4月9日
ボーダーライン
これさぁ、劇場数少なすぎでしょー。角川配給だから仕方ないかぁ・・・。
そもそもそこまでお客さん入るような映画でもねぇか。
とはいえ、ヴィルヌーヴ監督の新作であります。確実に重い話だから覚悟して見に行って参りました。
あらすじ
エリートFBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、肥大化するメキシコ麻薬カルテルを潰すためにアメリカ国防総省特別部隊に選抜される。特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)に召集された彼女は、アメリカとメキシコの国境付近を拠点とする麻薬組織ソノラカルテル撲滅のための極秘任務に、あるコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共にあたることに。
しかしその任務は、仲間の動きさえも掴めない通常では考えられないような任務であった。
人の命が簡単に奪われるような状況下に置かれ、麻薬カルテル撲滅という大義のもとどこまで踏み込んでいいのか、法が機能しないような世界で合法的な手段だけで悪を制せるのかと、善悪の境が揺さぶられるケイト。
そして巨悪を追えば追うほどその闇は深まっていく……。(映画サイトより抜粋)
監督・キャスト
監督はこの10年で確実にサスペンス映画というジャンルでにその名を知らしめたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
カナダ出身の監督で、98年に製作した作品「August 32nd on Earth」や、2作目にあたる「渦」が世界中の映画祭で上映されたことで評判となり、続いて製作された作品で、亡くなった母の遺言を頼りに父と兄を探す旅に出た双子の姉弟が、やがて母の壮絶な運命に立ち向かう姿を知ることになっていくヒューマンミステリー「灼熱の魂」がアカデミー賞外国語映画賞にノミネート。
その高い評価の中作られた次作で、アメリカの田舎町で起きた少女誘拐事件の捜索の中、冷静に事件を追う刑事と、一刻も早くわが娘を探し出そうと暴走していく父親の姿を対照的且つスリリングに描いたサスペンス映画「プリズナーズ」、
監督の作品に続けて出演することになったジェイク・ギレンホールが瓜二つの男を熱演し、やがてその男の存在を危険視していく難解なサスペンスミステリー「複製された男」などがあります。
待機作としてエイミーアダムスとジェレミーレナー主演の作品、そして、ハリソンフォード、ライアンゴズリング主演であのSF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編の企画に取り組んでいるとのこと。
これは絶対ネタバレしてはいけない!この衝撃は思わず「えっ!?」と声を上げてしまいます。
中東系のカナダ人女性が遺体で発見された。遺された双子の姉弟は彼女からの遺言を聞かされる。それは、父と兄を探し出し手紙を渡してほしいということ。とっくに死んでいた父がいたことはおろか、知らなかった兄の存在に困惑する2人だが遺言に従い父と兄を探しに母の祖国へと旅立つ。衝撃の事実が待っているとも知らずに・・・。
双子の姉弟と家族探しと母の壮絶な人生という過去と現在を織り交ぜて進んでいく展開で、中東での宗教対立に巻き込まれた母に訪れる悲惨な過去、そして姉弟がたどり着いた旅の果てに知った答えに魂が震えます。おそらくほとんどの人が弟と同じリアクションします。監督の作品の中では一番好きな作品です。
主演のFBI捜査官・ケイトを演じるのはエミリー・ブラント。
たまぁに死んだ目をしてるなぁと思うときもありますが、やっぱり美人さんです。
キャリアスタートは「ロミオとジュリエット」の舞台。そこから映画へと進出し、
ひょんなことからファッション雑誌で編集長の秘書として働くことになった女性が鬼上司に振り回されながらも恋に仕事に奮闘する姿と、そのセレブリティなファッションを取り入れたことによって世界中の女性があこがれた映画「プラダを着た悪魔」でヒロインの同僚役に抜擢。
その後も、イギリスのヴィクトリア女王が政争やスキャンダルに巻き込まれながらも夫との絆を深め苦難を乗り越えていった若き日を描いた歴史ドラマ「ヴィクトリア女王 世紀の愛」ではゴールデングローブ賞にノミネート、
殺し屋の標的が30年後の自分という斬新な設定と内容に絶賛されたSFアクション「LOOPER /ルーパー」でも同賞にノミネート、
エイリアンの襲撃を受ける中、死んでは戻りのタイムループに巻き込まれた兵士がその能力によって戦いへの活路を見出していくSFバトル「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ではトム・クルーズと共演、
そして去年はシンデレラやラプンツェル、赤ずきんやジャックとまめの木などのおとぎ話のその後を描いたディズニーのミュージカル映画「イントゥ・ザ・ウッズ」ではその歌声を披露し話題となりました。
その流れではないと思いますが、次作には白雪姫をエンタメアクションに仕上げた続編「スノーホワイト 氷の女王」で女王の妹役を演じます。
ルーパーといい、オールユーニードイズキルといい、この映画といい、エミリーはなぜか時をまたぐ作品が多いです。
将来有望な若手政治家デヴィッドはある日、美しい女性に惹かれ深い仲に。しかし、デヴィッドは運命調整局・アジャストメントビューローという決められた運命に逆らわないように調整を行う謎の組織に拉致され、その女性と会えないよう強引に画策されるのだが・・・。
いろいろとツッコミどころ満載な話ではありますが、決められた運命から逃れるべく奔走するマットはボーンシリーズまでとは言いませんが、がむしゃらに走ってます。SFではありますがロマンスの強い作品です。SFと聞いて避けてしまう女性でも全然楽しめると思います。
そのヒロインを固めるオジ様2人、コロンビア人の元検察官・アレハンドロ役に「21グラム」や「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」などで素晴らしい演技を見せたベニチオ・デル・トロ、
作戦の指揮を執る特別捜査官・クレイヴァー役に、「ノーカントリー」や「トゥルーグリット」といったコーエン兄弟監督作品に縁があり、去年の「インヒアレント・ヴァイス」での片言の日本語が印象的だったジョシュ・ブローリンがヒロインを支えます。
そんなサスペンス映画界の新鋭が女性を主人公に描いた、麻薬組織と警察との無法地帯で待ち受ける衝撃の事実とは!?
では感想です!!
相変わらず胸クソ悪い!そして邦題は無視しろ!
わかってたけど重いし暗い。
真の主役はデル・トロ!
演出や演技、撮影、音楽など非常に良かったと思いましたが、内容に関してはイマイチのれなかった作品でした。
どうしても主人公の色が弱すぎたのが先行してしまい色んな解釈を逃してしまった気がします。
これはレンタルでもう一度見るのが得策なのかな。
続編どうやってつくるんだこれ?