない。トモが戸惑うのも無理はない。というか、初めてそんな人を見たら誰だってそう思うか。しかし徐々に彼女を見ていいると、一つ一つの所作が完全に女だ、料理をふるまう姿も、座るのも、話し方も。

だからといって、劇中ずっと女ってわけじゃないのもまたよくて。たまに使う言葉が男言葉だったり、自転車で競争するときにめっちゃ野太い声でうおおおお~っ!!とかいいちゃう部分だったり。

実際のトランスジェンダーもきっと、素でそういう元々の部分が垣間見えちゃうことがあるんだろうなぁ、という細かい演技がまた素晴らしく、生田斗真史上最高の演技といっても過言ではないと思います。

 

桐谷健太もいつもなら静と動で言う、動の部分で演技していた感じですが、今回は静。もしくは受け身の演技。リンコがマキオを顎で使ったり、皿洗いはマキオがやったり、洗濯物はマキオが畳んだりといった生活臭を二人がきちんと生み出してるのもまたいい。

そして物腰の柔かい優しい男をしっかりと見せたかと思えば、リンコさんのためならと男を見せる、いつもやってるその熱さはちゃんと持ってて。

新たな一面を見れた気がしました。

 

そんな中、小池栄子の存在感てすごいなと。よくこのお母さんの役引き受けたなぁ。

カフェでリンコとトモとカイがお茶してるところを外から見てしまう時の顔。ただの真顔なんだけど、真顔じゃない。かといって見てはいけないもの見た顔とはまた違う、一言では言い表せない表情。どこで覚えたそんな表情w

さすが名バイプレイヤーでした。

 

 

 

まとめ

まとめるもなにもロクなこと書いてないんですが、けしてお涙ちょうだいな映画ではないです。毛糸のような柔らかなタッチで重々しくなく描いてます。

疑似でも家族として成り立っていけるんじゃないか、という希望もあれば、ではトランスジェンダーのあなたに母親が務まるのかなんて現実もチラリ。

また、誰にでもあてはまるような人間味あふれる登場人物に、共感したり拒否反応を起こしたりでき、見て見ぬふりできない部分もあったりといろいろ考えさせられる作品です。

中島みゆきの「糸」じゃないけど、縦と横の毛糸が折り重なって築かれていく人間関係の中で、押し合いへし合い、すったもんだあるんだけど、そこには温もりがあるってこと。たとえできた編み物がチンコだとしてもw

お、うまくまとまられたか?いやダメだw時間いっぱいです!

 

というわけで以上!!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★ 6/ 10

 

モンキー的期待の2017年3月の新作映画

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2月26日

モンキー的期待の2017年3月の新作映画

 

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3月になるとあれですよ、ひとみを~とじればあぁ~あなたがぁ~♬まぶぅたぁの~おくぅ~にい~るこぉ~とでぇ~♪がひっきりなしに流れるんですよ。もうよくね?新しいのないの?卒業ソング。

もう何かから卒業することなどほぼほぼない私です。あ、お菓子食べちゃうの卒業したいです。お菓子。ルマンドが好きです。

はい、では3月期待の新作映画どーん!!!

 

 

 

 

 

 

 

アサシン・クリード

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期待度 ☆☆☆★★

 

3月3日公開

 

  • 出演

     マイケル・ファスベンダー

     マリオン・コティヤール

     ジェレミー・アイアンズ 他

 

  • 解説

 全世界で人気の同名ゲームシリーズを、マイケル・ファスベンダー主演で映画化。

アサシン(暗殺者)として活躍した祖先の記憶を呼び覚まされた死刑囚の男が、歴史の裏に隠された多くの謎に挑む姿を描いたミステリーアクション。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 洋ゲー原作のストーリーを新たに映画用にした話みたいですが、ゲームなどとうの昔に卒業した私にとってそんなのどうでもよくて。

ファスベンダーとマリオンが出るってだけが興味。もちろんアクションはすごそうですね。他にもミステリー要素もあるようですが、これは予告見る限りネタバレしてる気が。

 遺伝子操作で祖先の記憶にコネクトするというのもゲームと同じなの?よくわからないけど普通に楽しみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

お嬢さん

 

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

3月3日公開

 

  • 出演

     キム・ミニ

     キム・テリ

     ハ・ジョンウ 他

 

  • 解説

 「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。(映画/comより抜粋)

 

 

  • 期待どころ

 恥ずかしながら年明けに初めてオールドボーイを見て、なんてすげえ映画なんだと。むっちゃ楽しいし残酷だし。そんな傑作を生みだした監督の最新作、ぜひ見てみたいなと。

監督登壇試写会に当選したんですけど仕事で行けなくて公開当日鑑賞することになりそうです。

 お嬢様の心も財産も狙う男女の駆け引き、騙しあい、そしてエロス!!私もお嬢さんの虜になってしまうのだろうか。

TOHOシネマズシャンテでしかやってないよ都心!!てか韓国映画は角川じゃないんだ。

 

 

 

 

 

 

ラビング 愛という名前のふたり

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

3月3日公開

 

  • 出演

     ジョエル・エドガートン

     ルース・ネッガ

     マイケル・シャノン 他

 

  • 解説

異人種間の結婚が違法とされていた1950年代のバージニア州を舞台に、自らの愛を貫き通すべく戦ったラビング夫妻の実話を映画化したヒューマンラブストーリー。

人気俳優コリン・ファースのプロデュースのもと、「MUD マッド」「テイク・シェルター」のジェフ・ニコルズが監督・脚本。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

ルースネッガが 第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートしたことで話題の作品。違う色同士が結婚したら罪とかマジかよ!?みたいな話ですが、実際にあったお話なようで。

予告で見る限りジョエルの演技が良さそう。ちょっと寡黙そうだけど愛を貫く姿を目に焼き付けたいですね。ルースネッガは「エージェントオブシールド」に出てたので映画で見るのは初めてかな?探せばあるのかも。

てか、名前がラビングってでき過ぎでしょ。素敵すぎる。

 

 

 

 

 

 

 

ハルチカ

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期待度 ☆☆☆☆★

 

3月4日公開

 

  • 出演

     佐藤勝利

     橋本環奈

     小出恵介 他

 

  • 解説

 吹奏楽部に所属する幼なじみの高校生ハルタとチカが、様々な事件を解決していく姿を描く初野晴の人気青春ミステリー小説で、テレビアニメ化もされた「ハルチカ」シリーズを映画化。

Sexy Zone」の佐藤勝利がハルタ役で映画初出演にして初主演。チカ役を「セーラー服と機関銃 卒業」で初主演を飾った橋本環奈が担う。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

セクゾと橋本環奈主演てだけでノーマークだったんですが、映画ライターのヒナタカさんがえらい高評価なんですよ。

嘘だろ マジかよ!?と。「湯を沸かすほどの熱い愛」が好きならドはまりすると豪語してるので、これは乗っかろうと。やっぱ信頼してる人がごり推しする映画は期待値上がりますし見てみようって気になりますよね。俺もそんな存在になりたい・・・。

 

果たして傑作青春映画の仲間入りを果たすのか。佐藤君の演技が怪しいんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

モアナと伝説の海

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期待度☆☆☆☆★

 

3月10日公開

 

  • 声の出演

       アウリー・クラバーリョ

       ドゥエイン・ジョンソン

       アラン・テュディック

       屋比久知奈(吹替)

       夏木マリ(吹替)

       尾上松也(吹替) 他

 

  • 解説 

 「アナと雪の女王」や「ズートピア」など、ヒット作を連発するディズニー・アニメーション・スタジオが、新たなヒロイン、モアナを主人公に描く長編アニメーション。

監督は、「リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ&ジョン・マスカー。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 もう主題歌の時点で、コード進行がベタなのに力強さが満ち溢れててヘビロテ必至なんですが。海の動きも相棒の男のタトゥーが動くのもかわいらしい。

 海に選ばれた少女が女神の心臓を返すべく公開の旅に出るという、冒険と絆そして自然の驚異なども描かれてそうで、ディズニーアニメがどんなバケモノ映画を作ったのか楽しみ。

やはり吹替より字幕のほうがいいのかなぁ。予告の時点であまり違和感ないんですけどね、特に意外と声優っぽい声に聞こえる松也。

 

 

 

 

 

 

哭声 コクソン

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期待度 ☆☆☆★★

 

3月11日公開

 

  • 出演

     クァク・ドウォン

     ファン・ジョンミン

     國村準 他

 

  • 解説

 「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督によるサスペンススリラー。

國村隼がよそ者の男を演じ、韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人俳優として初受賞となる男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たした。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 めちゃめちゃ重厚感のあった「哀しき獣」の監督最新作。

初めて國村隼を見たとき、子の人韓国人かなと思ってて。だから韓国映画に出ても全く違和感がない。てかそんなことより怖いよやっぱりこの人の顔。

賞を取ったことでクローズアップされてますが、ファンジョンミンが出てることも忘れちゃいけない。

よそ者が来たせいで村の人たちがおかしくなっていく。果たしてよそ者は何者なのか、すべての原因は彼なのか。

いやぁ重そう。でも面白そう。

 

 

 

 

 

 

 

チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話

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期待度 ☆☆☆★★

 

3月11日公開

 

  • 出演

     広瀬すず

     中条あやみ

     天海祐希 他

 

  • 解説

ごく普通の女子高生たちによるチアリーダー部が、全米チアダンス選手権大会で優勝を果たした福井県立福井商業高校の実話を、広瀬すず、中条あやみ、天海祐希らの出演で映画化。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 これやるって聞いたとき、チアダンで青春で広瀬すずって最高ぢゃんっ!!て思ったんですが、予告見るとすごく嫌な予感しかしないんだよなぁ。思いっきり感情を声にしてるし。

でも顧問の先生が天海祐希ってベストキャスティングだなぁと。ほんとはもっと若い先生のほうがリアルなんだけども、安定の天海さんということで。

とりあえず最後にダンスやるんでしょ?アメリカに勝つんでしょ?そこが凄ければきっと満足すると思うんだ。その一点に賭けるつもりで見に行こうかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

SING シング

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期待度 ☆☆☆☆★

 

3月17日公開

 

  • 声の出演

      マシュー・マコノヒー

      リース・ウィザースプーン

      スカーレット・ヨハンソン

      内村光良(吹替)

      長澤まさみ(吹替)

      MISIA(吹替) 他

 

  • 解説

ミニオンズ」「ペット」などのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオによる長編アニメーション。

豪華キャストが声優として出演し、レディー・ガガビートルズフランク・シナトラなど誰もが知る新旧ヒット曲を劇中で披露する。(映画/comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 吹替に関してネットでたたかれてることで話題の作品。いやいやみんなそもそも論として字幕で見る気はないわけ?こんな豪華なハリウッドスターたちがどんな歌歌うかってだけで楽しそーじゃん。それっからだと思うのよ、吹替で見るか見ないかは。

芸人がギャグ入れようが入れまいが邪魔にならずに面白ければいーじゃん。吹替で見ないけどね。

こんなこと言っときながら字幕めっちゃ少なかったらどうしようw

やはり歌ですよね楽しみなのは。話はいたって普通な出来の予感がするのでそこを期待したいです。

既にテーマ曲を歌うスティービーワンダーアリアナグランデのデュエット曲はヘビロテ中。

 

 

 

 

 

 

 

3月のライオン 前編

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期待度 ☆☆☆★★

 

3月18日公開

 

  • 出演

     神木隆之介

     有村架純

     倉科カナ 他

 

  • 解説

 羽海野チカの大ヒットコミックを、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督&「バクマン。」「君の名は。」の神木隆之介主演で実写映画化する2部作の前編。

零のライバルで親友の棋士・二海堂晴信役を染谷将太が特殊メイクで演じるほか、有村架純、佐々木蔵之介加瀬亮ら豪華キャストが結集。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 途中まで読んでいた3月のライオン。ハチクロの時も思ったんですけど、実写になると羽海野チカが描く世界観が全くなくなるのがホントもったいないなぁって。

主役も草食系代表つったら神木君だろって安易なキャスティングもどうかと。もっとひ弱なやつにしてほしいなぁって。そんなやつで主役張れる奴いないんだけどさ。

将棋のシーンも同じく将棋映画「聖の青春」が素晴らしかっただけに大友監督どう出るかというところ。そこ浅くして人間関係クローズアップしそうだけど。

というか大友監督というのも意外。今度はどのハリウッド映画を意識して作るんでしょう。

 なんだよお前全然期待してねぇじゃんて書き方になってますが、2部作なんでね最初はこんなもんで疑ってかかるようにしようと思ってます。「ちはやふる」のような評価にはならないだろうなぁ。

 

 

 

 

 

ひるね姫 知らないワタシの物語

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youtu.be

期待度 ☆☆☆★★

 

3月18日公開

 

  • 声の出演

       高畑充希

       満島真之介

       古田新太 他

 

  • 解説

 「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」の神山健治監督によるオリジナルの長編劇場アニメーション。東京でオリンピックが開催される2020年、岡山県を舞台に、居眠りばかりしている女子高生・森川ココネが、いつも見る不思議な夢を通して家族の秘密に迫っていく姿を描く。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 芸達者高畑充希が声優をやるということで見ようと思ってるわけですが、主題歌まで歌うんですか、しかも清志郎のあの歌を。ウメッシュの歌じゃだめですか。だめだよね。高校生が飲みたい気分だわなんてクレームの嵐ですから。

現実での事件を解決するカギは夢の中だった、現実と夢が交錯していく中で女子高生と幼馴染の大学生が東京へ向かうロードムービー的展開も面白そう。

東京オリンピックはなんか関係あるん?

 

 

 

 

 

 

わたしはダニエル・ブレイク

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期待度 ☆☆☆☆★

 

3月18日公開

 

  • 出演

     デイブ・ジョーンズ

     ヘイリー・スクワイアーズ

     ディラン・フィリップ・マキアナン 他

 

  • 解説

 2016年・第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。

イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 わたしはダニエル・クレイグではありません。次の「007」に出るか出ないか悩んでる男のドキュメンタリーなんかではございません。そんなの見ても感動なんかするかボケ!黙って続投しろ!

全然そんな話ではなく、社会的に追いやられた1つの家族と老人の助け合いから、貧困や格差で苦しむ人々にどうしても伝えたいと引退宣言を撤回し作り上げた監督の意欲作とのこと。

既に予告見るのもつらそうな話ですが、他人事じゃないんだよなぁ。国の制度に対していろいろ言及もしてそうな映画なのかなと。

 

 

 

 

 

 

 

パッセンジャー

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

3月24日公開

 

  • 出演

     クリス・プラット

     ジェニファー・ローレンス

     マイケル・シーン 他

 

  • 解説

 「ハンガー・ゲーム」「世界にひとつのプレイブック」のジェニファー・ローレンスと「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラットが主演を務め、宇宙船内で極限状態に置かれた男女の愛と運命を描いたSF大作。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 これちょっとネタバレを間違って読んでしまって・・・。何でもかんでも調べてから見に行くのは駄目ですね~。

宇宙船の中で冬眠してたのになぜか90年も早く起きてしまった男女のSFラブストーリー。めっちゃ孤独なクリプラがたまらなくいいし、「you die ,I die!!」と叫ぶジェニファーがたまらない。そして宇宙服が邪魔してやりにくいキスシーンもまたいい。

海外では評価があまりよくないんですが、これからの映画界をしょって立つ2大スターですから見に行かないのはもったいない。

 

 

 

 

 

 

キングコング 髑髏島の巨神

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆☆

 

3月25日公開

 

  • 出演

     トム・ヒドルストン

     ブリー・ラーソン

     ジョン・グッドマン 他

 

  • 解説

1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。

(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 はい、3月一番の期待作。こちらも吹替問題がざわつく作品ですが、これはみんな字幕で見るよね~!

キングコングのほかにも怪獣が出るとか聞いてないから!!こんなのアガるに決まってんじゃん!!てか、「ゴジラ/GODZILLA」より面白そうなのはポスターとかが原因じゃないよね?中身だよね?

邦題もいいと思うんですよ、髑髏島ですよ髑髏島!!何かありそなざわざわ感マックスじゃないですかこんなネーミング。どう考えたって敵のアジトとか怪物の巣窟以外の何ものでもないよ。

一応「ゴジラ」で渡辺謙が演じた芹沢教授がいた特別研究機関MONARCH(モナーク)が密に絡んでるということで、レジェンダリーピクチャーズが手掛けるモンスターバースがどう展開していくのか。ゴジラのことは語られるのか。

キャストも全員アメコミ絡みってのがいいよね~!トムはロキ、ブリーラーソンはキャプテンマーベル、サミュエルはニックフューリー。

 過去のキングコング見とかないと。

 

 

 

 

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

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youtu.be

期待度 ☆☆☆★★

 

3月31日公開

 

  • 出演

     ナタリー・ポートマン

     ピーター・サースガード

     グレタ・ガーウィグ 他  

 

  • 解説

ナタリー・ポートマンがジョン・F・ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディを演じ、ケネディ大統領暗殺事件をファーストレディの視点から描いた伝記ドラマ。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 アカデミー賞主演女優賞ノミネートしているナタリーの最新作は、ケネディ大統領夫人の視点から描かれた、夫が暗殺されてからの数日間を描くとのこと。

ケネディはわかるけど夫人のことなど何一つ知らない私にとって、また一つ何かを学べるいい機会だなと思ってます。それに加えナタリー主演作なんていつぶりだろう、ブラックスワン以来になっちゃうのかなぁ。それもまた楽しみである。

今回アカデミー賞は難しそうだなぁ。

 

 

 

 

 

 

光をくれた人

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youtu.be

期待度 ☆☆☆☆★

 

3月31日公開

 

  • 出演

     マイケル・ファスベンダー

     アリシア・ディキャンベル

     レイチェル・ワイズ 他

 

  • 解説

ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督が、孤島に流れ着いた赤ん坊を我が子として育てる灯台守夫婦の愛と葛藤を描いたM・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」を映画化したヒューマンドラマ。(映画.comより抜粋)

 

  • 期待どころ

 この映画での共演をきっかけにマジ交際しているマイケル&アリシア。それだけ演技を超えた何かシンパシーを感じたのでしょう。

ブルバもプレイスビヨンドザパインズも好きな作品の一つなのでこれは見逃したくない。てか見直そう。特にブルーバレンタイン。ハゲゴズリングを。

 戦争で傷ついた男が再び生きる力を与えてくれたのは一人の女性だった。幸せに満ち溢れていたが、今度は流産の連続に妻が傷つく。そんな時流れ着いたボート。中には赤ん坊。神様からの授かりものなのか。過ちと知りつつも育てる夫婦に、数年後実の母親が現れ・・・という話。

どちらかというとブルーバレンタインよりもプレイスビヨンドザパインズのようなアプローチの仕方なのかなと。その選択は正しいのか否か、愛で片づけちゃっていいの?みたいな。

あとはもう監督お得意の素敵な映像に酔いしれたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 という15本!全部見れるかーい!この中から10本を目標に頑張りますw

 他に話題の作品はこちら。

  • 3月4日

映画ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険

フレンチ・ラン(イドリス・エルバ主演の刑事アクション)

  • 3月18日

おとなの事情(イタリア発スマホ絡みのワンシチュエーションコメディ)

  • 3月24日

ひるなかの流星(永野芽郁主演の学園ラブストーリー)

  • 3月25日

サクラダリセット 前編(特殊能力を持つ高校生の青春ミステリー)

 

 

 

 

というわけで以上!あざっした!

2017年 第89回アカデミー賞発表!!

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2月27日

第89回アカデミー賞予想と結果発表!!!/89th ACADEMY AWARDS THE OSCARS

 

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前から見たいと思ってたんですよアカデミー賞。ちゃんと生で。最近はライブビューイングとかやってるんでそれでもいいかなぁと思ったんですけど、あれ抽選なんですよね。

 だったらもうWOWOW加入しちゃおっか!!と。お金かかるけどアカデミー賞終わったら解約すればいいや、てな感じで視聴始めたらですよ、まぁやめられない寝る時間がない。見たい映画をガンガン流しやがって、俺をどうする気だ!!と。

おかげで幸せな時間を送っております。

 

話がWOWOWになっちゃいましたが、ついに第89回アカデミー賞の発表です。

今年は何といっても13部門14ノミネートの「ラ・ラ・ランド」が作品賞はじめいくつ受賞するのか、はたまた去年の「白すぎるオスカー問題」を考慮して、黒人が主人公の「ムーンライト」や「ヒドゥン・フィギュアズ」が取るのか。それともトランプ大統領に対するメッセージ性の強い「フェンス」や「最後の追跡」、いやいや「マンチェスター・バイ・ザ・シー」も忘れちゃいけない。

 

とにかく本命がぶっちぎりではない予感のアカデミー賞がついに幕を開けました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部門ノミネート作品

ただ結果を書くのもつまらないので、何がノミネートしたのか、そして私の予想も交えて紹介したいと思います。

 

作品賞

まずは作品賞。10作前後がノミネートされるアカデミー賞ですが今年は9作がノミネート。

  • メッセージ(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)
  • Fences(原題)(デンゼル・ワシントン監督)
  • ハクソー・リッジ(メル・ギブソン監督)
  • 最後の追跡(デビッド・マッケンジー監督)
  • Hidden Figures(原題)(セオドア・メルフィ監督)
  • LION ライオン 25年目のただいま (ガーズ・デイビス監督)
  • ムーンライト (バリー・ジェンキンス監督)
  • ラ・ラ・ランド (デイミアン・チャゼル監督)
  • マンチェスター・バイ・ザ・シー(ケネス・ロナーガン監督)

 

以上9作です。

今年はハリウッドスターが監督した作品が2作も入ってるというのが面白いです。特にメルギブソンに至っては、つい最近まで干されてたのにこうやってノミネートされるってのはそれだけ実力があるって証拠ですよね

 

既に邦題が決まっている作品は日本公開が決まってるんですが、「Fences」と「Hidden Figures」は未だ公開が決まってません。噂では「Fences」はITunesで配信されんじゃないかなんて囁かれてますが、まずは映画館でやってほしいですね。

 

で、モンキー的作品賞予想はというと、

 ラ・ラ・ランド

 ムーンライト

 HiddenFigures

× メッセージ

こんな感じです。本命はもう予想であって希望です。これが作品賞をとることで現在公開されてる本作がヒットすれば、配給側もアカデミー賞発表の前に日本公開することの大事さをわかってくれるんじゃないかと。

去年はもうちょっとあったよ?賞の前に鑑賞できた作品。今年は2作しかないからね、予想もしづらいっての。

 

その2作はこちら。

 

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監督賞

監督賞はこの5人。

  • ドウニ・ヴィルヌーヴ(メッセージ)
  • メル・ギブソン(ハクソー・リッジ)
  • デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
  • ケネス・ロナーガン(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
  • バリー・ジェンキンス(ムーンライト)

 

特に意外な人選もなく作品賞ノミネートの中から5人選んだという印象。ここでもまたメルギブソンがいます。てか彼が一番のベテランてのがなんかいつものアカデミー賞じゃない気が。

予想はこんな感じ

デイミアン・チャゼル

バリー・ジェンキンス

ドゥニ・ヴィルヌーヴ

×メル・ギブソン

ここでも古き良きハリウッド映画を復活させたデイミアンに軍配が上がりそうな気がするし、ぶっちゃけ全部門とってほしいくらい。

一応もしかしたら人としての復活劇という意味でメルギブという大穴もあるかも。

 

 

 

主演男優賞
  • デンゼル・ワシントン(Fences)
  • アンドリュー・ガーフィールド(ハクソー・リッジ)
  • ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)
  • ヴィゴ・モーテンセン(はじまりへの旅)
  • ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・シー)

 

中堅から大御所まで揃った主演男優賞。デンゼルがもしとれば黒人俳優としては2つ目の主演男優賞ということで快挙達成とともに、去年に対しての大きな答えとなりそう。他にも「容疑者ホアキンフェニックス」でボロカス扱いされたケイシーも今回すごくいい演技と評判なようなので、これを機に復活を遂げるなんてストーリーも用意されているのか。

 

で、モンキー的にはこんな感じ。

デンゼル・ワシントン

ケイシー・アフレック

ライアン・ゴズリング

×ヴィゴ・モーテンセン

前哨戦ではケイシー・アフレックが着々と受賞してるのに対しライアンはゴールデングローヴ賞止まりなのが痛い。てかライアンはこれじゃなくてもほかの作品で取れるって。それよりケイシーが取って兄であるベンアフと壇上で抱き合うシーンが見たいw

デンゼルも「トレーニングデイ」から大分経ち、ノミネートしてるけど賞が取れないので個人的には取ってほしい。

 

 

 

主演女優賞
  • イザベル・ユペール(エル(原題))
  • ルース・ネッガ(ラビング 愛という名前のふたり)
  • ナタリー・ポートマン(ジャッキー ファーストレディ 最後の使命)
  • エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)
  • メリル・ストリープ(マダム・フローレンス 夢見るふたり)

 

 

またしてもメリルストリープがノミネート。それ以外は久々な人もいれば若手もいるといったノミネート。間違いなく入るだろうといわれていた「メッセージ」のエイミー・アダムスは漏れ、ルース・ネッガが入る。やはり黒人色を強めようって流れなのかなぁ。逆に彼女以外白人だし。

 

予想はこちら。

エマ・ストーン

イザベル・ユペール

ナタリー・ポートマン

×メリル・ストリープ

エマストーン28歳。ここで取らなきゃいつとるんだ!!といったところ。ハリウッドでは女性は35歳を過ぎると役が減るなんて問題があるそうで、それまでに若い人材をどんどんスターダムに押し上げる傾向があるんだとか。だからこそエマには取ってほしい。正直ララランドの時のエマの顔、すごい顔です。お世辞でも美人といえないくしゃくしゃ顔。でも素晴らしい演技でした。ここは一強です。

 

 

 

助演男優賞
  • マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
  • ジェフ・ブリッジス(最後の追跡)
  • ルーカス・ヘッジズ(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
  • デブ・パテル(LION ライオン 25年目のただいま)
  • マイケル・シャノン(ノクターナル・アニマルズ(原題))

 

 

おいおいデブパテルは主演じゃないのかい!?と。じゃあこの映画主役誰よww

キャロル」でもケイトとルーニーダブル主演でいいのに、ルーニーが助演のほうに入ったのは残念でした。

マハーシャラアリはNetflixドラマ「ルークケイジ」で初めて知りましたが、普通にいい演技してて。ムーンライトに出てるのを知った瞬間、この映画早く見たい!と。

 

で、モンキー的予想は、

マハーシャラ・アリ

ジェフ・ブリッジス

デプ・パテル

×マイケル・シャノン

こんなところでしょうか。ラ・ラ・ランドが独占しそうな中、ノミネートされてないところはムーンライトが取る、そんな予感。ジェフ・ブリッジスもなんかそのまんまなオヤジ感が染み出ててよかったんだよなぁ。

 

 

 

助演女優賞
  • ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
  • ナオミ・ハリス(ムーンライト)
  • ニコール・キッドマン(LION ライオン 25年目のただいま)
  • オクタヴィア・スペンサー(HiddenFigures)
  • ミシェル・ウィリアムズ(マンチェスター・バイ・ザ・シー)

 

この部門は黒人女性が強そうな気配。もちろんニコールもミシェルも取ってほしいけど比率的にここはヴィオラ、ナオミにオクタヴィアが対抗、でまさかのニコールみたいな。

というわけで、予想は、

ナオミ・ハリス

ヴィオラ・デイヴィス

オクタヴィア・スペンサー

×ニコール・キッドマン

ナオミハリスは「ムーンライト」の撮影期間わずか3日で3つの時代を分けて演じたようで、それでノミネートってすごくないっ!?って。ヴィオラも前回「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」で受賞できなかったので今回のチャンスをモノにしてほしいなと。

 

 

 

ここからは、特に言及なくノミネート紹介と予想をします。尚、受賞した作品には作品名の隣に🏆がついてます。

 

 

脚本賞

プレゼンターは、「グッド・ウィル・ハンティング」から20年。ベン・アフレックとマット・デイモンが登壇。MCジミー・キンメルのマットいじりが最高に面白いです!!

  • 最後の追跡(テイラー・シェリダン)
  • ラ・ラ・ランド(デイミアン・チャゼル)
  • ロブスター(ヨルゴス・ランティモス/エフティミス・フィリプ)
  • マンチェスター・バイ・ザ・シー(ケネス・ロナーガン)🏆
  • 20センチュリー・ウーマン(マイク・ミルズ)

 

 

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脚色賞

プレゼンターは、「メッセージ」のエイミー・アダムス。

  • メッセージ(エリック・ハイセラー)
  • Fences (オーガスト・ウィルソン)
  • HiddenFigures (セオドア・メルフィ/アリソン・シュローダー)
  • LION ライオン 25年目のただいま (ルーク・デイビス)
  • ムーンライト (ハリー・ジェンキンス/タレル・アルビン・マクレイニー)🏆

 

 

 

視覚効果賞

プレゼンターは、

「ローグワン スターウォーズストーリー」のフェリシティ・ジョーンズとリズ・アーメッドの2人が登壇。

この賞は昔はいろいろな名前で呼ばれてたようですね。

  • バーニング・オーシャン
  • ドクター・ストレンジ
  • ジャングル・ブック◎🏆
  • クボ・アンド・トゥーストリングス(原題)
  • ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

 

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美術賞

プレゼンターは、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンの2人。

  • メッセージ
  • ファンスティック・ビーストと魔法使いの旅
  • ヘイル・シーザー!
  • ラ・ラ・ランド◎🏆
  • パッセンジャー

 

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撮影賞

プレゼンターは、「007 スカイフォール」のハビエル・バルデムと「マダムフローレンス!夢見るふたり」のメリル・ストリープ。

  • メッセージ(ブラッドフォード・ヤング)
  • ラ・ラ・ランド(リヌス・サンドグレン)◎🏆
  • LION ライオン 25年目のただいま(グレッグ・フレイザー)
  • ムーンライト (ジェームズ・ラクストン)
  • 沈黙~サイレンス~(ロドリゴ・プリエト)

 

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衣装デザイン賞

プレゼンターは、メイクアップ賞同様、ケイトとジェイソン。

  • マリアンヌ(ジョアンナ・ジョンストン)
  • ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(コリーン・アトウッド)🏆
  • マダム・フローレンス!夢見るふたり(コンソラータ・ボイル)
  • ジャッキーファーストレディ 最後の使命(マデリーン・フォンテーヌ)
  • ラ・ラ・ランド(メアリー・ゾフレス)

 

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長編ドキュメンタリー賞

プレゼンターは、「ヒドゥン・フィギュアズ」で主演を演じたタラジ・P・ヘンソン、ジャネール・モネイ、オクタヴィア・スペンサーの3人。そして、この物語のモデルとなったキャサリン・ジョンソンが登壇。

 

 

  • 海は燃えている イタリア最南端の小さな島
  • I Am Not Your Negro(原題)
  • ぼくと魔法の言葉たち
  • O.J.:メイド・イン・アメリカ(原題)◎🏆
  • 13th 憲法第修正第13条

 

 

短編ドキュメンタリー賞

 

  • 最期の祈り
  • 4.1miles(原題)
  • joe's Violin(原題)
  • Watani:My Homeland(原題)
  • ホワイト・ヘルメット シリア民間防衛隊🏆

 

 

編集賞

プレゼンターは、「ソーセージパーティー」のセス・ローゲンと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスがデロリアン号から登場!!!

  • メッセージ(ジョー・ウォーカー)
  • ハクソー・リッジ(ジョン・ギルバート)🏆
  • 最期の追跡(ジェイク・ロバーツ)
  • ラ・ラ・ランド(トム・クロス)
  • ムーンライト(ナット・サンダース/ジョイ・マクミロン)

 

 

外国語映画賞

プレゼンターは、「マッドマックス怒りのデスロード」のシャーリーズ・セロンと、「アパートの鍵貸します」のシャーリー・マクレーンが登壇。

  • ヒトラーの忘れもの(デンマーク)
  • 幸せなひとりぼっち(スウェーデン)
  • セールスマン(イラン)◎🏆
  • Tanna(原題)(オーストラリア)
  • ありがとう、トニ・エルドマン(ドイツ)

 

 

音響編集賞

プレゼンターは、「スタートレック BEYOND」のソフィア・プテラと「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンス。

  • メッセージ🏆
  • バーニング・オーシャン
  • ハクソー・リッジ
  • ラ・ラ・ランド
  • ハドソン川の奇跡

 

 

 

 

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録音賞

こちらも音響編集賞同様、ソフィアとクリスがプレゼンター。

  • メッセージ
  • ハクソー・リッジ🏆
  • ラ・ラ・ランド
  • ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー
  • 13時間 ベンガジの秘密の兵士

 

 

メイクアップ&スタイリング賞

プレゼンターは、「ゴーストバスターズ」のケイト・マッキノンと「ザ・ギフト」のジェイソン・ペイトマン。

  • 幸せなひとりぼっち
  • スタートレック BEYOND
  • スーサイド・スクワッド🏆

 

 

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作曲賞

プレゼンターは、サミュエル・L・ジャクソン。

  • ジャッキーファーストレディ 最後の使命(ミカ・レビ)
  • ラ・ラ・ランド(ジャスティン・ハーウィッツ)◎🏆
  • LION ライオン 25年目のただいま (ダスティン・オハローラン/ハウシュカ)
  • ムーンライト(ニコラス・ブリテル)
  • パッセンジャー(トーマス・ニューマン)

 

 

歌曲賞

プレゼンターは「ゴーストインザシェル」の公開が控えるスカーレット・ヨハンソン。

  • “Audition(The Fools Who Dream)”(ラ・ラ・ランド)
  • “Can't Stop the Feeling”(Trolls)
  • “City of Stars”ラ・ラ・ランド)🏆
  • “The Empty Chair " (Jim: The James Foley Story(原題))
  • “How Far I'll Go”(モアナと伝説の海)

 2つも入ってるからほぼ確実でしたね。

 

 

長編アニメーション賞

こちらも、短編アニメ同様、ヘイリーとガエルが引き続きプレゼンター。

  • クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題)
  • モアナと伝説の海
  • ズッキーニと呼ばれて
  • レッドタートル ある島の物語
  • ズートピア◎🏆

 

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短編アニメーション賞

プレゼンターは、「トゥルーグリット」のヘイリー・スタインフェルドと「モーターサイクルダイアリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナル。

  • 盲目のヴァイシャ
  • Borrowed Time(原題)
  • Pear Cider and Cigarettes(原題)
  • Pearl(原題)
  • ひなどりの冒険◎🏆

 

 

 

短編実写映画賞

プレゼンターは、「グローリー 明日への行進」のデヴィッド・オイェロウォとごめんなさいあと一人確認できませんでした。

  • Ennemis Interieurs(原題)
  • 彼女とTGV
  • Silent Nights(原題)
  • 合唱🏆
  • タイムコード

 

 

 

 

 

以上24部門になります!!

 

果たして主要部門はどの作品が、そしてどの俳優たちが手にするのか?

 

結果発表です!!

 

 

主要部門結果発表!!

助演男優賞

まずは助演男優賞の発表。

プレゼンターは去年助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。

 

受賞者はマハーシャラ・アリ(ムーンライト)🏆!!

涙を浮かべながらスピーチをし、関係者や家族の人たちに感謝を述べていました。

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まずは予想通りの展開でした。

 

 

助演女優賞

プレゼンターは、去年助演男優賞を受賞したマーク・ライランス。

受賞者は、ヴィオラ・デイヴィス(フェンシズ)🏆!!!

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これで黒人は2人目。やはり去年とは違い黒人色が強くなってきましたね。「ヘルプ」で受賞できなかったことから悲願達成だったのだと思います。

 

ん~予想を外しましてしまいました。

 

 

 

監督賞

プレゼンターは、「チョコレート」のハル・ベリー。

受賞者は、デミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)🏆!!!

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史上最年少のアカデミー賞監督賞受賞となりました!!次回作はララランドと同様ライアンゴズリングとタッグを組みます。超楽しみです!!

予想的中です!!

 

 

 

主演女優賞

プレゼンターは去年主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ。

受賞者は、エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)🏆!!!

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他のノミネート女優に敬意を表しながら謙虚な姿勢を見せ、関係者に感謝の意を述べていました。

アンドリュー・ガーフィールドとのリアルララランド状態でしたねww

これはもう下馬評通りでしたね。

 

 

 

主演男優賞

プレゼンターは、去年主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。

受賞者は、ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・シー)🏆!!!

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しっかり兄のベンアフがハグをしてましたね。前哨戦でデンゼルに追い越されましたが、見事受賞となりました!!

予想外した―!!

 

 

 

 

作品賞

いよいよ大ラス、今年度の作品賞はいったいどれが選ばれるのか???

プレゼンターは「俺たちに明日はない」のフェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティが登壇!!すげえ豪華!!

受賞作品は、ラ・ラ・ランド🏆!!!!!!!!

 

 

 

と思ったら、まさかの読み間違え!!!!!!

本当の受賞作品はムーンライト🏆!!!!!!!!!

 

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なんとスタッフが封筒を渡し間違えていて、主演女優賞の封筒を読んでしまったという前代未聞の大ハプニングで幕を閉じてしまいました。

 

いや~悔しいなぁ。でも、この作品もすごく面白そうだし、今の政治的社会的背景に対してもストレートに訴えてきそうな感じです。

 

 

他の賞やパフォーマンス

他にも、特別賞としてジャッキー・チェンなどが受賞。新設された科学技術賞などが紹介され、

 

オープニングアクトでジャスティン・ティンバーレイクが「ララランド」を思わせるパフォーマンスを披露。

歌曲パフォーマンスとして、ドゥエイン・ジョンソンがプレゼンターとして登壇、「モアナと伝説の海」の主題歌「How Far I'll Go」をアウリイ・クラヴァーリョが熱唱。

デヴ・パデルがスティングを紹介し、「The Empty Chair」を弾き語り。

ジェニファー・アニストンが亡くなった俳優女優業界人の追悼をしながらサラ・バリレスの歌唱パフォーマンスを紹介。

ライアンゴズリングとエマストーンが「ラ・ラ・ランド」の歌を歌うジョンレジェンドを紹介。

 

 

 

結果、「ラ・ラ・ランド」が6冠。

「ムーンライト」が3冠、「ハクソー・リッジ」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が2冠という結果になりました。

 

 

 

 

まとめ

やはり今年は新政権誕生に対しての、あらゆる分断を無くしていこうというメッセージ色の強いスピーチだったり、去年の白人ばかりがノミネートされることに対して配慮した受賞者たち。

そして前代未聞である作品賞を間違えるというハプニング。間違えられた「ラ・ラ・ランド」が非常にかわいそうです・・・。これも演出なのか、はたまた夢だったんだよと映画の内容のような結末を迎えてしまったのか。

 

とにかく作品賞はまだ見てませんが絶対いい映画だと思うし、獲れなかった作品選ばれなかった作品もきっと見て損はない映画だと思います。

まず配給会社は取り急ぎ「ヒドゥンフィギュアズ」と「フェンス」の日本公開を急務でお願いします!!!!

これはホントに急いでやってほしい。

 

 

で、予想結果ですが、主要部門は3勝3敗。

全部門でいうと、24部門中11部門的中と負け越してしまいました。

 

 

 

 

 

というわけで初めてWOWOWで見たアカデミー賞は衝撃の幕で閉じるという今後歴史としても個人としても記憶に残った1日でした。来年もぜひ見たいと思います。

 

というわけで以上!あざっした!!

映画「アサシンクリード」感想ネタバレあり解説 ゲームやってなくても大丈夫!だけど。

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3月3日

アサシン・クリード

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冒頭からなんですが、正直そんなに興味はありませんw。ただ、映画を見ないゲーム好きの後輩がこれは見たい!!といっていたので、ゲームをまったくやらない私にとって彼との話のネタになれば位の感じで見てみようと。

 一応ゲームが原作の映画ということから後輩は見たいといっていたと思うのですが、どうもゲーム原作の映画よなると「バイオハザード」の時のようなにおいがしてならない。

ただこっちは演技派俳優2人が主演なわけですから、その辺は楽しみの一つであり、アクションもすごそうだなと。

というわけで早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

作品情報

2007年に発売されて以降、全世界で累計3700万本以上売り上げ、プレイヤー自身がアサシン(暗殺者)となって次々と任務を遂行していくという、フランス発の人気アクションゲームを映画化した作品です。

ゲームをどこまで再現しているかはもちろんのこと、どれだけ激しいアクロバティックなアクションを繰り広げているか楽しみな作品です。

 

 

 

あらすじ

遺伝位相差によって人間の暴力性を取り除くとされる❝エデンの果実❞を巡り、自分たちの目的のために政治を腐敗し、宗教を悪用し、権力と富を追求し、人間の支配を目指す「テンプル騎士団」と、歴史のどんな場面でもその身をさらすことなく使命を全うし、自由意思を重んじ秘密を守る「アサシン教団」の間では、長年争いが繰り広げられてきた。

 

2016年、記憶を無くした死刑囚カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー) はアニムスという装置から遺伝子操作によって、DNAに眠る祖先の記憶を追体験することに。

カラムは、自分の祖先がアサシン教団の伝説のアサシンだったことを知る。

エデンの果実の秘密を求めるカラムは、自分の遺伝子に隠された<禁断の秘密>を知ることになる・・・。(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

監督

監督は、ジャスティン・カーゼル

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初めて知る方です。それもそのはず、今作が長編映画3作目で日本公開した作品は、一昨年の「マクベス」が初めての模様。

そのマクベスですが、実は今作で主演を務めるマイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールが主役で出演してるんですねぇ。公開してたのは知っていたわけですけど、え?マクベス?シェイクスピアわかんね~興味ないわ~、と完全スルーしてました。

 

マクベス [Blu-ray]

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2度目のタッグということもあり、監督が2人にほれ込んでるのか、2人が監督にほれ込んでるかはわかりませんが、きっと息の合った現場だったことでしょう。後で見てみますか。

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

アサシン教団

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カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)

 

幼いころ、母親が父親に殺されるという悲劇を体験。

苦悩を抱えたまま成長し、殺人を犯して死刑を執行されるも、実はアブスターゴ財団に連れ去られていた。

❝アニムス❞という装置に接続され 、祖先であるアギラール人の追体験する。

何度も15世紀のスペインを追体験しながら、アブスターゴが探す❝エデンの果実❞の秘密に近づいていく。

 

 

 

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アギラール・デ・ネルハ(マイケル・ファスベンダー)

15世紀のスペインで、アサシン教団に属する。

教団の教義である❝アサシンクリード❞を遵守。グラナダのスルタンの王子を、テンプル騎士団から守るなど、❝マスターアサシン❞として暗躍していた。

歴史上で❝エデンの果実❞の秘密に最も近づいた人物とされており、子孫の絡むが彼の記憶を追体験する。 

マイケルはこの後「光をくれた人」や、プロメテウスの続編「エイリアン・コヴェナント」が控えています。

マイケルに関してはこちら。

 

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マリア(アリアーヌ・ラヘド

勇敢なアサシンの一人。

かつてはアギラールを指導する立場でもあった。

❝エデンの果実❞を奪うべく、アギラールと共闘するが、使命に忠実なあまり、悲劇に見舞われる。

 

 

 

テンプル騎士団

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ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)

アブスターゴ・インダストリーズで暴力の治療法を研究している。

遺伝子の記憶をたどることができる❝アニムス❞を開発。

父からの強い要請もあって、❝エデンの果実❞の在り処について重要なヒントを握るアギラールの子孫、カラム・リンチをアブスターゴへ連れてくる。 

母親をアサシンに殺されており、似た境遇のカラムに同情している。

 

マリアンヌ」、「たかが世界の終わり」に続いての出演作が公開してるマリオン。今後も楽しみな女優さんです。

マリオンに関してはこちら。

 

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アラン・リッキン(ジェレミー・アイアンズ

ソフィアの父親。アブスターゴ・インダストリーズのCEO。

テンプル騎士団のメンバーで、騎士団の長老会から「❝エデンの果実❞を早く見つけないと、ソフィアの研究への資金援助を打ち切る」と通告されている。

ソフィアの反対を押し切って、肉体が回復しないままのカラムをアニムスに接続させる。 

去年は 「バットマンVSスーパーマン」や「ある天文学者の恋文」に出演。今後は、DCEUシリーズにも出演が決定されており、まずは「ジャスティスリーグ」でブルースの執事アルフレッド役を続投の模様。

ジェレミーに関してはこちらをどうぞ。

 

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舞台が15世紀と、個人的には非常に苦手な歴史が舞台のSFアクション。アクションや❝エデンの果実❞の秘密といったミステリー要素もあるのでエンタメ要素は高そうな今作。果たしてどんな作品に仕上がっているのでしょうか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

作品1本分が前フリ??過去と現在を融合したらわけわかんないよ!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話の流れはこうだ!

14世紀のスペイン。

民衆を統制し支配しようと企むテンプル騎士団は、その力を得るために人間の暴力性を取り除くことができるといわれる「エデンの果実」を手に入れようと暗躍していた。

それを阻止するべくアサシン教団は「エデンの果実」を彼らに渡さぬよう守っていた。

 

そして1986年、カラム・リンチは家に帰ると父の手によって母親が殺されたことを知る。装束をまとった父から逃げろと言われ、わけもわからぬまま一目散に逃げるカラム。・

 

それから30年後、カラムはポン引きを殺した罪により刑務所に入れられ、絵を描くことに没頭していた。

そして死刑執行。どんなに強がっていても死は怖い。そんな恐怖に怯えながら投薬され、目を覚ますと目の前には一人の女性。

ソフィアと名乗る女性はカラムに淡々と自己紹介し、ここがどこなのかを告げる。

アブスターゴ社の研究施設で、説明もなくアニムスという名の装置につなげられ、カラムは、14世紀のスペインの世界へと意識を飛ばす。

 

カラムはアサシン教団の伝説的存在アギラールの子孫であることを知ります。ソフィアは人間の暴力性をなくす研究をしていて、そのためにはエデンの果実が必要不可欠であることを説明されます。

画での果実に一番近づいた男アギラールの子孫ならその在り処が分かるはず、そうにらんだソフィアは彼の過去を調べ、ここへ連れてきたわけです。

 

この施設を取り仕切っているのが、アブスターゴ社のCEOであり、ソフィアの父アラン。彼はテンプル騎士団に属する人間でした。

実はこの研究施設の援助はテンプル騎士団から受けているもので、現在でもエデンの果実のありかを探している騎士団にとって、施設は手がかりの一つなわけですが、結果が出なければ意味はない。ということで結果を出さなければ資金援助を打ち切られることを長老会から宣告されていました。

上からせかされ焦っていたアランは、シンクロして間もないカラムを直ちにアニムスでシンクロさせるよう命令します。

 

再びスペイン。

キリスト教による異端審問が行われ、是が非でもエデンの果実を手に入れたい騎士団は、グラナダ国王の息子を拉致、アギラールと相棒マリアは現場へ向かうも捕まってしまいます。

 

立て続けにシンクロしたことにより心身ともにオーバーヒート状態になったカラム。幻覚に悩まされるなどの副作用が彼を襲います。

施設には彼以外にもたくさんの教団の子孫がいました。みな何かしら暴力をふるい逮捕された者ばかり。カラムがアブスターゴに協力するのではないかと思い、全員がカラムを敵対視していました。

 

なかなか果実の手掛かりがつかめないアランは、カラムの父がここにいることを伝えます。心底父を憎んでいたカラムをうまくこちら側へ誘導しようと目論むアラン。

アサシンブレードをカラムは受け取り、30年ぶりに父と再会。殺意むき出しなカラムでしたが、母が死んだ真相を聞かされたことで、全ての災いの元は果実だということに行き着く。

そしてカラムは果実を見つけ出し、破壊することを宣言し、再びアニムスでスペインへ向かいます。

 

エデンの果実はどこにあるのか、カラムの肉体は耐えられるのか、施設にいる教団の子孫たちは何を企んでいるのか。

カラムの戦いが、今始まる。

 

 

ものすごく疲れる・・・。

これはゲームをまったくやらない私にとって非常に厳しい内容でありました。恐らくゲーム経験者にしたら、あのセリフキタ――――っ!とか今のカット、ゲームそのものじゃん!!とか、はい出ましたイーグルダイブ!!とかワクワクしちゃうんでしょうが、専門用語も多いし、話の内容が全然入ってこない。おまけに一番見ないジャンルの中世が舞台。じゃあ見るなよ!ってことなんですけど。

とにかく私はチベットスナギツネの眼差しで淡々と見ていたわけで。

 

もちろん中世スペインでのアクション、見事でした。

お前らヤマカシじゃね?と思うほど屋根から屋根へと飛び回り、壁を蹴ったりよじ登ったり、挙句の果てには高所からダイブ!垂直急降下まで披露してしまうサービス満点のアクロバティックなアクション。

世界観も埃まみれの街並や建設途中の建物、群衆、衣装といった細部に至るまで中世の匂いを感じさせる美術はさすがだと。

しかしながらアサシン教団、君たちは闇に乗して隠密行動するのが基本なんじゃないのかい?えらい人ごみの中でバトルを繰り広げてたように思えるが・・・。

いや!たまたま記憶を飛ばしたところがそうだったんだろう!きっとそうだ!

 

 

他にも何ですかアニムスって機械ですか?あれすごいですね~。遺伝子から先祖の記憶をたどってシンクロさせるっていう

ちょっと調べたらゲームじゃ椅子に縛り付けて頭やら体中にセンサーくつけてみたいな装置でしたけど、映画ではかなりグレードアップしてましたね。

脊髄あたりにセンサー差し込まれて、アームロボットによる操作で、カラム自身が完全にアギラールと同期し、同じ動きをできるようになっているという。

なんかもう脊髄に差し込んでアームロボットで動くっていう辺りで「スパイダーマン2」のドクターオクトパス思い出しちゃうのは私だけですかねwそう思い込んでしまうと、アニムスの試作段階でセンサーに神経乗っ取られて施設めちゃめちゃにされたのかなぁ~とか余計なことを考えてたんですけどw

 

脱線しましたが、このアイデアは映画としてはグッドでした。どうしても椅子だとカラムが見てるものを観衆が見るという、スクリーンオンスクリーン状態になってしまうわけですが、カラムが動けることで本当にシンクロしているという表現ができていたし、最初こそ戸惑いながらだったのに対し、後半では完全に意志をもって戦っているカラムの表情もわかる。

この点においては素晴らしかったと思います。

 

 

だがしかし!私が一番嫌だったのは、中世のシーンにちょいちょい現在のシーンが挿入されるところ。恐らくこの映画の一番の醍醐味が既に私は受け入れられなかった。

これは疲れた。目が疲れる。スペインでの強い日差しのトーンに対して、現在の冷え切った暗い感じのトーン、これがすごく目障りで。

ただでさえカット数の多いアクションについていくのが必死だし、中世の雰囲気に浸りはじめたかなぁと思ったら、急に現在のカラムがアームロボットで飛び回ってるシーンが入ることで、なんかこう夢見てるのに現実がサブリミナルみたいにチラチラチラチラ割って入ってくる!

ん~もうっ!!と。

いやわかるんですよ、物語の構成上、というか設定上、シンクロしてるのだからこういう風に見せないと。

中世でアギラールがこう戦ってる時にカラムはどんなことしてんの?って。

ただなんでしょうね。すごく華麗なアクションしてる中世と違って、現在は機械によって動かされてるみたいでカッコ悪いんですよね・・・。

私がソフィアだったらあんな真顔で見てないですよ。最初はまじまじと見てるかもしれないけど、途中俯瞰で見るようになっちゃって、あいつ上半身裸で何飛び回ってんだ?wみたいに思っちゃうなぁ、と。

 

わかってます!お前ちゃんと見ろよ!と。お説教承ります!でももう全然話にノれなくて集中力切れちゃうんだもの。余計なこと考えちゃうのも仕方ないかなぁと。

要するに、中世は中世として、現在は現在として描いてほしかったわけです。目まぐるしいんですよとにかく、過去現在過去現在過去現在・・・と行ったり来たりがサドゥンリーって感じで。

 

まぁあとはエデンの果実を見つけるミステリー要素にも期待してたのですが、全然大したことなくて。

渡辺篤史の建物探訪でよくある、そんなところに収納が!程度のなるほど感しかなく、いやこれ「ダヴィンチコード」のラングドン教授ならきっとすぐわかるくらいのレベルだったなぁと。

アブスターゴは研究施設に莫大な費用つぎ込む前に史実をちゃんと追った方が近道だったんじゃない?と。

そもそもミステリー要素なんてハナッからなかったのか。

 

あ~また悪い癖が!

早くちゃんと映画をまともに理解して楽しくみられることを祈ってますwとか嫌味なコメントに書かれちゃうよ~・・・

 

 

 

まとめ

支配することで人類に統率をはかり、世の中を良くしようとしていた騎士団。自由意思を持つことこそ人類を良くすると考える教団。

どちらも人類を思っての思想と行動だったわけですが、どちらが正しいのかという見方も面白いと思うし、私のように途中で集中力の切れた人にとっては妄想しながら見てもいいかもしれませんw

いやオススメしません。お金払ってみるんだからしっかり見ましょう!楽しみましょう!

 

女性にとってはため息が漏れるほど、マイケル様のファスベンダーなバディを堪能できるという点も見どころです。

個人としてはやはり厳しい評価にはなりますが、アクションはすごくいいです。

あ、そうそう、書くの忘れてた。これ序章の序章って感じで終わるのでクソ長い前フリ見せられた!って思っちゃうかも。

というわけで以上!あざっした!!

満足度 ☆☆☆★★★★★★★3/10

 

映画「ハルチカ」感想ネタバレあり 悩める10代はこれ見て顔上げよう!

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3月5日

ハルチカ

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昨今のこの手の映画。注目の俳優やアイドルが10代から好まれてるコミックかなんかをついに実写化!!みたいな感じなんでしょ?と思ってました。

 今月期待の映画でも触れましたが、映画ライターのヒナタカさんがゴリ推しだったんですよ。え?そんなに感動できる映画なの?と。正直橋本環奈は、彼女が10代のうちにやる作品はなるべく見ようと思ってたこともあり、なけなしの金握りしめていっちょ行ってみっか!!と、重い腰を上げて、いざ鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

作品情報

初野清の青春ミステリ小説「ハルチカ」シリーズを初の映画化。

幼馴染の男女二人が、高校の吹奏楽部の復活に向け動き出す中で、友達以上恋人未満な二人が互いを思いながら助け合い成長していく青春純愛ストーリーです。

さすがの角川だけあって、小説、アニメ、映画とメディミックス展開をしっかり行っています。

 

ハルチカシリーズ 4冊合本版 『退出ゲーム』?『千年ジュリエット』 (角川文庫)

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ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~ 第1巻 [Blu-ray]

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あらすじ

ちょっぴり頼りないけど気の優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐな性格で負けん気の強いチカ(橋本環奈)。

小学校3年生の時にハルタが引っ越してしまうまで幼馴染だった二人が、高校入学式に運命的な再会を果たす。

入学後、ずっとあこがれていた吹奏楽部に入ろうと心に決めていたチカ。しかし、吹奏楽部は廃部寸前の危機だった!大好きなフルートを諦めきれず、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに走り回る。

音楽一家で育った芹澤(恒松祐里)、部員をまとめようと奔走する部長の片桐(前田航基)とその彼女わかば(二階堂姫瑠)、野球部で肩を痛めた宮本(平岡拓真)、チャーバソロコンサート入賞の実力を持つ妙子(上白石萌歌)、登校拒否中のカイユ(清水尋也)などワケアリのメンバーたち。

それでも何とか部の復活にこぎ着けたチカたちは、かつては将来を嘱望される指揮者だった顧問の草壁(小出恵介) による指導の下、コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。

しかしフルート初心者のチカなかなかみんなに追いつけず、ハルタもまたホルンを続けることに悩んでいた。

それぞれにすれ違う思い。部員たちの不満が爆発しそうになる中、地価の後ろに隠れがちだったハルタに変化の時が訪れる。

さらに二人の関係も動き始め・・・。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

監督は市井昌秀

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名前を聞いてもピンとこない。はい調べました。

な~んと「箱入り息子の恋」の方でしたか!!夏帆の魅力を最大限に引き出した方じゃないですか!!そして星野源のパブリックイメージの原点ともいえるあの役柄。そうかこの人かぁ。てことは橋本環奈の魅力を最大限に引き出し、勝利君はこの役のイメージが定着されるのかな。

てかこの人元髭男爵のメンバーだったみたいです。なんかテレビでも言ってたような気がする。

さて監督がどんな作品を手掛けてきたのかというと、上にも書いた通り、女性経験のない真面目で内気な35歳の男と、目の不自由な女が、見合いを期に両親の反対を押し切って惹かれあっていく様をユーモアを交えながら描いた純愛ラブストーリー「箱入り息子の恋」や、

性格正反対の二人の運命の恋の山あり谷ありな行方を描いた「僕らのごはんは明日で待ってる」などがあります。

 

箱入り息子の恋 DVDファーストラブ・エディション

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 「逃げ恥」好きは必見!とにかく夏帆の清純さが抜群にでています。

 

 

 

 

キャスト

 

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上条春太(ハルタ)(佐藤勝利《SexyZone》)

【担当:ホルン】

弱気で頼りない性格だが、頭脳明晰にして超美形のモテ男。

高校入学式で幼馴染のチカと再会を果たす。ホルン経験者で、チカに強引に誘われ吹奏楽部に入部する。

ご存じ、マイルドをワイルドにしちゃうことで君にHITOMEBORE!な、アイドルのチャチャチャチャンピオ~ン「SexyZone」の一員。今回が映画初出演にして初主演という抜擢。きっと飯島さんがとってきた仕事なんだろうな。ファンの方すいません。

 

 

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穂村千夏(チカ)(橋本環奈)

【担当:フルート】

真っ直ぐな性格で負けん気の強い女子高生。

高校入学を機に、憧れのフルートを吹くため吹奏楽部に入ることを決意する。

所属していたアイドルグループRev.fromDVLが解散、今後は単独での活動をしていいくことになった天使過ぎるアイドル。激務が続いてるのか成長期だからなのかぷにぷに加減が増してきてる気がするんですが心身ともに大丈夫か?目のクマも気になるし。ここが正念場ですぞ。お願いだから出家とかしないでねw

彼女の作品は去年の「セーラー服と機関銃」以来になります。演技経験の少ないアイドルだから、うぶな感じがいいのに、余計な演技指導受けちゃったもんだから、そこそこうまい演技に設定がブレブレで監督のバカ!と。ティーって連呼してる奴必要あった?

次回作は「銀魂」でヒロインを演じます。

彼女に関してはこちらもどうぞ。

 

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他のキャストに、天才的な演奏をするクラリネット担当・芹澤直子役に出演作「サクラダリセット」公開が控える恒松祐里、登校拒否のパーカッション担当・桧山界雄役に、「ちはやふる」の清水尋也、吹奏楽部部長のトランペット担当・片桐誠治役に、「まえだまえだ」の兄の方、ワイドナショーのある意味準レギュラー前田航基、元野球部のアルトサックス担当・宮本恭二役に、「中学生円山」の平岡拓真、ソロコンテスト入賞者のチューバ担当・米沢妙子役に、「君の名は。」の三葉の声をした上白石萌音の妹、上白石萌歌(でけえ声でCHARA歌ってるCMの子ね)、部長の彼女でオーボエ担当・野口わかば役に、「エイプリルフールズ」の二階堂姫瑠

吹奏楽部の復活に条件を付ける校長役に、ナイスボイスのバーコードハゲ志賀廣太郎、将来指揮者を目指した吹奏楽部顧問・草壁信二郎役を、「愚行録」での野心的な男を演じた小出恵介が出演しています。

 

 

 

 

 

 

新しい春を迎える新入生にピッタリかもしれない、吹キュン純愛ムービー。果たして吹奏楽部はどうなっていくのか、そして二人の恋の行方は?

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

グランドフィナーレですべてが報われる!!悩める十代よ、上を向いて歩こう!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直退屈ではあった。

今回敬愛してやまない方の絶賛ツイートに感化され鑑賞してきたわけですが、ものすごく素晴らしい映画だった!!・・・というほどまで満足できなかったのが率直な感想。

もちろん青春映画の題材にふさわしく、部活動を通じて仲間との絆がどれほど素晴らしく美しいかを描いた良い映画だったんだですが、いささか駆け足で事が運ばれ、主人公2人以外の人物を深掘りできていなかった。

 

それ以前に私は「セーラー服と機関銃」でのドスを効かせ、啖呵を切るSっ気たっぷりの橋本環奈に若干引いていたこともあり、開始早々チカがハルタにかます数々のキックパンチ&ボディブローを見た瞬間、興醒めしてしまったわけで・・・。

そもそも橋本環奈自身にSな部分が感じられないのだ。一生懸命演じているんだろうけど、先入観は否めない。ちょっと悪い口調も普段使ってないんだろうなというのも感じたし、この時点でこの作品の世界に入り込めなかったのであります。

 

 

部員集めもなかなか。

とはいうものの、前半は部員集めというある意味「マグ二フィセント・セブン」のような流れの中で、チカの後ろで髪の毛をぐりぐり回しながらハルタのひとり推理ショーが始まり、なかなか吹奏楽部に入ってくれない子たちの悩みや躊躇している理由を解決し、仲間を増やしてく。

この件はワクワクしましたね。何を急に考え込んでんだハルタ!とおもったらそういうことかと。

 

ただやはり一人一人やっていくもんだから、少々くどい。

一生懸命にビラ配りしている姿を見て、部長とその彼女と初心者の女の子が入部、野球をケガで続けられなくなり、やり場のない怒りを持っていた宮本を、チカが過去の自分と似ていることで距離を縮め入部、ハルタの推理のおかげで、突然チューバを辞め彼氏に夢中な米沢さんを復帰させる。

ここまでで既にお腹一杯。やはり仲間集めは7人揃ったら本筋行けよって余計なことを考えてしまう。

 

そして吹奏楽部に欠かせないクラリネット担当とパーカッション担当を説得するわけだけど、ここではかなりミステリー要素が強くなる。

1週間前突然席替えを希望し孤立した芹澤さん。なぜ彼女はそんな突飛な行動をしたのか。

加えて吹奏楽部の精神的支柱だったカイユの突然の登校拒否。学校行かないで何やってるかと思ったらFM放送でジジババをゲストに放送事故ギリギリのラジオ番組。なぜ彼の前に老人たちがいるのか。なぜ突然部活動も辞め、学校に来なくなってしまったのか。

この2人の行動をハルタの明晰な頭脳で推理し解決するわけです。

 

確かに、ここまでの部員集めで深く人物像を掘らずとも、何に悩んでいるのか、キャラ的にはどういう人物なのかは理解できるのですが、揃ったら揃ったで部活動開始かと思いきやぞろぞろ部員が入ってくる流れに少々困惑。結局16人もいるじゃねえか!それならやっぱり7人揃ってあとは省略でいいんじゃね?

 

 

後半はハルチカコンビの苦悩

でもここから少しづついい味出してくるんです。

なんてったって人一倍吹奏楽部の復活に情熱を注いだチカがフルート初心者という事実。先生が作った曲でコンクール金賞目指して練習を重ねるわけですが、チカのソロパートだけは何度言ってもうまくいかない。

結果彼女だけ個人練習をさせられ練習は一時中断。

その間、残った部員たちのフラストレーションが爆発するシーンが凄かった!

カメラを教室の入り口辺りから部員たちのやり取りを固定で写してるんですが、これちゃんとリハとかやったのかなぁ。もしかしたら大筋だけ決めて、後は流れというか即興でやったように見えました。

チカを信じて待つしかない➡練習増やそう➡土日は塾があるから参加できない➡やる気がないならやめちまえ➡じゃあ帰る➡チカ含め1年は実力不足だから仕方ない➡パートリーダーはちゃんと教えてるのか➡金管パートは黙っとけ➡リズム隊は黙っとけ➡木管パートはちゃんとしろ➡部長キレる➡吹奏楽部荒れる➡ハルタ決め台詞。

この一連の流れを終始名が回しカメラ固定で映すというシーン。食い入るように見てしまいました。

 

カイユが部を離れたのをきっかけに自然消滅していった吹奏楽部。1人が欠ける事でこんなにもバランスを失ってしまうのか。音楽をやる上で必要のないパートなどいない。皆が皆を補い支えるからハーモニーは生まれるのだ。

それぞれが目標を喪失し、輝かしい学校生活を送れていなかった。それを一つにまとめてくれたチカの存在の大きさに改めて気づく部員たち。

だから彼女がこの問題を乗り越えるまで見守ろう。

部員たちが一つになろうとし始めた象徴的なシーンでした。

 

 

そしてハルタも苦悩していた。

高校に入学したら学業に専念する。両親との約束を守りながらも本当にやりたかったのはホルンだった。学年で1位になるほどの秀才は勉強と部活の両立に無理がたたり、過労で倒れてしまう。

ここで看病する先生のセリフがまぁ素敵で。

君たちがこれから経験する世界は美しい。しかし様々な問題や不条理なことに直面するだろう。でもそんな時は顔を少し上に上げてほしい。仲間たちがいることに気付いてほしい。

この吹奏楽部の面々は、正に問題を抱えながら学校生活を送っていたけど、仲間がいたからこそ吹奏楽部に戻ってこれた。それを象徴する言葉でしたね。

 

 

 

ラストは圧巻。

この後のラストの大団円までは非常によくできていました。

バラバラになりかけた吹奏楽部は、チカが問題を乗り越えたことで一つにまとまっていく。コンクール前日。先生が書いた楽譜に記された言葉を部員たちは目にし、先生の思いを受け取る。

ソロは一人という意味じゃない!っていう言葉はグッときました。

そしていよいよ本番。

はい!!ここからが素晴らしいのです!!

これまでの些細なセリフや言動や行動が伏線となり、ラストの演奏がめちゃくちゃ楽しく泣けるんです!

屋上での一言が、音楽室での一言が、バスの中での立ち位置が、楽譜に書いてあったアドバイスが、先生の言葉が。

誰ですか!!最初正直退屈だったとか書いてた人は!!俺だ!!

音楽って素晴らしい!仲間って素晴らしい!!美しい世界とはこのことだったのか!!ありがとう先生!!

そんなことを感じさせてくれる感動のシーンが待っています!

もう具体的に書くと核心に触れてしまうので書けませんが、このラストシーンだけは最高だった!

本当に序盤からの積み重ねを丁寧に深く掘っていてくれたらこのラストがもっと良かったのに!というのが悔やまれます!

 

言い過ぎかもしれませんが、このシーンに関しては「ラ・ラ・ランド」のラストシーンと同等のレベルかもしれない。言い過ぎじゃないです。ただ、個人的には特に前半部分がノれなかったのでほんと悔しい。

さっきから同じことばっか言ってるなw

 

 

 

最後に

この映画に関して絶賛しているヒナタカさんのレビューを貼っておきますので、面白かった!と思った方、また実はこの映画気になってるけどこいつの感想じゃ全然役に立たねえよ!と思った方は是非彼のレビューを読んで映画館に足を運んでもらえたらと思います。

『ハルチカ』音楽映画史上、最高のクライマックス!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

 

いやしかし仕事後に映画見て深夜に感想書くのしんどい。頭が回らん。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

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